【感想・ネタバレ】アラン 幸福論のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月23日

【ネガティブ感情との付き合い方】
・恐怖や不安には必ず原因がある。それが分からなければ怯えるしかできないから、まずはその原因を見つけよう。
・情念(理性では抑えきれない、想像力を掻き立てる感情)に囚われるな。落ち着け。情念を支配するために、まず行動しろ。例えば、運動会前の緊張は走り始めれば抜ける。不...続きを読む安の9割は実現しない。
・また、行動だけではなく、態度、仕草、表情によっても情念は支配できる。
【仕事】
・自由に働くことは最も楽しいが、奴隷のように働くことは最も辛い。 自由に働くとは、労働者自身が、知識と経験に基づき、調整し、試行錯誤できる仕事をすることだ。
・他人の畑を耕すな、自分の畑を耕せ。
【生活】
・幸福になるためには、「傍観者」をやめろ。聞くだけ、見るだけといった人から貰える幸福はすぐ消える。自分が人生の主役となり、幸福を作り出せ。
【人間関係】
・自分の敵は自分自身のみだ。
判断を誤ったり、無駄な心配をしたり、絶望したり、気持ちが沈むような言葉をかけるのは、全て自分。
・人に同情することや哀れむことは絶対にやってはならない。なぜなら、それは互いに情念を強め合うことに他ならないからだ。例えば病状に臥した友には、同情するのではなく、明るい希望を与えたり友情を見せるべきだ。
・1番大切なことは、「自分自身が幸せでいること」だ。泳げない人は溺れている人を救えないように、幸せでない人は他人を幸せにできない。幸せになることは、誓うべき義務だ。
【処世術】
・「礼節」と「礼儀」は最強である。
これらは、ゴマをするという意味ではなく、自然と身についた物腰、ゆとり、余裕のことである。
これは、ビジネスにおいては守りだけではなく、攻めの構えにもなる。そして何度も言うが、これらは情念を支配することに繋がる。

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Posted by ブクログ 2023年12月05日

どうしても
無人島に1冊しか本を持っていけないなら
この本を持っていきます。
高校時代に初めて読んでから
何度も何度も読み直しては読み直すたびに
新しい発見や気付きがあります。

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Posted by ブクログ 2023年07月29日

タイトルから幸福であるにはかくあるべしみたいなのを勝手に思っていてこれまで敬遠していたが、池田某の紹介で、こんなに簡明に哲学をしているこのひとの哲学は自分のスタイルとよく似ているといっていて、読んでみることに
原題は論というよりかは断章を意味しているようで、アランというひとがひとり哲学するその残滓の...続きを読むようである。しかし、彼もまた「わたし」とはなんだ、「善い」があってしまうという哲学に魅入られた考えるひとで、まるで生きているかのような文体がそこにはある。
生きること死ぬことというのは本当に普遍的なもので、二度の戦争の最中というのをひょっとすると忘れてしまいそうなほど今も変わらない、考えるひとの流れの中にある。
哲学は誰かがこう考えたをたどるものではなく、自分という唯一無二の最大の謎が、生きて死ぬというこれまた最大の不条理を表現していくことだと思う。

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Posted by ブクログ 2023年05月22日

本作は93のプロポと呼ばれる短い文章で出来ている。
1つのプロポはそこまで長くないので、寝る前に少し本が読みたい時に丁度よい。
自分は不幸だとやたらと嘆いてしまうような気分の時にこの本を読むと、無駄に凝り固まった考えを優しくほぐしてくれるような本だと思う。
何度も繰り返し読んでいるほどお気に入りの一...続きを読む冊。

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Posted by ブクログ 2023年04月06日

再読。初読時よりも沁みる。人生を「自分のものとする」ヒントに溢れた一冊だなと思う。
他人のせいにしないこと、流されないこと、体を動かすこと、上機嫌でいること、礼儀正しくあること…要旨をかいつまんでしまえばどれも子供にも伝えられるような基本的なメッセージだが、共通して、自らのあり方を自らが規定するとい...続きを読むう、強く輝く意志と弛まぬ行動力が背骨として一本通っている。それが一番難しいことを、大人は皆知っている。

自分への発破をこめて、以下引用する。

幸福になるのは、いつだってむずかしいことなのだ。多くの出来事を乗り越えねばならない。大勢の敵と戦わねばはらない。(略)しかし力いっぱい戦ったあとでなければ負けたと言うな。(略)幸福になろうと欲しなければ、絶対幸福になれない。(略)したがって、自分の幸福を欲しなければならない。自分の幸福をつくり出さねばならない。

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Posted by ブクログ 2022年07月12日

幸福を帰納的に考えるような作品だった。
様々な方面から幸福について考えていたので具体的な感想をアウトプットするのは難しいが、

要するに、幸福論になる為にまず情念を排し、理性的に幸福になる為に行動することで人は己の幸福に出会うことができる。言い換えれば、何も考えずにただ本能的に生きるのであれば情念が...続きを読む精神を支配し、やがて崩壊へと進む。

プロポとして短編で読める為、何度も読み返し力強く背中を押してくれるようなアランの考えを心からまた感じようと思う。

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Posted by ブクログ 2022年04月02日

この本に出会えて感謝
幼い頃の心の傷も悪夢も、何度も思い出して苦しむ必要はないんだね。
これまでに読んだ自己啓発系の本は、私には、どれも内容が浅く感じられたけど、アランの考え方には共感できました。

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Posted by ブクログ 2021年10月16日

地方暮らしは楽しいこともいろいろあるとはいえ、コロナ禍もあいまって、大型書店になかなかいけなくなってしまったのは、最近の悩みのひとつ。
そんな中で、久しぶりにちょっと大きめの書店に行くチャンスがあると、いや〜もう、テンションが爆上がり。
買いすぎないように気をつけるけど……まあ、買っちゃいますよね。...続きを読む
だって次、いつ来られるかわからないもんね。
というわけで(?)ちょうど文庫フェアが開催されていたこともあって、いそいそと手にとってレジに向かったのが、この『アラン幸福論』。
前から読みたかったんです。

書名に「アラン」とだけあって、苗字も書かれてなくて、誰だろう?と思ったけれど、本名はエミール・シャルティエと言って、19世紀半ばから20世紀半ばまでを生きたフランスの哲学者、だそうです。
本書は、彼が新聞に連載した膨大な短文(プロポ、というらしい)の中から、幸福に関するもの93編を選び、構成しなおしたもの。
1編が1400字弱くらいなのですが、これを毎日連載して総計5000にものぼったって……エネルギーがすごすぎる!

さてこの本、アランは哲学の高校教師でもあったからか、すごく親しみやすくて楽しく読めました。
ここのところ、哲学や思想の古典を読みたいと思ってこつこつ挑戦しているけれど、だいたい、先の見えない山の頂上を目指して、一歩一歩進んでいく、というような読み心地なのですが、アランはもっとこちらに寄り添ってくれる感じ。
「腎臓結石を病んでいて、かなりふさぎこんでいる友人」とか、「樵(きこり)を生業としていた手相を読むことができた砲兵」とか、登場するエピソードも身近です。

久しぶりにほっとするなあ、と思いながら読みすすめるなかで、心に響いたのが、次の一文。

「ほんとうを言えば、上機嫌など存在しないのだ。気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。だから、幸福とはすべて、意志と自己克服とによるものである。」

たとえば、今日の夕食の献立が決まらない、といったすごい些細なことでもクヨクヨ考えがちな自分としては、読んですごく気持ちが楽になったし、同時にしばらく前に読んだ『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』を思い出しました。
ありがとうアラン、ほんとうのことを書いてくれて。
「幸せになりたい」と思うほど、「幸せとはなんだろう?」「幸せになるために必要なことって?」という問いに立ち返るけれど、最近はそのグルグル回りがなんだか楽しいなあ、と感じています。
唯一、従軍に肯定的な点は賛成できなかったけれど、温かくて力強い一冊でした。

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Posted by ブクログ 2021年09月25日

93の3ページ程の短い文章(プロポ)で構成されている幸福論。一つ一つのプロポは平易で読みやすい。同じような内容の主張が表現を変えて繰り返し語られるため、深く理解できる。

人は放っておくと悲観的になってしまうため、意識的に楽観主義になる努力をしなければならないというのが印象に残った。

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Posted by ブクログ 2021年08月16日

幸福になるのは難しいことで、自分から求めて動かないと幸福をつかむことはできないというのは、そうかもと思った。待っているだけだと何も得られずに悲観的になってしまうから、意思の力で楽観的に動くことが大切だと書いてあり、意識していきたいと思った。散文というかたちで、最初は理解が難しかったが、読み進めていく...続きを読むとアランの考えが徐々にわかってきて、共感することができた。何度も少しずつ読んで、自分の友達のような本にしたい。

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Posted by ブクログ 2021年04月19日

人は暇があると憂鬱、悲観に走る。
不安はただの情念で、腹痛と変わらず、大した事ない。
気分に任せて生きると悲しみに囚われる。
不幸は毒であり、害でしかない。
幸福とは意志と自己克服によるもの。
幸福になることは他人に対する義務である。
よって、不幸に浸からず幸福を求めなければならない。

恐らく、こ...続きを読むのようなことが書いてある。
他にも名言が並んでいて、感心したり、思わず吹き出したり飽きない本であった。

但し、感覚では掴めたけど、頭が追いついつかず、ふわふわしたまま読み進めて行ってしまった感が否めない。
カミュの異邦人の時と同様の症状。まだ理解しきれていない。満足感だけがぼんやりと残る。

通読するのは楽しかったが、ふと開けたページの章を1日1章読むという楽しみ方も面白そう。
他の翻訳家ver.も挑戦したい。

何度も読み返して落とし込みたくなる名著だった。

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Posted by ブクログ 2020年10月26日

アランの幸福論を2年半ぶりに読んだが良かった。

1.情念・ネガティブ感情との向き合い方

名馬・ブケファロスの話。
荒馬で誰が乗ってもことごとく落馬してしまう

マケドニアの英雄、アレクサンドロスは荒馬の手綱を握り太陽の方に向けた。
原因は、自分の影に怯えているだけ
恐怖や不安には必ず理由があり、...続きを読むそれを認識する必要がある。

情念に囚われると良くない。
情念とは理性では抑えられない感情のこと。
なので、考えても無駄。行動することで解消すべし。

2.仕事
言われたことをやるだけの仕事に従事してたらストレスフル。
いかに能動的に仕事をするか。
それは起業するとかだけではなく、自分の与えられている仕事の中で工夫をしたり、自らの裁量の中で変化を加えて数字を追うとかそういうユーモア、楽しむこと。

3.幸福になる時間の過ごし方
傍観者ではダメ。音楽を聴くとかそういう受け取り手だけでは一瞬でその幸福は消える。
自らが主体的に何かをすることでしか継続的な幸福は得られない。

4.自分の敵について
自分の周りの人間関係でストレスを感じたり、ネガティブな感情が出てきたりするのは、全て自分の中で自分で勝手に行なっていることで、全ての敵は自分自身ただ1人。

5.処世術
礼節・礼儀が最強。
礼節によって自らの情念を処理する。

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Posted by ブクログ 2020年02月28日

文が詩的で非常に美しい。
93の話に分かれているので、1日1つ拾っていくだけでもアランの精神を自分自身に刻み込むことができる。

何か上手くいかないことがある時に立ち返れる一つの場所になるかな〜。
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想像による仮想敵をつくってはならない。

運動を伝え...続きを読むる筋肉だけが自由になる唯一の部分だから微笑め。

物事には二面性があるのだから、良い方を捉えればよい。(雨の日も楽しめ)

どんな道もいい道で、どんな運命も良いものにしようと欲すればよい運命となる。(サボった過去も人生の多様性であるという考え方と類字)

運命とは移り気でどんな小さなことをすることで無限の結果が生まれる。

求めようとしなければ与えられない。幸福や富も全て。

現在には力と若さがある、どんな時も。(好きな言葉)

知らない人からは何も期待してないから、わずかなことをしてもらっても、すっかり満足する。(めちゃ共感)

安定きた生活にこそ知恵が必要。

他人から与えられた運命より自分で作る運命が幸福。

万人に与えられたお金のかからないものに美が宿ってることが多々ある。車窓を見ろ。

自分とその気分を切り離して考えることが幸せになる秘訣の一つ

1番の敵は自分自身

彼が本当に彼であって欲しいと思うこと、これこそ真実な愛である。

自分を愛する人のためにできる最善のことは、自分が幸せになること。

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Posted by ブクログ 2019年11月06日

三大幸福論の最後にアラン幸福論を読む。

これは目次がない。前書きも短い。だからいきなり入っていけるし、どこから読んでもいい。読み方の自由を感じられる。
さらに、一つひとつの随筆が3~5ページ程度と短いため、時間のない時にも読み切りやすい。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

・いったいだれが、行く道を選んでから出発したか。だれも選んでいない。みんな歩き出している。どんな道もいい道なのだ。思うに、処世術とはなににもましてまず、自分とけんかをしないことである。自分が下した決心や今自分のやっている仕事において、自分とけんかをするのではなく、自分の決心や職業をりっぱにやってのけ...続きを読むることだ
・死に対する恐怖は暇人の考えることである。さし迫った行動があれば、その行動がどんなに危険なものであってもすぐに消されてしまう考えである。戦闘はおそらく、死を考えることがもっとも少なくなる状況の一つである。そこから次のような逆説が生まれる。すなわち、人はその生が豊かになればなるほど、それを失うことを恐れなくなっていく
・困難なものがわれわれは好きなのだ。だから、行く道に何か障害があるたびごとに、血が湧き、炎が燃えあがる
・ほら、雨がちょっとふってきた。君はまだ通りにいるので、傘を広げる。それでいい、それだけのことなのだ。「また雨か、なんということだ、ちくしょう!」と言ったところで何の役にも立つまい
・エピクトテスは船の乗客に言っている。「この嵐に対する君のこわがりようと言ったら、まるでこの大海を全部呑みほさなければならないかのようだ。だがね、君、君が溺死するためにはほんの二リットルもの水があれば十分なのだ」。このすさまじい荒波など現実の危険を表すものではないことを、彼はよく知っていたのだ
・汽車に乗ると、いつもこう言う人の声が聞こえる。「何時にならないと着かないんだ。この列車の旅の長い退屈なことといったらないよ」と。―――ところで、このようなすばらしいものがすべて、汽車に乗ったとたんに、ただで手に入るのである。そうだ、ただなのだ。なぜなら、君は運賃を払うけれども、谷や山や川を見るのには払わないから。人生にはこうした生き生きとした、しかも一銭もかからない楽しみがいっぱいある。でも、人はそれを十分には楽しんでいない
・気むずかしいこの存在のありようをを自分自身のうちに顧みて、あらかじめすべてのことを最悪に考えておく。話している相手は胃が悪いかもしれない、頭痛がするのかもしれない、お金のことや家族の不和で悩んでいるのかもしれないと想像する
・憂鬱なパッシオンを味わっていられるのは、自分自身が苦痛のただ中にいないからだ。ほんとうの苦痛が訪れたら、その時自分のなすべきことはただ一つしかない。人間らしく振舞い、強く生きること。おのが意志と生命とを一つにして、不幸と敢然とたたかうことだ
・デカルトは、決断拒否はあやまちの中で最大のものであると言っている
・無作法な行為は思いがけなく飛んでくる流れ弾丸である。礼儀作法をわきまえた人間はそれを避ける。自分の突こうと思うところにしか突きを入れない
・礼儀作法をわきまえるというのは、すべての身ぶりを通して、すべての言葉をつくして、「いらいらしないように。われわれに与えられた人生のこの瞬間を台なしにしないように」と示すこと、言うことである
・自分について不平不満を言うことは、他人を悲しませるだけだ、つまり結局のところ、他人に不快な思いをさせるだけだ
・自分の幸福を欲しなければならない。自分の幸福をつくり出さねばならない。幸福になることはまた、他人に対する義務でもあるのだ。人から愛されるのは幸福な人間だけである
・悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。気分にまかせて生きている人はみんな、悲しみにとらわれる。否、それだけではすまない。やがていらだち、怒り出す

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Posted by ブクログ 2018年10月17日

"新聞の日曜語録に掲載されたプロポ(哲学断章)のうち、幸福にかんするものを93集めたのが本書。
これから先、なんどか読み返したい本の一つになった。
一つ一つは、ちょっと読むのにちょうどいい長さ。
この本で印象に残ったものをメモしておく。

気分
喜びの達人スピノザが言ったように「からだが暖...続きを読むまったから喜ぶのではなく、私が喜んでいるからからだが暖まるのだ」。したがって、同じような考えかたで「うまく行ったからうれしいのではなく、自分がうれしいからうまく行ったのだ」と考えねばならない。

この部分。
自らの意志で変えることができるもの、それが気分だ。しかし気分は、周りから得る様々な刺激により大きく影響を受ける。
雨が降っていると、気分が塞いだり、誰かの一言で喜んだり悲しんだりしてしまう。でも、どう受け取るかは自分次第であり、どんな気分で過ごすかは自分次第だということに気づかされる。
究極のオプティミストは、常に幸せを感じる気分で過ごしているのだろう。
幸せを感じるためのコツは、幸せをストックさせておくことだといっている。

気分が沈んだときに読み返したら、気分が変わるかもしれない本だ。"

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Posted by ブクログ 2023年01月07日

著者アランによる93の哲学断章を収めた本。
その中から印象に残った文章を抜粋。

・微笑みたまえ → 気分に逆らうような判断力てはどうにもならない。姿勢を変えて運動を与えることが必要である。ほほ笑むこと、肩をすくめること、運動をすることで不安や焦燥から遠ざけることができる。
・苦痛がありのままに想像...続きを読むされることなどあり得ない
・お辞儀やほほ笑んだりするしぐさは、まったく反対の動き=激怒、不信、憂鬱を不可能にする利点かある。だから社交生活や訪問や儀式、お祝いがいつも好まれる。それは幸福を演じるチャンスであり、この種の喜劇はわれわれを悲劇から解放する。
・我々が耐えねばならないのは「現在」だけである。過去も未来も我々を押しつぶすことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから。
・過去を見つめることから生まれる悲しみは何の役にも立たない。無益な反省を求め無益な探求を強いるから有害である。
・後悔することは過ちを繰り返すこと
・人間には自分自身以外に敵はほとんどいないものである。最大の敵は常に自分自身である。
・幸福とは、報酬など全然求めていなかった者のところに突然やってくる報酬である。
・幸福になるための第一の規則は、現在も過去のものも含めて他人に自分の不幸、不平不満を絶対に言わないこと。
・幸福とはすべて、意思と自己克服とによるものである。
・微笑みたまえ → 気分に逆らうような判断力ではどうにもならない。姿勢を変えて運動を与えることが必要である。ほほ笑むこと、肩をすくめること、運動をすることで不安や焦燥から遠ざけることができる。
・苦痛がありのままに想像されることなどあり得ない
・お辞儀やほほ笑んだりするしぐさは、まったく反対の動き=激怒、不信、憂鬱を不可能にする利点かある。だから社交生活や訪問や儀式、お祝いがいつも好まれる。それは幸福を演じるチャンスであり、この種の喜劇はわれわれを悲劇から解放する。
・我々が耐えねばならないのは「現在」だけである。過去も未来も我々を押しつぶすことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから。
・過去を見つめることから生まれる悲しみは何の役にも立たない。無益な反省を求め無益な探求を強いるために有害である。
・後悔することは過ちを繰り返すこと
・人間には自分自身以外に敵はほとんどいないものである。最大の敵は常に自分自身である。
・幸福とは、報酬など全然求めていなかった者のところに突然やってくる報酬である。
・幸福になるための第一の規則は、現在も過去のものも含めて他人に自分の不幸、不平不満を絶対に言わないこと。
・幸福とはすべて、意思と自己克服とによるものである。

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Posted by ブクログ 2022年07月05日

「楽観主義は意志である」という言葉を記したアランによる本。幸せは自らの意志でつかみ取ることを示唆した内容が多いと感じました。

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Posted by ブクログ 2022年05月11日

幸福は求めるものではなく、なると決めてなるもの


93の幸福に関する哲学的な考察(プロポ)が並んでいて、気分が落ち込んだ時や何かアイディアないかなぁという時に手に取りたい。また読む時の感情によって見えてくるものも違うんだろう。

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Posted by ブクログ 2022年02月13日

幸福とは何か、93のプロボの収められた本。
自分の心を守るために必要な考え方だと思った。

似た内容のプロボも多いが、どれもしみじみ味わい、親しみの持てる内容。優しさの伝わる文章で、また読み直したいと思える本。

【印象に残った箇所】
22.宿命
どんな運命もそれを良いものにしようと欲するならば、良...続きを読むい運命となるのだ。自身の性質についてとやかく言うことほど自分の弱さをあかししているものは何もない。
→大した努力もせず、自分の境遇のせいにして、手に入らないことに理由付けてる場合じゃないね。

47.アリストテレス
自分でやること、人にやってもらうのではない。そこにはよろこびの一番深い意味がある。
→音楽・芸術はただ鑑賞するのと実際にやってみるのではかなり違う。誰かにやってもらうのではなく、自ら実践することでたくさん得られる。経験は他者から剥奪し難いもの。実体験を積みたい。

53.短剣の舞
過去と未来が存在するのは、ただわれわれがそれらを考える時だけである。過去も未来も人間の臆見であって、事実ではない。
→過去について過度に後悔したり、将来を過度に心配しても無意味。それよりも今を大切に生きようと思った。

57.絶望について
強靭な精神をもつ人間は、自分が今どこにいるのか、何が起きてしまったのか、まさに何が取り返しのつかないことなのかを自分で考えて、そこから未来に向かって出発するような人だと、ぼくは考える。
→まさに。冷静に自分の状況を確認することがまず大切なのだと思った。

93.誓わねばならない
悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。
→本書のまとめ的プロボ。自分で幸福な状態を作ることが大切。

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Posted by ブクログ 2021年04月24日

哲学者アランの幸福論。「プロポ」と呼ばれる93編のコラムのような形式。何度も読むことで味わいの出る文体である。一貫して、現実的であり楽観主義な思想が、勇気を与えてくれる。私も一メートル先に、幸せを見いだしてみようと思う。【印象的な言葉】①有名な山の頂上まで電車で行った人は、登山家と同じ太陽をおがむこ...続きを読むとはできない。②ぼくの好きな旅というのは、一度に一メートルか二メートルしか行かないような旅である。③君が現に生きているのだから、今生きているように生きて行くことは可能なのだ。

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Posted by ブクログ 2021年01月24日

世界3大幸福論と言われるもののひとつ。

フランス人哲学者であるアランが著したもので、詩的な感じがする本。

元々、新聞に「プロポ」という形で連載していたものなので、哲学書というよりはエッセイの赴きが強い感じ。

内容は良いのだが、訳の限界なのかもしれないが、なんとも読みづらくわかりにくいところがあ...続きを読むったので☆4つ。

短編エッセイの塊なので、要約は出来ない。


いいなと思ったこと

・情念を持たない人間などいない。ただ賢人はその魂の中で、幸福な思惟が膨大な拡がりを持っているので、情念はみな全く隅に追いやられていく。

・悲しみなんて病気に過ぎないのだから、病気を我慢したらいいのだ。

・最初の舵の動かし方ひとつで一航海のすべてが決まると言ったら、船乗りはきっと笑うだろう。

・自分の外に弁解の口実を求める人たちは、けっして満足しない。

・仕事の途方もなさと人間の弱さを考えたなら、人は何もできない。まず行動し、自分のやる事だけを考えるべきだ。

・本当の礼儀正しさとは、何を成すべきか感覚的に知ることだ。敬意を払う事、慎み深い態度、正しい行為などはまさに自分のなすべきものだと知る

・富の不平等な分配には、何にもまして、たらふく食っている人間には退屈を与えるという不平等がある。そういう人は自分で不安や怒りを作り出して夢中になる。

・人は行動のない楽しみを選ぶよりは、自分で行動できる労苦を選ぶ。自分で選んだ、自分で欲した労苦なら良きものとできる。耐えるだけなら好きな人間などいない。

・人からもらう幸福は逃げていく。自分で作る幸福は決して騙されない。なぜならそれは学ぶことだからだ。「楽しみは能力のしるしである」

・風景の持つ本当の豊かさは、その細部のなかにある。

・出来事というのは、我々の期待通りには絶対行かないものだ。すべての事が変わり、すべてのものが過ぎ去る。

・しあわせになる秘訣は自分の気分に無関心になることだ。「この怒りだって、おさまりたければおさまるさ」

・幸福ははるかなところにある限り、将来にある限り、素晴らしいものに見えるが、幸福を掴んだとき、それはなんらいいものではない。

とはいえ、実はこれはちょっとちがう。
ほんとうの幸福はパッと見、欲しいものに見えないからだ。最初の様々な困難を乗り越えたものでなければ楽しむことはできない、

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Posted by ブクログ 2020年06月02日

詩的な言葉のなかで人生のリアルな本質が浮かび上がってくる。
人生で感じること感情の本質を的確に、でも美しい言葉で射抜いていて、自分を苦しめるものの正体を見破ったような気持ちになりました。
苛立ちや不安ではなく、喜びや楽しみを周りの人に伝染させていくような人になりたいですね。

また、苦労を求めて行動...続きを読むすること、楽観的であること、幸せになるための勇気やヒントを、93の短編が伝えてくれます。
幸せになりたい方、幸せってなんだろうと思う方、ぜひアランが示す希望に触れてみて欲しいと思います。

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Posted by ブクログ 2020年04月04日

常にご機嫌でいることが大事

アランさんの考え方がよくわかった
幸せとは捉え方でそれ以上でもそれ以下でもないのね

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

あまりにも平明な文章なので、却って頭に染みてこない印象。ゆ〜っくり読めば、おそらく一文一文は歯ごたえがあると思うのだが、新興宗教の教祖の人生訓みたいな感じも受けてしまう。おかしいな。機会があれば再読。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

修正なしのプロポらしいので、重複する部分が気にはなるが、より作者が言いたかったことが強調されてて逆にわかりやすいのかな?


自分なりのまとめ(超訳)
・イライラしたらウジウジ考えず、筋肉を動かす
・楽観主義は努力のなせるわざ。意思によるもの。
・幸福を持っていないと、人に幸福は与えられな
 い。で...続きを読むも、一人だけで留めていたらその幸福を忘 れてしまう。だれががつっついてあげなければ、心は麻痺してしまう。




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Posted by ブクログ 2022年10月15日

全体的に、「考えるな…動け…」って感じなのかな。うじうじし出したらウォーキングなどしてみようと思いました。そのためにはまず、今、自分うじうじしてるぞ!と認識できることが大事ですね。

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Posted by ブクログ 2021年08月17日

100年以上前に書かれたのに、現代にも充分通じる内容。
しかしながら岩波文庫の字の小ささはなんとかならないのかな。再販時に文字の改良を強く希望する。

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Posted by ブクログ 2021年06月05日

幸福論とは、どのようなものか気になり読んでみた。書き口としては、3〜4ページで1話の短編のポエムのようになっていて、読みやすさはあった。それもそのはずで、新聞に連載された「プロポ」と呼ばれる哲学断章をまとめたものであるからだ。
ビジネス書のように、幸せとは〇〇だと書かれるのではなく、ストーリーを通し...続きを読むて哲学文学のように語られていた。幸福以外にも、仕事や人間関係についてのプロポがあり、93話あるため自分の琴線に触れるプロポにも出会えると思うので、ゆっくり味わうのがおすすめ。

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Posted by ブクログ 2020年11月03日

幸福っていうのは結局考え方次第だ、ということをこの本の中で繰り返し言っている。難しくて深掘りして読む時間がなかった…。

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