感情タグBEST3
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それぞれのこども食堂のお話…これどう繋がるんだろう?と最後迄気付かず^^;
でもキーワードは「えくぼ」でした!
それぞれのお話の中に出てくる「えくぼ」が妙に引っかかってなんかこれ?と思いきやラストはそー繋がるんかいっ!…やられたなぁ
とても素敵なお話でした。
途中気持ちが苦しくなる場面もたくさんあり、この世に神様なんていないじゃん!よく何かしんどい事にぶち当たると「神様はあなたにこれが必要と思いその試練を与えてる」なんて言うけれど夕花や石村君は何の試練の為にこんな思いをしてるの?
たった15歳の中学生の望みが「安心したい」って…そんな事ある?そんな思いをしてる中学生を救ってあげられない大人、社会、政治に腹が立ちながら、そして自分もそんな1人なのだと気付きながら…この小説の世界にどっぷり浸らせて頂きました。
良かった、最後、皆が救われて…良かった。
それがなにより!
37年の時を経て夕花の変身ぶりは全く想像出来ないけど…笑
とにかく皆が幸せそうで良かった。
森沢さんの小説、外さないですね!
「風鈴」にあっ!エミリのおじいちゃん!と胸がときめき…こういう再会嬉しいです
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こども食堂にまつわるストーリー。
親の死、貧困、暴力、いじめ、友情、恋。
思春期のもどかしさ。
あたたかいご飯。
見返りを求めない無償の愛。
三人の語り手。
読み進めながら段々と
三人それぞれの世界に引き込まれていき、最後に全ての点と点が繋がったときに、思わず声を上げて泣きました。
上手く作られ過ぎたいわゆる"ドラマのような奇跡"と言ってしまえばそれまでですが、
こんな風に人と人の奇跡が重なって生活していることを改めて思い知りました。
「冷めないうちに食べなさい」
よく耳にする何気ないこの言葉の裏には
あたたかいご飯をよそう人の気持ちがたくさん詰まっているんだなあ、と。
大切な人が今日もこの世界のどこかで、落ち着く場所であたたかいご飯を食べているといいなぁ。
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はやばいです。非常に驚きのラストで途中まで一切気づかない展開になって自分が鈍感なのか、兎にも角にもマスターが心也なんかもうズルいので、もう両方が同時進行すると思うから、夕花が社長だってうおー、阿久津が幸田だって、そこは早く気付いてくれ。でも母親の出だしの生き様に母親父親心也の思い出の海の出来事甘酸っぱい、それが最後の別れとは、それが出会いの始まりとは。森沢明夫さん久々で絶対いいからはわかっているけど、こんないいって凄いってこと。あー最後の方はもうサムイボですよ、もう一気にベスト本にノミネート自分の
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全然最後までマスター誰だかわからなかった、今号泣しながら打ってます。
時を経て、再会した2人。あの日の淡い日々。
ゆり子さんの話なんだろ?って思ってたら最後に全部繋がって涙が出てーーーー。森沢さんの作品の中で1番泣いた。切ないけど温まる作品だった。
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こちらも子ども食堂のお話。
子供たちのその後までお話が続いていたのが良かったです。
無力なままの子供時代のお話だけでは少し寂しさが残ってしまう。
今いる場所で精一杯生きた子供たちが大人になりその思いを忘れずに叶えていきます。
生きていくのは大変。けれども生きていかなければその先の幸せにも出会えない。
そんな事を教えてくれるお話です。
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怪我でサッカー部を退部した心也とクラスから浮いていて恵まれていない家庭環境の夕花。幼馴染の2人は夏休みに新聞作りをすることになり少しずつ歩み寄ってきたところに起こった海への逃避行。夕花の対処療法は「落ち込む前に深呼吸。思考の入れ替え。」心也は豪快で温かい父親もいて、指針は「自分の意思で判断しながら生きているかどうか」時折挟まれていたゆり子の章が最後には繋がった。お店にダンプカーが突っ込んできて桜の木に守られたからね。阿久津さんは気づかなかった。不良の石村はまたどこかで出てくるだろうか。風鈴のように。
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森沢明夫さんの「大事なことほど小声でささやく」を読んで、とても良かったのでこちらの本も読んでみました。
1日で一気に読んでしまいましたが、途中から涙が止まらなくなり読み終わった時もすごく心が温かくなる物語でした。
私の夫も、この物語に登場する「オヤジ」のように寛大で息子を信じる父親になって欲しいと思いました。読んでよかった!!
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自分の置かれた環境を子供が変えることは難しい。
命が守られていたことにホッとした。
自分の心を大切にできる人はまわりの人も大切にできる強さがある、と感じた。最後まで読んで
よかった。
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大きく2つの物語で構成されており、この交わることの無かった2つの物語が、終盤で繋がり、温かな奇跡が起こる…
主人公の心也と、心也が幼い頃に他界した母、男手一つで心也を愛情たっぷりに育てた父…
生前の「母の夢と願い」が父から息子へ受け継がれており、母が自慢の息子と評したとおり、心也がいつだって他人の気持ちを慮ってやれるような優しさを携えたままの大人になっていることが何より嬉しかった。
やっぱり格好いい父の背中をみて育った息子は格好いいのだ。
ラストの奇跡には、通称「ひま部」の部長と先輩のやりとりや、桜の木や四つ葉のクローバー、ブルートパーズに思い出の焼きうどんまで登場して、次々押し寄せる波の如く感涙してしまった。また、阿久津さんの正体に驚きと喜びが押し寄せる。
はぐれ者のライオンのような石村のその後が気になったが、振り返ればあれっきりになってしまった…という子供の頃の記憶はよくある。ある意味とてもリアリティがあり、それもまた作者の意図するところなのだろう。
「こども食堂」をメインにした物語と思っていたが、良い意味で裏切られた。森沢明夫さんの作品は、いつも緻密に考えられた主人公の個性を丁寧な心理描写で描いていて、大切なことを真っ直ぐに伝えてくれる。その伝え方が、絶妙な匙加減で心の奥深くに温かく響いて蓄えられる。私にとっては癒しのセラピーみたいなものだ。
読後はとても心地良く明るい気持ちになれる。
たいせつな人へお勧めしたい作品
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よかった~ 間違いなく☆5つ。。。
テーマがイジメ、虐待、そして子ども食堂。
すごく興味があるテーマだったので、英語の勉強は一切出来ず、この本を読みました。(言い訳)
森沢明夫さん すごいなぁ。
どうなるの??って思っていたけれど、最後の収束感がすごすぎて。
多くの人に読んでもらいたい、おすすめの一冊です。
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こども飯をだす食堂の息子心也は幼なじみの夕花とひま部を作る。
心也の父の店は偽善者の店と陰口をたたかれていた。
ゆり子はこども食堂をやるカフェ店員。トラックが店に突っ込み店は半壊。タカナシ工務店が救いの手をだす。
厳しい現実の中でやさしさの連鎖が心地好いお話だった。
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本当に良かった。胸がギューっとする感じ。暗い現実から逃げたいのに、15歳という年齢が邪魔をする。でも、だからすごく純粋でキラキラしていて切なかった。
最後あっと驚く展開に、心がじんわり温かくなって本当に感動した。もしかしたらあの場面は違う物語と繋がっているのかなと思うところもあって、違う作品も読んでみたくなった。
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心也と夕花の心を描いた、読みやすい長編小説。
夕花の家庭事情に胸が痛みました。そんなことあるのかな、とも思ったけれど、書かれているのだからあると思います。本当にひどいと思うし、大人に育ててもらっているからと言って、間違ってても言えなかったり、言う通りにしなければいけないのは本当におかしいです。私はそんなことされたことがないけれど、苦しんでいる友達がいたら助けてあげたいです。
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事情があってろくに食事ができない子供のための「こども食堂」を舞台に広がる物語
2つの話が平行して進み
最後に感動を呼ぶ。
中学3年生の夏休み、ほのかな恋心や友情
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読後すっきり爽やか!
途中悲しい気持ちになったり
いたたまれなくなったりもするけど…
あまりの衝撃のラストに声が出ました!
あぁ…本当によかった
この作者さんの作品は所々他の作品との
共通点があるのでそれを探すのも一つの楽しみです
「龍浦」・「風鈴」
エミリの小さな包丁 と
本が紡いだ5つの奇跡
が途中思い出されました。
あと個人的に石村くんのその後が気になります
転校してしまったのは残念だけれど
どこかで再会できてたらいいなあと
思いました。
他の作品にでてこないかな??なんて。
森沢さんの作品まだ読んでないものも
あるのでまた読みながら共通点を探したいな
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歳をとるとリアリティのある重い本ばかりだと疲れちゃう。ちょっとできすぎくらいの話が最近はちょうどいい。
苦しい環境にある登場人物も多いけど、文体とテンポで読みやすく書かれている。
読後感もほっこりした気持ちにさせてくれるよい本だった。
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登場人物それぞれの視点の物語。
どう繋がっていくんだろうと思っていたら、私もマスターと同じタイミングでその事実を知って、震えた。
こども飯に何か縁のありそうな阿久津さんがキーになる気がしていたけど、そうきたか。
森沢明夫さんの物語は流れる時間がやさしい。
いつまでもみんなが幸せであってほしいと願いたくなるお話でした。
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胸をギュッと掴まれて一気読みした。
中学生の話と喫茶店の話が交差するから、なんだろうと思いながら最後まで気付かず。見事な伏線回収にスッキリした。
夕花、頑張ったね。
石村君もしあわせだといいな。
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貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』のオーナーの息子、心也と
家で義父から虐待を受けていて、子ども飯を食べにくる幼馴染の夕花と血の繋がらない弟の幸太。
物語は中学生の頃の心也と夕花それぞれの視点と、もう1人ゆり子さんの視点で進んでいく。
二つの物語に繋がりがなかなか見つけられず、どう繋がるのだろう。。と思いながら読み進め、最後の最後に全員の関係性が分かったときはびっくりと感動!!
阿久津さん、全然分からなかった(笑)
「エミリの小さな包丁」で出てきた場所や人物、大三じいちゃんの風鈴も出てきてほっこり(*´ω`*)
とっても温かい物語でした。
不良の石村くんはその後どうなったのかな。
落ち込む前に深呼吸。そして、思考の入れ替え。
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エピローグの二人の会話、粋だなぁ。
読みながらにやにやしてしまった。
二つのストーリーがなかなか繋がらなくて、最後の最後にやっと関係性がわかった時はびっくり。
えー、ヒントあったぁ?と見返してみたけど、夕花が理系が得意ということくらい?他にもあったのかな。
色々考えながら読んだのに、全く気づかず。でも嬉しいサプライズだった。
ちょっとできすぎな感じもしたが、やっぱりあったかくて泣けた。
焼きうどん食べたくなったなー。
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文体がクセがなくて爽やかで良い。
登場人物は相手のことを深読みしないので分かりやすい。
複数人の視点で短いストーリーが綴られて行く形式で、どこかで収束しそうだなとか、時間の違い?と予想しつつ読み進んで、最後にそういうことねと。
都合がよい話だけれど、物語だしね。
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森沢さんらしい、爽やかな読後感の作品です。ウブな中学生2人の微妙な心の揺れが、いかにも絵に描いたような小さな幸せを、2人の足下にある悲しい過去や現実が、くっきりと輪郭をつけてくれてます。この人だれだろう?どんなまとまり方をするのかなあ、って思っていたら、あんな感じでした。うん、幸せな気持ちになれました。
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人の人生には、それぞれの事情があり、子どもにも容赦ない。子ども食堂のつながりで、救われる時間。
前半は悲しいストーリーだったけど、結末はホッとして涙が出て、外出先で読まなくて良かったと思う。
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子供飯を提供する2つの店の出来事を並行して進めていく物語。最後の方までどう交わるか気になっていたが、そう繋がるかぁと涙しながら読めました。若干暴力シーンがあるので辛いがその描写がラストの感動へのスパイスになったなぁと感じた。
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01月-12。3.5点。
父親が定食屋で「子ども食堂」も実施。主人公は中学生息子。同じクラスにいじめられ、家が貧しい女子中学生が。
一方、カフェを営むがトラックが突っ込んで大破した店の夫婦。こちらも子ども食堂を実施。
ラストの鮮やかな繋がり方、感涙した。
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「人の幸せっていうのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ『自分の意志で判断しながら生きているかどうか』に左右されるんだって。」
「大衆食堂かざま」では、家でご飯を満足に食べられない子どもたちのために無料で食事を提供している。お腹がすいてどうしようもないときに予約をとり、食べにくるというシステムだ。その中には主人公の心也のクラスメイトの夕花や、隣のクラスの問題児、石村もいた。
ある日、登校した心也の机の上に「偽善者のムスコ」の文字。「偽善者」は、店への電話で、手紙で、何度も見聞きしてきた言葉だ。もう「こども飯」をやめないか、という心也に父が言った言葉がそれだった。そして「俺は自分の意志を尊重しながら生きる、やりたいようにやる。」でも「心也が不幸になるんだったら、俺は『こども飯』をやめるよ。それがやりたいようにやると決めている俺が、自分で決めた意志だ。」
息子への深い愛情、他人の言動に左右されるのではない自分自身の強い思い。この父の考えはまた、心也に受け継がれていく。とても心温まるお話だ。
夕花の義父のDVや貧困、転校、施設に入るおばあちゃん。むしろ「自分の意志で判断しながら生きる」ことができるのは幸せなことなのではないか、とも思った。境遇とか年齢とかのために、自分の居場所を決めることも難しかったりするのではないか。そんなことも思った。また、夕花が、義父にとびかかっていってくれた石村や、泣いている幸太を置いていってしまったことや、先生が机の落書きをそのままにしていたことが気になってしまった。