【感想・ネタバレ】今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話のレビュー

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ネタバレ

 宇江佐真理さんが読者に訴えたいことは:人を殺してはならない。人の物を盗んではならない。弱い立場の人間に危害を与えてはならない。親子なかよく。夫婦なかよく。ご近所さんともなかよく。「今日を刻む時計」、髪結い伊三次捕物余話№9、2013.1発行。前巻、伊三次、お文、伊与太の住んでた家は火事で焼失しました。10巻はそれから10年後、物語はリニューアルです。伊与太は14歳になり、お吉9歳が生まれてます。不破友之進の妻、いなみ、大活躍です。龍之進は19に、茜は15に。龍之進が徳江16歳にプロポーズ、電撃結婚ですw

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2022年10月25日

ネタバレ 購入済み

えっ?

さて、前の続きを読むかと、読み始めて….….えっ?お吉?誰それ?なんと!前の話から、10年も経っていた!おいおい(笑)

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2023年07月10日

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ネタバレ

目次
・今日を刻む時計
・秋雨の余韻
・過去という名のみぞれ雪
・春に候
・てけてけ
・我らが胸の鼓動

火事で家を焼け出された伊三次一家、というのが前作の終わり。
今作は10年を一気にすっ飛ばしたところから話がはじまる。
えぇ~!?

あの可愛かった伊与太は、絵師の修行のため家を出てるし。
たまに帰ってきても反抗期だし。
火事の後生まれた娘は既に9歳でしっかり者で、やっぱりあの頃の伊与太の可愛さには及ばない。

龍之進もまた、母の出自が自身の縁談の障りになっているとふてくされて、仕事をさぼって料理茶屋に入り浸っている。
あの真っ直ぐな気性だった龍之進が、なんてことだ。

どうしてこうなったのかと言うと、作者がどうしても、生きているうちにこのシリーズの最終話を書いておきたいからなのだという。
そのためには、どうしても10年を端折らなければならなかったのだと。

今作では龍之進の結婚がテーマになっている。
龍之進が結婚して落ち着いたら、多分友之進は隠居するのだろうけれど、そうなったら伊三次はどうするのだろう?

九兵衛と、もう一人安吉という弟子を持ち、廻り髪結いと友之進の小者としての活動以外に、義兄の髪結床を手伝っている伊三次。
相変わらず芸者を続けているお文。
次は伊与太の修行の話だろうか。
それとも茜の縁談?
15歳で縁談は早すぎ?

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2020年10月28日

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ネタバレ

火事から10年経ち、伊三次の息子は絵師の弟子になり家を出て、伊三次に娘も生まれていました。不破の息子の龍之進は嫁をとっていても良い齢なのですが、良縁に恵まれずに…という巻でした。
龍之進は自分のところに嫁が来ないのは母の過去のせいだと自暴自棄になっていました。母のいなみは強い女性と思っていましたが、息子には弱く、内心は複雑だったでしょうね。立ち直ってくれて良かったです。そして、龍之進は、おゆう、ひふみ、徳江というそれぞれの女性に縁を持ちますが、果たしてどの女性と結婚するのか、最後まで楽しみに読みました。

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2018年07月24日

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2018/6/10
え?10年経ってるよ。
飛ばしてないか何度も背表紙を確認しました。
そうかー
もう完全に主役は息子の龍之進。
そうかー
若人の成長を見るのもいいんだけど、大人の粋も見たいんだけど。
若人の成長を描く本はいっぱいあるものね。

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2018年06月10日

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ネタバレ

いきなり十年たったと言われても。
伊三次とお文に娘もいて、
伊与太は絵師の修行のために家に出て、
龍之進は置屋でふてくされていると言われても。

龍之進や伊与太の成長話を楽しみにしていたのに、
少しがっかり。

次々と龍之進の嫁候補が現れて、
最終的にひょいっと結婚してしまうのは面白かった。

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2015年09月26日

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前作から10年、龍之介坊ちゃんは立派にぐれてました。

おかーさん譲りの剣の腕と容貌なのに、嫁の来手がないからです。
しかもその原因は大好きなおかーさんの過去にあったからです。
それに関してはお文姐さんがびしっとしめてくれますが、いなみさんの普段を見ていればわけがあるのだろうなというのは分かりそうなもんだけれど。
そういうことがわからないあたり、若いな坊ちゃん。
もともと女の趣味悪いしな!
1巻のころのかわいいあの子はどこにいったのかと思うほど、おとーさんの悪いところだけそっくりになってきています。
その彼が立ち直り、無事嫁取りをするまでのこの巻。
魅力的な御嬢さんが幾人か出てきます。
作者ごひいきの坊ちゃんの嫁候補なだけあって、いずれも個性的でかわいらしい。
そして坊ちゃんは無事お父さんと同じように『彼女』を『救い出し』にいくわけです。
ひさしぶりに宇江佐さんの小説でさわやかなラストを読みました。

まー、シリーズタイトルに偽りありという気分は抜けませんがね。

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2014年03月08日

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すっかり伊佐次たちが脇役になりつつある名シリーズ。10年も話を飛ばすとは、宇江佐さんも思い切ったことで。
前作の立派な言挙げで泣かせてくれた不破の息子がグダグダの大人になっていて残念。しかしこの容赦のなさがシリーズの魅力だと再発見。

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2013年01月10日

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髪結い伊三次シリーズ。

前作から一気に10年後に「ワープ」した物語。
その理由は、作者あとがき参照。
ワープという言葉も、既にやや古びてしまって、今の若者には通じないかもしれないと思いつつ…

最近は伊三次やお文、不破友之進といなみの世代から、すっかりジュニア世代の龍之進たちが主役になって、フレッシュな読み心地になったと思っていたら…
あんなに清々しく青少年をしていた龍之進が、茶屋に入り浸って若い芸者といい仲になっているとは!!!

伊三次はすっかり大人の風格で、龍之進からは初めから仕事もできて美人の妻と可愛い子供達がいて、カッコイイ大人に見えているようだけれど、いやいや〜、シリーズが始まった頃の伊三次だって、あの頃はあれやこれやと悩んだりして青かったよ!と、龍之進に言ってやりたい。

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2018年10月11日

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