感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今年一番の衝撃作かもしれない。
読みながら、心臓をギュッと掴まれているような痛みを感じた。
読みたくないけど読まねば、と思った。
読みながら、逃げて!捨てて!自らを守って!どうか幸せになって、と内側から叫んでいた。
母の自殺と偽ったけれど、俯瞰したら、母の自殺と思える。
服役後、どうか「あかりさん」が安心感と幸福感を感じられる毎日が過ごせることを願ってやまない。
そして現在も苦しい思いをしている子どもたちに、救いの手が差し伸べられますように。
著者の方にも感謝。伝えてくださってありがとう。届きました。受け取りました。
Posted by ブクログ
容疑者の高崎あかりは、私と同年で生年月日も同一だったため、一気に引き込まれた。
進学校、受験、センター試験(現共通テスト)を経験した身としては、受験の独特な雰囲気や重圧をよりリアルに感じ取れる。
私の場合は模試の成績が振るわず、浪人せずに大学進学を諦めた(逃げた)。そしてそれを許容してくれた母がいた(父は反対)。
級友を見ても浪人する者、それこそ医学部へ向けて結果3浪した者もいた。
本書では9浪というとてつもない積年、母親の徹底した管理のもと、浪人生活を送る女性の実話である。
被害者母の希望と異常な期待。それに応えようとする娘。歪みながら期待に応えるようになり、ある日凶行に及ぶ。
「教育虐待」とも言える過剰な教育思想。学歴社会の弊害、日本の医大制度の問題。様々な背景と、教育に対する個人の思想が複雑に絡みあって起こってしまった事件であるように思う。
似たような環境で現在も本人の意向に沿わない教育を受けている人間は多くいるのではないかと思われる。
しかし、それが完全な「悪」と言えないところが厄介であり、支援者と受験者(被教育者)の関係性が良好の中、一つの目標に向かって進んでいけたらこのような悲劇は起こらないと思うのだが、簡単なようで難しい。
自分自身も人の子の親であるが、その視点でみても子どもが「高学歴」という社会的ブランドは確かに魅力的だ。しかしながら、学歴を強要せず、又それに翻弄されないようにしないと大なり小なり悲劇は起こることを教えられた気がする。
子の本心と己の希望とを上手にすり合わせながら、ともに良い関係で学習教育という道を歩いて行きたい。
そして改めて本書を読んで、もしかしたら何かが一つ違えば、連鎖的に負のベクトルへ進み自分にも起こりえた事件なのではないかと思う。それと同時に、私の意を汲み取り、悲劇が起こらないような教育を施してくれた両親に感謝する想いで溢れている。
Posted by ブクログ
妻との関係から逃げた夫、娘に自分の理想を押し付けた母親、見栄を張ってしか関われない祖母と母親、自由も本音も奪われた娘。
娘が取れる選択肢はもうそれしかなかったし、母親が居なくなってから娘と関わろうとする父親は、ちょっとタイミングが遅かったかな…。
血縁があるだけで家族になれるわけではないのだな、と改めて。
Posted by ブクログ
あの事件のルポ。事件のことを思うと不謹慎かもしれないけれど、面白かった。臨場感があった。一気に読んだ。
「モンスターを倒した。これで一安心だ」
Twitter(現X)に犯人が投稿した言葉が忘れられない。
Posted by ブクログ
いやー、、、重い。
ハッピーエンドは見えなかったのかなぁ。途中いい感じの時もあったのに、結局最悪の結果になるとは、、、、。
いきすぎた教育への介入、教育虐待は本当に何も産まないと思った。
被告のこれからの人生を応援すると共に、母親のご冥福をお祈りします
Posted by ブクログ
家の中に不機嫌な親がいる。
という事が、子供時代とてもストレスでした。
コレをしたら怒られるかも…
また母を落胆させるかも…
常にそれが頭にあり、勉強をしても読書をしても頭に全く入ってきませんでした。
親の顔色を伺う事に脳みそのほとんどの容量を使ってしまっていたので、今思えば当然なのですが…その当時は私が馬鹿だからお母さんを悲しませている。と本気で自分のことを責め続けていました。
母と死別してから大きな変化がありました。親の顔色や機嫌を伺うのに使っていた脳みそが解放され、それを読書や勉強に向けた結果、興味のある分野で才能を伸ばすことが出来ました。
母は生前、自分はほとんど本を読まないくせにテレビやゲームを禁止して私に本を読むように強く強要していました。
その時は母を喜ばせるため本を読むフリをしていましたが、内容は全く頭に入らずただ文字の羅列を眺めているだけでした。
読もうとしても内容が入ってこないので自分は活字障害なんだ!と思うようになりました。
親の顔色を伺う事に脳みそをフル稼働していたせいで、読書をする余力が残っていなかった。という衝撃的なことを、私は母が死ぬまで気付くことが出来ませんでした。
今では普通に本を読むことができるようになりました。
子供の為と思っていても、何かを強要することは無意味であり
親に必要なのは、やりたい事に100%安心して取り組める環境作り。親の機嫌を取るというこの世で最も無意味な事に子供の脳みそを割かせない、親自身の精神的安定。この2つだけだと思います。
多くの事を禁止し強要し、勝手に期待をして落胆される。この経験を自分の幼少期と重ねながら読みとても辛くなりました。
読み進めていくにつれ、アカリさんに向けられた叱責が自分に向けられてるように感じられ途中読むことができない箇所がありました。
文字で見てもこんなに辛く、本を読む数時間ですら耐え難いのに、よく三十年以上頑張ったね。偉かったね。という言葉を、もし目の前に彼女がいるならかけてあげたいです。
自分という人間の存在を無条件で肯定してくれる人がいない環境で育つと、自己肯定感が低くなり自分という存在は無価値だから何かしら付加価値を付けないと見捨てられる!興味を持ってもらえない!という恐怖に付き纏われます。
目の前の幸せや、娘の優しさを見落とし
他人の評価、世間体に囚われ
「医者の娘を育てた母」になる事でしか自分を保てない。そんなあかりさんのお母様も幼少期、無償の愛を受け取れなかった結果なのかなと思うと誰も悪人とは思えません。
ただ、今後のアカリさんの人生が明るく楽しく美しいものでありますように。アカリさんを大切にしてくれる人と出会えますように。と心から願っています。
Posted by ブクログ
自分のことは棚にあげて、娘に自分の理想を押しつける母親。娘は、長い間よく耐え、努力してきたと思う。
父の優しさと裁判官の言葉が染みた。
娘にはどうか幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
人ごとには思えなかった一冊。一気読みしました。悲しい行動ではあるけれども、あかりさん親子に他人が介入できる余地がなかった以上、ふたりが楽になる方法だったのではないかと思います。この瞬間も同じようなことで悩んでいる人が本書を読んで助けを求められるきっかけになってほしいと強く思いました。
■あかりさんのすごいところ
反省し、母の墓前に手を合わせたいと思っているところです。人生をめちゃくちゃにされ、長年の憎しみがたまっており、そしてその思いを最悪な形で行動したにも関わらず。おそらく、あのとき助産師学校に合格していたとしても、また別の形で母は関わってきたでしょう。人によっては遅かったというかもしれませんが、裁判を通して関わった方や父の言葉や行動で、ここまで変われるんだ、本当にすごい。よく凶悪犯は「更生の見込みがない」なんてネットでは言われますが、それはその人に本当に向き合って理解しようとしてくれた人がいなかったから固く心を閉ざしているだけで、一面しか見えていないからゆえの言葉なのかもしれません。とはいえ、あかりさんも当初は黙秘を続けており、関係者の根気ある話しかけがとても重要ではあります。
わたしは、あかりさんがいつか出所た際には自分らしい心穏やかな日々を過ごしてほしいと思わずに入られませんでした。
■子供は親の人生の2周目ではない。
子育て本や、アンガーマネジメントの本にでてきたこのフレーズ。おそらく、多くの人が多かれ少なかれ陥ってしまう考えなのでしょう。子供が生まれたときに「こうなってほしいな」なんて気持ちで名前つけますもんね。ただ、それが過剰になると呪縛になってしまう。子供は生まれたときからそんな感じだから、その異常さに気が付かない。息苦しいだけ。外から介入するか母親自身が気が付かないと、状況が改善しないのです。解決法としては母親も母親以外の居場所があるとよかったのではないでしょうか。例えば、ボランティアや仕事。それがなくて、娘の成功(母親の価値観上での)は母親の成功でもあるとなると、娘しか見えなくなる。考えさせられませんか?
■心当たりがある
本書の展開に少し心当たりがあり、人ごとには思えませんでした。わたし自身も小学生時代にはわたしの意思とは関係なく医師になるという夢がひとり歩きしていました。もちろんこれは母の思いです。だから小学生の文集での夢は医師以外の夢は書いてはいけないような気がして、でもそんな気はないから小6なのにひらがなで書きました。決定的に医師になりたくなくなったのは、母が志望動機のネタのためにいかせた医師体験です。その際に在宅医療に同行させていただきました。その時の患者さんの様子に恐怖を抱き、トラウマとなってしまいました。でもそんなことは母には言えません。でも、その時の経験を志望動機に落とし込まないといけないので、その時を思い出し恐怖で泣きながら書きました。先生からは「思いが足りない」と指摘されました。思いがないので当たり前です。高3の入試の時期には模試では医学部以外を書けない雰囲気がありました、でもほぼE判定でモチベーションと成績が下がり続けました。受験校も興味のある学部は受けられずほぼ医学部のみ。15校以上落ちました。わたしは母の期待に応えられなかったこの経験が、おとなになっても夢にでてきて、苦しめられました。わたしの場合、旧帝大のある学部に受かりました。母は「医学部のために浪人」といっていましたが、わたしの場合は「娘が旧帝大に合格」ということでもメンツを保てたようです。わたしはこれを機に家を出ることができました。その後も数年にわたり、母は医学部を勧めてきましたが、地理的に離れていることをいいことにごまかすことができました。今は孫の世話をお願いできるくらいの関係性です。
本書であかりさんが母から「人の上にたてる、医師の仕事が向いている」ということで医師を進められた経験はわたしにもあり、あかりさん同様反応に困った経験があります。わたしの母も料理や裁縫が上手なので重ねて読んでしましました。
最後に、辛いとき「逃げる」ということは悪くありません。あかりさんの母のように追いかけてこなければ。
匿名
怖かったです。
周りには理解されにくい、閉ざされた中での母と娘のやり取り、もっと周りに頼ったら?と、何度も思いましたが、長い年月このようなやり取りを繰り返していたら、心が正常な判断ができなくなるだろうと思い直しました。
衝撃的でした
刊行当初、SNS等で話題となり気になっていた一冊です。
あかりさんの、犯行に至るまでの過酷な浪人生活と事件発覚後の心情が記されています。
私は教育虐待という言葉をこの一件で知りました。
あかりさんのSNSアカウントは現在も残っていて、事件当日であろう日に投稿されたツイートには多くの共感や励ましの書き込みがありました。
あかりさんは間違いなく実の母親を殺害した犯罪者であるけれども、この一冊を読み通して、私自身あかりさんの境遇や犯行の動機に同情する1人となりました。
ある一定数の共感を得る犯罪、悪というのがなんなのか。またそれに対しての償いとはなんなのか。
そういう事まで考えてしまいました。
匿名
母親がずっと「高学歴」に囚われていることが伝わってくるが、高学歴は、子供に自由を与えず、虐待を伴ってまでして得るものでは決してない…ましてや子供が成人してもなお理想を押し付けるなんて……学歴とはなんなのだろうと考えさせられる。将来あかりさんが出所したら、明るい未来が待っていることを心から願います。
共感しすぎて涙が出た
「ああ、私の家と同じだ…」と思った。90点がギリギリ、95点以下で叱られる。学年10位以内は当たり前。そんな家で育った。
89点を取ってしまった時頭が真っ白になり、「母が交通事故に遭わないかな」と願う心境。まるで中学生の時の私だ。私は大学から家を離れたが、うまく離れられていなければあかりと同じ道を辿ったかもしれない。
そんな私ももう、30代後半。結婚して子どももできて幸せには暮らしている。母もかなり丸くなった。
それなのに、未だに昔のトラウマが消えなくて実家にはめったに行きたくない。理由なく母に会いたくない。何かにつけてまた怒られると思ってしまう。子供の頃の恐ろしい母の印象は、30代40代になっても決して消えやしない。
どうかこれを読んだお母様方は、子どもにこんな思いをさせないでほしい。勉強ができなくても社会の役には立てるしダメな子どもなんかじゃない。あたたかい目線でのびのびと、その子に合った成長を見届けてほしいと切に願う。
匿名
一気に読んでしまいました。
ノンフィクションなのが信じられないくらい、読んでいてしんどくもあり、苦しかったです。
こうなる前に誰か助けられなかったのかと思ってしまいます。
親にとって子どもとは何なのか
実話を基にされた本ということで興味を持ちました。一番思ったのは、あかりさんは本当に長い間一人で戦っていたということ。私自身、大学生受験の際に浪人生活を経験しましたが、一年ですら本当に大変でした。あかりさんは、お母様の意向で9年もの長い間、受験生であったとは、、、想像を絶します。殺人を犯してしまったこと、決して許されることではありません。でもそこに至ってしまった経緯は、複雑で過酷で、あかりさんの心情を慮ると本当に辛い気持ちになります。沢山の人にこの事件を知って欲しいです。
読みやすくわかりやすい
LINEのやり取りや実際の会話が入っているので、読みやすくわかりやすかったです。
死なずによく生きぬいてこられた娘さんだと思いました。
親も思い通りにならない自分の人生を受け入れて成長していかないといけないと思います。
Posted by ブクログ
2018年1月、滋賀県の河川敷で解体された女性の遺体が発見された。逮捕されたのは被害者の一人娘で、当時32歳の看護師だった。
殺害した理由は「母の教育虐待から解放されたかったから」
著者は事件の2年後から約2年にわたり加害者となった娘と主に書簡でのやり取りを繰り返し、娘の証言をもとに母娘の生活やLINEの内容など生々しく綴った本書を完成させた。その際、娘はとても素直で協力的だったという。
少し前に「夢って暴力だと思うの」というとある小説のセリフが引っかかってじっくり考えたのだけど、この本を読んでつながってしまった心持ちになった。
娘に殺害された母親はいわゆる「毒母」。幼い頃から娘を支配し続けた。
娘の意思は無視して医学部に進学させることにこだわり9年も浪人させ、娘が自分の意思で看護科に進学した後は助産師にさせることに固執した。
「娘を医者にさせる」という「夢(目的)」がどこから発生したものなのか。そこに理由や背景がまったく見えないから、この母親は娘に何を望んでいたのかが読んでいても理解できなかった。夢の内容なんてどうでもよくて、娘を自分の思い通りにすることが目的だったようにしか見えない。
「お前は価値がない人間だ」と時に罵倒し、帰宅時間から携帯電話の中身まですべてを管理下に置いた母親。娘は幾度となく家出を試みるがすべて失敗に終わり、次第に気力をなくして母親に従うことに対して諦めを覚えていく。
そして娘が無事看護師の資格を得たころに、事件は起こった。
娘が語った「事実」(あくまで娘の証言による)と母娘間のLINEのやり取りが主な内容で、それ以外証言者はいない。
父親やアメリカに住む母方の祖母なども登場はするが、彼らの言葉は掲載されていない。
私がいちばん気になったのは、この母親自身はどのようにして育ったのかということ。毒母になってしまった原因はそこにもあると思うのだけど、アメリカの祖母は経済力のある少しふわふわした女性らしい、という情報しか掴み取れない。
殺人を肯定したくはないけど、娘の心情は理解できてしまった。彼女はきっと、普通の母娘として暮らしたかっただけなのだ。
支配が愛情から来るのだとしてもそれは正しくない。「あなたのためを思って」と言う人間は親子間に関わらずいるけれど、それは相手のためじゃなく自分のためであり、その言葉が免罪符になるわけではない。
下された判決は懲役10年。それが長いのか短いのか重々しく考えてしまった。
そして著者も願ったことだけど、刑期を終えた後の生活が、穏やかなものになることを願わずにはいられなかった。
Posted by ブクログ
辛すぎて痛すぎて、斜めに読むことが精いっぱいだった。
ここまでのことをされ、ずっとずっと私が悪かったと謝らされ続け、逃げることも阻止され続けてきて、もう母親を殺害するしか自分が生きられなかった。だけど、やっぱり殺人は犯罪で、罪を償わないといけなくて、その母親にこれからの人生、またずっと贖罪し続けなければならないこととなった。
―と、私は思ってしまった。殺人はダメだ、だけどもっと怒ってもいいんだよ、と。
何ていうか、もう悲しくてやるせなくてどうしようもない。
ツイッターに「モンスターを倒した。これで一安心だ。」と投稿した彼女。母親を殺害して、両手両足と頭部をバラバラにして遺棄。胴体部分だけが河川敷で発見されるというセンセーショナルな事件だった。
彼女は中高一貫の進学校に通い、9年間にわたり国立医学部へ進学するため浪人をした。そしてその後、母親を殺害した。
一審では殺害については否認していたが、二審では一転、殺害を認めた彼女には何があったのか。
もちろん、もっとたくさんの人に相談出来ていたら、もう振り切って逃げてしまっていたらなど出来ることはあったのかもしれない。だけど、逃げることを何度も妨害され、自尊心、自立心を粉々にへし折られ、監視され罵倒され続け、その上幼い頃からの母親からの「教え」を凌駕して自分の人生を切り開いていくことが出来たのだろうか。
むしろ母親に寄り添える人が必要だったのではないかとも思ってしまう。
そして周りにいる大人たちは彼女と向き合えていたのだろうか。
呪縛と牢獄。この本の表紙の絵でさえ辛い。本当に悲しさでいっぱいになる。
その中で前を向こうとしている彼女の強さと純真さが響く。
これからの人生、彼女が生きていく中で寄り添い合える人が、一人でも多くいますように。
Posted by ブクログ
ニュースで見た記憶があり、初めてルポ系の本を読みたいと思った。勉強を強要され、刑務所のような日々を送ることは受験勉強をした人なら共感はできずとも想像はできると思う。重たい話ではあるが、実際の母子の会話から犯行に至るまでがわかりやすくすらすら読めた。
Posted by ブクログ
文字が怖かった、基本的に殺人の描写とかあるとそのページが怖い、目を逸らしたくなるんだよね
娘と母のLINEは茶番みたいだった
母と娘の依存関係がひどすぎてる
なんでこうにも相手に求めてしまうんだろうか
自分に自信がない?娘に過度な期待、
母親は亡くなってしまったから元も子もないけど、母目線での想いも知りたかった
同タイミングで湊かなえ『母性』を読んでいた
母と娘、互いに「相手を信じられない」コミュニケーションスタイルが共通点かな?
とにかく怖い
あまり相手には期待しすぎない方がいいかもね
この世で親子関係として、特に母親と娘の関係で、いいコミュニケーションを取るためのヒントを得られたような気がする
相手を信じること
Posted by ブクログ
医学部受験は先が見えない。
止めどきが難しい。
母親がなぜに医学科、そして助産師にこだわったのか……
あかりがそんな母親から逃げる手段はなかったのか。
「死人に口無し」
Posted by ブクログ
これが現実の事件ってのが怖かったな〜〜でもサクサク読み始めてしまった。
娘が自閉スペクトラムを患っててそれを認めて本人のペースを保たせてあげれば良かったけど、母親にも理想があって、そのすり合わせがうまくいかなかったのかなぁ。
一回怒られてしまうと、怒られないようにしなきゃって意識が強くなりすぎて、うまくできないようになるってのがすごく共感できた。ストレスがかかる状況で30年以上母親と生活してきた娘も本当に辛かっただろうな、と。
この事件のイメージとして、母と娘の仲はずっと険悪だと思っていたので、大学の途中は2人でディズニー行ったり旅行してたってのが意外だった。なんでそこまで医学部や助産師にこだわっていたんだろう?病気だったのかなぁ〜
Posted by ブクログ
このような事件を取り上げて、しっかりと事件の真相を伝えるのはとても良いことだと思った。こんな母親には絶対にならないと自信があっても、意外と自分も娘に対してこうなってしまう時があるのかもしれない。他人事とは思わずにいたい。
Posted by ブクログ
この事件が報道されたとき、とてもショックを受けたのを覚えている。母親を殺害してバラバラにして遺棄するということもだけど、犯人の娘は32歳の医大生(看護)でしかも9年もの浪人生活を送っていたというとてもインパクトある事件だったから。教育虐待という言葉もこの時初めて知ったような。母娘二人だけの世界でお互い相手も自分も狂いだしている事に気が付かず、行きつくところまで行ってしまったのかな。何か少しでも外の人が関わっていたら・・・母親の狂気に気が付く外部の人がいたら・・と思うととてもつらい。娘に本気で逃げろよ!もっと積極的に外に助けを求めろよ!と思ってしまうけど、きっとこの子も長年の母親の呪縛に麻痺してしまっていたのかな。心がギューっと苦しくなる本でした。
Posted by ブクログ
少し考えさせられる穂でしたね。
確かに固執しすぎる母親にいつか当たり前になって対抗手段として嘘が当たり前の娘が、結果として殺人を生んだという恐ろしい現実。
すこしは他人事と感じられないのはなぜなんだろうなあ。ここまでは大きくはないけど、小さな可能性はある気がしないでもないなあ。怖い話だなあ。
母親もいつしか本気もなってしまってこれが異常と思えなくなたったんだろうなあ。
でもある意味父親が1番ショックだったんだろうなあ。
やっぱり恐ろしい話だなあ。
普通が1番なだけどなあ。
Posted by ブクログ
こんな母親○す以外ないのではないか
自分が同じ立場でも多分凶行に出ると思う
そんなに学歴にコンプレックスがあるなら大学は何歳でも入れるのだから自分が受験して入ればいい話
親が子を殺してもたかが数年、親により人生を奪われた子どもの親殺しが懲役10年はあんまりではないか
懲役10年の今が1番穏やかなのかもしれないと考えると本当に悲しい
父親と父方の家族はもっと干渉できなかったのか
Posted by ブクログ
壮絶…
親子ふたりで、誰も介入できなかったことが悔やまれる
教育虐待は外からはわかりにくい
親は自分の人生を生きなければならない
親も学び続ける必要がある
Posted by ブクログ
想像以上に壮絶で、かわいそうで、胸が痛みました。
何度も逃げようとしたのに叶わなかった。
どんどんエスカレートする母の呪縛、罵詈雑言。
母はなぜそこまで医師に、そして助産師にこだわったんだろう。
お母さんも助けが必要だったんだろうな。
誰かが早くに介入していたら、と思わずにいられない。
Posted by ブクログ
ヒステリックな部分があったから
母親に自己否定された時の娘さんの絶望感には似ているものを知ってる。
家庭環境が原因で友達も作れない、学校の先生も頼りにならない(面倒な生徒だとタイプの教員だったら尚更)、周りの親戚も頼れないってなるともう逃げ場所はおろか外の世界さえもなくなっていくよね......
純度100%の悪ならまだよかったのに。
母親の子どもへの愛が歪んだゆえに何度も苦しめられるんだけど、母から優しくしてもらった記憶や大切にしてもらった記憶がある。
だから、突き放すこともできない辛さ。
Posted by ブクログ
ノンフィクション、つまり本当の話。
そう思って読むとほんとうに恐ろしい。
あかりの真実は能弁に語られていて
同情する余地はたくさんある。
しかしはたして母の真実とは?
亡くなった母の思いを語れる人は誰もいない。
母と祖母(母の母)との関係が
母をそこまで追い詰めたのか。
母が子供に与える影響はあまりにも大きすぎて
解決方法をみつけるのは容易ではない。
こんなに極端ではなくとも母娘関係は難しい。
Posted by ブクログ
まず、この母親は明らかに精神を病んでいる。
夫はなぜ医療に繋げることなく、娘を置いて逃げ出したのか。
娘の言うことがすべて本当であれば同情に値するが、死人に口なしと感じてしまう。
Posted by ブクログ
思ったまんまの内容!
毒親怖すぎる
パパもそんな家庭嫌だっただろうな、、、
自分もなりかねない恐怖
反面教師
懲役10年
あかりは悪くないと思う一方でバラバラにする猟奇さはやはり恐怖でしかない
Posted by ブクログ
壮絶。
やっぱり長期的に叱責されたり、家出がうまくいかなかったりと、なんだろ、絶望した回数が多いと、もうほんと抜け殻みたいになるんだろうなと思った。
祖母たちに送る手紙を本人じゃなくて実は母が考えて書かせていたというところの手紙の文章が怖すぎた。
途中、親子の仲が復活したところにまじ?そんなことある?と思ったけど、なんか洗脳というか、感覚も鈍ってくるんだろうと思った。
Posted by ブクログ
「モンスターを倒した。これで一安心だ。」
こんな文を、母親を殺した直後にSNSで発信する心境。彼女の精神状態が「高揚感」だけでは片付けられない事態になっていたことが窺える。
とは言え、どう感想を書いたら良いものか、とても迷う。
ただ読んでいる間はずっとつらくて、特に母親に罵られる場面や2人のLINEなどでのやり取りの、母親の文面を目にしている時などは、本当に言葉がひどくて、負の感情に当てられるのはこんなにも第三者の心まで抉るものなのかと痛感するほど。
母親の教育方針、という言葉だけでは片付けられない、教育虐待という状態。あなたがしているのは異常なことですよと、ぜひ母親に知ってほしかった。殺してしまっては、反省させることもできないじゃないか…。
どちらかが死なないと終わらないどん底の深い闇に、近くにいた誰かしらは気付かなかったものかよと悔しくて仕方がない。
当事者だけであったからこそ、完全に狂ってしまった歯車。祖母なり父親が、母親に強く言えていたら…。先生や卒業校の職員が…母親の友達が…。
読むのもつらかったけれど、教育虐待の一例を知ることができてよかった。著者の齋藤氏の書き方が、また良かったのだろうな。
事件を知っている方にも知らない方にも読んでほしい一冊だけれど、ぜひメンタルが削れたり疲れていたりしない時をお勧めします。
Posted by ブクログ
【ところが楽しくはなかった。全く楽しくなかったわけではない。テーマパークの完璧でキラキラ輝いたワクワクするような別世界がさあ、みんなで楽しもうと迷いなく誘う雰囲気が私の周りにだけ薄くて透明な膜を形成していた。】という文章が自分の中でとてもしっくりきた。
今まで漠然と感じていてたことを上手く言語化されていて驚いた。
こういう風に思っている人が世の中にはいて何がその原因になっているのかが知りたくなった。
是非コメント下さい!!
Posted by ブクログ
一種のマインドコントロールもあったのか?20代の大人になった時点で母の元から逃げることは、できなかったのでしようか?完璧に逃げるための準備と覚悟さえ持てれば…