【感想・ネタバレ】軍師の門 下のレビュー

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評価は5.

内容(BOOKデーターベース)
有岡城から生還した黒田官兵衛は、竹中半兵衛の死を知ると同時に、その遺志と豊臣秀吉の軍師の座を引き継ぐ。稀代の謀略家として恐れられる一方、信義を重んじ、敵将からも信頼される官兵衛。しかし秀吉は、おのが権力が強大になればなるほど、彼を恐れ、遠ざけてゆくのだった。秀吉亡きあと、官兵衛(如水)は、はじめて自らの野望を関ヶ原に賭すが―男たちの戦国絵巻を圧倒的スケールで描く傑作歴史長編。

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2017年12月08日

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面白かった。有岡城幽閉から晩年の九州攻めまでの下巻は、中盤とにかく報われない官兵衛にじりじりしながら読んだ。その分、関ヶ原に乗じての九州攻めでの開放された如水にスッキリ。最後まで半兵衛はいい兄貴分だったな。それにしても秀吉の転がり具合はひどいね。今まで読んだなかでもひどい(笑)天下人とはこういうものか。

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2014年05月22日

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火坂雅志による、秀吉の両腕といわれた軍師を描く歴史小説下巻。
後半の下巻では半兵衛の死後、幽閉されていた官兵衛が救出され、秀吉の片腕として活躍しながらも秀吉から遠ざけられ、結果的に不遇の人生を送る晩年までが描かれる。
序盤のハイライトは鳥取城の兵糧攻め、備中松山城の水攻めといった、双方の損失を最小限にしながら相手の戦力をそぐ官兵衛なりの作戦の妙だろう。特に鳥取城攻めは、事前に市中はもとより城からも兵糧を売らせておいて城を取り囲むという周到ぶりで、城内では人肉さえも食って飢えをしのいだというほどの凄惨極まりない兵糧攻めを行っている。
また、中国大返しも官兵衛の献策といわれているが、このように冷徹にしかも的確に策を授ける様子が秀吉をも恐れさせたのかもしれない。実際に秀吉からは異常とも思えるほど禄を得ていない。
晩年の九州征伐は如水と号した官兵衛最後の大ばくちではあったが、結果的に官兵衛は報われることなく世を去ることになる。
官兵衛は後世に名を残したが、本人の人生はその活躍に報いられるだけのものを得られていないということで、なんだかもの寂しい感がある。

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2014年04月08日

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軍師官兵衛の内容にそっくりだったので、多分これ真似して書いたんじゃないでしょうか?最初からこれ原作にすればよかったのに。それでも今の馬鹿みたいな大河(真田○w )よりだいぶマシだったが。あと城の水攻めは備中高松城が日本初ではないと思うのですが。

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2019年11月20日

Posted by ブクログ

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実際に何処まで本当かわからないが・・・本書によると、清州会議で信長の孫・三法師を担ぎあげたのは官兵衛の差し金だそうだ。また秀吉の戦法として有名な兵糧攻めや水攻めは官兵衛の策らしい。それから大阪城を建てたのは加藤清正だが、官兵衛が設計に携わっているらしい。それがすべて本当だとしたらとてつもなく凄い人だ

信長も秀吉も天下取りに向かっている時は颯爽としているが、頂点に立ってしまうと何かが狂いはじめる。増大していく組織に秀吉だけの意向では動かすことが難しくなって行く。関ヶ原は表向きは豊臣対徳川の争いだが、その実古くから秀吉に仕えた豊臣家の旧勢力と石田光成を始めとする新勢力の争いを家康が利用したように思える。

官兵衛もまた老いて間が抜けてきた。天下分け目の関ヶ原の最中に九州を手中に治めると戦に臨み、伊達に戦乱を潜り抜けていないため勝ち抜いていってしまう。後で家康から九州攻めをたしなめられると
「あれは道楽でやった」ととぼける。
戦に駆り出された人達には気の毒だが、なんか可笑しい。まったく人騒がせなロックンロール爺だ。

最後まで天下取りを夢見ながら、やはり天下人には傅ずいてしまう、どこかで自分の力量をわきまえていたのではないか。

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2014年02月16日

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