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Posted by ブクログ
どこからどう見ても完璧なアリバイ工作である。
これを「御一人様」の列車食堂伝票が気にかかるからと言う理由だけで犯人を追い詰められるものだろうか。こんなにアリバイが成立している人間をどんだけ疑うのか?!とデスノートの月に対して必要以上に疑いを見せるLを思い出した。
安田の堂々とした態度は清々しく逆に好感が持てた。
Posted by ブクログ
おもしろかった
昭和33年の作品とのことで、東京から博多や札幌に行くのに今の3倍時間がかかっていたり、警察間の問い合わせが電報だったりと、その意味でも興味深い
技術の進歩はすごい
トリックは想像がついたが、それも現代だからだろう
Posted by ブクログ
おもしろかった!!
現場刑事の勘と執念 現実の幾多の事件解決にもこういうのが実際にあるのだろう
ゼロの焦点=人間ドラマ
点と線=時刻表トリック
と思ってたがこういうところにやはり「人」を感じる
鳥飼からの手紙もそうだった
手紙=ものすごく昔の言葉遣い 逆に新鮮 こういうのを使えるようになりたいかも
博多から北海道までの移動のトリックについては、フェリー?(でも鉄道も夜行だから変わらないか) だとしたら飛行機? と途中で気がついてしまったが そこからのアリバイ崩しの過程はさすが
ゼロの焦点 点と線 どちらも青酸カリ入りウイスキー 昭和っぽい 最近は聞かなくなった?
最後の三原の手紙がぐいぐい盛り上げた
予想を超えた展開 安田の病気妻が なるほど! さらにお時との関係まで! こりゃー単なる時刻表トリックだけじゃないわ すげー 最後におおお! という展開(すみません舐めてました)
Posted by ブクログ
今読むと、電話と電報、列車と飛行機などの取り扱いが当時どうなっていたのかよくわからない。
電話の方が圧倒的に便利で情報量も多いのに、刑事の情報交換に電報や手紙を使う。呼び出しには電話を使う?
東京から九州までは丸一日、深夜寝ながら移動する。飛行機も新幹線もないんか?すごく高価なのか?時代背景に混乱。
謎解きのシーンで、時刻表大好きで、青酸カリを飲ませて中毒症状で苦しむか意識がない成人男性を、岩の多いゴツゴツした海岸まで夜に運ぶ結核病人の妻が登場してしまった。(鎌倉在住)
無理だろ…!そんなん無理だろ!
文書は読みやすいし、福岡が舞台なのは楽しめた。
Posted by ブクログ
松本清張、初めて読みました
いやー、面白かった
解説によると「社会派だ、リアル志向だ、と言われながらトリックに穴がある」なんて声もあるらしいのだけど、なんかそこは自分的には別にいいじゃんてポイントだったので楽しく読めました
逆に、解説でも触れられてないけどこのネタはちょっと苦手だなー、って部分もいくつかあったんだけど(石田部長の指示で佐々木が安田になりすまして船に乗る……だけでなく、飛行機のチケット購入をさらに替え玉三人に頼むとか、潜在的な共犯者が増えすぎな点とかはさすがにどうかと思ってしまったり)、それを含めてもなお面白かった
じわじわと真実に迫っていく過程ってのはいいもんです
あと、古い本を読んだ時のお楽しみの一つ、現代との違いを楽しむ、これも良かった
電車がダメなら飛行機、みたいな発想にすぐに辿り着かなかったのも時代のせいなんだろうなー
他にも日常的な描写なんかにも時代を感じるものがたくさん、いいね
以前読んだ『江神二郎の洞察/有栖川有栖』内にあった、「点と線のネタバレがあるので未読の方はこの先を読まないで」ってシーンをようやっと読めるのでそれも楽しみです(笑
Posted by ブクログ
松本清張。遅まきながら初読みです。
ドラマや映画ではいろいろ観てますが。
推理小説の名作「点と線」。九州で起こった男女の心中事件。ある老刑事がとあるものからこの心中に疑問を持ち、それをそれを東京から来た刑事が引き継ぐ形で捜査を進める。アリバイ崩しは中々の面白さ。昭和30年代の足で稼ぐ捜査方法と東京から九州、東京から北海道までの列車でかかる時間はノスタルジックな感じがした。
にしても、アリバイ崩しに列車ばかりを考える刑事にはちょっとイライラ。飛行機は反則なの?
と思ってしまった。後、北海道行きの名簿に犯人と親密な仕事関係者が乗っていながら共犯を疑わないのは何故?私はピンときましたが。
まぁ、でも面白かったです。昔の列車や環境、老刑事の手紙の文章(今では使わないような言葉など)ノスタルジーに浸れました。