【感想・ネタバレ】コカ・コーラに学ぶ ビッグ・ウォレット戦略のレビュー

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Posted by ブクログ

株主関係が複雑に絡むコカコーラ事業体制の中で、関連会社間の枠を超えた在庫管理やサプライチェーンシステムを構築した著者による、戦略構築・推進の苦労話。コラボレーションが重要テーマとなる事業推進において、管理会計体系の統一というテーマがいかに大切かに気づかされます。

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2011年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コカコーラ社における、全体最適化を行った時の話と読めました。各自の会社を存続させたままで全体最適化を行った場合にはこのような方法もあるのだと勉強になりました。

ただ、個人的な感想としては、この戦略はコカコーラ社独特のスタイルには良く適合するとは思いますが、その他の会社でこの戦略は難しいと思います。

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2011年08月08日

Posted by ブクログ

コカコーラの成功の秘訣について、マーケティングではなく、経営戦略という視点から書かれたものです。
ビッグウォレットというのは、つまり小さい財布を全て包括する大きい財布のようなイメージです。
コカコーラ独特の経営手法を指しています。
コカコーラは日本コカコーラが戦略的な部分を背負い、製造販売を14のボトラー社が行なっています。
つまり、それぞれが個々に最適を目指すのでは得られない収益を、全体最適を目指すことで得ようという手法です。
そのために必要なのが、
1、協業利益の見極め
本当に全体最適を目指せば収益がでるのか?
2、経済合理性に基づく意思決定基準
何をもって全体というかをきちんときめる
3、割り勘会計のルール
つまり、得た収益をどこから全体に振り分け、どこまでは個々の収益とみなすのか
4、独立した機能統合組織
5全体と個々のウィンウィン関係
全体最適を目指すことで、個々でみれば損をするところもでてきます。
しかし全体最適を目指したほうが結果的に得をしているんだということをみながわかるように示すことが重要ということ。

つまり、M&Aするんじゃなくて、資本提携でもないl、ちょうどそのどっちもいいとこどりをしているのがビッグウォレット戦略といいたいらしい。

でも最後まで、なぜM&Aじゃだめなのか?という疑問が残る節がありました。
そこがもう少しわかりやすく解説されていればもっとよかったです。

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2011年03月02日

Posted by ブクログ

著者は古谷氏である。
早稲田政経ーハザマーコカコーラー独立というような経歴で、コカコーラにおいて
本書籍のタイトルある戦略策定・実行において、財務の立場で寄与した人物である。

本書の内容は、一言で言えば、

■TOC(制約理論)を資本関係のない企業間同士で行う事

以上である。
TOCつまり全体最適を自社工場内に適用するだけでなく、さらに範囲を
広げて適用したケース・スタディと言える。
ここで、分かると思うが全体最適というのは部分最適を辞めるという事だ。
つまり、ここでの部分最適というのは「個別企業の最適戦略」を辞めるという事。
簡単にいうと、ある個別企業の実質的(現実的ではない)利益を多少減らしても
全体で利益が(今以上に)出ればOKって事。

そう、言うは易し行うは難しであり、これを実行したケースの説明は貴重だ。
そして、実行する際に重要な事は、

1.協業利益を見極める
2.経済合理性に基づく意志決定基準の策定
3.利益配分ルールの策定
4.独立した機能統合組織の形成
5.全体のウィンーウィン関係の形成

以上の5つのポイントだ。
詳細については、本書を読んで頂くことにして、なかなか面白い内容にはなっている
と個人的には思う。しかし、コカコーラだから出来たようなものだろうな(笑)
なかなか、現実的には難しいのも事実。

ただ、難しいからこそ、実行出来た時の破壊力は凄まじいだろう。

以上

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2010年02月21日

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