【感想・ネタバレ】雫の街―家裁調査官・庵原かのん―のレビュー

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連作7番目の最後の作品「はなむけ」、泣かされてしまいました。かのんさん、ルール違反しても、みんなを助けました

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2024年03月23日

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ネタバレ

シリーズ2作目。
前作がおもしろかったので、読むのを楽しみにしていたが、ようやく読めた。
いろんな人がいろんな考えで生きているんやなあ。
とにかく大変な仕事だというのが伝わってくる。
当たり前のように食い違う話。ウソ、投げやり、感情爆発、泣く、お金。
読んでるだけで疲れてくるよなあ。しんどい。
でもちょっとしたところから、解決への道筋を見つけていく庵原調査官はすごいな。
ちょいちょい出てくるくりりんとのシーンがとてもよい。ほっこり。
こういうスペースがあるから、かのんさんも頑張れるのだろう。安心できる場所、大事。
当事者たちが最終的にどうなったのかははっきりとは書かれていないが、それがいい。
家裁調査官の仕事はそこまでということなのだろう。
それに次から次へと案件がやってくるからな。
田井氏の案件はさてどうなることやら。続編に期待でいいのかな。

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2024年03月20日

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続編嬉しい。
結婚おめでとう!!!しかし相変わらず激務過ぎる・・・。
「はなむけ」がちょっと泣けた。

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2023年11月18日

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家庭裁判所で取り扱う内容は、どれもドロドロしたものばかり。でも、庵原かのんの粘り強い傾聴と寄り添いの心で、どの話も円満に解決していく。そこには感動の人間ドラマがあった。背景がコロナ禍であり、よりリアリティが感じられた。登場人物である同僚、上司、パートナーの人柄も良く、家裁の暗い話も、良い方向に行くだろうという安心感をもって読み進められる作品でした。

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2023年11月05日

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裁判所が自分で調査するとは知らなかった。
調査官の良し悪しが結果に影響しそう。

どの人に当たるかは運ですかね。

とはいえ家裁にお願いする前になんとかするのも難しい事ですよね。

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2023年08月10日

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家裁調査官という仕事を初めて知り、なかなかにハードな仕事なのにびっくりしました。この本を読んで思ったことは、人間一人ひとりに色んな人生があるんだなぁ〜という感じです。

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2024年04月20日

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人は嘘をつく。
その中から真実を見つけださないといけない。
子供が振り回されてかわいそうだ。
「キツネ」「はなむけ」が好き。
特に「キツネ」の子供の気持ちが痛いほど分かる。

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2024年01月10日

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切ない話ばかり。
コロナまっただ中のお話で、時代の背景を読んでいるとあの頃の閉鎖的な恐ろしい状況を思い出して震えた。
なんかいろいろ身につまされる話ばかりだったし、週末の楽しい夜に読むモノではなかった…。

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2023年12月09日

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連作7話。それぞれの挿話は完結している。家裁調査官という日常接触のない人の活躍ぶりが窺えて新鮮。感情的になっている人が相手で、プレッシャーとストレスが溜まるだろう。だが、人のためになっている事が実感できることも確か。小説としては、微笑ましい場面も交えながら進んでいくので読む側は疲れなかった。ストーリーは、最後の「はなむけ」がよかった。2023.12.8

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2023年12月08日

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 何年かぶりに乃南アサ作品を読みました。私の中で印象に残っている本は、「凍える牙」「しゃぼん玉」「いつか陽のあたる場所で」かな。シリアス系もほんわか系もどちらも面白いですね。
 相撲好きが有名です(もちろん観戦が)が蔵前国技館にも足を運んでいたようです。
 「雫の街」は女性家庭調査官の庵原かのんから見た人間模様の短編集です。記憶喪失、離婚、親権、不倫、相続他、様々な問題と向き合いながら、人間の悪いところと良いところのバランスをとっていく仕事なのかな。私だとちょっとメンタルをやられてしまいそうな大変な仕事ですね。
 今も平和的解決のために実際に調査官として働いている方々に心からエールを送ります!

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2023年11月23日

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『家裁調査官・庵原かのん』シリーズ第2弾。
前作でのかのんの勤務地は福岡家裁・北九州支部。
そこでは少年事件を担当していた。
シリーズ第2弾では家事事件を担当することに。

本の帯には
魑魅魍魎渦巻く人間ドラマ
嘘と誤魔化しの連鎖、調停室に響く怒号、やがてこぼれ出る「家庭の秘密」
と書かれているが
なんともはや…、ドロッドロやん!

だけど…、かのんはただひたすら『聴く』姿勢を崩すことなく
ドロドロの人間関係の中から
一筋の光をみつけ、よりよき道を切り開く努力を惜しまない。
それはもう〈忍〉の連続。

シリーズ第1弾よりさらに濃い内容に
うるっときたり、それはしんどいわぁ~と思ったり。
第3弾が楽しみだ。


以前、他の本のレビューにも書いたことがあるが
最近、発行された本には「コロナ」のことが描かれていたり
どこかに「コロナ」の気配が感じられる。
ずーっと後になって、その本を読んだらどんな感じだろう、と。

この『雫の街』では
「コロナ」のことがしっかり、はっきり描かれている。
物語の舞台である家庭裁判所は
どんな状況であろうと、その扉を閉ざすことはできない。
それが感染症だったとしても
様々な対処、工夫をしてその扉を開け続けてくれたんだ…
私たちの生活に、いや人生に、閉ざされてはいけない場所があった。
そして、”そこ”には”そこ”で待っていてくれる人がいる。
そんな当たり前のことを今更ながら思い起こさずにはいられない。
そんな本だった。

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2023年10月25日

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昔よく読んだ、久しぶりの乃南アサ。簡潔な文体で、急な場面転換でも違和感なく読める。家裁の相談者は皆曲者揃いだが、最後の話しはグッとくる。

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2023年10月12日

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家裁調査官・庵原かのん シリーズ。

今作は、北九州から川崎に移り横浜市家庭裁判所川崎中央支部での連作短篇集。
一筋縄ではいかない癖のあるモンスターばかりを相手にすることになる。
だが真摯に向き合う姿勢は変わらず、かのんならなんとかするだろうと…。
彼女はひたすら当事者たちの話を公平な目で見て問題点を探す。
どこまでも諦めずに解決の道を探る。
しかしながらなかなか大変な職業である。

「はなむけ」が内縁関係の夫と縁をきり、前夫からの家を売り遺産としてお金を少年院にいる2人の子どもに渡すという話が強烈だった。
複雑な家族関係と内縁の夫の事故で上手くいかなくなった生活。
子どもたちは、それぞれに問題をおこしてしまう。
一見、すべてが投げやりで勝手にしろという感じかなと思っていたが、自分の命が短いことを知り、やるべきことは子どもたちにお金を残すこと。
これは、しっかりと話を聞かないとわからないこと。
それを引き出したかのんはやはり凄い。


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2023年08月31日

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ネタバレ

2023/06/21リクエスト 8
前作の北九州から川崎へ異動になった庵原かのん。
栗林と入籍も済ませ、新しい職場では少年事件から家事事件の担当に変わる。
どれも手強い相手ばかり。
最後の2編、キツネ、はなむけ、が良かった。
血縁はないのに息子を引き取る父親。
余命宣告を受けた母親が、内縁の夫の連れ子と、内縁夫との間に生まれた子の二人に、持ち家を売り現金化して口座に振り込んでやりたい。そのため内縁関係を解消したいという。
どちらの話も、厳しい話が多い中、少し和む。

家裁の調停委員ってこんな感じだったかな、と昔を思い出してみたが、そうではなかったように思う。
本に描かれているようなハートウォーミングな対応ばかりではないとは思うが、確かにハードな仕事だと読んでいて知った。
何件も掛け持ちして、移動した時も、その先で進行中の案件を引き継いでいく。
精神的にも大変だと思うが、やりがいもある仕事なのだろう。
この本がきっかけとなり、調査官を目指す人が増えたらいいなと思う。

本の内容とは直接関係ないが、栗林とかのんの食べる食事、かのんのおやつがどれもおいしそう!

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2023年07月30日

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「幽霊」
「待ちわびて」
「スケッチブック」
「引き金」
「再会」
「キツネ」
「はなむけ」
七話収録の連作短編集で『家裁調査官・庵原かのん』シリーズ第二弾。

第一弾より深みが増し全話面白かった。

前任地の北九州から異動し、横浜家裁川崎中央支部で勤務する事になった庵原かのん。

家事事件を専門とするこの場所に舞い込んで来る依頼はどれも厄介だ。
記憶喪失・失踪・性的虐待・モラハラ夫・離婚・ネグレクト・相続。

あまりにも自分勝手な主張をする輩に何度も腸が煮えくり返った。

そんな中『キツネ』と『はなむけ』には深い愛情を感じ胸が一杯になる。

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2023年07月22日

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幽霊
待ちわびて
スケッチブック
引き金
再会
キツネ
はなむけ
全7話

色々な夫婦関係、さまざまな親子関係、
多種多様な家族の中で生じる家庭内の悩みや
争いごとを調整し、解決に向けて手を尽くす
家裁調査官たちの物語。

1話毎にタイトルの『涙の雫』が伝わってきて、
頬に鳥肌が立って胸が詰まりました。


生きた人と人が関係して起こる争いなので、
各人の主張が真っ向から対立していて、
相容れないものや理不尽に感じるものには
腹が立ち憤りを感じて怒りの感情が湧きます。

通じない言葉にはもどかしさが募り、
諦めや悲しみの感情にも深く共感してしまって
脳の疲労を緩和させたくなりました。

嘘をつく人、人を欺く人、人を利用する人、
自身のことしか考えない人、人を傷つける
ことに躊躇も罪悪感も抱かない人、自分以外の
人の感情に思いが及ばない人、さまざまな人が
いるけれど、主人公の様に相手の話に耳を傾け、
深く話を聴けたなら、たくさんのすれ違いや
気持ちのわだかまりが決定的な溝や争いになる
前に解せるんじゃないかそんな風に感じました。






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2024年03月20日

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庵野かのんシリーズ第二弾です。栗林君と結婚して川崎に引っ越してきました。
劇的な話はなく結構淡々とした連作短編集ですが、こういうのはあまり現実感無くドラマチックにすると途端に痛々しい感じになるので、これくらい淡々としていていいと思います。

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2024年03月13日

Posted by ブクログ

子供が出てくる話があって
現実もこのような事があるのかと思うと
切なくなってしまった
大変な仕事なんだと読んでいて思いました

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

乃南アサさんの小説は好きだ。この作品も子どものことを考えている大人がいることが本当に大事でありがたい。
調査官の方々のお仕事の大変さには頭が下がる。何より私もお世話になった時は、自分の事のように怒ってくださる様子が本当にありがたかった。

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2023年10月28日

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