感情タグBEST3
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坊主だらけで登場人物が混乱する。
そして、この段階で京極の憑き物落としが行われる。
いつもの如く関口君がバカバカ云われながら憑物落としが完結する。
相変わらず淀みなく論破していく様がたまらない。
禅や悟りを科学するのではなく、言葉で言い表せない境地ー幻覚をいかにうまく受け流すかが肝要であると(多分そんな感じ)。
疾しい心をいかに自分と向き合いうまく受け流せるかが肝要という話には実感せざるを得ない。
その流れで出てくる「末那識・阿頼耶識が空の理論に基づく...」という流れではもう空の境界しか思い浮かばないのは仕方のないことw
先が楽しみだ。
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京極堂は突然振り返った。
そして立ちすくんでいる敦子鳥口を見て、
「あまり深く入り込むなよ」
と云った。
今更何を云うにだーーと私は思った。
仙石楼の現場検証の場面から始まり、鎌倉から明慧寺を訪ねて来た僧侶が保護されたという一報が入るまで。檻のような山から下りて来た関口等を迎えたのは京極堂の粗忽者という一言。
繰り返し深入りするなと警告する京極堂の言葉とは裏腹にどんどん入り込んでしまう第2巻。
只働きだと憑物落としで京極堂が文句を云い始めます。でもまだ序の口(笑)
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「もしやあの男―本気だったか」。不可解な呟きを残し、今度は老師の大西泰全が惨殺された。天下の険の懐深く入り込んだ捜査陣はなす術もない。空しく仙石楼に引き揚げた骨董屋の今川、カメラマンの鳥口、そして文士の関口。そこに待っていたのは京極堂による、典座・桑田常信の「憑物」落としだった。
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■内容(「BOOK」データベースより)
「もしやあの男―本気だったか」。不可解な呟きを残し、今度は老師の大西泰全が惨殺された。天下の険の懐深く入り込んだ捜査陣はなす術もない。空しく仙石楼に引き揚げた骨董屋の今川、カメラマンの鳥口、そして文士の関口。そこに待っていたのは京極堂による、典座・桑田常信の「憑物」落としだった。
■感想
ここにある京極夏彦の禅の知識は、宗教の専門家にもお墨付きを与えられているほど(文庫本あとがき)。
そういえば私が京極の本が好きなのは百科事典的な何かがあるからなのかも。
私は百科事典は調べものをする本というよりは、おもちゃ箱なイメージがあります。
ふたを開けて目的のものを探す(何かを調べようとする)→途中で別のものに目移り(途中で面白そうな項目を見つける)→違うもので遊んでいる(そこからさらに横道にそれていく)
こんな感じ(もちろん本気で調べているときはこうもいかないんですが)。
京極の本を読むぞ!→あれ…なんか禅について語ってる…? 事件は?→事件そっちのけで禅について感心。
薀蓄読んでる間に、事件が起こってる。フッシギー。そしてこの薀蓄が事件にとって必要不可欠なとこがすばらしい。そして何気に読み飛ばしても大丈夫なとこも、悪くないとこだと思う(主に再読の場合)。
科学では解明できない現象を、その時代や場所の文化に沿って(これを民俗学的というのかな?)解釈する。
ちょっと飛躍しすぎかもしれないけど、宮崎駿に通じるものがあるなぁ。
ただし宮崎駿は伝承(古くからのお約束にのっとって物語を作る)、京極夏彦は解説(古くからのお約束を現代語訳にする)という役割?の差はある。気がする。ような。かんじが。
これを読んで京都や奈良に行きたくなった私は、完璧な俗人。
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こんなにさくさくゆく話しだっけ?と分冊の恐ろしさに震える。
魍魎までは四六版を元にしてるから、文庫から更にもう一度直しが入ってるのが分冊されてるけど、以降は文庫そのまんまなんですねー…。間違ったまんまだわ!
というわけで鉄鼠落とし、これが蘊蓄山場(前半)ですかね!読めば読むほど判った気になります。気です。
それにしても鉄鼠やっぱり面白い!
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また僧が殺されてしまいました。
明慧寺の謎は最古参の泰全老師の話によって一部明らかになりましたが、そもそもの明慧寺の由来等についてはまだ分かっていません。この後明らかになるのかしら…。
山下警部補はもはや道化師です。
明慧寺の貫主に一喝される場面は痛快でしたが、彼はこんな役回りで終わるのでしょうね、多分。
そして1巻からの飯窪のおかしな言動の理由も分かりました。彼女も事情を抱えていたのですね。その事情もこの事件に関わってくるのでしょうか。
〖 京極堂の仏頂面を目にして、これ程の安心感が得られるとは——正直私は思ってもいなかった。 〗
関口が言うように、私も愈々これから解決へ…と期待を持ったのですが、まだその時ではないようです。
ですが、次は自分が殺されるのではと思い込んでいる常信の“憑き物落とし”を渋々ながらやってくれました。
仏教もそうですが、禅についても詳しくないので、この長い話は大変参考になります。
続きが楽しみです。
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箱根のお坊さん連続殺人事件の分冊第2巻。
山中に現れる振袖姿のお嬢ちゃんの謎も気になる。
しかし、京極さんのお話はいろいろとためになるなぁ!
十牛圖とか、サンプルまで載っていて良かったです♪
黒い牛さんが途中から白い牛さんになるとか、いろいろ考えたらこれだけで何日も楽しめそうです。
前々から禅には興味があったので、今回のお話はそのあたりの歴史とかにも詳しくなれて嬉しい。
禅寺には福井の永平寺さんをはじめ、各派の有名寺さんにはそれなりに行っているし…ね。
物語は、京極堂さんがこの巻の最後あたりで話に絡んできて、これからどうなるかな~って感じでした。
なんだか宇治にある黄檗宗の萬福寺さんに行きたくなってきたなぁ。
あのあたりは美味しいパン屋さんも多いんだよね!
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京極堂の華麗な憑き物落としがようやく披露。
ただ、事件の謎はまだまだ分からず。
こんなに広げた風呂敷をあと2冊で全部回収しきれるんかなぁ。
にしても、禅についての表現が難しくて、かつ登場人物が多くなってきたので想像で絵を思い浮かべて頑張らないとついていけなくなってきた(焦)
坊主を美男子として想像しているため、慈行さんが人間っぽくなってきてて、ちょっとにんまりしてみたり。
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なんだか、やっと京極堂出番だね〜という感じ。まあ2巻だし…。
まあ出るわ出るわ、お坊さん。
一体これが、どう解決していくのかと思いながら、続きに手を出す。
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再読。
坊主たちに翻弄され(誰が誰だか混乱する)、
チマチマと読み進める。
「悟り」とは何ぞやのシーンで、
当時初めて本書を読んでいた頃、猛烈に悟るという事に
憧れていた事を思い出す。
関口くんのダメっぷりが余り見れず、少し残念。