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Posted by ブクログ
現代の、しかも落語初心者のための落語入門書。
少し前から落語をよく聞くようになった。けども、田舎住まいで寄席に行く機会はなかなかないので、YouTubeでいろいろ見て楽しんでいる。先日は立川談志のひとり会のDVDをゴッソリ借りたりなんかして・・・という僕にはちょうどよい本だった。
小難しい落語評論ではなくて、業界のしがらみの無い著者の落語の楽しみ方をわかりやすく紹介されている。
ところどころの脱線話が結構な知識になるので楽しめた。
いままで読んだものの中で、あんまり話題に乗らなかった立川志らくが褒められていて、なんだか嬉しかったな。
この本で出てくる中では、立川談志や志らく、古今亭志ん朝などはいくつか聴いたことがあるので、分かりやすかったかな。
上方落語についても紹介されている。
素人の僕としては、名前がこんがらがってしまう箇所もあったのだけども、またいろいろな落語に触れながら読み返してみたいと思った。
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【内容紹介】
名人・立川談志亡き今、これから落語を聴こうとする者が、失敗せずに楽しむコツは?ファン歴三十数年の著者が、業界のしがらみゼロの“客目線”で親しみ方を大胆指南。「聴く前に、興津要編の作品集『古典落語』を読むと理解倍増」「寄席へ行くより名人のCD」「初心者は志ん朝から聴け」「志ん生は皆が褒めるが江戸弁がキツくて分かりづらい」…定説に時に突っ込みながら、うまい噺家、聴き方のツボ、演目の背景・歴史を一挙紹介。落語ツウも開眼多数の新感覚の入門書。
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【目次】
第1章 落語に「テキスト」はあるか
第2章 「江戸」ではない近代落語
第3章 「廓ばなし」の困難
第4章 私の推す名人たち
第5章 名人藝の技術
第6章 ネタに突っ込みをいれる
第7章 「名人」以後の落語家
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Posted by ブクログ
「入門」とあるが、本当の落語の初心者には馴染まない。ある程度、落語を聞いて、本も何冊か読んで基本的な知識は身につけましたよ、という人向け。
落語以外の芸能にもたくさん言及されており、歌舞伎・人形浄瑠璃・講談にストリップと幅が広い。
筆者が一番伝えたいこととしては、現代文学ばかり読まず古典文学を読むことが大事であるように、寄席ばかり行かず、昔の名人の噺を聞け、ということであった。
Posted by ブクログ
小谷野節がまたしても炸裂しているので(無ければつまらないけど)、人によっては反感持つ箇所も多数あり。
ただ自分のような落語初心者には、各人へのずばずばとした指摘もふーん、そうなんだ、と思えるので、これからの人にはある意味、よい指針となるかと思う。
私は五代目小さんから入ったから、いわゆる当たり障りない(?)口が効きやすくて好きだけどあまり通には人気無いので、そのことを小谷野さんのツイッターで質問したら、毒がないからです、と返答ありました。
Posted by ブクログ
うーむ。小谷野氏の独断場。この本から落語に入っていいのかな?と正直疑問。ただ何を知るにも古典は押さえないと、という点は確かに納得。まあ、こういう考えもあるってことで。
Posted by ブクログ
小谷野先生の書くものは、何故か好きなので、落語も久しぶりに聴きたくなりました。
何時の頃からか、全く聴きたくなくなってしまったのは、何故でしょうか。