【感想・ネタバレ】インサイド・アップルのレビュー

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Posted by ブクログ

シリコンバレーの事情通でもなかなか細部をつかめていなかったアップル社の内部事情を、丹念な取材に基づいて詳細に記した本。著者は「フォーチュン」誌の記者であり、ジャーナリスト嫌いで有名なジョブズ氏のお気に入りの記者の一人、ということらしい。本書では、数万人の社員を抱える大企業としてはとても理解できないジョブズ帝国(あるいはジョブズ教団)の内情が見事に描き出されている。本書によると、①ジョブズによって完璧に制御された組織、②徹底した秘密主義、③妥協しないで細部まで作り込まれたプロパガンダ(製品デザインと宣伝広報戦略)の3つがアップルの力の源泉だったことが分かる。やはり通常の大企業の在り様とはまるで異なっており、むしろカルト教団のドキュメンタリーを読んでいるような気分である。このようなシンプルで強くて美しい世界に君臨できることが、私にとっての究極の理想形なのだろうと思った。

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2013年05月03日

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本書は「ポスト・ジョブズ」のアップルの組織の内部というモノをアップルに勤めたことのある人間に取材に取材を重ねて綴られたものです。その全貌を、元幹部・社員ら数十人の証言で初めて明らかにする貴重な記録。

本書は「ポスト・ジョブズ」のアップルの組織の内部というモノをアップルに勤めたことのある人間に取材に取材を重ねて綴られたものであると思います。通称「インフィニット・グループ」の中でどのようなことが行われているのか?シリコンバレーの企業のうちでももっとも独自な道を行き、大企業でありながらベンチャー企業さながらの動きのすることのあるアップル。

ジョブズからその「玉座」を譲られ、「オペレーションの魔術師」としてその手腕を発揮する新CEO・ティム・クック。彼の出自や経歴のほかにもまわりを固める幹部社員。「デザイングル」の異名をとるジョナサン・アイブ。iPhoneやiPadのOSのトップであり、またジョブズの元で一貫してキャリアを積んできたスコット・フォーストール。彼ら幹部社員の動向も注目ですが、実際にアップルに勤めたことのある人間の証言もこれまた希少で、「世界でもっともクールな製品を作る」会社で働くということはいかに過酷なことであろうかと。「宇宙に衝撃を与える」にはいったいどのような「集中」した仕事ぶりをしなければならないのかと思っただけで彼らを突き動かすものは「お金」ではないんだな、ということをつくづく感じました。

後半ではアップルを「卒業」した幹部社員。ジョン・ルビンシュタインやアビー・テバニアン。これはびっくりしたのですがトニー・ファデルもアップルを退職していたことには本当に驚きました。
「アップルのモデルは真似するべきではない」
この言葉はシリコンバレーの企業の中でまことしやかにささやかれているそうで、アップルの「卒業生」が他の業界で活躍したサンプルがあまりにも少ないという理由もあるのでしょう。しかし、ジョブズ亡き後のアップルが今後どのような変貌を遂げていくのか?その行く末を占う、という意味で本書は貴重な記録であると僕は考えております。

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2013年04月03日

Posted by ブクログ

なぜ、アップルだけが成功しているのかその理由がよくわかる本。しかし、正式の取材をせずによくここまでの本がかけたと思う。取材力に恐れいる。でもそのおかげで、アップルがなぜ他の企業をぶっちぎる絶好調を維持しているのかがよくわかる。なんにせよこれまでアップルはジョブズの会社だったということだ。今後のジョブズ亡き後のアップルの動きが他の企業の真の参考になるだろう。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

ジョブズがメインで語られるアップルについて、アップルという企業体にスポットを当てた独自の視点で書かれた本。
iphoneのリリースなどギリギリまで明かさないなど秘密主義的なことは以前から聞いていたが、社内でもプロジェクトに応じて社員間でも秘密主義的な組織形態であったことには驚きだった。
徹底的なトップダウンと官僚的な縦割り組織。まさにジョブズの意のもとになる合理的な巨大組織。
ピーター・センゲの学習する組織の対極のポジションに位置する様な組織。
著者も語っていたが、ジョブズ亡き後のアップルの行く末がたいへん興味深い。

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2017年05月07日

Posted by ブクログ

著者は、フォーチューン誌の記者。アップルのジョブスに焦点を当てた書籍やアップルの経営戦略に焦点を当てた書籍はおおいものの、本書はアップルの組織(人物)の焦点を当てて書いている。

ジョブスというカリスマの下でどのようにして会社がなりたっていたのか、発行年の2012年のジョブス亡き後でどのように組織と人が絡むのか、興味深く読み進めた。

若干発行年から時間がたっているので、アップルの地図問題でフォーストールは辞職したりという現実がすでに起こっていたりするが、執筆当時の人間関係や組織がわかって興味深かった。

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2015年02月02日

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ジョブズがいなくなり、ジワジワ暴露本が出てきている。内容は、アップルという会社は、ジョブズ教と呼べるほど、秘密主義を貫いているというものだった。

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2013年04月24日

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「グーグル ネット覇者の真実」と並行して読んだので、より鮮明に比較できて面白かった。

アップルもグーグルも経営戦略はこれ以上ないほど厳格に管理されている。一方でデザインの重要度、職場環境の考え方は正反対。

他の製品がどうかは関係なく、アップル製品の特徴を伝え続ける点は参考になる。顧客にはあれこれいっても頭に残らない。

よほどアップル製品が好きでないと、技術があったとしてもアップルでは働きたくはないな。「秘密は脳に悪い」。
逆に言うと、それくらい好きなものを見つけ、仕事にできたらいいだろうなとも思う。

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2012年08月27日

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いわゆる、Microsoft的なやり方、Google的なやり方、Apple的なやり方いろいろあると思います。
かつては、伽藍とバザール、として比喩されたのは中央集権体制はMicrosoftでしたが、アップルのそれは、ジョブスを頂点とする超集権体制。

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2012年08月02日

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インサイドとついている通り、スティーブジョブズ時代のアップルがいかに凄まじい企業かを体験することができる。
本としてはジョブス亡き後のアップルについての評価を目的としていたようだが、そこまでは達成できず、むしろ揚げ足取り的に見えてしまうのがもったいないところだった。

以下、自分の理解のために。
徹底した秘密主義は本当に社内政治をなくすのか?人に自身の業務を集中させるのか?
・全てはクパチーノで決める、というのは正しいやり方か?
・外部の利用方法は真似できるのか?
・google wayとapple way、すなわち数字の結果に聞くのか、自分たちの理を信じるのか、これは背反するものなのか何なのか

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2012年07月12日

Posted by ブクログ

顧客にとって良い会社、業績の良い会社、株主にとってよい会社、経営者にとって良い会社、従業員にとって良い会社はそれぞれ同じではない。しかし利益の出ていない会社はそのどれにもなれない。一方利益が多ければそのすべてになる訳でもない。

アップルの時価総額が世界最高となった今、アップルは良い会社であるが、誰にとって良い会社なのであろうか。本書は主として従業員や経営者にとってアップルがどういう会社なのか、という点にまつわる組織や仕事の進め方、企業文化について述べている。

アップル社が従業員に求めるものは非常に単純である。スティーブジョブスが従業員に求めていたものと同義であるのがこれまでのアップルであった。それは、「ただ仕事に集中して全力を尽くせ」ということであり、それにコミットできない従業員にとってはよい会社とは言えないが、そういう従業員は居ようとしないし居られないという状況に鑑みれば、在籍している多くの従業員にとって良い会社なのだ。アップルに参加してすぐにやめることになった人間以外には、完全燃焼をした、あるいは完全燃焼を目指した達成感があるのだ。

アップルはほかの会社と違う。大会社だがほかの大会社と違う。アップルは、良い経営戦略、良い経営組織、良い企業風土を作ることに興味を持っていないし、良い運営プロセス、良いサプラインチェーン、良い経営成績などで評価されようとしていない。求めているのは、ただひとつ人々をとらえ、彼らの人生を変えるすばらしい製品を実現することだ。そしてそれにコミットする人間の集団をつくり、彼らの能力をすべて発揮させようとしているだけである。またそこで働く人たちもワークライフバランスなど求めていないし、仕事のやりがい、人生の充実なども求めていない。
革新的なものを生み出す企業組織や企業風土の答えをアップルの組織や仕事のやりかたに求める態度はそもそも間違っている。方法論が成果を決めるのではない。人の動きが成果を産むのである。

アップルは一見ファブレスであるので、製品コンセプトとデザインに特化した水平分業型企業と思う人が多いだろうがその理解は間違っている。アップルはハード、ソフト、サービス、広告宣伝、調達、製造、販売、業務システム、すべてを統合したどろどろに泥臭い擦り合わせ企業である。オペレーションのすべてを仕切り、細かく決め、徹底して運用している。だからまねできないのである。
コンセプトだけなら多くの人が同じことを考えることはできるし、できていた。むしろアップルの実現した製品のコンセプトは100%オリジナルとは言えないものばかりだ。
では結果を出す人の動きとはどのようなものか、それをAppleとJobsの歴史から学べるのだが、多くの人は目が曇っているためそれを学ぶことができない。差別化力とはコンセプトや発想力や技術力や経営戦略などではないのだ。「コンセプトは生み出していた、iPadよりずっと前にソニーもAirBoardを作っていたのに」と言う人には何もわかっていないのだ。
みんな、特に日本の有識者は、良く言われるFoxconとの関係に固定観念で眼がくらんで(その関係さえも誤解して)見えなくなっているだけで、思い返せば創業のころからアップルの特徴はハードとソフト両方を開発していることであった。そしてハード、ソフト以外のところで長足の進歩を遂げたのが、今世紀のアップルだ。そして実はその製造ですらすべてをコントロールしているといってもよい。もちろん各機能のコントロールには強弱や巧拙の差はあるが、それは何の問題にもならない。(これまでの)アップルの目的は完璧な経営でも運営でもない、ただただ気の済むまで仕切って徹底することだからだ。(そして永久に気が済むことは無い。)

アップルには社内に(ほとんど)「委員会」がなく「DRI (Direct Responsible Individual」に責任を負わせる固有名詞の仕事をしている。
アップルは締め切り重視でDRIは必死に締め切りを守ろうとするが、それだけに日程には十分余裕がある。無理な日程に向かって無鉄砲に突き進み結局遅れても、頑張ったことや、頑張った姿勢で評価されてしまうような無責任な組織とは異なる。姿勢や格好ではなく、すべてのエネルギーを絞り尽くして注ぎ込んだ「結果」をもとめているからだ。
アップルの製品は少なく、すべてがシンプルである。これだけの企業規模をこれだけの製品で維持している会社は少ない。スティーブジョブスが一人で考えられることしか進まないという意味で、それはボトルネックだったかもしれないが、みんながてんでに、良さそうに見えることを、うまくいっているようにみせかけるようになることを防いでいた面も強いだろう。アップルは全力で完璧を求めたらあれもこれもできないことがわかっているのである。

今の世の中では非常に変わった会社であるから、純血主義になっている部分もある。アップルの幹部がアップルの外でうまくやれるかどうか、本書にはその点についての分析もあり興味深い。

アップルの内部はベールに包まれていて、組織や仕事のやり方は秘密である。「謎」と言われる。しかしこの本を読んでみるとあっけないくらいにはっきりわかる。(わからない人は自分がずれているのだ。)
もちろん細かい規則がどうなっているかはわからないが、そのような会社のルールがアップルを作っているのではない、アップルの組織と人をつらぬく重要な点は非常にシンプルでありそれは決して隠されていない。それは、ただひとつ、人々をとらえ、彼らの人生を変えるすばらしい製品を実現するため、それにコミットする人間の集団をつくり、彼らの能力をすべて発揮させようと制度を設計し運用しているということである。「モチベーションをあげる」のではない、「全力を尽くさせる」のである。

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2012年05月28日

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ジョブズが残した最大の遺産は最高の組織だったという文言に惹かれ手に取った。アップルという会社は今後経営スクールで取り上げられないと思われるほどに単純である。組織はプロダクト毎に形成され他部門の業務について他者は全く知り得ない。また、アップル外の取締役等の仕事は基本的に許されておらず徹底的に秘密主義が貫かれている。アップルはカリスマであるジョブズを失い現実歪曲フィールドを今後失っていってしまうかもしれない。ゆえに今までの強気な姿勢で顧客を洗脳し、ビジネスパートナーを巻き込むことが不可能になるかもしれない。しかしながら、ジョブズの死を期に更なる飛躍を遂げる可能性があると本書では述べられている。現にクックCEOになってから過去最高の株価を更新している。また、株主への現金還元など新たな仕組み等これまでになかった施策を講じてきている。ジョブズがどうするか考えようではなくなりジョブズ+アルファの文化が形成されようとしているようだ。これもアップル大学やトップ100によるリーダー育成プログラムの賜物だろう。今後カリスマを失ったアップルがどのようの軌跡を描いていくのか楽しみである。

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2012年04月02日

Posted by ブクログ

アップル社員はとても優秀な人ばかりなんだという印象。

特に印象的なのは、製品と消費者の為に秘密を貫くということだろうか。
下手に発表して発売日を予告するから、消費者は勝手に妄想を膨らましてしまうし。延期しようものならそれだけでマイナス評価になる。
もちろん開発側も簡単に延期はできないから、品質を落とすか、機能を削るかといった決断もされるだろう。
それよりも、製品についてやれるだけのことをやって、準備ができてから製品に喋らせるという形にすれば、製品も消費者も傷つかない。

アップルの製品についての情熱は他でも多く語られているところであるが、
「自分たちの為に製品を作ってる」というのは素晴らしい。
既に世の中にある製品が使いにくくて気に入らないから、
自分の気に入るものを作る。(そしてそれが出来る)
単純でマッチョな気もするが。大事なことだと思う。

本当のジョブズ抜きのアップル製品はこれからになる。
イノベーションのジレンマにはまってしまうような不安も囁かれるが、
本書で語られる会社の仕組みであれば今後もイノベーションは続いていくだろう。

ジョブズ抜きでもアップルは変な会社だという事が沢山書いてあって面白いので、アップル好きな人はぜひ読んでください。

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2012年03月25日

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タイトル通りの、アップルという企業の現状を垣間見ることができる。
が、ジョブズなきこれからのアップルは、第二のソニーになる可能性が多分にあると感じた。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

著名人や有名企業について書かれているダメな本の末尾には大抵「〇〇に質問を送ったが、未だにその質問への答えは届いていない」というニュアンスの一文が入っているものだが、この本にも入っていた。
全くインサイドな内容ではなかった。あと翻訳も読みづらかった。

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2017年08月28日

Posted by ブクログ

我が家にはアップル製品がない、
だが、現在のIT業界を含めオーディオ・ビジュアル、
さまざまなインターフェースに「洗練さ」「シンプル」なスタイルを
これほどまでに生活に浸透させてしまった企業は他にない。

そんな企業がどういう仕組みで成り立っているのかは気になるので読んでみた。

アップルはいつまでも新興企業の強さを持ち、
また絶対的な秘密主義を貫く。
社員同士でも仕事内容については他言無用らしい。

おそるべし。

今回はサラ見なので引用なし。

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2012年10月28日

Posted by ブクログ

メインフレーム全盛期にAppleⅠやAppleⅡなどをこの世に出し、タッチパネル型のiOSを世に出したAppleを取り扱った書籍。求める者を”かたち”にして世に送り出し、コモン化してゆくパワーにあてられてしまった。力貰いました。

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2012年10月18日

Posted by ブクログ

ようやく読み終えた。かなり読み応えがあった。Apple信仰者にとっては、まさに知りたいAppleの実情。ただどちらかというと実情を描くのに、さすがに企業が巨大化してしまった為、役員から描いている。一般社員の自由な意思や思考は、あまり風潮だったのかもしれないが、もう少しその辺りを知りたかった。

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2012年10月09日

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○製品を市場に出すときには、すべての作業にDRIを割りふる。(92p)

★秘密主義のアップルがどのように運営されていたかよく分かる。

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2012年09月11日

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ハーバードやスタンフォードのMBAにも勝るジョブズの経営哲学に触れられる貴重な一冊。ティム•クックとジョナサン•アイブのことを詳しく書いてあったのでアップルの組織の中身について少しわかったが、結局、中の人間しかわからないのがアップルなんだろうな。

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2012年07月20日

Posted by ブクログ

ベールに包まれた社内の状況についてフォーチュン誌記者が鋭く説く。この本を読むとアップルは孤立した歪な企業であることが分かる。
徹底した情報管理、秘密主義、セキュリティ対策。
社員であっても必要以上の情報は提供しない。
組織図さえも存在しない。
「アップルのなかの人間はみな出たがっている、アップルの外の人間はみな入りたがっている」
ユーザの立場だから良かったと安心するのは早いです。
「アップルの目標は本当にすぐれた製品、本当にすばらしい製品を作ることだ。結果として製品がすぐれていれば、みんなが買ってくれ、利益が生じる」とありますが、一方で次のことを言っています。
「われわれは自分たちのために製品を作っているという強い信念を持っている」
デザインが製品の出発点だから、斬新なアイデア創出・実装技術の進歩が促されるのですね。

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2012年07月02日

Posted by ブクログ

 今まであまり語られなかったアップル社内のプロジェクト体制や広報などについて、社内の発言を基にレポートしている。結論的には、SJが亡くなる前と同じ状態でアップルを維持することはできないだろう、というメッセージだが、もっとわかりやすいストーリーテリングもあり得たように思う。
 本文中SJの言葉として紹介されている「大企業ではふつう、変化のいちばん近くにいる現場の社員と、大きな意思決定をおこなう経営層とのあいだに効率的なコミュニケーション経路がない。(中略)時とともに世界の見方が固定化する人間のこの性質があるかぎり、若い企業にも、若い人にも、イノベーションの機会がかならずあるし、そうあるべきだ。」という言葉はなかなか味わい深い。生涯SJは起業家だったんだと実感させられる。

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2012年06月23日

Posted by ブクログ

やはりジョブズという人が、アップルそのものなんだと改めて感じた。それゆえ、今後について、(製品コンセプトに関して)半信半疑な感じは拭えない。しかしながら、「ジョブズなら」「シンプルに」という視点が、他社より圧倒的に優れている。短期間で簡単に落城することも無いと思う。なぜなら、「他社にもジョブズはいない」のだから。(本文の中の印象的なフレーズ)
視点の鋭さ、着目点の素晴らしさ、それは結果が示している。
しかし、ネクスト社から迎え入れた時等、何故トップダウンされた指示を愚直に実践できるのだろうか?それだけ、社員が心酔しているのか?威圧的なだけで実践出来るものだろうか?文化なのか?
他社との差異の最たるものは、強烈なトップダウン体制だと思うが、そこの謎はよく分からなかった。

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2012年08月22日

Posted by ブクログ

ジョブズアップルの強みを分析した本。
アップルの強みは組織の力を集中させるところにある。
製品の絞込み、メッセージの絞込みがそれにあたる。
しかし、それだけにとどまらず、アップルが上手いのは、
「秘密」の力を最大限に引き出すところにある。
ひとつのプロジェクトに参画している社員は他のプロジェクトの内容を一切しらず、話すことも禁じられる。
しっかり「秘密」を保持した上で、顧客経験を想定しつくした製品を、あらゆる演出を緻密に計算し、絞り込んだ「メッセージ」を解き放つという勝ちパターン。
非常に興味深く読んだが、TOPダウン以外でこれが可能なのか?
ティムクックのこれからの舵取りを見守りたい。

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2012年06月16日

Posted by ブクログ

・opposite of general "good company"
・I don't wanna buy their stock.
・inside Apple from the point of view of an outsider.

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2012年05月25日

Posted by ブクログ

強烈すぎるカリスマをトップに抱いた企業。色々弊害はあると思うけど、社員すべてがトップのやりたいことを理解していて、それに向かって邁進しているというのは凄い。バーに行けば9割の人が自社製品を使っているのを感じることが出来るという奇跡の業績を叩き出し、人生のピークでこの世を去ったカリスマのカリスマたる所以ですね。

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2012年05月10日

Posted by ブクログ

現代のものづくりのあり方を具現化しているアップルのインサイトを探る。とはいえ、アップル内部はいまだ秘密に覆われており、筆者独自の切り口でアップルのものづくりを紐解き、背景や思想を読み取っている。すなわち、究極なまでの絞込みと絞り込んだものへの徹底したこだわりが、明確なメッセージとなって消費者に伝わることがアップルのものづくりの要諦か。

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2012年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書時間 約3.5時間(読書日数 7日) アウトプット なし

「全米最新ベストセラー」とうたわれた本書は、元幹部や社員による証言で初めて明かされるアップルの組織・社内システム等を解説している本。
故スティーブ・ジョブズが、アップルを設立し、一度は追い出されたのちにCEOとして復帰した後、どういう考え方で会社を経営していったのかということについて、いろいろな観点から書かれている。

社内に対しても社外に対しても、「アップル(つまりはスティーブ自身)が全部正しい。だからそれに従え」みたいなやり方を貫いているところがすごいなぁと思った。ただ、やっぱり他と違うのは「すべては顧客に素晴らしい体験をしてもらうため」だけに向けて行われているところである。

スティーブ・ジョブズ亡き後のアップルは、よくはなりにくいと思う。なぜならそれぐらい彼は突出したCEOだったからである。(自分はそんなにアップル製品とのかかわりが少ないので「MAC崇拝者」に比べれば落胆度合いは少ないとは思うが...)「秘密主義」にも限界があるし、秘密を貫いて期待値を上げておいても、以前のような製品はもう作ることはできないと思う。『「自分たちで正しい道を進むこと」が大切で「スティーブならどうする?」と考えてはいけない。』という一説には説得力があったが、果たしてどうなっていくのか多少楽しみでもある。

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2012年04月18日

Posted by ブクログ

明らかにならなかったこれまでのアップルの内情が明らかにされ、
アップルという企業体がどういうものであるのか、
それがジョブスとどう繋がっているのか、が分かる。

先に出ていた自伝と合わせて読むとアップルという会社が
良くわかると思う。

ジョブスのいなくなったアップルのこれから、が
気になる人にはオススメの本。

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2012年04月06日

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