【感想・ネタバレ】ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論のレビュー

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新人ラノベ作家の杉浦李奈は人気小説家の岩崎翔吾と雑誌対談を機に次作の帯に推薦文をもらえる事となる。しかし岩崎翔吾の小説に盗作疑惑が持ち上がり李奈は事件に巻き込まれ、騒動は殺人事件へと発展する、事件の真相とは。
ふたりの対談のテーマは「芥川龍之介と太宰治」、他にも近代作家や純文学作品等の文学の豆知識が物語中に詰め込まれているが文学に疎い自分でも楽しめた。
新人作家で内気な李奈は騒動の取材を通して成長していく。「空想に浸るばかりじゃなく、人と触れあうことで、本物の文学が書けるようになる。」
★★★★★ 5.0

1
2022年03月05日

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ネタバレ

感動しました、、、
序盤に書かれていた些細なことも終盤では重要な伏線となり、事件の謎が解き明かされとても驚かされました。
小説家は1人で空想に浸っていてはいい文章を書けない。たくさんの人と関わること、客観的に物事を見れるようになることが重要だということが心に残りました。
主人公の杉浦李奈が取材を続けていく中で会う人に「成長したね」と言われていたのが印象的でした。
実際の社名や地名が余すことなく使われ、文学作品の引用が数多くあったのも面白かったです。有名な文豪の作品を読んでいれば、作中のジョークもより面白く感じられたんじゃないかと思います。純文学作品にあまり興味を持ってこなかったのですが、少し興味が湧いてきました。
2巻以降も読むのが楽しみです!

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2023年03月22日

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内容のミステリーはもちろんだが、作家界隈の裏事情を細かく書き上げているのは長年作家業を続けてきた方ならではの面白みを感じる。また作中には芥川龍之介、太宰治といった文豪の他にも多くの作家やその著作が登場し、読書ファンにとっては読みどころが多く、面白くてたまらない構成になっている。

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2023年02月12日

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文学とエンタメのバランス、混ぜ合わせ方が絶妙。謎の答えが気になって仕方ない展開と、文学マニアが思わずニヤリとしてしまうようなネタの散りばめ方に技を感じる。

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2022年10月09日

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ネタバレ

太宰と芥川についての対談から始まる物語。この2人小説家を分析していた教授岩崎に盗作疑惑が浮上し、その真意を新人作家杉浦李奈が取材していくストーリー。作家は素晴らしい文章をみると自分の作品として世に出したいとう欲求から逃れることができず魔が刺してしまう。その結果過去の盗作が関係者にバレて岩崎は殺される事になる。最後の結末も気になる小説の続きがわかりスッキリし読みやすかった。

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2022年07月06日

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ネタバレ

書店業界を舞台にした作品だった。
作家ならあるあるのんだろう事が書かれていて新鮮だった。
特に、書き進め方で追憶とかは省いたりしているところだったり。
主人公の成長にも期待したい作品でした。
高校事変の優利では無いけど、どんどん化けてほしい。

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2022年01月20日

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芥川龍之介、太宰治など名作家たちの作品らも多く登場している。
私は芥川龍之介にしても太宰治にしても大まかなストーリーしか知らず読んだことがないが、この話の中で出てくるたびに1度はきちんと読んでみたいなぁと思った。
ラノベ新人作家がノンフィクションを書かざるを得ない状況になり、ひ弱な女の子という感じだったのにページが進むごとに芯のある女性になった感じ。
作家さんの手法等にも触れており、ミステリー小説だけどへぇー!と思うこともたくさんあってそこもまた良かった。
第2弾以降も読み進めていきたいと思える1冊。

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2024年02月25日

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当方、文学は守備範囲ではなくて、太宰とか芥川とか言われても・・・
へぇ? って感じなんすよね、まぁ、おこちゃまなんで
表現とか、その奥底とか、背景とか・・・小難しいことはともかく
紡がれた物語の世界観を楽しむことに重点をおいてますゆえ
ってことで、前半はちょっと苦行でした、いや7割ぐらいまで
でも、あれ?これってヒトが死なない系じゃないんだ・・・って
いきなりぶちかまされて、火サスや土ワイの絵面を思い浮かべながらの終盤戦
ほんと最初からモヤモヤしてたことが、スーッと解明されて
すべてがその法則できれいに解かれていく、松岡マジックにニンマリし
最後の最後は、ちょっとあれ?それいる?っていう、
高校事変のようなうんちくトリックを最後の隠し玉でちょっと味わって
最後の最後、なんだ、こんないい終わり方するんだ・・・
って、今回もすっかりやられちゃって、こりゃこのシリーズもどっぷりだわ
って今この感想を書いている感じです。
はぁ〜、ほんと、神だね、松岡先生、
人間のわくではこのアイディアどう出てくるのか全然想像ができん!!

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2023年12月10日

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「催眠」、「千里眼」にはじまり、「マジシャン」、「万能鑑定士Q」、「探偵の探偵」と様々な作品を手がけてきた作者の最新シリーズ1作目
得意の、うんちく盛りだくさん作品です

どうやってこれだけ知識を集めて、ハイペースに書いていけるのか不思議です
その上、説得力もあるから大したものですね

このシリーズは文学に関わる、所謂ビブリオミステリーです
ビブリオミステリーといえば「古書堂」の方が先に上がりますが、切り口の違うこちらも面白いです

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2022年12月11日

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ネタバレ

杉浦李奈の推論第一弾。岩崎翔吾が盗作するわけない。絶対、嶋貫の方だ。と新人作家杉浦李奈は信じ、頼りなさそうなのだが、一歩一歩推理を進めていく。盗作した方法は最後までわからなかった。喫茶店のマスターが怪しいとは思った。亡くなった場所が玉川沿いの浄水場とはね。滑稽で悲しい。この本の中にでてくる純文学も読みたくなった。芥川龍之介は盗作まがいと言われてたのは知らなかった。マズローの五段階説はおもしろかった。松岡さんの知識の豊富さ筆の速さに改めて驚いた。書かずにはいられないってことなんだね。

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2022年09月24日

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お恥ずかしながら松岡さん初めて読みました…。文学作品に関してはお遊び程度で出て来るだけなのだけど、思わず再読したくなる誘い方。
想像していたよりもずっと深いミステリと、主人公の成長物語、そこに文学がプラスされておもしろかった。優しいだけじゃない人間関係にも現実味があった。

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2022年09月09日

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今度のシリーズは随分と淑やかでした。基本的に本が好きな人たちが読むのだからいいのかも知れませんが、正直意表を突かれました。

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2022年07月24日

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万能鑑定士Qシリーズや特等添乗員aシリーズとよく似ていた。
主人公が美人ということや、少し世間知らずで情に脆いということなど。
私が思うに、本作と先のシリーズとの1番の違いは人が亡くなることだと思う。
先のシリーズは人の死なないミステリーとして売ってきていたので、その謳い文句に惹かれる人も多かっただろう。
だが本作は、そんな謳い文句なしでも満足感のある作品だった。
普通のミステリー小説よりは軽いと思う。

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2022年06月24日

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戦闘シーンもないし悪の組織も出てこないし純粋にミステリーを楽しめる。
文学に関する豆知識も楽しい。これは『ビブリオ古書堂』っぽい。
この系統でシリーズ化してほしい。

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2022年05月13日

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ネタバレ

ラノベ作家の杉浦李奈が、雑誌対談した新進気鋭の作家の盗作騒動に端を発した不可解な事件に巻き込まれていきます。
李奈が事件を通して作家として、また探偵役としての度胸や思慮深さがついていくところに彼女の成長を感じさせます。死者も出るし、真相がやりきれないところはありますが李奈が真相を暴くことで犯人に救いを与えたのが印象的でした。
出版界を巡るミステリなので商業主義な面にも触れられていてそのあたりも見どころです。
作者の他作品のように一見関係無く見える事柄が組み合わさってトリックや真相が出てくる様子は面白いのですが、最後の謎ときから結末にかけてが若干早急な印象がありました。

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2022年05月07日

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2作目を先に読んで、この作品を読んだ。
予想外の結末に驚いた。
流石松岡作品、自身の作家活動も作品には盛り込まれていることが想像される。
この作品も他作品と同様今後もシリーズ化し三作目もに続くのだろうか
昨年松岡圭祐作の「小説家になって億を稼ごう」が刊行された。
作家松岡圭祐はいったいどのぐらい稼いでいるか、野次馬となり、想像してしまった

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2022年04月15日

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新たなシリーズの開始ですね。今回は文学の情報は散りばめられており、あまり自分は詳しくなかったけど無理なく読めました。(知識があれば、もっと面白く読めたかも)
最後の最後で一気に謎が解決し、読み応えがありました。第二巻がとても楽しみです。

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2022年03月06日

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同じ人でも見る角度が変わると違ってみえる。岩崎翔吾の印象が人によって違ったり、新たなことが分かると変わってくる。謎が解かれていくと同時に少しずつ印象が変わっていくところが面白かった。

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2022年02月14日

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既に何冊か読んでいる新人作家杉浦李奈の推理
祈念すべき第一作、新人作家の成長著しい姿を
親目線で読む・・・文学って、こんなに気合を
入れて読む人がいるんだ(´・ω・`)

太宰・芥川作品が持つ有名な(多分)意味を踏
まえて物語が進むのだが、読み飛ばさずにじっ
くりラストまで読めば感動の物語に出会えま

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2023年05月02日

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文学作品を読んでいる人や今までに齧ったことのある人、興味のある人には、とても楽しめる内容。

登場する作品を読んだことがあると嬉しくなったり、まだ読んだことがないと「読んでみたいな」と興味を惹かれたりとワクワクしました。

引用された文章を探しながら文学作品を読むと、この作品をよりもっと楽しめると感じた。

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2023年04月06日

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ラノベの新人作家杉浦李奈がベストセラー作家の盗作事件の取材を押し付けられる。
人と会うのが苦手な李奈が取材を通して成長していく。話は文学に触れたりして文学とは縁のない私にはややとっつきにくい(読みづらい)内容だったが、結末は感動てきで満足できる一冊でした。

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2023年03月25日

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文学ミステリ。そうなの?という文学談義が多く、続巻もこういう感じなのか気になる。小説の書き方の順番なんて考えたこともなかったが、言われてみれば確かに。

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2022年09月19日

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解説で池上冬樹は絶賛?し(、かつその文学的素養に基づく解説文は的を射ている)、作者らしい仕掛けは効果的で、主人公の成長譚含め楽しく読めるのだが、作者が施した技巧が表に出がちな感もある。

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2022年05月29日

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ネタバレ

高一の息子にオススメされて読みました。理由は近代文学がたくさん出てくるから、私が好きなのでは無いかと思ったからだそう。

冒頭、主要登場人物と思われる若手大学講師が随分とクラシックな学説であるマズローの欲求五段解説で主人公の分析を始め、あまりの胡散臭さに若干引き、最後まで読み切れるか不安になりましたが、結末でとりあえず納得しました。それにしても、大学講師で学部のゼミを持っているのもなんだが珍しいような。文学系ではよくあることなのでしょうか。

剽窃や盗作がテーマになっていますが、若い子がこの課題の一端に触れるのは親目線ではなかなか好ましい。話の展開のリズムが重視されていると思うので当テーマはそこまで深掘りはされていません。でも、イントロダクションとしてはとても良い。

展開はかなり強引で非日常的ですが、嫌いではない。丁寧、かつ想定読者層に対して誠実に書かれたライトノベルだと思いました。マチュアな大人向けではありませんが、こうして息子に勧められて読む本としては最高に興味深かったです。

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2022年05月15日

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ネタバレ

新人作家の李奈が、担当編集に唆されて先日対談した作家の盗作疑惑を調べてノンフィクションとして出版を目指すことになる。自分の内に篭って執筆していた李奈は様々な人と触れ合って成長する…。最終的には大きい事件となっていくわけだが…。高校事変のようなバイオレンス展開ではないのが救い。それでも、世の中って理不尽だなと思う。

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2022年05月13日

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健康な人は病気になる心配があるが
病人には回復するという楽しみがある
でも病気には
より悪化する恐れもある
人生はいろいろ

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2022年03月30日

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序盤の展開から最後は話が大きく膨らんだ。

主人公が女性だからか、優しい雰囲気が出つつ、しかし最後はきっちりと締めてくる。

新しいヒロインの誕生?今後の活躍に期待したい。

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2022年02月14日

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久しぶりに松岡作品を読みました。相変わらずすごいスピード感で物語が展開して行く醍醐味を味わいました。
この作家さんはどんな頭の構造をしているのか、書くスピードもものすごく早いですね。次々とテーマの違う作品を発表して読む方が追い付かない程なのに驚嘆します。
本作は作家さんが主役で、出版界の裏話や作家あるある随所に出てくる文学ミステリーです。有名作家の話も盛りだくさんなので本好きには嬉しい作品ですね。
私的には辻邦夫の「夏の砦」が一番嬉しく思いました。
物語も二転三転どころか、展開が次々に変わって行くので引き込まれるように読み進めました。
二作目も出て、三作目も出版の予定がもうすぐです、本当に読むのが追い付きません。兎に角呆れるくらいに稀有な作家さんなので感心します。読むのが遅い方なので選ばせて読ませてもらっています。どれも面白いから。

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2022年02月11日

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この作者の新たなシリーズ!今度は文芸だ。

もしかすると(本物の)聞いたことない作家の名前、読んだことも聞いたことのない本のタイトルなどに圧倒されるかも知れない。
もちろんこの出てくる本を全て読破していればそれに越したことはない。
しかし決して読んでいないから全然わからない、ということではない。
書を通して、興味を持てばいいだけだ。

さて、主人公はラノベ出身の新人作家杉浦李奈。
雑誌の対談で、同じく新人作家で大学講師の岩崎翔吾と知り合う。
しかし、これに盗作疑惑が持ち上がり、そして失踪。
それを題材にして、ドキュメンタリーを書くというのが、李奈の仕事となった。
登場人物は多いが、少ない登場回数でもしっかりインパクトを残している。

ライターの秋山、李奈の両親との確執など、知りたいことはたくさんある。
すでに第二作も出版しているとのことで、楽しみだ。
本作はトリックではなく、なぜ、誰が、に焦点を当てたミステリだ。
小ネタを入れ、出版界の厳しい現実を描き、人々の心をあぶり出し、そして点が最後に繋がる切れ味。
これだからやめられない。

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2022年02月06日

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多作な作家さんで、次から次へと新しいシリーズが始まるし、どのシリーズが終わったのか、よく分からなくて、最近では気にしていなかったのだけど、2作目が出たところで、このシリーズの存在を知り、文学をテーマにしているとのことで、つい手を出してしまった…
今シリーズの主人公はラノベ作家の李奈。
新進気鋭の話題の作家・岩崎翔吾と雑誌の対談で知り合ったことで、最新刊の帯を書いてもらうが、発行直前に岩崎に盗作疑惑が持ち上がり、李奈の新刊のプロモーションもとん挫することに。
そんな中岩崎が失踪するが、盗作されたと訴える側の行動も怪しいことから、李奈がこの真相のルポを書く為に取材することになるが、どんどん不可解な事件に巻き込まれていく。
誰が何のために、手の込んだ盗作騒動を起こし、殺人事件まで起こしたのか?
「文学ミステリー」と名付けられているので、ちょこちょこ出て来る文学の蘊蓄が、あまり本編には関係ないようでうざい。
「鑑定士Q」などを読み慣れていると、あまりにあっさり容疑をかけられている人たちが死んでしまうと引く。
太宰や芥川のうんちく話も、そんなに必要だとは思えず・・・引きこもりの設定の李奈も全然そんなことなく、作品自体のブレを感じる。
とりあえず1作だけ読もうかと思ったけど、つい2作目も買ってしまった…

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2022年01月21日

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