【感想・ネタバレ】丘の家のジェーン(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

三月の青と銀色のある日の暮れ方
こんな言葉がちりばめられていて、舞台のプリンスエドワード島へのあこがれがつのる。
単純な家庭の物語なのにひきこまれ、すいこまれ、つい開いて読みたくなる。
子どもの頃も好きな本だったが、大人になって読み返して、違うものを読んだかのように響きに違いを感じた。
最近はの人は読んでもこの響きを感じないのかもしれない。
人気はなさそうで、書店でも見かけることは減ってきたが本屋大賞やベストセラーよりも面白いとおもう。
いいものを読んだと思える本のひとつだった。
物事がシンプルであっても退屈でない、重なりあう美しい日々のくらしがたくさん出てきて憧れてしまう。村岡花子の翻訳が絶品である。

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2020年07月01日

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ネタバレ

赤毛のアンが大好きなのにこの本は読んだことがなかった。
抑圧され続けてきたジェーンがプリンスエドワードの素晴らしい自然や温かい人々の中で解放され、ぐんぐん成長していく様子は読んでてスカッとします。おばあさんもアイリーンおばさんもきついけど、両親もなかなかきつい毒親だと思えて仕方ない。ジェーンがそこにもちゃんと気づけているのは救いかな。アンも好きですが、ジェーンも好きになりました。他のモンゴメリの作品も読んでみたいと思います。

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2016年10月07日

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子どものころ読んだときはあまり印象に残らなかったけど再度今回読んだらとても心に残った。ジェーンのいじらしさが大人の思惑やいこじな心を溶かしていくさまがとてもよかった。アンシリーズより好きかも。

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2011年07月21日

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ネタバレ

最後まで祖母をぎゃふんとまでは言わせられなかったのは少し悔しいですが、思い通りにならなくて、顔をしろくろさせているのは小気味よかったです。これからは三人で邪魔されず過ごしてほしいところですが、どちらの家にもまだ入り込む隙があるのでまだまだ波乱はありそうですね。

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2017年05月08日

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ネタバレ

アンに比べると現実的、エミリーと比べると裕福だけれども、祖母の元で萎縮していたジェーンが、プリンス・エドワード島の自然と、闊達で頭のいい父親との生活で(おそらく本来の)精神と身体の魅力を開花させて行く一種のサクセス・ストーリー。
微妙にジェーンの母で、祖母の溺愛する娘であるところの美しいロビンが、ジェーンと比較してあまりにも短絡かつ無責任なのは、甘やかされたお金持ちのお嬢さんという設定上のことなのか、意図されたことなのか。自分を愛しているお母さまを二度と裏切ることはできないときっぱり言っておいてきっちり裏切っているのがなんとなく消化不良……。

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2013年05月31日

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赤毛のアンの著者モンゴメリーの中編物語。モンゴメリーらしい心温まる物語。

ジェーンは自分の力で幸せを勝ち取るのです。これこそが生きていくで一番大切な事ではないでしょうか?

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2011年02月11日

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モンゴメリの作品。アンと同じく少女の話。
何をしてもダメと否定される少女が、プリンスエドワード島で父との暮らしを送る中で取り戻す、最も自分らしい自分。
モンゴメリの話の中では、一番好きな物です。

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2009年10月04日

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「アン」はだい、大好きである。
特に一冊目の「赤毛のアン」は繰り返し読んで、いつも新鮮な感動を幾つになってもうけるのである。

ところが、同じ作家の「ジェーン」を知ってしまった。
全く違うキャラクター。
アンが天性の明るさの牧歌的なら、ジェーンは沈着冷静な性格むしろ暗め。

想像力あふれている女の子というところはモンゴメリだが、おおげさだったアンにくらべてひっそりと想像をふくらましているたちのジェーン。

孤児だったアン、母に引き取られているが、別居している父がいるジェーン。
同じ11歳の女の子の運命は天と地ほども違っている。

読むべく時期に来て読んだというのか、私はジェーンのキャラクターに惹かれてしまった。
登場人物群が牧歌的というのは変わらない。

11歳の女の子といえども住む家を選び、家のしつらえを考えコーディネイトし、家事をきりもりし、料理もする。それをプリンスエドワード島の自然の中でする喜びを味わう。加えてジェーンの心の成長記。

もうどうしても共感してしまいますね。

はじめはカナダのトロントが舞台であるが、やっぱりプリンスエドワード島を牧歌的に歌い上げるのはさすがモンゴメリ女史。

最後の盛り上がりがちょっとあっさりしすぎているかなと思うが、子供の時に読んだのならこれでいいのだろう。

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2021年09月14日

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