感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
坊主だらけで登場人物が混乱する。
そして、この段階で京極の憑き物落としが行われる。
いつもの如く関口君がバカバカ云われながら憑物落としが完結する。
相変わらず淀みなく論破していく様がたまらない。
禅や悟りを科学するのではなく、言葉で言い表せない境地ー幻覚をいかにうまく受け流すかが肝要であると(多分そんな感じ)。
疾しい心をいかに自分と向き合いうまく受け流せるかが肝要という話には実感せざるを得ない。
その流れで出てくる「末那識・阿頼耶識が空の理論に基づく...」という流れではもう空の境界しか思い浮かばないのは仕方のないことw
先が楽しみだ。
Posted by ブクログ
京極堂は突然振り返った。
そして立ちすくんでいる敦子鳥口を見て、
「あまり深く入り込むなよ」
と云った。
今更何を云うにだーーと私は思った。
仙石楼の現場検証の場面から始まり、鎌倉から明慧寺を訪ねて来た僧侶が保護されたという一報が入るまで。檻のような山から下りて来た関口等を迎えたのは京極堂の粗忽者という一言。
繰り返し深入りするなと警告する京極堂の言葉とは裏腹にどんどん入り込んでしまう第2巻。
只働きだと憑物落としで京極堂が文句を云い始めます。でもまだ序の口(笑)
Posted by ブクログ
また僧が殺されてしまいました。
明慧寺の謎は最古参の泰全老師の話によって一部明らかになりましたが、そもそもの明慧寺の由来等についてはまだ分かっていません。この後明らかになるのかしら…。
山下警部補はもはや道化師です。
明慧寺の貫主に一喝される場面は痛快でしたが、彼はこんな役回りで終わるのでしょうね、多分。
そして1巻からの飯窪のおかしな言動の理由も分かりました。彼女も事情を抱えていたのですね。その事情もこの事件に関わってくるのでしょうか。
〖 京極堂の仏頂面を目にして、これ程の安心感が得られるとは——正直私は思ってもいなかった。 〗
関口が言うように、私も愈々これから解決へ…と期待を持ったのですが、まだその時ではないようです。
ですが、次は自分が殺されるのではと思い込んでいる常信の“憑き物落とし”を渋々ながらやってくれました。
仏教もそうですが、禅についても詳しくないので、この長い話は大変参考になります。
続きが楽しみです。