【感想・ネタバレ】死体は語るのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年04月13日

小説やドラマなどでは遺体の死因を特定する人の背景にはスポットライトがあまり当てられない印象だが、この本は実際に監察医としてキャリアを積んだ方のエッセイということで興味を持った。監察医制度というものをこの本を読んで初めて知ったので、監察医制度の知名度向上という点からも有意義であると感じた。
実際の業務...続きを読むについても小説が一本書けそうなエピソードが数多く掲載され、読みやすい文体で書かれているので読んでいて感心することが多かった。
著者にとっては内科は「重箱の外側を触って中身が赤飯か牡丹餅かを当てるようなもので、見方によってはかなりいいかげん」であり、外科は「もっと大雑把で、悪いところを切り取って捨ててしまう」ところが合わなかったと書いてあり、そういう見方もあるのかと驚いた。出版されてから時間がたっているので、現在の法医学がどうなっているのか知りたくなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月09日

実はこんな本を探していました。もともと犯罪心理とかに興味があったのですが、進路的には法医学かもしれません。
この本の初版は2001年のものですから、今はもっと法医学も進歩しているでしょう。
不謹慎かもしれませんが、死後硬直とか科学的なことももちろん面白いのですが、死体から浮かび上がってくる人間模様も...続きを読むまた興味深いです。金、愛情、憎しみ、葛藤、その他諸々…。
この著者の外の作品も読みたくなって色々探してみましたが、内容に重複があるようで、どれか一冊でいいっぽいです。そしてよくまとまっている本作がオススメらしいっす。
しかし本屋の検索機で「シタイ」とか打ち込んでる僕とか犯罪者予備軍って感じだよねうける。

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Posted by ブクログ 2022年04月03日

久々に1冊本を読んでよかったな〜って思った!
死後も名医にかかれ
その通り。死んでも死者の声に耳を傾け尊厳を大事にする姿勢とか死者の声が今を生きているものに活かされるのね。
死体は語るタイトルもすごく好き

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Posted by ブクログ 2019年09月29日

監察医制度という言葉を聞いたことがあるだろうか?
死体解剖保存法第8条に基づき、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の5大都市において施行されている制度。検視のみでは死因がわからない場合、行政解剖というものを行う。病死か犯罪死か、自殺か災害死かを明らかにするために。
(少し昔の本なので、現在も同様か調べな...続きを読むいとわからない。)
本書は、監察医であった著者の経験と人生観を綴ったエッセイだ。
とても、面白い話のオンパレード。一本の髪の毛で個人を特定できる場合があること。それも1821年に亡くなったナポレオンの髪の毛でその死因を推察できたりするようなお話や、遠洋漁業をしているマグロ漁船が漁獲したヨシキリザメの腹を裂いたら、胃の中から人間の右腕が出てきた話とか、監察医に調査依頼が来るものは、想像を絶する場合もあるのだ。死亡時刻判定で遺産相続人が、変わってしまう出来事も興味深い。
外国テレビドラマのCSI科学捜査班のように、死因がわからないものは必ず解剖して死因が究明されるかと思っていたが、そんなことができるのは、日本では5大都市だけ。本当は語り掛けたいと思っている死体が、語ることなく火葬されているケースも多々あるのでしょう。
著者も、この制度を全国に広めるべきとの見解を語っている。死者の人権を守るために。

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Posted by ブクログ 2018年09月03日

死体は語る。上野正彦先生の著書。見る人が見れば死体は全てを語る。自殺か他殺か、病死か事故死か。全ての人が幸せな最期を迎えられるような素敵な社会であってほしいと改めて思いました。

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Posted by ブクログ 2017年08月14日

とても勉強になった。検死の件ももちろんだが、それを通して人生観や思いが伝わり、何度も読み返したいと思った。だがたまに話がずれることもあり、なんの話かわかりにくい時もあった。他の著書も読みたい。

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Posted by ブクログ 2022年07月25日

タイトルに惹かれて購入。
事件や死因を科学的に解いており、興味深い内容だった。
昭和〜平成初め頃の価値観を知ることができ、今とは違う部分も多々あり面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年06月19日

面白い。特に序盤は死に方自体が珍しく、読み応えがある。
医者らしく非常にニュートラルな目線で書かれているのだけど、やはり時代かLGBTなんかへの理解や、生活習慣病、飲酒にかんする考え方なんかは古いなぁと思う。
そのうち奥付に例の「差別的な表現が含まれていますが〜」がのりそう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月24日

1989年に書かれた本。
現在から見るとテキトーというか、緩いというかそんな部分もあった。
けど、逆に現代と似たような問題点が未だに解決してない点もあり興味深かった。

LGBTQについても書かれてたが、現代とは違う価値観なので時代を感じた(今やと間違いなく炎上する内容)


エホバの輸血禁止のよう...続きを読むに宗教と医療も興味深かった。


あと、下記エピソードが1番衝撃を受けた!

「安楽死」は現代にも似たような内容の事件があったので衝撃的だった。
重い障害を持った子の母親が将来を悲観し殺害し、自分も自殺未遂。
この本、30年以上も前に書かれた本やけど未だに同じような事件が起きるとは!(むしろこれから、老老介護でさらに増えそう)
ここで書かれてた「福祉とは安心である」社会になってほしーなーと思う(今の日本だと希望なんてないけど)



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Posted by ブクログ 2021年10月18日

DNA鑑定が存在しなかった頃の古い作品。今作者は監察医を取り上げられたTVドラマをどのように見ているだろう。昔の公害薬害事件の甚大さに驚く。東京、横浜、名古屋、大阪、神戸でしか監察医制度がないのは今も変わらないのであれば、隠れた事件は相当ありそうだ。老人の自殺は独身世帯より同居世帯で多いというのも何...続きを読むとも言えない。

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Posted by ブクログ 2020年06月28日

法医学者の著者の経験を通じて、人生観なりモノの考え方を綴った本。インパクトのあるタイトルだけど、グロい描写などはない(個人差があるかもしれない)
「死者の人権と尊厳を守る」のが法医学。

犯罪だと調査したらすぐ分かりそうなものが、調査という舞台に上がらずに処理されてしまうケースで隠れていることが多い...続きを読むのかなと感じた。
警察・医者・役所などの現場の人の感じた違和感を、法医学者がデータドリブンで裏付けするって感じ。
割と前の本なので、法医学を取り巻く状況や法律はもう少しアップデートされているのかもしれない。

俗っぽい読み方をしているので、著者の意図した捉え方ではないと思うが、前半に割合多かったの実際の事例ベースの章が、ミステリや犯罪モノのような出来事が実際にあったのか… という読み物として興味深かった。
文庫版あとがきにも書いてあるが、当時は痴情のもつれケースが多いのも時代を表していそう。

生活反応という、生物が生きている間のみ起こる反応がある、というのも初めて知った。例えば、死後に刺されても血が出ないなど。

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Posted by ブクログ 2020年04月08日

どんなに誤魔化そうとしても、物言わぬ死体は背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。変死体を扱って30余年の元監察医が綴るミステリアスな事件。法医学の入門書、バイブルとなった大ベストセラー。

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Posted by ブクログ 2020年04月08日

タイトルはシュールだが、決してホラーではないし、小説でもない。著者は東京都の監察医を務める先生である。不自然な死体を検視し、時に行政解剖を行う監察医制度が、五大都市(東京、横浜、名古屋、大阪、神戸)にしかないことにまず驚いた。著者は予算上、全国にあまねく本制度を導入することは困難だと語るが、それにし...続きを読むても犯罪かどうかを認定するために非常に重要な制度が、たった五つの大都市にしか施行されていないことに、釈然としないものが残った。

著者は監察医の意義として、死者の人権擁護を語る。監察医制度が五大都市でしか機能していないのであれば、他の都市で死んだ者は、五大都市で死んだ者と比較して、死者の人権が守られていないということになる。某国の愚かな首相は「憲法で定める『基本的人権』は、生存するものにのみ適用される」という大した根拠もない法解釈を勝手に披露するかもしれないが、監察医の視点から死者の人権を擁護しようとする著者の見解のほうが、明らかに合理性がある。

といっても、本書は決して固い内容ではない。否、書いてあることは非常に崇高であるが、著者の軽妙な語り口が固さを感じさせない。監察医か、少なくとも法医学を志しでもしなければ、一生現実には出会うことがないであろう不自然な死体とその裏に隠された真実は、著者の語り口の軽さに乗せられてすっと読み進んでしまう。タイトルの『死体は語る』にしても、一見シュールに思えて、著者の洒脱な文体の一部となっている。その結果、不自然な死を遂げた死体にまつわるエピソードを扱ってはいるが、堅苦しさのないエッセイとなっているのである。

監察医ゆえ、時に専門的な用語も登場するけれども、検死の所見や行政解剖で得たわずかな手がかりから、ただ死体を眺めただけでは決して判ることのない真実が導き出されるプロセスは新鮮な驚きに満ちている。エッセイでありながら、ミステリーの趣をも備えているのだ。すなわち死者の専門家たる監察医が、目の前の死者に静かに耳を傾けるとき、「死体は語り」かけるのである。死者の言葉を聞くための条件はただ一つ……一流の法医学者であることだ。

生きている者たちは、程度の差こそあれ偽善者であり、嘘をつく。中には犯罪に手を染める者もいるだろう。一たび法を犯した生者は、おのが罪の隠ぺいに躍起になる。そうしたときにありのままを語ってくれるのは、もはや死者しかいないのかもしれない。そうであるならば、五大都市でしか施行されていない監察医制度は、本来的に制度としての欠陥を内包しているように思う。死者が検死や解剖を通して語り掛ける言葉こそ、何よりも真実に近い、大事なダイイングメッセージだからである。

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Posted by ブクログ 2019年05月26日

著書の中でも、ご遺体のセンセーショナル具合で言えばトップクラスの事例が多い印象の一冊。ちょっとしたミステリー小説並みに、大学助教授と教え子の不倫で遺体が見つからなかった謎についての話、カップルの自殺や心中に絡む話、など。列車脱線事故やホテル火災による数十名の死者を出した事件、なんかは時代を感じさせる...続きを読む部分もあった。
家族鑑定、など、言葉自体は私たちでも知っているものであっても「夫の死後に、隠し子を連れて現れた女性と財産分与を巡って家族鑑定をすることになった。双方が出してきた証拠物件も結果が分かれ、どれが信ぴょう性のあるものとして考えるべきか」など実際の事例での話の経緯含めて読むと考えさせられるエピソードも多かった。遺族への賠償金のために死亡診断書が表す意味の重みを感じた。

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Posted by ブクログ 2019年04月29日

興味のある分野だったので勉強になった。

30年以上前に描かれたということなので、若干現在とは違う考え方だなぁと思うところがあったが、上野さんの考えているような世の中になってきた部分も多々ありで考えさせられた。

何度か同じ文章が繰り返されてるような気がする…

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Posted by ブクログ 2018年09月22日

小説だと思って読みましたが、エッセイみたいな感じでした。
解剖のお仕事が好きな著者の思いが文章からあふれていますね。
死体から得られるメッセージを理解し、謎を読み解く。。。その熱い想いにとても感銘を受けました。
死体解剖のお話をしているのに、なんだか清々しい!

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Posted by ブクログ 2018年09月03日

語るのは「死者」じゃない「死体」なんだな(あとがきにあるけど)。生きている間だけでなく、死んでからも名医にかかる、なんて目から鱗。
犯罪を暴くだけではなく、本当の自分を知ってもらうためには、だまされず、まちがいなく、何がおこったのか、最期の最後まで自分の声を真摯に聞いてくれる医者と巡り合うことが重要...続きを読むなのだろう。
そして、それが謎解きではなく、何がおこったか、からそれがおこらないようにつなげていってくれる、そんな存在である人に。

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Posted by ブクログ 2018年04月16日

法医学者の上野正彦の処女作。

平成元年著だから若干古いものの、昭和時代にあった殺人事件の死体について語っており、逆に新鮮だった。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

元監察医によるベストセラー。
35年前に書かれたものなので今読むと倫理的にどうなんだろうと思う箇所もちょいちょいある笑

「死者の人権を守る」「死者にも医師を選択する権利がある」という視点には驚かされると共に、著者の強い信条を感じた。

死後解剖を拒否する遺族がいることは知っているが、ただ単に死者の...続きを読む尊厳を保つ為の拒否ならば、それは本当に死者のためを想った発言ではないということを遺族は理解しなければならない。

執筆された当時でも監察医制度は五大都市でしか施行されていなかったみたいだが、現在でもそれは変わってない。「監察医制度を全国的制度に」という著者の願いはなかなか実現されそうにないようだ。
見逃されそのまま闇に葬られた不自然死もいまだに数多くあるのだろう。

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Posted by ブクログ 2023年05月17日

変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、法医学ノンフィクションの大ベストセラー。

元監察医の上野正彦さんによる、法医学ノンフィクション・エッセイ本です。
ドラマ化もされたと書いてあったので調べてみた所、そのまま『監察医・篠宮葉月 死体は語る』というタイトルで2001年からドラマシリーズが放送されて...続きを読むいたみたいですね。

私の手元にある文庫本で19版目、何度も重版されたベストセラーだけあって、それこそドラマや小説の中でしか知らなかった監察医という仕事が、くっきり輪郭を持った気がします。
偽装殺人や親子鑑定、外から見ただけでは分からない、死体に秘められた真実を明らかにする監察医という仕事。ときには割り切れないような事実や事情に直面することがあっても、誇りをもってその職業と向き合っている姿がとても格好いい。
語られる事件に添えられたコメントも、人情味のある人柄があらわれています。

ちなみに、単行本の初版が1989年発行なので時代的に仕方ないのですが、現代の感覚で読むと、ちょっとハラスメント意識やら性的指向、性的マイノリティに対する意識など若干気になるかもしれません。
法医学部分についても、DNA鑑定がなかった頃だったり、現状とは違う部分も多いのかなと思うので、最近の法医学を扱った本などもあれば読んでみたいですね。

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Posted by ブクログ 2023年02月16日

法医学、監察医をテーマにしたドラマを見たことがきっかけで興味を持って読んでみました。
夜、眠れなったらどうしようと思いましたが、そんなことはありませんでした。
昔昔の出来事からニュースで知ってるぞという大きな事件まで、死因を導き出すための『死者との対話』、そこから浮かび上がる人間模様が綴られています...続きを読む。死因というものは一般人が思うよりもかなり重要なものらしい。
死者の人権を守る、社会的最小単位である家庭のあり方を見直す、という言葉が繰り返し出てきますが、元々は役所の厚生福祉や保健などの衛生業務にかかわる人が読むための情報誌での連載だったそう。なるほど。

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Posted by ブクログ 2022年12月07日

身近にそんな状況でも起こらない限り、調べることはないだろう。
解剖の種類、監察医制度。
自分が原因不明で亡くなる時、きちんとした専門家に触って欲しいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月22日

単行本として本書が世に出たのは1989年、文庫化されたのは2001年。

多くの重版を重ねてきた本書、読めば納得のノンフィクション作品でした。

法医学、監察医、臨床医、検死、司法解剖、行政解剖...言葉としては見聞きしたことはありますが、無知故に違いは何か?と問われればわからないと答えるしかなかっ...続きを読むた。

故意に死体を傷つける事(死体損壊)が罪になる事は知っていましたが、死体解剖保存法なる法律のことなど、全く知りませんでした。

監察医としての実体験。

偽装殺人、自殺を装った他殺、またその逆、一見すると見落としてしまう死の本当の原因。

死体と向き合い、そこの残された僅かな痕跡から故人がどのように亡くなったのかを法医学に基づき解き明かす。

作られたミステリーではなく、これがノンフィクション。



説明
内容紹介
あなたにも死者のメッセージが聞こえますか? 法医学入門のバイブルとなった大ベストセラー。
偽装殺人、他殺を装った自殺、猟奇事件…。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。その死者の声を聞き、丹念に検死をし、解剖することによって、なぜ死に至ったかを調べていくのが、監察医の仕事である。
浅沼稲次郎刺殺事件、ホテルニュージャパン火災事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数数。
テレビドラマ『監察医 篠宮葉月 死体は語る』シリーズの原作にもなった、話題の書。
解説・夏樹静子
内容(「BOOK」データベースより)
偽装殺人、他殺を装った自殺…。どんなに誤魔化そうとしても、もの言わぬ死体は、背後に潜む人間の憎しみや苦悩を雄弁に語りだす。浅沼稲次郎刺殺事件、日航機羽田沖墜落事故等の現場に立会い、変死体を扱って三十余年の元監察医が綴る、ミステリアスな事件の数数。ドラマ化もされた法医学入門の大ベストセラー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上野/正彦
1929(昭和4)年、茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。59年、東京都監察医務院の監察医となる。84年から同院長となり、89年退官。以後、法医学評論家として執筆活動を始め、89年、初の著書『死体は語る』が、60万部を超える大ベストセラーとなる。その他、専門書、学術論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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Posted by ブクログ 2022年09月30日

 
 確かに内容は時代的に古い部分は多々あるが、作品の根幹である、死者の人権を擁護することは今の時代にも通ずる重要なことであり、それがさまざまな事例を通して伝えられていて非常に読み応えのある作品だった。

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Posted by ブクログ 2022年09月25日

上野さんの「死体が教えてくれたこと」で監察医というお仕事を知り(ドラマのなかの世界だと思っていた。)著者の代表作である本書も手に取りました。歯が痛ければ歯医者、お腹が痛ければ内科に診てもらうように、死んだら臨床医ではなく監察医に診てもらうべきだということがよくわかる事例がたくさん紹介されていました。...続きを読む出版から30年以上経ちますが、残念ながら監察医制度は縮小の一途です。自殺とされた人も監察医制度がある地域だったら実は他殺だったことがわかるかも知れない。死者の人権という考え方を初めて考えさせられました。

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Posted by ブクログ 2021年08月14日

面白かったが、いかんせん情報が古い。文中の有名な事件も今となっては大昔の出来事で、知らない人も多いかもしれない。続編も出版されているようなのでそちらを読みたい。

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Posted by ブクログ 2021年02月01日

「法医学は未来のための学問」某ドラマの台詞をきっかけに興味を持ち、読み始めた。
死者の人権について、今まで一度も考えたことがなかった。けれどこの本の中で繰り返し使われていたこの言葉を、今後も忘れないでいたいと思う。死んだ人は戻ってこない。死んだ理由が解明されたところで。と、本書を読む前の私なら思って...続きを読むいた。けれどそうではなく、戻ってこないからこそ解明する必要がある。解き明かした事実の積み重ねが、生きている人たちに還元される。死を無駄にしないことに繋がるのだと、理解した。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月12日

客観的な話というより主観的な語りが多くいまいち。
LGBTのかたに対しての扱いが不愉快だった。
仮にも医者ならそこは人間として平等に扱っているという姿勢を記載して欲しかった
それが無理なら書かなくてよかったなと…

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Posted by ブクログ 2018年08月12日

一見事故や病死に見えても、解剖をすることによって隠された真相が見えてくる。逆に、事件と思われた死が実は事故や病死だったり。ネズミモチや検土杖のエピソードはTVで見たことがありました。死者の訴えに耳を傾ける、監察医という職業に誇りと愛情を持っていることが随所に感じられました。私が事件に巻き込まれて異常...続きを読む死したら上野先生に検死してもらいたいと思った。

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Posted by ブクログ 2017年02月23日

だいぶ昔若い頃に読んで、久しぶりに読み返す
先生の真摯で優しさに満ちた姿勢に感激
司法解剖については、ドラマのCSIやクリミナルマインドで言ってたとおりだー、という感じ

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