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匿名
毛糸と動物たち
フラーが住んでいる村には食べ物を売る店しかない小さなところのため、こまごまとしたものを買うためには街に行かなければならないのでその時は村の人たちに声をかけて必要なものはないかと聞いて回っている。
そんな村にはサンダー婆さんという一人暮らしの老女がいるのだがフラーは彼女が少し苦手だった。
しかし村人から彼女にも声をかけてあげてほしいとお願いされたので仕方なくリクエストを聞くと、夏の明るい空のような色の毛糸を一玉希望したのだった。
街についたフラーは必要な用事を次々と済ませて布と糸と針の店に到着。
そこで彼女が希望していた色の毛糸を見つけたので購入し帰路に着く。
しかしその道中に不思議なことが起こる。
リスが話しかけてきて毛糸を少し分けてほしいと言ってきたのだった。
夏の空のような青を見ながら冬を耐えたいというリスに少しだけ毛糸を分けてあげると他の動物たちも現れて毛糸をリクエスト。
分けてあげたものの大きさに変化がないためそのままサンダー婆さんに渡すフラーだったがその毛糸は少し茶色がかっていて……。
絵本のようなほっこりするお話だった。