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Posted by ブクログ
「や、山下さんあの巨漢は!あれは」
「哲童−−杉山哲童だ。あれは杉山哲童だ」
「て、哲童?ああ!哲童和尚−−」
法堂の方向から悲鳴が聞こえた。
榎木津の明慧寺来襲から始まり、祐賢和尚が頓悟して最初で最後の参禅に部屋を出て行った後。僅か30分後に悲鳴が聞こえる場面まで。
京極堂が云った、本来なら憑物落としは自力でやるのが修行と云っていた通り、祐賢和尚と常信和尚のやり取りに引き込まれました。
だからこそ余計に4巻が切なくなって来るのですが……。
榎木津の来襲っぷりに惚れ惚れします。
Posted by ブクログ
京極堂シリーズ
寺の地下牢に幽閉される老人、菅野博行。かつて久遠寺病院で働く小児科医であった菅野医師のなれの果て。幼児にしか性的魅了を感じない菅野の神経を蝕んだ鈴との情事。久遠寺医師との会話。榎木津のことば。遺体となって発見された菅野。2人の上役の間で悩む英生。