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この先生の授業を生で受けてみたいと思わせる一冊だった。少し経ってからもまた読みたいと思った。
中身はラテン語の単語やフレーズから、その背後にある文化的な意味や歴史、宗教のことなどを解説していた。
また、最後の方はラテン語を通じて哲学を学んでいるように感じた。より良い人生にするための哲学をラテン語を通じて教授してくれる一冊だった。
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L’étymologiste non omnia finit.
死がすべてのことを終わらせるわけではない
この本にはいろいろなラテン語の名句が出てくるが、この言葉が1番心に残った。私がすべてを終わらせるわけではない、生きている限り希望があるのだ。
ラテン語の授業の話なのかな?という興味で読み始めてみたが、授業は授業だが、ラテン語というよりは、ラテン語を通じた人生の話だった。また、ラテン語がヨーロッパ、英語の元になっていることはしっていたが、ここまで多岐にわたっているとは、言語に興味を持つきっかけにもなる。
作者自身の考え方や物の見方の変化の話もあり、心のありようを考えさせられた。
素晴らしい。
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ラテン語の有名なフレーズを取り上げて時代背景が紹介されていたり、そこから理解できる当時の人々の考え方から現代の私たちの生きづらさへの処方箋となるような示唆が与えられたりしてページをめくる手が止まらなかった。構えずに読める読み物として面白い!
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ロタ・ロマーナ(バチカン裁判所)の弁護士をしている著者が、自国の韓国の大学でおこなったラテン語の講義の記録をもとにした書。今の時代、教会の裁判所とはどんな役割を担っているのか、ちょっと想像できないがそれはさておき。ラテン語の文法の話も出てくるが、それ以上にラテン語のさまざまな言葉を通じて、歴史、宗教、哲学、そして人生について考える書と言った方がよいだろう。宗教者として学生たちに語りかけている言葉が、静かに心のうちに流れてゆく。日常の些細なことでざわついた心を落ち着かせるように静かに語りかけてくる。
歴史的なラテン語の格言なども多く引用され、ラテン語の入門書としても面白い。ただ、文法上の説明については、疑問を呈するSNSがあるので、若干の注意が必要であろう。しかしそれを差し引いても読むに値する。
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教養本というか哲学書だった。
ラテン語とキリスト教は切り離せないからきっとそうなる。
ミッション系の母校でキリスト教の授業があり、当時は「イエス様、たとえ話またキターー!」とかおちょくっていたのだが、世界の教養を学んでいたと思うと有り難い時間だった。
言語にはその国の歴史や国民性が滲み出ている。それが学ぶ人にも意識的・無意識問わずゆるりと染み渡っていくのが面白い。
英語にはもう、その文化を煮詰めたような旨味はないかもしれないがその根底にもラテン語が潜んでいて、私たちは知らず知らずに古代ローマの滴を啜っている。
あぁカエサル!2000年も経った今、私が極東の地であなたの言葉を味わっていますよ!
何と尊く喜ばしいことか。
著者はとても勤勉で前向きで愛に溢れていて、その講義に時折涙が出そうだった。
隣国であるにも関わらず韓国にあまり興味を持っていなかったのだが、最近良い出逢いがいくつかありこの先生との出逢いもその一つ。
自分の世界の広がっていく感覚がいくつになっても訪れるのは嬉しいことだ。
人生とは、読書とはかくも素晴らしい。
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スペイン語やフランス語をかじっているのですが、ラテン語系と漠然と一括りにしていて、活用の「格」が複雑…と思ってた、それらがラテン語から来ているらしい!と教えてもらいました。
そもそも惣領冬実先生の「チェーザレ」を読んでいる最中で、話の中に若いチェーザレがラテン語を理解し、きれいな発音で相手に返す、というようなシーンがあり、ラテン語って!?と思っていたところで読み始めました。
ラテン語の文法だけを学ぶ本ではないですが、ラテン語が、特にキリスト教に関わってきた歴史を、かすかに知ることができました。
かすったので、もっと知りたくなる…(笑)死ぬまでにもう少し知ることができますように…
実は、語学の勉強も、テキスト代がかかるし、将来何の役にもたたないかも…とやめようかと思っていたのですが、この本を読んで、やっぱり続けよう!とあらためて思いました。
「昨日の自分より成長すること」
勉強できる機会があるなら、活かそう!と思ったのです。
リベラルアーツの意味もようやくわかり…「教養」のことなんですね。知識ではなく教養…
読後感としては、ラテン語そのものよりも副題と思われる「古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流」を知る本でした。過去に思いを馳せながら、できることをやっていこう!と思いました。
そして、柔らかく生きていきたいと思いました。
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ラテン語の名句が各章で取り上げられるのだが、その名句に含まれる一つ一つの単語が丁寧に解説されている。英語、スペイン語を学んでいる自分には、ラテン語が語源となっている英語、スペイン語の単語をいくつも知ることができて、言語の奥深さを感じることができた。
著者はキリスト教だけでなく仏教、儒教をはじめとした様々な宗教に造詣が深く、ヨーロッパの様々な言語、世界史や法学にも精通している。真に学問を追究してきた人が紡いだ言葉には、重みがあった。
その一方、韓国ではやはり日本人による征服の歴史が根を張っていることをこの本から感じた。歴史と、日本人に対して複雑な感情を抱く人も韓国には少なくないという事実を、我々も忘れてはいけないだろう。
勉学に悩んでいる私の心に響く言葉が多くあった。本に書かれていたことを、深く考えていこうと思う。著者の人生に対する姿勢を見習いたい。
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ところどころ説教っぽいところもあったが、全体的には興味深い語源や面白いエピソードが散りばめられていて楽しめた。ラテン語にはスペイン語やフランス語と共通している/似ている部分が多くあることがわかって同じラテン系言語だということを改めて感じたと同時に英語に借用されている言葉も多くあってラテン語のヨーロッパ言語に与えた影響力の大きさを感じた。
ラテン語で綴られる格言は高尚な感じがしてかっこいい。日常会話などで言ってみたいと思った
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借りたもの。
“語学として”のラテン語教本ではなく、ラテン語格言・名言などを通して、様々な価値観、生き方の教訓を学んでゆく本。「教養」とは、ラテン語格言に込められた欧州的価値観……否、そうした地域を限定するものを超えるものを紐解いていく感じの本だった。
そこから見えてくるのは、欧州の「古代ギリシャ・ローマの現文明こそ自分たちの根源である」というプライド。
ラテン語から紐解かれるルーツには、欧米の歴史やリベラル・アーツの話、さらにさかのぼってインド・ヨーロッパ語族に至る。
既にネイティブが存在しない言語なので、発音はどのようなものなのか、ローマ式発音(スコラ発音)、古典式発音(復元発音)があるという。
そうした前提知識から、人生の教訓に至ってゆく。
ラテン語から垣間見る、自己のルーツ(アイデンティティ)を明確化すること、人生観などに至る。
先人たちが遺した様々な言葉と共に。
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ラテン語を通じた人生論。韓国で人気の講義、ベストセラー。名句から考察する人生。
難解なラテン語を、学ぶことを通じて人生を考察する。教養が人生を味わい深くしてくれることを教えてくれる一冊。
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古代ローマでの価値観や生活をラテン語を踏まえて語っている。韓国の様子も垣間見ることができて面白いが、ラテン語を学べる本ではない。あくまで「ラテン語の授業」の本だと思う。
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ラテン語を材料にした人生訓の本だった。
外国で暮らす際の心の対応力は、参考になった。
(若い時に知っておきたかった)
面白かったのは、ヨーロッパ言語は水平型の言語なので、ある程度の年月を過ごせばため口で話すことができる、韓国語はそうではない、という指摘。
日本語も同じで、どんなに親しくなっても年長者にはですますで話す。
だから日本社会は年功序列型でジョブ型雇用がなじまないのかな、と思考が飛んだ。
Posted by ブクログ
解剖学の授業で初めて触れたラテン語の響きと気高さに,何となく魅力を感じて,独学でちょっとだけ齧った経験もあり,興味深く読んだ.
途中からややキリスト教の教義的な内容が深まっていき,これは「ラテン語の授業」じゃなくていいな.とも.