【感想・ネタバレ】さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話のレビュー

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 一日仕事して、お文と差し向かいで飯を喰い、湯屋に行き、お文を抱いて眠りに就く。何んということもない毎日である。おおかたの江戸の人々の暮しでもある。これがつまりは倖せなのだ。宇江佐真理「さんだらぼっち」、髪結い伊三次捕物余話№4、2005.2発行。鬼の通る道、爪紅、さんだらぼっち、ほがらほがらと照る陽射し、時雨てよ の連作5話。伊三次とお文は、茅場町の裏店から佐内町の仕舞屋(一軒家)に。次は廻り髪結いから床を構えることができるか・・・。

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2022年10月18日

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ネタバレ

この巻もとても良かったです。
伊三次と夫婦になり長屋暮らしとなったお文。まあまあうまくやっていたのですが、近所と子どもの夜泣きをめぐって騒動をおこし、長屋を出ていってしまいました。気が強いけれど情も深いお文。そんなお文のことを大切に思っている伊三次。解説にもありましたが、夫婦の絆がちゃんと出来ているようで嬉しいです。そしてお文に新しい命が宿ったようです。おみつにはつらいことがありましたが、きっと乗り越えていけるでしょう。おみつが放った言葉は尋常でない時の言葉なので後で悔やむと思いますが、その言葉を聞いてしまったお文はショックだったでしょう。そういう登場人物たちのありのままの人間らしい言動がこの物語の余韻を深く響かせるのでしょうね。
次の巻もとても楽しみです。

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2017年08月13日

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伊三次とお文を取り巻く人々の話がだんだん複雑になり、人生簡単に話が進まないものだと実感させる。ふたりの行く末を心配するあまり、どんどん先が読みたくなる、究極の時代物かも。

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2011年09月24日

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目次
・鬼の通る道
・爪紅
・さんだらぼっち
・ほがらほがらと照る陽射し
・時雨てよ

家を焼け出されたお文は芸者をやめて、伊三次の女房になる。
が、今まで女中を雇って家のことをやってもらっていたお文には、家事は難しいばかり。
見かねた長屋のおかみさんたちがあれやこれやと面倒を見てくれていたうちはよかったが、子どもをめぐるいくつかの事件が重なって、お文は近所とトラブルを起こし家を飛び出してしまう。
やれやれ、なかなか落ち着かない二人である。

それにしても、ずっとお文の家で身の回りの世話をしていたおみつは、あんなにお文を慕っていたのに、いくら流産して気が高ぶっていたとはいえ、あんなひどい事をいうとは。
私も信頼していた人から、陰で裏切られていたことを聞かされてすごくつらかったことがあるから、お文がショックを受けたことが身につまされてしょうがない。

実はこのシリーズは、人の心の暗い部分を明らかにする作品が多くて、実は読後感の重い話が多いのだなあと今さらながら気がついた。

とはいえ、すりの直次郎が足を洗ったり、伊三次に弟子が出来たり子どもが出来たり、世界はどんどん変化を続ける。

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2020年08月20日

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前巻で火付けの火事で深川から伊三次の家に越してなし崩しに夫婦になった二人。また、引っ越すことに、ついでにひょんなことから弟子まで取ることに。

「さんだらぼっち」の語源もわかりお勉強になった。

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2018年11月05日

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2018/1/5
2018年最初の1冊はこれ。
悲しい話が多かったけどその悲しさや切なさも大切に感じた。
お文とおみつはどうなるのかねぇ。
すごく悲しいことがあって心に余裕がないとき、ついおみつみたいなこと言っちゃうもの。
おみつはこの時ホンマにどん底やったから、こんな物言いもやむを得ないよね。本心じゃないよね。
後悔したんだと思うんだけど、どうなのかな。
お文もつらかったね。
二人のこれからが気になる。

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2018年01月08日

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いろいろ事情はあったにしろ、
やっぱり長屋住まいは長く続かなかったか、お文さん。
しかし、またお座敷に出るようになるとは、驚いた。

子どもや赤ん坊がらみの出来事は、嫌なものだ。
子どもができたお文さん、流産してしまったおみつと
仲直りできると良いのだが。

惚れた女と一緒になるために、
無理やり人指し指の先を切り落とした直次郎は
伊三次の嘘で追い払われたが、
良くも悪くもまた登場する気がする。

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2015年09月19日

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お文は激しい気性だなあ・・・と再認識させられたこの巻。でも、折檻された子供を前におんどりゃああ!って気持ちも、後に引けない気持ちも良く分かる。今回の離れ離れは前と違って、読者もちょっとだけ安心して見てられるのが、2人の関係性を丁寧に積み上げて来た著者の力量かな。直次郎もなんだか切ないよね。良い方向にいきかけたのに・・・。ここには人生がつまってる。そんな一冊。

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2011年06月08日

ネタバレ 購入済み

悲しい

悲しい話が多かった。子供が殺される。折檻される。いじめられる。そんな話ばかりでは、気が滅入る。お文の妊娠は、めでたい事だけど、無事産まれるのかな?心配だ。

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2023年07月06日

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