【感想・ネタバレ】加害者家族のレビュー

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Posted by ブクログ

「もし自分の家族が犯罪者になってしまったら。」
こんな想像を真剣にしてみたことのある人はそれほど多くないかもしれない。SNS時代にあっては、加害者家族のプライバシーはあってないようなそんなご時世で、人権とは何かを考えさせられる本。一度は皆に手に取って読んでほしい。道徳や倫理観も大切だけれど、大切なのは想像力なのかなと感じさせられる。

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2022年08月24日

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西欧では「個人」が集まって「市民社会」を作ってるのに対して、日本は個々人があいまいな「世間」によって成り立っている。
「世間」においては人権や権利はない。あるのは「お互い様」という関わりだけ。

たしかに、「世間」て日本特有の意味を持った世界観かもしれない。
こんな世界だと、加害者個人だけではなくその家族が叩かれ生きづらい思いをする。自分が今まで通り生活してはいけないんだと思ってしまう。
少年犯罪の親とか加害者が犯罪を起こすにあたって責任がある立場の家族もいるとは思う。でも、関係ない家族まで生きづらくなるのはつらいな。

被害者家族とか、別の事件で被害にあった方の関係者であれば加害者家族に対して憎らしい気持ちを持つのはわかる。でも、まったく関係ない第三者が、野次馬根性だったり行きすぎた正義感で、加害者家族を攻撃するのは間違ってる。その感情を煽るようやことをするメディアも間違ってる。
私は加害者家族でも被害者家族でもない。だからどちらの気持ちも本当はわからない。だからわかったようなフリして、単に興味関心を煽るような報道の仕方をするメディアの言うことを鵜呑みにして、あーだこーだ論じることはしないように気をつけよう。

アメリカでは少年犯罪を犯した親が実名でテレビにでたところ、激励の手紙がたくさん届いたという。
出所して再犯しないようにするには、家族のサポートって本当重要だ。サポートするためには家族は普通に生活できてなきゃいけない。だから、加害者家族を支援することは犯罪の再犯防止に役立つんだってことも考えなきゃいけない。

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2021年12月13日

Posted by ブクログ

そうなんか。宮崎勤元死刑囚って父親が自殺してるんやな。そうかと思えば、リンチ殺人の少年を庇う親もおるんやな。どっちも人間の側面なんかな。

トラヴィス ハーシの社会的絆論
1 愛着
2コミットメント
3 規範意識
4関与

以上が人に犯罪を思いとどまらせる。

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

犯罪者を抱える家族がそのあとどのような結末を送るのかが克明に描かれた一冊。

はっきりいって、犯罪者家族の末路はどん底そのもの。

もう死ぬしかないぐらい、生きる場所も希望もない。

”家族に犯罪者がいる”というステータスがつくことで、周囲の人は離れていき、頼みの綱である親友や知人にすら見放される。

極め付け恐ろしいのが、ネットやマスコミからの猛バッシング。

毎日カメラを持ったマスコミ関係の人らが押しかけ、騒がしくて落ち着かない毎日。

ネットやSNSで犯罪者を知った他人らからの嫌がらせや批判が絶えない。

もはや、地獄そのもの。

もし自分が犯罪を犯したらと思うと、ゾッとする。

果たして犯罪者家族らを叩くだけで良いのか。

正義感が問われる一冊とも言えよう。

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2018年11月03日

Posted by ブクログ

犯罪による被害者とその家族は報道などによって二次被害を受ける。それは加害者家族も同じだ。とはいえ、被害者側を保護するのは当然という世論に比べ、加害者側を保護すべきかと言うことに対して、賛否ある。

著者は殺人事件を犯した者の妻へ取材する。妻は「夫の犯した罪なのだから、私や子どもには関係がない」という気持ちを持ち続け、被害者へ謝罪をしていない。しかし、事件のことを考える日々で自分が夫の気持ちに気づかなかったことに反省するようになる。果たして、こうした形で加害者家族が責任を感じるのが被害者にとって、良いことなんだろうか。

また、宮崎勤の父親は自殺し、仕事を辞めた家族もいれば、婚約を破棄した家族もいた。

加害者家族を加害者本人と別々に考えるというのは難しいが、彼らを不幸にすることに意味があるのかと考えさせられる。ただ、こうした論議において「被害者の気持ちを考えると・・・」という考えというのは排除すべきだと思う。

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2017年12月04日

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ネタバレ

加害者家族への支援が必要であると強く思わせる本。
他のレビューにもあったが、加害者家族への攻撃が事件とは何も関係のない人からも向けられる社会では加害者家族へも支援が必要かと思う。
動画サイトでコロンバイン乱射事件の犯人の母親の講演を見た。非常に興味深かった。加害者を責めても被害者は戻ってこないし、どのようにすればよかったかも多分本当には分からない。でも考え続けることをやめてはいけない。

だがもし家族などどうでもいい、と思ってしまったら、犯罪への抑止にはならないのではないだろうか。

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2017年09月27日

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今までこの視点から書かれた本は少なかったと思う。
仕事柄、加害者側の家族と出会うことが多い。加害者家族にも責任があると感じた事件は少ないように思う。
今でも昔担当した加害者の家族と付き合いがある。親がいない加害者の兄弟とは今でもご飯に行くし、加害者自身とも友達のような付き合いをしている。
罪を犯した以上、それなりの罰は受けるべきだとは思うけれど、社会復帰ができる環境には置かせてあげたい。それが加害者家族ならなおさらそう思う。
加害者家族に対する攻撃は、想像力の欠如だとしか言いようがない。

#読書 #読書記録 #読書倶楽部
#加害者家族
#鈴木伸元
#2017年21冊目

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2017年04月23日

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加害者とどう向き合うべきか。向き合う必要はあるのか。
様々な地域の事例や海外との比較も。
やや、加害者家族に寄り添いすぎた文章(なぜ加害者が事件を起こしたのかが省かれた文章)などがあり注意が必要。

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2022年08月23日

Posted by ブクログ

この本が描かれた頃よりネットでの加害者家族への攻撃はひどくなっている。凄惨な事件が報道されれば「加害者はどんな育てられ方したんだ」と感じるし、家族は気がつかなかったのか、とも思う。辛くても声を上げて助けを求められない。自分の身近にいたらどう対応できるか。有名事件の加害者加害者家族だけでなく、微罪や冤罪でも人生が狂ってしまう。本書の中にもある、罪を犯した本人は塀の中で守られて家族の大変さを知らない、はもっと取り上げられて欲しい。

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2020年10月18日

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犯罪の加害者は責められても文句はない。だが、その家族はどうなのか。加害者が未成年であれば、その親が責められても仕方のない部分はある。でも、加害者が大人の場合その家族の責任とはどれほどのものなのか。わたしにははっきり答えることはできないなと思った。ただ、アメリカの例のように、加害者の家族を激励できるかといえばそれも難しい気がするし、加害者に匿名で嫌がらせをする人達には全く同情できない。

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2019年04月24日

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読みやすかった。分かりやすかった。
ここ最近読んでた本がクソな加害者家族やったんで、めっさ偏見の目で「加害者家族は全員悪い!」と世間一般の声と同じような考えやったけど、この本を読んで見方が変わった。

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2018年06月29日

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ネタバレ

排他的で偏見に満ちた思想、鬱屈した社会のストレスの捌け口、日本人の心の余裕のなさを感じた。
アメリカでは高校で銃乱射事件をおこした犯人の母親の元に電話やダンボール2箱分の手紙が届き、その内容はどれも加害者遺族を激励するものだったそうである。
日本も見習うべき、とまでは言わないが、国民性でここまで違うと言うのは非常に興味深い。
殺人事件で旦那が逮捕され、小学校低学年の息子を守るため、転校を繰り返させなければならない妻。友達にさよならを言わせることすらできない。
最後に学校を見たいと言った息子を真夜中の小学校の校庭で遊ばせる描写に心が痛んだ。
また、家族間で殺人が起こった場合には加害者、被害者両方の家族になってしまうという。夫が借金を苦に自殺を図ったが、失敗して植物状態となった。維持するには一日に30万円かかる。絶望する妻に夫の母は何も心配しなくていいと言い、そして、実の息子を殺害した。本書で主に挙げられている凶悪犯罪とは違う重苦しさがあった。
ただ、もうひとつ思うのだが、本書で挙げられた加害者家族はどれもひどく反省して、世の中からの批判を当然のものとして、自分を責める、という家族ばかりだったが、開き直って反省しい、逆ギレするような人間もいるのではないだろうか?

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2018年02月25日

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加害者家族支援に関する本を連読。先に読んだのが支援団体の立場、こちらは取材者としての立場からですが、ともに前提としているのが被害者支援でして、それにかかわりながらも加害者家族ひいては加害者に関心を持ってしまうのは、私の愚禿さゆえなのか考えてしまいます。

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2017年12月08日

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刑事事件の加害者でも被害者家族でもない、加害者家族に焦点を充てた一冊。

当然、加害者家族として責任を感じつつも、マスコミやインターネットの過熱報道もあって、必要以上に大変な実態を知ることができた。
また、印象的だったのは、アメリカの銃乱射事件で加害者家族に山ほど手紙が来たけど、ほぼ全て励ましの内容だということ。
もちろん、日米双方で良し悪しはあるものの、こと加害者報道の捉え方においてはアメリカ人の方がはるかに成熟してると感じた。

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2017年10月02日

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宮崎勤,神戸の少年A,林眞須美,畠山鈴香,彼ら彼女らには当然ながら家族がいる。彼らはどんな状況に追い込まれるのか。「ニュースが怖い」「加害者の家族は一瞬でも幸せを感じてはいけない」。世間から偏見の目で見られ疎外され攻撃される被害者家族。逃げ回り困窮しときには死を選ぶ…,加害者以上に辛い加害者の家族がたどる悲惨なその後を取材したノンフィクション。加害者になんぞなるものではない,そう思いました。

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2016年12月07日

Posted by ブクログ

悲しかった。
読みながら、自分が加害者家族になる場合もあるかもしれない、と思ったり、
子供を、2度転校させる親心を切ない気持ちで読みながら泣きそうになった。

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2016年03月15日

Posted by ブクログ

年末に読んだ本でしたが、かなり衝撃を受けた一冊でした。

加害者の家族という本来であれば全く同情されない、全く配慮されない

人権も全く尊重されない、そんな感情が今はネットへもつながって

すごい状況に追い込まれていくということが分かりました。




これを読んだら絶対自分の身内を加害者家族にしてはいけないと

本気で思えます。

自分にその気はなくても交通事故だったり痴漢の冤罪だったり

そういう状況に陥ってしまう扉が日常にいくつもあります。

用心して生きないといけない、読後には本当に息苦しさが残りました。

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2016年01月18日

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長崎の弁護士の父親が自殺した事件があまりにも衝撃で、この本を読んだ。日本にも、欧米のような加害者家族を支える組織やプログラムができてほしい。そして、それを当たり前の事として受け入れる社会になってほしい。

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2015年07月31日

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NHKクローズアップ現代で放送されたものを書籍化したもの。著者の鈴木伸元さんは、Nスぺやクローズアップ現代でディレクターを務めていて、『沸騰都市』や『新聞消滅大国アメリカ』などの書籍化に関わっている。

TVの取材という制約があるのか、加害者家族の描写は、最初に描かれた殺人事件の事例と宮崎勤の事件以外はやや浅いという感がある。宮崎勤の場合は、偶然事件前から面識があったということで直接単独インタビューを実父に対して行っている。宮崎勤の連続幼女殺人事件、和歌山毒物カレー事件、オウム事件、神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇少年)など有名な事件では加害者家族へのマスコミ取材含めた影響が甚大であることは想像できるが、そういった事件以外でもコミュニティ内にはもはやいることができなくなり、経済的にも困窮することがわかる。

アメリカと日本の違いはやはり気にかかるところである。また、ネットによるさらなる加害者家族への影響についても現代的課題として扱われるべきだろう。自分の家族が、という想像力は必要なのかもしれない。

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2015年03月29日

Posted by ブクログ

「幸せ」「不幸」の両方を共に分かち合う「愛」の絆が家族・「幸せ」を分かち合えばその「幸せ」を壊す「不幸」な行為は起こせないのでは・・ということは・・・「幸せ」な「家庭」「家族」の存在の意味がそこにあるのでは・・・・「育て方」をしたかではなく・・・・・分かち合う「愛」があった「家族」「家庭」だったのかだ!

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2015年03月24日

Posted by ブクログ

事件が起きた時に、誰かを非難せずにいられない感情は理解できる。しかし、加害者家族や加害者関係者を、死に至るほどに追いつめる日本の風潮(韓国も)に疑問を感じる。その疑問を追及した本。

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2015年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今こういう本が出てきたのも時代なのだなぁと思います。
一頃前では「加害者側」に触れるなどということは、タブー感が強すぎて無理だったろうと思います。
著者も書かれていますが、これを書くのは勇気が必要だったでしょうね。でもまだ完全に覚悟を決めたというところまでいってなさそうな姿勢も垣間見える文章です。

多くの普通の人たちが正義を大上段に振りかざして簡単に人を批判したりさらし者にしたりできる世の中になりました。日本人は特に何においても「家族性」ということを重要視する民族だと感じます。

どんなに自分自身が真っ当に懸命に生きていても、家族に犯罪者が出たら自分の人生は全否定されます。
これを読むことで少しでも犯罪が抑止できたら…と思うけれど、重犯罪を犯してしまう人はこういう本読まないのかもしれない…。

被害者・加害者そしてその両方の家族への支えということを考えると、日本はまだまだこの本に書かれている諸国には遠いと感じます。
誰もが興味を持つテーマではないですが、知っておいてもいいことの一つではあるように思います。

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2015年03月07日

Posted by ブクログ

前半の半分近くが加害者家族が苦悩した事例で、目新しい情報が少ないのが残念に感じたが、主に後半は海外との国民性の違いや加害者支援の仕組みについて解説されており、参考になった。犯罪率が高いアメリカなどの方が、加害者家族に対して励ましの手紙が送られてきたり、マスコミに対して顔出しで自らの意見をはっきり述べたりするというのは面白い指摘だと思った。
ある日突然自分が加害者家族になるというのは、交通事故のように誰に起きてもおかしくない。ワールドオープンハートのような団体の存在や活動を知っておくことは、加害者支援だけでなく自分が社会で孤立しないための自衛策にもなると思う。

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

P21)口を閉ざす加害者家族「被害者を思うと、加害者側の人間は苦しいとか悲しいとか、そんかことを訴える立場では無い」

P41)夫が殺人事件を起こし、パパラッチたちに自宅を包囲され、夜中に自宅に帰ると落書きされていることを知り愕然。
学校を転校することになり、息子がお別れをしに校庭へ行った時、無邪気に遊ぶ彼を見た母親の心境。「事件に直接関係のない子供に、なんでこんな(辛い)思いをさせなければならないのか。」

P46)夫の件を友人に相談したことで、友人は主人と仲が悪くなり離婚、本人もうつ病になってしまった。
「誰かに相談することにより、その人をかえって追い込むことになる。」

P67)加害者の家族は、本人以上に苦しむことがあるのだと



加害者にも家族がいる。本人が犯した犯罪なのに家族も同じかそれ以上に世間から責められるのは非常に心苦しい。
今ではインターネットも普及しており、何か事件が起こるとすぐネットに晒され、実名や写真が出回り個人情報が特定されてしまう。
犯罪者に人権がないかとばかりな、あまりになにもかも筒抜けな現状。
中でも、夫が殺人事件を犯したことにより家に帰れなくなり、息子を2度も転校させる結末になった家族の話には胸が痛くなった。
妻も子供も何悪くないのに、家族だというだけで責めされてしまう。
逮捕され刑務所の中にいる夫は彼女らの逃げるような生活を知らず、「ムショから出たら家族みんなで暮らしたい!」と呑気な発言。私たちがどんな苦しい思いをしているか、、何も知らない呑気な人間。 と、妻の怒りはおさまらない。
今も昔も殺人事件などの犯罪は無くならないが、もし自分が犯罪を犯してしまった、残された家族がどんな虐げを受けるか思いめぐらす想像力を持ちたい。

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2023年06月30日

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今月18冊目
★★★
いやー厳しいよな、犯罪者の家族、親族。
宮崎勤の父親は自殺したし兄弟は結婚もできず従兄弟たちもめちゃくちゃ。
一方アメリカは親元にダンボールで頑張れと支援が来る。どちらが良いかはわからないが日本は人の目をとにかく気にする人種。
うちも小僧まともに育つようなんとかします

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2023年03月28日

Posted by ブクログ

アメリカ社会は加害者家族に優しく激励する手紙が多く届いた、というのは驚いた。
が、本当だろうか。日本人の自分の価値観からすると少し信じがたい。
本書に掲載されていた。自分の子が殺された被害者家族が民事訴訟を起こし○千万円の賠償金という判決がでた、というニュースをたたく人。そのようなコメントは自分も見たことがある。しかも一人二人ではなく、むしろそのニュースのコメント欄では多数派といってもいいくらいだった。とてもではないがその感覚が理解できなかった。
この本では、被害者、加害者という枠ではなく、「社会」を乱す者に対して爪弾きにすることがある、と分析されており、なるほどと思った。
少年犯罪の親という加害者家族などは難しい立場だが、すくなくとも、加害者の子供や兄弟は責任は一切ない。むしろ被害者だと思う。加害者にかかわった人に正義の混紡を振りかざす第三者こそ加害者になりかねない。
最近、そのような考えも広まってきているように感じる(少なくとも自分の目に入るネット世界では)。

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2021年11月23日

Posted by ブクログ

登録してなかったけど前に読んだ?
加害者家族もつい白眼視してしまう気持ちもわかるし、
といって、自分がそうなったらやっぱり
なんだか割り切れない思いが湧いてくると思う。
もちろん実際に家族がなんらかの影響を
及ぼしていることもあるだろうけど…
加害者家族がひっそりとでも集まれる場が
必要だろうけど昨今の狂ったような
匿名の正義がまかり通っている間は
きっと難しいんだろうな…
とても難しいとこだと思う。

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2018年10月01日

Posted by ブクログ

被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられている。過酷な現実を受け止めきれず、自殺する人も多い…。他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。

加害者家族の苦悩と言えば東野圭吾の「手紙」を思い出すが、現実はもっと厳しい。英米を始め諸外国では加害者家族への取り組みがしっかりしているけれど、犯罪被害者への救済さえ十分でない日本ではまだ道のりは険しい。
(Ⅽ)

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2018年06月24日

Posted by ブクログ

犯罪加害者家族も、近所や勤務先や学校を追われ、メディアによる追求、匿名の世間によるバッシングに晒される。

被害者・加害者双方への対応ノウハウが普通になるほどの頻度ではない、というのは良いことなのだろうし、少ないから注目の対象になるのだろうけど。

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2017年07月16日

Posted by ブクログ

2016.02.29

以前、私は交通事故を起こしてしまったことがあり、幸い相手に怪我はなかったものの、もしその時、相手を死なせてしまっていたとしたら、今頃自分の家族を加害者家族にしてしまっていたんだな…と考えると改めてとても恐ろしくなってしまいました。
お母さん、お父さん、あの時は心配かけて本当にごめんなさい。

加害者もその家族も人間であり、守られる人権はもちろんあるけれど、諸悪の根源はそもそも加害者で、被害者はある日いきなり平穏な日々が崩壊してしまうわけで、加害者とその家族を憎むしかなす術がないのはあたりまえで…
とぐるぐる考えてしまい、答えは見つかりません。

とにかく、家族や大切な人をある日突然亡くす悲しい思いをする人が1人でも増えないよう、せめて自分は加害者(家族)にならないよう、交通事故にだけは気をつけよう!と心から思いました。

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2016年02月29日

ネタバレ 購入済み

でも。

加害者家族の辛さはわかるが、加害者当人ではないのにマスコミに追われて怯えて暮らしてると
言われても、被害者家族はもっともっと辛いし、早く忘れたいって。。。
結局名前を旧姓にしたりしてばれずに生活してる時点で
ならいいじゃんってなる。
被害者家族と加害者家族をくらべるのが間違いだけど、
うーーーん。もっとしっくりきたり、新たな発見や訴えるものがあると思って買ったけど。
買ったけど、後悔。

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2015年08月09日

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