感情タグBEST3
現代と融合したファンタジー
現代社会とファンタジーが上手く融合していて、
本筋と息抜きの案配もよい。風刺と見ることができるが、
いかにも社会への批判といった風でなく、ユーモアや希望が
あるところが素晴らしい。
すこしふしぎ
気軽に読める短編集。どれもオチがいい。九井先生には『ダンジョン飯』で出会いましたが、この短編集を読んで、こういうことを日頃から考えている人だからダンジョン飯が描けるんだな……とわかりました。
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RPGに浸かっていた身分にはとても心地よい作品。魔物と、感情移入しやすい行動に従うキャラクター達が物語に引き込んでくれる。いつまでも浸っていたい世界。
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これほど雰囲気のしっくり来る作品は久しぶりだった。
素朴と幻想と、日常と非日常とがいっしょくたになった短篇集。丁寧。
中には納得の行かない結末が付けられているものもあったが、そのくらいでちょうど良い。
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一話一話世界観を作り出す素晴らしい漫画家さんです…。いいなぁ。
その世界観が生半可なものじゃなくて、こんな問題があるとか、悩みとか、歴史とかそういうものがきちんと細部まで生み出されていて本当にすごい。
竜がでてくるからなのか日本昔ばなしのような教訓を得られる物語が多い。絵本にしたらまさに大人のための深い絵本になるんだろうな。是非やってほしい…。
Posted by ブクログ
これは面白い。魔王討伐後の世界とか。ドラゴンが普通の現代とか。とか。とか。ファンタジーなのに地に足着いてる感じでするすると溶け込むように読めてしまう。沁みる。ケンタウロス族と人間が共存する世界のお話かわいかったな。
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9つの短編作品。
味のある絵と、ひねりのある、かつ美しい物語が素敵。
前半のRPGゲームのようなファンタジックな世界観が特にすきです。魔法がいて、お姫様や剣士がいて、どこか後にひく物語が良い。
Posted by ブクログ
こういう漫画かきたいなー。夏休み、プールから帰ってきたあとにピンクと緑が混じった素麺を啜り、遊び疲れて寝落ちた夕方、母のかけてくれた洗いたてのタオルケットの匂いを嗅ぎ、遠い蝉の鳴き声に微睡んだ時のような感覚になる一冊。馬人と猿人の夫婦が一番すき!
Posted by ブクログ
久々に面白い短編集でした。タイトルになっている短編より、ケンタウロスの短編の方が、奥が深く考えさせられる内容でありながらくすりと笑ってしまうバランスが良かったです。
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恐るべし短編の鬼才。
緻密で幅のある画は見ているだけで楽しい。
それだけではない。
淡々と、それでいて深みのある物語がその独特な世界へと誘う。
全くジャンルは違うものの、どこかこのページの空白感、そこだけストンと抜け落ちた別世界のような感覚が、大友克洋のそれを彷彿とさせたのはなぜだろうか。
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ど真ん中ファンタジー世界の余白を切り取るのがうまい
このアプローチでダンジョン飯が生まれたんだなというのがよくわかる
途中からダンジョン飯のプロトタイプ作品を勝手に期待してたので入ってなくて勝手に落胆
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どの作品集よりも一作品一作品がシリアスで、クスリ笑いすら出ないものすらある。より切なめなショートショートが読みたい時に。
表紙絵にもされてる「現代神話」が1番インパクトあった
Posted by ブクログ
九井さんのデビュー作。それ自体ほんわかする。しつつ、こうなったら楽しそうねーとは思うものの、どの話も刺さる。
『現代神話』と「竜の学校は山の上』が好きだな〜特に。
・現代神話
馬人(ケンタウロス):タナベくんと奥さんのポジティブさと言うか、明るくてほわ〜っとしてて前向きな雰囲気が良い。関連づけて考え出したらキリがないけど、兎に角奥さんカワイイ。大きいパンツもかわいい。文句言わずに精進料理で痩せていく旦那さんもカワイイ。ほんわかする。タナベくんがベンチに腰掛けた図もかわいい。そして少しホロっとする。
・竜の学校は山の上
ヒリュウのよし子(4)がめちゃくちゃ愛い。もはや尊い。P.237〜の一連の流れがとてもスキ。
「竜なんか役に立たないから大切にする意味はないと言われても〜」てアズマくんの問いに対する香野橋部長のセリフ…あと「世の中にはなーふたつのものしかないっ〜」に痺れた。
キツネのブドウ。
Posted by ブクログ
この作者はほんとに竜が好きですね。
他の作品集に比べて描き込みが少なくてさみしいところが多いですが、
十分楽しめる一冊かと思います。
私は嫁さがしの話が一番好きです。
Posted by ブクログ
RPGで魔王を倒したことがある人は読むべき漫画だ、たぶん。
ゲームしないからわからんけど。
RPGというわかりやすい勧善懲悪ものも(知らないだけでそうでないのもあるかも)、久井ワールドでは「ラスボス1人倒しただけで世の中平和になったら苦労しないわ」ということになる。
ゲームにはゴールが必要だけれども、現実の世の中に「ここにさえたどり着けばすべてが解決」というゴールはない。
でも、じゃあ現実がゲームみたいだったらよかったのか?
答えが一つの世界ならよかったのか?
争いの元は絶やせばいい、猿人(ホモサピエンス)と馬人(ケンタウロス)のどちらかしかいない世界にすればいいのか?
というと、
「そーかもね
でもちょっとだけつまんなかったかもね」
(from『現代神話』)
なのだと思う。
答えはわからんけど、諦めないよ。
諦めるということは見捨てるということと変わらない。
希望こそ、勇者がくれたものだ。
……というなんか説教臭いレビューになってしまうんだけど、久井さんはこれを、全部ファンタジーの体をとっているのに妙に現実くさく、笑えるほどしょうもないレベルに落として、私の隣で喋ってくれるので、笑いながら、ぎくっとしたり、あああーーー…あるよなあ……となったりする。ないよ。同僚がケンタウロスだったり、クラスメートに羽生えてたりはしないんだけど。
でも似たような「異種」はいくらでも隣にいるんだろう。私が異の方かもしれない。
でもどんなに異に見えても、きっと「なーんにも変わらない」んだろう。ケンタウロスに言われてしまうとな…。
そんなもんだと考えれば、いくらか、一緒に暮らしていくための良い意味での諦めと希望が見えてくるような気がする。
まあ、しょうがないか、という感じで。
Posted by ブクログ
ダンジョン飯の人。この作品を買ってなかったらダンジョン飯を速攻で買おうとは思わなかったかもしれない。
ファンタジーものとして読み応えのある作品群です。
Posted by ブクログ
魔王退治から帰ってきた勇者の話「帰郷」
美女と野獣的な「魔王」
和風な神様の嫁探し「代紺山の嫁探し」
あたりが好きです。
でもこの本は馬人の話が長すぎだったと思う…。
Posted by ブクログ
表紙の画的に、ダンジョン飯から入ったからそういうマンガかと思うじゃないですか。
最近割と書かれてるような気もする、「世界を救った後のファンタジー勇者」に関する話がいくつか。そこからグラデーション的に、現代日本にモーフィングしてくるファンタジー世界がやってきたら、のSFがいくつか。
面白い。ファンタジー好きなんだろうなぁ。
「必要なものと、これから必要になるもの」というのは、ものすごく重要な視座だと思いますよ。「今不必要なもの」に対する施策が如何に多様性を殺してきたのか。
おもしろい。
Posted by ブクログ
電子書籍にて。
風邪を引いて寝込んだ時に、読みたいものから選んでみました。
いろいろファンタジー詰め合わせ。
読みやすかったし面白かった。
ブラックがきいてたり普通に笑えたり。
帰郷
魔王
魔王城問題
支配
代紺山の嫁探し
現代神話
進学天使
竜の学校は山の上
くず
Posted by ブクログ
現代の日本(?)に竜がいて竜学科のある大学があったり、背中に羽が生えていて飛べる人間がいたりと、世界観が独特で面白かった。
勇者が魔王を倒したその後の話は切なかった。
Posted by ブクログ
少しシニカル、ユーモアがあり、センチメンタル。
懐かしい感じがするショートショートSFです。
翼人や飛竜が飛び立つ場面が好きです。
若干痛みを伴う不思議な爽快感があります。
Posted by ブクログ
やっぱり九井諒子は上手だなあ。今回もドラクエ的な剣と魔法の世界から日本昔話的な世界、それから現代っぽい世界でそれぞれちょこっとひねった展開。展開のパターンはそれほど多くはないけど、そのひねりが社会的にどんな影響を及ぼすかっていう一種の思考実験になっているのが九井諒子の特徴的なところで、そこが面白い。
Posted by ブクログ
短編集。
「竜の学校は山の上」 は竜学部のサークルの話。
竜の卵や 肉を食べるっていうシーンが なんか衝撃的。
好きなセリフは
「世の中には ふたつのものしかない
役に立つものと これから役に立つかもしれないものだ」
「役に立たないと諦めたら 捨ててしまうのとなにも変わらない。」
おぉ。部長 いいこと言う〜。
「大紺山の嫁探し」が好きだな。
最後の村長さんの心境が なんだか切ないけれど。
馬人と猿人(人間)の話も おもしろかったな。
あんな風に服を着るんだな。
そして 足が早いな。
トナカイの着ぐるみは無理があるな。。
あとがきは 金食い虫くんが 一円玉をボリボリ食べているシーン。
金食い虫って。 金食い虫って。
コインをそのまま食べるって 発想 今までなかったな。
Posted by ブクログ
九井 諒子の初単行本。読みきり集です。
前半は主に勇者が魔王を倒した後の少し哀しい後日談。
後半は竜やケンタウロスなどが溶け込んだ日常のファンタジー。
前半と後半で作風の毛色や絵のタッチが少し変わります。
全体的に時代背景や設定が飲み込みやすい作風で読みやすいと思います。
個人的に『ー魔王ー』と『現代神話』がお気に入りです。
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丸井鯨子さんの作品は・・・「ひきだしにテラリウム(2013)」、「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子(2012)」に続き・・・ 『竜の学校は山の上 九井諒子作品集(2011)』 ”進学天使”が切なくてよかったなー。
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一言で言い表わせない面白さ。何か不思議で、非現実的なのに実際ありそう。神様を娶る話、普通はあれでめでたしめでたし、欲張りのお父さんは…な話かと思うけど、なぜお父さんが、というラストシーンが絶妙。
Posted by ブクログ
"「権平
わしを村まで送ってくれたせいで帰れなくなったんだな
すまんかった すまんかったなぁ…」
「おみつ
違うぞおみつ 皆から忘れ去られ山を去ろうか迷っとった時にお前と会った
自分のことは忘れても お前のいるこの山を守りたいと思ったからこうして戻れた」"[p.110_代紺山の嫁探し]
「帰郷」
「魔王」
「魔王城問題」
「支配」
「代紺山の嫁探し」
「現代神話」
「進学天使」
「竜の学校は山の上」
「くず」
「あとがきマンガ 金食い虫くん」
ページが足りない
カバー裏のおまけマンガが電子版に収録されてない・・・。天使の話はアレ含めてオチでしょ!?!?!?
なんでそんな愛の無い電子化するの・・・
期待してましたが
つまらない話ばかりでした。
ギャグもなく、主人公達は魅力もないし、マニアックな話が淡々と続いていく感じです。
ダンジョン飯が大好きなので、似た世界を期待して痛い目にあいました。
ただ、ダンジョン飯の基礎にはなっているのかと思うネタがいくつかありました。