感情タグBEST3
Posted by ブクログ
テレビでよく見る奈良の鹿やお寺。万城目さんの文章によって構築された自分の中のイメージと照らし合わせるため今すぐのぞみと近鉄に乗って旅をしたい気分になりました。
なんと言っても終わり方が切なくもスッキリぎゅっとまとまってて快哉な気持ちになります!
先生、イトちゃん、鹿、鼠サイコーです。
運びの番、一度やってみてもいいかも。
シカとご覧あれ。
Posted by ブクログ
すごく好きなドラマだったので、ドラマを見てたのは子供の頃だけど結構覚えているところも多く話を知ってるところもあった、にもかかわらず最初から最後までとても面白かった!
本を読んでいると序盤、中盤、後半のどこかで疲れることがよくあるが、この本はそんなことはなかった
鹿が良い。読むとすごく奈良に行きたくなり、週末本当に奈良に行ってしまった。
ドラマと違うとこもあったと思うけど、ドラマの各シーンや当時の役者さんが思い出されてとても懐かしかった(とくに児玉清さん)
Posted by ブクログ
万城目学版「坊ちゃん」…奈良バージョン。
でも、それだけで終わらない魅力がある。
大学院で研究をしていた"おれ"は、教授の依頼で奈良の女子高校に理科教師として赴任する。下宿先のばあちゃんがいい人で、「あ、この人が"清"だな」と感じる。そのばあちゃんが曲者だと評した教頭が"赤シャツ"かな。"マドンナ"はそのまんま"マドンナ"のあだ名で出て来るし。
でも、さすがに万城目版「坊ちゃん」はそれだけでは終わらない。ある日突然、鹿に話しかけられた"おれ"は、ある重要な任務を与えられる。さらに、剣道部の顧問になった"おれ"は、クラスで最悪な出会いをした女子高生•堀田イトと共に系列校三校対抗戦で優勝しなければならない羽目に陥る。ここでは"スポーツ根性マンガ"に匹敵する対抗試合が展開するのだ。面白い。
『ホルモー六景』で舞台になっていた京都の料理旅館「狐のは」が出て来るなど、シャレが効いている所も良い。他にも、鹿から"呪い"を受けてしまった"おれ"の運命にハラハラしたり、同僚の藤原先生と奈良名所巡りをしたりする描写などもあって飽きさせない。それと、真実のヒロインの位置にいる"野生的魚顔"の少女•堀田イトとの関係も。この世界観、大好きです。
Posted by ブクログ
先がどうなるか読めないこのワールド、途中から夢中になって読み進めました。最後の最後、どうなるかと思ったら、こうきたか…!不意打ちでまさか泣くとは。読んだ後の、よかったなあーという安心感と満足感があって、いいお話でした。
Posted by ブクログ
まだまだ万城目ワールドに浸ります。
これは、どうしてもドラマ出演者の顔が浮かんできてしまって、映像化されたものを見るのも善し悪しだなーと思いました。
物語としてはもちろん面白いです。「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」に続き、これまた奇想天外な発想に驚かされますが、日本の危機が迫っているというのに、なんとものんびり穏やかな展開に思えるのは、奈良という舞台ならではでしょうか。(あ、ダジャレになった)
奈良には2回ほどしか訪れたことがありませんが、京都の混雑から逃れて、ふーと落ち着いて観光できた印象があります。いやいや今更ながらですが、歴史的にすごく貴重で好きな方にはたまらなく面白い土地ですね、奈良って。子育てがひと段落したら夫とゆっくり奈良を巡りたいな~なんて思っていましたが、これを読んでいますぐにでも行きたくなりました。
「ホルモー六景」を読んですぐあとだったので、「狐のは」が出てきた時には、「ひゃっは~」と思いました。こういう、作品を超えての小さなつながりを発見するのは、読書好きにはたまりませんね。
で、肝心なストーリーですが、鹿島大明神と奈良の繋がり、なまずのお話、そして卑弥呼の存在など、全くの作り話ではないものの上に、万城目ワールドが展開されていて、妙に説得力があるようなないようなふわふわとした感じがとても心地よかったです。先述しましたが、妙に穏やかで、悪人はいないし、動物はしゃべるし、なんというか安心して読めるというか。
どうにか事が丸く収まった後の、リチャードへのちょっとした仕返しや、マドンナも一緒の散歩(登山)、鹿との会話(ここで芭蕉がでてくるとは!)、ばあさんとの別れ、堀田との出来事など、余韻がまた良かったです。うまいお話の終わらせ方だな~と思いました。
児玉清さんの解説で「坊ちゃん」を意識した作品であることがわかり、自分の知識のなさにガックリ・・・
やっぱりこういうところなんですよね、すんごい突飛な発想から出来たお話だけど、実は万城目学さんのすんごい広い知識がここかしこに生かされている。
今回も存分に万城目ワールドを楽しみました!
Posted by ブクログ
プリンセストヨトミ→鴨川ホルモーと読んで、万城目作品3冊目。すっかり万城目ワールドにハマっているので、この話もバッチリ面白かった。現実ありえないような出来事なんだけど、奈良という歴史ある場所でなら、本当にあるんじゃないかと思わせる、見事な話の構成。散らかった話が、最後にはきちんとまとめられて、モヤモヤせず終わる、楽しい1冊でした。
Posted by ブクログ
思わず「や、やられたーーーーー」と思いました。
あんなにたくさんヒントが散りばめられていたはずなのに……!!ぼうっと読んでたらいきなり2転3転するような展開に引き込まれました。
やはり、自分は万城目さんのファンタジーが好きですね……“絶対ありえない事象”を日常に落とし込んでくる、もしかしたら私が知らないだけで、これは本当の話なのではないか?そう思わせてくれるような素敵な作品でした。
Posted by ブクログ
素晴らしかった。話の紐解き方がうまく、展開が自然でテンポがいい。風景、剣道描写も抜群。動物の視点から語る人間も興味深かった。奇天烈な設定なのに終始おもしろいのはすごい
Posted by ブクログ
万城目先生の本は読んだことなかったけど以前この方のエッセイを読んで面白かったのと、奈良に行く用事があったので、ならばこれを読むしかないと思って(鹿だけに)。
おもしろかった!!エッセイと同じで軽快な文章だし内容も爽快感があった。途中までなんか夏目漱石の坊ちゃんぽいな…と感じていたけどマドンナが出てきたところで確信したし、文中にも書かれてましたね。
正直中盤までは話が見えてこなくて読む指があまり進まなかったけど、大和杯のあたりからめちゃくちゃのめり込んだ。そうくるかーと唸らせられる一冊。
京都から奈良に移動しながら読んだので作中の舞台がリアルに分かってこれもすごく楽しかった。二階建ての近鉄特急(ビスタカーってやつですかね)は今や少ないらしいけどちょうど乗ったし、車窓から平城京のあたり眺めて、ここかあ…と思った。笑
大阪はほぼ出てこないです。
誤解を恐れずに言えば森見登美彦好きな人は万城目先生の作品も好きなんじゃないかなあ。
それにしても終わり方…!!!特別編とか無いんですか?!
Posted by ブクログ
なるほどねー!そういうことだったのねー!
卑弥呼の秘密を暴く決定打となる鏡が今だに見つからない理由。それは、卑弥呼自信が自分の死後も後世の人間を守るために、そこに力を移して、三種類の動物達に託したため。その三種類の動物とは奈良の鹿、京都伏見稲荷の狐(今は京都市動物園にいるらしい)、大阪のどこかの神社の鼠。そしてこの三種類の動物たちが、1800年前に卑弥呼から託された大切な「さんかく」を彼らが選んだ人間たちに60年おきに交代で守らせていたなんて。
卑弥呼さまはやっぱり神の力を持っておられたのですね。その力は歴史学者に解明されてはならないのですね。卑弥呼が奈良に住んでいたのか、九州に住んでいたのかなんて問題ではない。神の使いにはそんなこと関係ないのですね。
鹿が偉そうで、奈良の女子校の生徒がイケズで、教員仲間がのほほんとしていて味わい深かった。
この鹿は「鹿せんべいなんかまずい」と言って、ポッキーが好物だった。確かに鹿せんべいなんかより、子供が出店で買ってもらった「たい焼き」とかのほうを奪っていくよな。うちの子も手に持った「たい焼き」目当ての鹿5頭くらいに取り囲まれて泣いたことある。
Posted by ブクログ
凄く面白かったです!
読み終わってじわじわと、古都奈良からの旅行の帰り路みたいな、離れるのが寂しい様な気持ちになりました。
いつかきっと、もう一度読み返してから奈良に行ってみようと思いました!
それと、冒頭の神経衰弱を目にして、なんとなく昔の文豪みたいだなと思っていたら。
これはやっぱり…雰囲気が坊っちゃんなのかなと気がついて楽しかったです。
一気に読み進めました。
最近再放送でドラマを全編見て小説も読みたくなって購入しました。小説の設定とドラマの設定が少し違っていたものの大変興味深く読み進めることができました。
改めて録画してあるドラマを見てみようと思いました。
さわやかな読後感
テレビドラマを見た人にも、おすすめします。
逆に、テレビドラマを見た人に、そのイメージを持ってもらった状態で読んだ方が、おもしろいのではないかと思いました。
最後までさわやかな文体が気に入りました。
Posted by ブクログ
かなり久しぶりの再読。大学院での居場所をなくし、赴任先の女子校でも生徒とうまくいかず、挙げ句に鹿になぞの任務を言い渡され奔走する主人公。なんだか性格に難ありな主人公が同情を誘うような誘わないような…。読んでいる間は万城目ワールドにどっぷりつかり、いい気分転換になった。今度奈良に行くときは鹿たちを疑いの眼差しで見てしまいそう。
Posted by ブクログ
「鹿男あをによし」テレビドラマかなんかで聞いたことのあるタイトルだったので、手に取ってみたが、こんなバラエティ感満載のお話しだったとは笑
舞台は奈良県。読めば読むほどに、奈良に行きたくなる。古都っていいなー。歴史的な話しが軽妙に混じって面白かった。
それにしても、主人公が鹿男なんてまさに小説のようなお話しですね。
Posted by ブクログ
意味不明なタイトルに惹かれて手に取った。「鹿男、奈良にて・・・」などと訳すのであろうか。伝承・伝説を背景にしたコミカルなストーリー展開。主人公のキャラが光る。奇想天外で一見馬鹿馬鹿しい物語なのだが、ところどころに風刺のきいたテンポの良い文章についつい引き込まれてしまう。
間断なくやってくる喜怒哀楽の波に揉まれながら時間を忘れて読める、心が晴れる愉快な作品だった。
ある日突然、鏡に映る自分の頭部が***だったらどうする?!
Posted by ブクログ
万城目学、祝直木賞。
『鴨川ホルモー』以来の万城目学作品。
大学の研究室を追い出され、奈良の女子校に赴任することとなった『おれ』。
喋る鹿が、『さあ、神無月だ、出番だよ、先生。』と現れ…
日本を救うために、鹿の『運び番』として、『サンカク』を探して奔走する『おれ』。
『大和杯』の剣道部対抗戦で勝たなければ『サンカク』は手に入れられない…
弱小奈良女学館剣道部でどうする『おれ』。
救世主・堀田イトの大活躍。
なんとか『目』を手にして…
やはり『鴨川ホルモー』と同じく、万城目ワールド全開。
鹿が喋るわ、顔が鹿に…
堀田もきらいになるよな…
鹿、狐、鼠が1800年もの間、大なまずを抑え、天変地異から人間を守ってくれていたとは…
卑弥呼の邪馬台国はどこにあったのか…
奈良、近くて遠い…
昔々、東大寺、法隆寺、若草山に行った記憶はあるが…
なんとなく、奈良に行きたくなる。
Posted by ブクログ
奈良旅行の参考に。
初めてこの作家さんの本を読んだけど、展開がくるくる、面白かった。
途中から続きが気になって、どんどんページを繰った。
奈良のちょっとのんびりした雰囲気も感じられて。
同じ作者の他の作品も読みたい。
Posted by ブクログ
万城目学作品読み漁り。
作家さんにハマるのは久しぶり。
浅田次郎、北方謙三、ダン・ブラウンに続いて
4人目。
ホルモーに出てきた料亭が出てきた時には歓声が出てしまった。
舞台京都だし、期待切らず。
春日神社行ってみたいな。平城宮跡も。
Posted by ブクログ
奈良といえば鹿。マドンナといえば坊ちゃん。
ある意味単純だけど、それだけでは終わらない。
ドタバタコメディだけど神秘的な歴史絡んだお話でした。
連想させられるものが沢山。ドラマの玉木さんのお顔も読んでる途中にチラチラと。解説を書かれている児玉清さんもリチャードで出ていたのね!「坊ちゃん」と邪馬台国の謎を知ってから読むとさらに面白いかも。
そしてかの読書家で有名な児玉さんの文章を、初めて解説で読めて感動です。こんなに面白い文章書く方だったのね。
Posted by ブクログ
前回読んだ鴨川ホルモーには驚愕したが、第2作目の本書のインパクトはそこまでではなかった。これも関西を舞台に、唯一無二の小説である。
人間関係が得意でない研究生の主人公は、短期間奈良の高校(女子高)で教師をすることになる。そこである日いきなり鹿に話しかけられ、ある任務を命じられる。が、その任務が何なのかが明確でない。主人公の「おれ」は、授業だけでなく担任や部活動の顧問をするよう依頼され、剣道部の顧問となる。奈良・京都・大阪の3高校のスポーツ大会があり、どうしてもそこで優勝する必要があった。
奈良といえばいにしえの都である。ストーリー展開に歴史が絡んできてなかなか面白い。古墳から発掘されたものが伝える、隠された秘密とは!?
よくこんなにユニークな筋書きを思いつくな、と感心した。漫画チックでユーモアもあり、高校が舞台とはいえ主人公は成人なのでそこまで青春臭くもなく、読者も懐かしい気持ちで読めるのではないだろうか。小説だが、それなりにリサーチして書かれていると思う。関西の歴史観光といえば京都に目が向きがちだが、古墳などが集まる奈良も実に面白い。次回は奈良中心に巡ってみようと思った。
Posted by ブクログ
鴨川ホルモーに続き2冊目の万城目作品
今回は奈良が舞台、奈良のゆったりのどかな雰囲気が作品にも感じられる
また千八百年という長い歴史も、奈良であるなら違和感なく受け入れられる
春日大社が鹿島神宮より勧請されたのは知っていたが面白い様に話をつなげるなーと思いました
今度、奈良に行って鹿を見た時、どんな風に感じるか楽しみです
でもなんで大阪はねずみなんだろ?他に良い動物がいなかったから?確かに他に考えるといないし、センスかな
Posted by ブクログ
奈良を舞台にしたお話し。おもしろかった〜!! 奈良の名所がところどころ描かれていて良かったし、奈良公園に久しぶりに行きたくなりました。
途中読んでて『すずめの戸締り』を思い出しました。
ラストも気持ちのいい終わり方で爽快感がありました笑
Posted by ブクログ
再読4回目。
面白い。
設定は突飛やのに、地名とか時代背景とかは限りなく現実に近くて、だからあり得ない状況もすんなり受け入れてしまう。
あをによし。
Posted by ブクログ
2007刊行
大学院の研究室にいた
「おれ」が奈良の私立女子高校へ
出向のような形で赴任(2学期のみ)
そこで鹿から話しかけられる
(使い番とか運び番とかの話)
だんだん顔が鹿になっていく
赴任し最初の授業で
遅刻してきた女子高生 堀田
堀田の言動や行動が
一々よくわからなくて..
(自分的には結構腹立たしく..)
その理由がわかるのが
大分後半になってから..
鹿 鼠 狐 (眷属) =神の使い
の顔になっている人
→デジタルカメラに写ってしまう
(ポラロイドや光学カメラには
人の顔で写っている)
そこに写っていたのが
教頭(リチャード)=鼠
身近にいた人
本当の歴史上の
建物 都市(宮) 神社 言葉 等等
思う存分
自分のキャラクターとして
使っていて...
ナマズか日本を滅ぼすとか..
(自分の中では地震が起きるくらいだけど..)
日本の調和とか..
日本を救うのは
「おれ」にかかっている..とか
本当の神様が見たら
バチ当たりそう...
とちょっと思った(笑)
ちょっと恥ずかしいというか..
読後
外国で作られた
日本舞台の映画
観た気分になった
よく出来たお話だったけれど..