【感想・ネタバレ】ユア・フォルマIV 電索官エチカとペテルブルクの悪夢のレビュー

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Posted by ブクログ

人間にも「敬愛規律」のようなものがあることは、デーヴ・グロスマン「戦争における『人殺し』の心理学」を読むと分かることですが、本書には、そのような心情を欠いた人物が登場します。
作者の菊石さんは、第1作目のインタビューで、「機械のような人間」と「人間のような機械」との交流を描きたかった、ということをおっしゃっていましたが、本書でも、「人殺しへの抵抗感」という人間的な心を失った(その意味では機械のような)人間と、敬愛規律はなくとも、人を傷付けることに心理的な(!)抵抗を覚える機械との対立が描かれています。

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

【悪夢の靴音が次第に近付く、繰り返される悲劇に抗え】

過去の殺傷事件と似た事案が発生する事で、ハロルドの力量が試される物語。

路頭に迷っていたハロルドを救ってくれた存在。
ソゾンにより、ハロルドの心は救われる。
彼らと疑似家族を形成する事で、彼の根幹と言える物が形成された。
しかし、暖かさを伴う安寧は永くは続かなかった。
卑劣な犯行により、恩師は惨殺されハロルドの心に影を落とす。
そして、月日が過ぎると共に悪夢が再演される。
今度こそ、大切な人を守る為に全身全霊を尽くして抗う。

それが亡くなった者に対する唯一の贖罪だから。

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2022年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハロルドの心の中の中核に存在する、今までも端々で語られてきた、ペテルブルクの悪夢のお話。ハロルドの事件に対する強烈なこだわりや、ソゾンとの過去の話が中心に据えつつ、犯人探しが展開される。
ペテルブルクの悪夢の動機などは正直、しょぼい印象もあったが、最後の最後の展開が、予想外の方向からボールを投げられた感じ。
今後の展開も期待したい。

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2022年12月24日

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