【感想・ネタバレ】家族が誰かを殺してものレビュー

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Posted by ブクログ

みんなに一度は読んで欲しい本。加害者家族とされた途端に、全ての人権と過去から積み上げた名誉が失われる。日本は平和で暮らしやすい国だけれど、加害者家族になってしまったら、地獄になる国。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「加害者家族も被害者である」本書の中に出てくる言葉にそのとおりと頷くものの、今の日本ではそれはほぼ通用しないのが現実なのは確かだと思われます。著者の本にこれまでも興味はあったけれどもこの度初めて手に取り。

この人はどうして加害者家族支援という活動をしているのだろうか、という疑問も本書でわかった。支援活動に対する意欲というよりかは当初は極めて個人的感情から始まっているというのが興味深かった。でも何を始めるのもきっかけというのはそういうものかもしれないとも思う。

家族連帯責任という考え方について明治時代には法律で認められていたということに驚いた。「縁座」という言葉聞いたことある気がしました。明治時代って法律制定を考えたらそんなに昔という感じはしない。けれど法律で定められるよりも以前からきっと、日本という国では家族連帯責任という考え方はあったのではないかなと思う。

加害者へ厳罰を求めない遺族に対して「遺族らしくない」とバッシングする人間もいるとあるのを読んで恐ろしいと思いました。
「遺族らしくない」ってなんだろう?悲しみや悔しさを表明して号泣すれば、あるいは烈しく怒りを露わにして加害者を糾弾すれば「遺族らしい」のだろうか?何故おかしな正義中毒の人間のために「遺族らしく」あらねばならないのか、ある意味犯罪を犯してしまった人間と同じかそれ以上にそういう人間が怖いと感じましたね。
自分がバッシングされる側に立ったなら、社会生活をやめたくなるほど打ちのめされるでしょう。そういう想像力が働かない事自体が「全き他人事である」立場からの態度だとそういう人間は気づけないのだろうなと思いました。

p287東北弁士連合会定期大会による日本初の加害者家族の人権宣言というものが2016年になされたということに感銘を受けましたね。
しかしそういう認識も一部士業の方々のみで今現在もまだまだ加害者家族の人権というところへ社会一般(というか「世間」一般といったほうが良いのかな)の人々の認識は至っていないだろうと思います。…至る時が来るのだろうか?日本人の性質を考えると相当難儀に思われます。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

常に両面が存在する。被害者がいれば加害者が必ずいる。加害者の家族に焦点を絞った一冊で重い話題なんだけど、もっと突っ込める内容を読んでみたい。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

筆者は教養もあり、文章もこなれている。しかし、話に論理的な一貫性を欠く部分があり、そのことに無自覚なことに恐怖を覚える。ある意味、「無敵のヒト」だという感想を持つ。そのこととは、別にして、本書に取り上げられたエピソード一つ一つからは考えさせられる素材を得た。

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2022年12月09日

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