【感想・ネタバレ】惑星のさみだれ(7)のレビュー

読めば読むほど熱くなる! 王道の良さを凝縮した大傑作!!!

舞台は現代日本。
ある日、すねた大学生である雨宮夕日は、喋るトカゲから「姫を守り、地球を救え」と、否応なしに選ばれてしまう。
最初は無関心な夕日だったが、早速敵に襲われてしまった!
死を覚悟したそのとき、守るべき姫である朝日奈さみだれが助けてくれたのであった!
その後、彼女の尋常ならざる野望に胸を打たれ、夕日は姫に忠誠を誓う!!
今ここに、地球の存亡を懸けた戦いが始まる!!!

このマンガの凄さは、【友情・努力・勝利】という王道の内容がギュギュッと10巻に凝縮されていることです。
また、濃密なストーリーではありますが、テンポよく読むことができ、熱さ・面白さは巻を追うごとに加速度的に上昇していきます。
そして、最終巻は今までの伏線を全て回収し、それまでの膨大な熱量を大傑作へと昇華させるほどの完成度を誇ります!!!
読み終わったあと、今日を生きる活力が得られる。そんな素敵なマンガです!

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Posted by ブクログ 2019年06月11日

半月が登場した第2巻の頃から大人と子供という視点の違いは意識して描かれてきたわけだけど、この巻を持ってその構図は大成したように思える
半月を前にしていた頃の夕日や三日月はまだまだ子供だった。しかし、太陽など年下組が登場し関わるようになった頃から、夕日や三日月は彼らに対して年上の大人として振る舞うよう...続きを読むになってくる
それは含蓄のある言葉を言うとか、頼りになるとか、そういうのではなくて大人として子供に対して人生は楽しいのだと見せつけるような在り方であるのがとてもいい
特に半月から受け継いだあのダサカッコイイヒーローポーズを二人がするシーンは惚れ惚れとするね

第42話で再び激突した夕日と三日月。以前戦った際は夕日の心と半月から受け継いだ技が一体となっていなかった為に三日月に全く及ばなかった
それが今回は戦いを心の底から楽しめるように成り、技を使うために前へ出て戦った。
それらが良い変化となり遂に三日月に打ち勝った夕日。彼の成長を感じられた描写だった

そしてこの巻のメインとなるのは満を持しての太陽少年
登場当初から影のある少年として描かれ、背景には家庭内に居場所がないという事情も描かれた
周囲が彼に対して見守る姿勢を取った事も関係しているけど、太陽の境遇に積極的に寄り添ってくれるものは居なかった。
そこに現れたのが人に擬態し人を理解しようとする11体目の泥人形
11体目は太陽の境遇を共有してしまった。その為に太陽は自分の家庭の可怪しさを外側から見て、尚更絶望してしまった

そんな中で太陽が遭遇するのは倒しても倒しても溢れるほどに復活する10体目の泥人形。そして大人として太陽に接する夕日や三日月、同年代の昴と雪待
何度も復活しその度に強くなっていく泥人形は、太陽が家族に期待しては裏切られ、いつの間にか家族どころか世界にすら絶望してしまった心の内の比喩であるように感じられてしまう
だからこそ、同時期に太陽に感情豊かに接する夕日達の態度が彼にとっては硬くなった心を溶かすきっかけとなっていく

でも、太陽に最も影響を与えたのはやっぱり雪待なのかな?
何度も世界の破滅を望んできた太陽は死んでもいいなんて思えてしまう、大人しくしてた方が苦しまないなんて言えてしまう
それを雪待はぶん殴って、叱って、その上で「生きて帰って ラーメン食べるよ みんなで食べる」と太陽の心に最も響いた経験を呼び覚ますような言葉をぶつける
そこからの太陽の変化は目覚ましい
ただ、時間を戻すだけだった「因果乱流」を怪我を治すために使えるようになり、その為にもしかして太郎を助けられたのではとショックを受ける
その衝撃は凄まじい程に太陽に響く。また、先代のフクロウの騎士の顛末を聞き、更にロキの言葉で自分は未来が欲しかったのだと気付いた太陽は走り出す。

家に潜んでいた10体目を倒した太陽の行動には思わず感動してしまいそうになる
あれ程絶望していた家を守るため、そして自分から居場所を奪った赤ん坊を守った。
10体目を倒した後で太陽は「何をすべきか 何がしたいかなんて …そんなのわからないよ わかるわけないだろ…」とロキに返す。それでも彼はアニムスに逆らい10体目を倒した。その変化はとても尊いものであるように思えた


そういや仕方ないとはいえ、八宵の告白を聞かなかったフリをする夕日はちょっと……というかかなり格好悪かったよ?

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Posted by ブクログ 2011年10月13日

惑星を砕く物語、今巻は「子供」、特にフクロウの騎士・茜太陽がメインの話。
半月に助けられて成長した夕日と弟である三日月が子供たちにとってのヒーローとして参上する展開は本当にそつがなくて舌を巻いた。ただただやられたと言う気持ち。
東雲兄弟の話から夕日対三日月、そして太陽の話と続いていく話の展開もまた上...続きを読む手い。
太陽は初登場の時から何となく気になっていた。今巻は十体目・十一体目との戦闘の中で揺れる太陽の心情がすごく伝わってきて、これから太陽がどんな風に変わっていくのかが楽しみで仕方ない。
前巻のような派手さはないけど、この巻もよかった。

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Posted by ブクログ 2011年01月16日

夕日vs三日月戦、「ヒーロー参上!」の場面、それと子供組の活躍。
盛 り 上 が っ て き た !

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Posted by ブクログ 2009年11月14日

簡単に諦めるな 男だろ!!
生きたいって言え!! / 生きてたっていいことなんかない!!

ある ないなら作れ
生きて帰って ラーメン食べるよ みんなで食べる

(第46話 ヒーローと子供達)

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

レビュー忘れてたけど発売日すぐくらいに買いました。
ドラマCDも申し込んだよ楽しみ楽しみ!

風巻厨としてはフライタークのかっこよさに惚れました。
風巻さんの出番少なかったけどあの登場シーンだけでも満足…風巻さんかっこいい

もう何なの太陽。何なの。
「未来が欲しいに決まっておろうにな」でロキと一緒...続きを読むに泣いた。
読んだ時に色々と感想書きつくしたからもう何書けばいいかわからん。とにかく太陽がよく頑張った巻でした。
あと雪待の男前っぷりが異常。「生きてたっていいことなんかない」って言われて「ある!ないなら作れ!」と言い返せる中一って只者じゃない。
雪待と昴はもう…何なの…ニヤニヤせざるを得ないというかあれはもう…公式?笑
昴は雪待と三日月の嫁になればいいよ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

おもしろい。なんかこう胃の辺りが痛くなるようなおもしろさなわけですけど。 子供だものなァ未来が欲しいに決まっておろうにな という一言でブワッて泣けてびびった。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

連載との間があまりないせいか、盛り上がりようが楽しい!
主人公のへたれっぷりもすっかり影をひそめ、いよいよ泥人形もあとわずか!

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Posted by ブクログ 2012年04月03日

最高でした。やっぱバトル漫画はこうでなくっちゃなぁ。超々王道なのにベタじゃない、古臭くもない。キャラ一人一人もすごい魅力的だしそのキャラクターも死ぬときはあっさり逝ってしまうので戦闘時の緊張感もなかなかのもの。

んてまた今回は夕日と三日月がかっちょいいんだ。序盤でウジウジと悩んでた夕日が最近になっ...続きを読むてやっと一皮剥けてきて彼等の言う「大人」に変わりつつあるのが見てて堪らんすね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年02月06日

なんか今巻でどーでもよかった三日月がけっこう好きになった!雨宮とのコンビがいい。
てもこの巻の最後はえぇーて感じで終わった。

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Posted by ブクログ 2011年01月10日

 さみだれと夕日は地球を破壊してやるぜとか言ってる割に人の死に動揺しすぎだな。

 つーか、さみだれはどんどん存在感なくなってくな。

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Posted by ブクログ 2010年09月09日

茜太陽の揺れ動く感情を中心に、子供と大人を描く第七巻。アニマに反逆するような言動をしていたフクロウの騎士ロキの行動原理も明かされ、太陽を想うロキの言葉が胸を打ちます。

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Posted by ブクログ 2010年02月20日

自分で壊すために地球を護る、精霊王女と騎士の物語7巻目。

敵にも人格を持ちかけるのが出てきたり、それぞれに歪みを抱えた騎士達に仲間の影響が現れ出したりする7巻目。
12体の泥人形の、11番まで出てきているので、もうクライマックスは近い感じ。
姫が元気になりますように。

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Posted by ブクログ 2012年01月18日

綿々と続く個別キャラ巻。実際は全体としての戦いを描いているので変な語りはないのが上手いところ。
意外と不思議ちゃんなアニマがいいな。

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Posted by ブクログ 2011年01月21日

このへんから主人公・夕日はおおきく変わり始めたのかな。泥人形の中でもっとも特殊な11体目も登場。「雨宮くんが好きなのってどんなコーンスープ〜?」は名台詞。

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