【感想・ネタバレ】いつか、虹の向こうへのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年04月08日

尾木 遼平(46才)は、刑事であったが、ある事件がきっかけで職場も家族も失う。そして、3人の奇妙な居候達と共同生活を送ることに。
そんな時、家出中の少女が天真爛漫な陽気と、厄介事を持ち込んで来た、、、

徐々に明らかになる居候3人の過去。
それぞれが悲しい過去を背負い、今日を精一杯生きる姿に、ウルウ...続きを読むルします。

絵本に出て来る『虹の種』は、本当にあるのでしょうか?
悲しみで出来た虹は、きっと、いつか晴れた空の向こうで、見つけることができるのではないかと思います。

負け犬達の、明日の希望を渇望するピュアな姿に、ウルウルです。

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Posted by ブクログ 2022年03月28日

私には充分なハードボイルド。
この尾木というおっちゃん、人を想う気持ちの理想が高すぎる。まあいいか、くらいの感覚でいろんな人の人生をひょいと背負って行く。ただ、女性に弱い。本人は気を付けているようだが。特に元妻に対してはすごく不器用だったのかもしれない。
尾木さんに出会った人たちの虹が小さくなってい...続きを読むて欲しい。

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Posted by ブクログ 2022年02月14日

半分くらいまでは少しダラダラした感じでなかなか進まなかったけど後半は一気読みするくらい展開が早く面白かった
全ての謎解きがスッキリわかって
充実した気分になった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月22日

伊岡瞬4冊目。落ちぶれ、荒んだ元刑事・尾木遼平。彼の家には訳ありの若者が同居する。理由は尾木が放っておけないからである。同居人の早希(美人局)が殺人容疑で逮捕される。尾木のハードボイルドっぷりは新宿鮫・鮫島を超えるほどで、彼の優しさや同居人(家族)想いが、尾木への感情移入を容易にさせた。ヤクザ、刑事...続きを読むと対峙し、早希の無実を命がけで勝ち取る。その背景には同居人や刑事時代の彼と関わった者が助け、糸口を広げる。尾木とヤクザのボス(檜山)との対決にはシビレタ。彼は確実に「虹の種」を持っていて、純平に渡すだろう。

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Posted by ブクログ 2021年05月07日

同級生に薦められて読みました。つぎの展開がどうなるのか頁をめくる手が止まらず一気に読んでしまいました。薄汚れた元刑事がボロボロになりながら不器用に立ち回るストーリーに引き込まれます。伊岡瞬さんの作品を全部読みたくなりました。

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Posted by ブクログ 2021年03月29日

内容(「BOOK」データベースより)
尾木遼平、46歳、元刑事。ある事件がきっかけで職も妻も失ってしまった彼は、売りに出している家で、3人の居候と奇妙な同居生活を送っている。そんな彼のところに、家出中の少女が新たな居候として転がり込んできた。彼女は、皆を和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んでくれた...続きを読むのだった…。優しくも悲しき負け犬たちが起こす、ひとつの奇蹟。第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞、W受賞作。

令和3年3月27日~29日

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Posted by ブクログ 2024年03月21日

伊岡瞬のデビュー作。
横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞W受賞。
ハードボイルド。
犯人が最後まで分からず面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月26日

作中に出てくる絵本がタイトルと繋がっているのだけど、その絵本、実際に販売して欲しいくらい美しいお話だった。

外で読んでいたのに、泣いたり笑ったりしてしまった。主人公が優しかったり人間臭かったりしてて好き。一気読み。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

遼平も恭子も早希も淳平も石渡も
不運すぎて過去が重すぎる。
虹の向こうとは、平穏な日々でしょうか?
いつか報われて幸せになってほしい。

伊岡瞬のこの淀んだ感じ好きなんよねぇー

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Posted by ブクログ 2023年07月27日

これがデビュー作かー
面白かった
設定も良いしもちろん初期ならではかなと思う所もなくはないけども

主人公のおじさんボコられまくってたけどタフで良かった(笑)

もっと伊岡瞬読むぞー

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Posted by ブクログ 2023年01月26日

一人称で語られる酔いどれ男(大概、過去に傷を負った)が、敵対勢力にボコボコにされながら、それでも己の心に決めた信念を愚直に貫く。
ハードボイルド小説のひとつの典型ともいえるが、著者のデビュー作である本書も、それを踏襲していると言えそうか。
この主人公、自分の家で3人の居候(それぞれ深い悩みを抱えてい...続きを読むる)と同居して疑似家族的関係でいるというのがユニークで、そこに家出中の少女が転がり込んでくることにより、事件が始まる。
暴力団も絡まり、主人公も骨折するなど再三瀕死の重傷を負うが、休む間もなく直ぐさま行動を開始できることに少し違和感が拭えないが(笑)。
題名は、居候の一人が翻訳した絵本の内容からとられていて、小説のメインプロットと絡まっている。

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Posted by ブクログ 2022年01月04日

ハードな描写も多く、この人を犯人にする?みたいな内容だったが読み終わった時に少しほっこり感が残ったのは意外だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月18日

読み始めて西村寿行が浮かんだ。

変わっているのは、主人公の尾木は、孤独でありながら、3人の他人と共同生活を続けていること。

5人目の早希が3日泊まった後、尾木は自宅に乱入してきた久保にボコボコにされ気を失った。

気づくと、早希は殺人容疑で拘留され、殺されたのは久保だった・・・。

ささくれ立っ...続きを読むた感があったので、前半読むのに少し時間がかかった。

尾木が脅され、真相を調べざるを得ない状況となってから、グイグイ物語に引き込まれた。

サンキュー、伊岡さん初めてやったわ、毎度ありがとう。

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Posted by ブクログ 2021年09月10日

文庫化されている伊岡瞬作品はこれで全部読んだ。最後はデビュー作。逆再生だ。

少し荒削りなところも感じるが、さすかの構成力で伏線回収は小気味良い。長さもそれほどないので後半ガラッと話が変わる展開のタイプでも無かったが、謎解きの部分はうーんなるほど!と感心。

文庫化されていない既刊単行本が早いとこ文...続きを読む庫化される事を願いつつ、暫く続いた伊岡瞬脳を別の作家の作品でほぐしていくことにしよう。

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Posted by ブクログ 2021年08月27日

ドラマのような感覚で続きが気になり一気に読み進めた一冊。

冷静に考えると暴力的な描写等も多いのですが、
著者の綴る言葉がなんだか常に絶妙で物語としてただただ引き込まれ、
普段拒否反応が出てしまいがちな場面もあまり心を嫌な方向へ持っていかれず読み進められたことが、
一番の...続きを読む感動だったかもしれません。


私にとっては、
もの凄く心に残って離れないような台詞や文章には出逢えなかったのが少し残念ですが、読み物としてはとても面白かったと思います。

井岡さんの他作品も読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2021年07月03日

これがデビュー作なんやな!
凄い!
この作者のは、スイスイ読める!
ラストも辛くないのが多いので安心!
とは言え、この作品も刑事から、刑務所入って、その日暮らししてる主人公が辛くないと言えるのか…
その主人公に、更なる試練が!
知り合ったばかりの女性が、殺人事件に!自身も巻き込まれ…というか、突っ込...続きを読むんでいく〜
ボコボコにやられるし、ヤクザに雇われて、失敗したら☠️…
最悪な状況やけど、元刑事の経験、繋がりなどを使って、女性、同居人を救おうとする。
クライマックスのヤクザのボスとのやり取りは、凄い!面白い!
まっ!自分なら、震えて何も出来んけどね(−_−;)
まだまだ、伊岡さんのは積読してるので読むで(^-^)v

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Posted by ブクログ 2021年05月21日

面白かった。
内容ははありきたりで、よくあるものだったし犯人もすぐ分かるものだったが読みやすかった。
話の流れが自然で登場人物の過去と現在が関わっているところ、無駄に細かく描写しないところに好感が持てた。

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Posted by ブクログ 2024年04月05日

タイトルの意味が後半わかる。なるほど!
ミステリとしてもだし、ハードボイルドな表現や主人公の過去との葛藤みたいなところも面白かった。向き合っていく感じ。

追い続けた犯人がわかるところはすごいあっさり(全然わからなかったけど)で、そこがどこかもどかしい。

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

伊岡瞬さんにしてはそこまでのダーク感はなし。
主人公はものすごくお人好し。
そのお人好しの周りに集まる同居人3人+この物語の重要人物1人。
絆の感じられる作品かなと思う。

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Posted by ブクログ 2023年09月08日

帯の「優しい疑似家族。この中に殺人犯がいる」っていう言葉に惹かれて買った本。

もっとミステリー的なお話かと思ったら、かなりのハードボイルド感だった。
尾木さんが、アニメかってくらいボコボコにされる。

ラストお見舞いのお花の伏線は、なるほどねって感じ。

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Posted by ブクログ 2023年04月25日

タイトルから想像もできないハードボイルド小説だった。
飲み屋の女性に誘われて家に行ったら、その女のヤバい彼氏が現れて揉み合いになった挙句死なせてしまい、服役した過去がある元刑事(主人公)。
その男の家に居候する、繋がりのなさそうな奇妙な3人の男女。
その家に転がり込んできた若い女。
その若い女を追っ...続きを読むて家にやってきたチンピラが死体として発見され、若い女は逮捕。主人公はチンピラが所属していた暴力団の組長から「本物の犯人を見つけ出さなきゃ、山に埋める」と謎の二択を迫られ、事件の解明に乗り出す…っていう物語。
虹の向こうっていうのは「死」のことで、いつか虹の向こうに行ったら、先に死んだ人(3歳で死んでしまった、主人公の息子)に会えるかな、という感じ。

冒頭、主人公が酔っ払いながらもチンピラ3人組をのしてしまうところから「これは…!ハードボイルドだ…!」と直感。酔っ払っても強い、元刑事の主人公なのです。
正直なところ、私はハードボイルドが苦手なので、こういうアンテナはよく働きます。
その後も「チンピラにやられて肋骨折れてるのに、ますますハードな立ち回りをする」「対立する暴力団組織に協力を持ちかけ、刑事時代に恩を売ってたおかげで十二分な協力を得られる」などのハードボイルド展開が続くも、事件の真相は意外な結末に…。

主人公も居候達も悲しい過去を抱えているため、その回想のために、過去と現在を行ったり来たり。
居候の女性の過去が、ハードすぎて、これはどこの北斗の拳的世紀末世界ですか…?
令和の現代なら、交通事故の被害者遺族がネットで誹謗中傷されることはあっても、その誹謗中傷した人が逮捕され刑事裁判を受けていたり、ちゃんと法律が機能していると思う。
これが2005年に刊行された本だとしても、地元有力企業の息子である事故加害者が、暴力団雇って被害者遺族に嫌がらせの限りを尽くすっていうのが…非現実的すぎてついていけなかった。

そして、主人公も、恭子以外の居候に対してちょいと不親切なラスト。家族なんじゃなかったのかい。

解説によれば、この小説はテレビ東京系でドラマ化されたそうで、「主演石田純一」。
テレ東公式でドラマのあらすじ読んだら、全然違う話でびっくりした…。
ドラマのあらすじを先に読んでたら、この本読む気はおきなかっただろうなぁ。
東野圭吾の否笑小説だっけ?あのシリーズの中にこういうのあった。小説が、せっかくドラマになるっていうのに、全然違う内容の2時間ドラマになる…ってやつ。そういえばあの話も、元はハードボイルド小説だったな。

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Posted by ブクログ 2023年01月31日

ハードボイルド感強めでした。スピード感はゆったりだったけど、スラスラと読み進められた程物語に入り込めました。

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Posted by ブクログ 2022年12月30日

ハードボイルド系であり、さりとて読み進めると人間味が溢れる作品でもあり…って感じでした。

前半部分は、この作品に静かに引き込まれていきます。途中のハラハラドキドキ感がたまりません。
後半部分は、少し登場人物同志の繋がりが解りにくくなりましたが、一気の伏線回収!!!

読み終えてから、この題名が好き...続きを読むになりました!!!

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Posted by ブクログ 2022年07月16日

著者の作品は4作目かな?割とありきたりな構成に思えて、特にドキドキやハラハラを感じることはなかったが、それなりに楽しく読んだ。デビュー作みたいなので、過去に読んだ本が少しテイストが違って感じるのはその為か?
でもこの著者の作品を好きな気持ちは今も変わらない。

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Posted by ブクログ 2022年05月13日

伊岡瞬は『瑠璃色の雫』『代償』を読んで、これで3冊目なんだけど、デビュー作らしい今回のやつがいちばん面白かったかも。ハードボイルドミステリーなのに人情味あって重松清みあり、みたいな。

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Posted by ブクログ 2022年04月25日

ハードボイルドに区分されるようですが、そのわりにスピード感がない。
虹の絵本の話が出てきてからグッと引き付けられた。
犯人は誰かよりも、
主人公の気持ちを知りたくなる。

表現力は面白くて想像しやすく納得させられる。

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Posted by ブクログ 2021年11月01日

横溝正史ミステリ大賞受賞作という事で読み始めました。
心優しい元刑事といろいろな理由から同居している人たちの物語、
登場人物がみな、心に傷を負っていて
どのようにまとまるかを想像しながら読み進めました。
中盤はゴタゴタしますが平和的な終わり方でした。

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Posted by ブクログ 2021年10月02日

安定が過ぎる伊岡瞬。絶大な信頼に全体重をかけ手に取ったデビュー作だったが、ハードボイルドにしては柔らかい。ソフトボイルド、半熟だ。半熟卵は好物だが....壮絶な脱線の予感がするので急いでミッフィーを憑依(・×・)ーースッ
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元々は凄腕の警察官だった尾木遼平。「魔が差した」あ...続きを読むる出来事によって失落し、酒に溺れ自暴自棄な生活を送る中年警備員となる。彼の家には3人の同居人。皆、個性光るが眼光はくすんだ訳アリの人間たちだ。
ひょんなことから4人目の同居人を招くこととなる。目を惹く美貌を持った女、高瀬早希。
その後、早希の男の転落死を発端に、それ以下が無いと思われた尾木遼平の人生は更に下層に潜り込んで行く事となる。果たして彼女は天使の皮を被った悪魔だったのだろうか。
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事前情報無しで手に取ったので、興味深い関係性だがいつまでも続く尾木と3人の同居人+早希のおかしな擬似家族模様をひたすら読み進める前半に早くも意思は削がれ気味だった。
それを留めてくれたのが私の好物「シュールな笑い」の言い回し。これが首かわ一枚で繋いでくれている状態が続く。
やっと物語が動き出し、ハードボイルドの片鱗にワクワクしてきた頃には半分以上読み進めていた。とんだスロースターターさんめ( ˶´˘`˶)σ)Д`)である。

伊岡瞬の作り出す小籠包系男子(訳︰ささくれ、厚い皮に身を包んでいるが中には情の熱さが隠れている。それが破れた皮からジュワッと吹き出してくる系メンズ)と、それが放つ数々のひねくれた比喩表現が大好きなのだが、それはデビュー作でも健在だった。むしろ無駄打ちがすぎるくらいの連撃でお腹いっぱい、幸せです。

とても面白かったのだが、主人公の原動力がイマイチわからない。それがハードボイルドと言われたら何も言えないが...。ヤクザ抗争も臨場感が感じられない。女の尻で滅ぶ組織。警察癒着はオマケ仕様。
タイトルに通ずる「童話 虹の種」は美しいものだったが彼の存在はもっと大切にして欲しかった。御役御免な扱いがこの話を後付品質に下げているようで勿体無い...。
そして何よりミステリとしてのオチが残念だ、伏線など最初から無かった。大砲一発で強行突破された気分である。

全体的なプロットはどちらかと言うとアニメ寄りなぶっ飛び方だったが、作者のロマンを感じた。
ここを経て「代償」「赤い砂」「痣」のその他素晴らしい作品達と、素敵なクセのある「漢キャラ」を数々作り出したのだなと思うと、原点であるこの作品を手に取って良かったと心から思いました。これからも追い続けますぜ!!小籠包デカ!!

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Posted by ブクログ 2021年08月19日

W受章作と裏表紙に書いてあったので買った一冊。

元刑事が事件の真相を調べる話だった。

犯人は全く分からなかった。
主人公が実は犯人だったパターンかな?とも思ったが、全く予想外の人が犯人だった。

協力してくれる人物はあまりいなく、ぼろぼろになりながら、よく事件解決までもっていけたと感じた。

...続きを読む件は解決したがこの主人公の人生はそんなに変わってないような
最後まで貧乏だった。

同居人だとしてもここまで他人の為に動けるのはすごいなと感じた小説でした。

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Posted by ブクログ 2021年03月12日

最近では減ってきているように感じる本格的なハードボイルド。
だが、ハードボイルドの中ではとても読みやすみ作品のように感じる。過去に影がある元刑事という設定は定番といえば定番だが、やはり面白い。
最後に意外犯人をもってくるところもさすが。
どこか堅苦しく、あまり良くないイメージがあったハードボイルドの...続きを読むイメージを覆してくれた。

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