感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
鯨統一郎
堀北真希フアンである(天地真理フアンでもある)
昔の大好きを大事に胸に秘め・・・ず語りつくす
本書の3分の1(10ページ前後)は懐かしい思い出
だけが延々と続く、ムダに詳しい、妙に面白い
そんな推理8つの短編小説は、三人の同い年の男
(おそらく昭和30年代生まれ)の思い出話の中
にキーワードが出て、無理やり事件の話になる
大学院でメルヘンの研究をしている美人の桜川東
子が、最近研究の幅を広げた日本のおとぎ話に擬
えて一言で事件と「おとぎ話」の真相を話す
感動する、浦島太郎の真相とは、海難で息子を亡
くした母親の「あの子は生きている」「海の底に
あるステキな場所で」「少し楽しんでいるだけ」
自分に言い聞かせるように夢物語で幸せな息子の
生活を物語とする・・・泣ける(ノД`)・゜・。
Posted by ブクログ
桜川東子シリーズ。「九つの殺人メルヘン」が好きだったので、続編となる本作を読んだが、前作のような切れ味はない。ヤクドシトリオも厄年ではなくなったし、桜川さんも院生になった。
昭和の小ネタが満載だが、私より少々年上の人が対象のようで、少ししか分からない。でもそこは、あまり気にならずに読むことが出来る。
推理が明快でもなく、昔話の解釈も釈然としない。
マスターが「スリーバレー」で働いていた、とあったが、確か「スリーバレー」は「邪馬台国はどこですか」のバーではなかっただろうか。
桜川さんと早乙女静香さん(邪馬台国はどこですか、に出てくる人)がともに出てくる話もあったはずだ。
桜川東子シリーズ、制覇するつもりなので次作に期待しよう。
Posted by ブクログ
各章の半分以上を占める昭和の小ネタ。対象世代が極めて限定的なので、膝を打って楽しめる人は少ないだろう。その小ネタもまた「昔話」である、というオチ。気軽に読めるが、昔話の新解釈も含めて、どうしてもデビュー作を超えてはこない。6.0