加害者家族

加害者家族

770円 (税込)

3pt

平成20年の犯罪件数は253万3351件。被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の傷が癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられる。身内の犯罪を機に失職や転居を余儀なくされるだけでなく、インターネットで誹謗中傷され、写真や個人情報まで流出される。そんな過酷な現実を受け止められず、自殺する人も多い。事件への自らの非力を嘆き激しい後悔に暮れる加害者家族も多いが、そもそも身内の犯罪を未然に防ぐには限度がある。まさに他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。

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加害者家族 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「もし自分の家族が犯罪者になってしまったら。」
    こんな想像を真剣にしてみたことのある人はそれほど多くないかもしれない。SNS時代にあっては、加害者家族のプライバシーはあってないようなそんなご時世で、人権とは何かを考えさせられる本。一度は皆に手に取って読んでほしい。道徳や倫理観も大切だけれど、大切なの

    0
    2022年08月24日

    Posted by ブクログ

    西欧では「個人」が集まって「市民社会」を作ってるのに対して、日本は個々人があいまいな「世間」によって成り立っている。
    「世間」においては人権や権利はない。あるのは「お互い様」という関わりだけ。

    たしかに、「世間」て日本特有の意味を持った世界観かもしれない。
    こんな世界だと、加害者個人だけではなくそ

    0
    2021年12月13日

    Posted by ブクログ

    そうなんか。宮崎勤元死刑囚って父親が自殺してるんやな。そうかと思えば、リンチ殺人の少年を庇う親もおるんやな。どっちも人間の側面なんかな。

    トラヴィス ハーシの社会的絆論
    1 愛着
    2コミットメント
    3 規範意識
    4関与

    以上が人に犯罪を思いとどまらせる。

    0
    2021年07月20日

    Posted by ブクログ

    犯罪者を抱える家族がそのあとどのような結末を送るのかが克明に描かれた一冊。

    はっきりいって、犯罪者家族の末路はどん底そのもの。

    もう死ぬしかないぐらい、生きる場所も希望もない。

    ”家族に犯罪者がいる”というステータスがつくことで、周囲の人は離れていき、頼みの綱である親友や知人にすら見放される。

    0
    2018年11月03日

    Posted by ブクログ

    犯罪による被害者とその家族は報道などによって二次被害を受ける。それは加害者家族も同じだ。とはいえ、被害者側を保護するのは当然という世論に比べ、加害者側を保護すべきかと言うことに対して、賛否ある。

    著者は殺人事件を犯した者の妻へ取材する。妻は「夫の犯した罪なのだから、私や子どもには関係がない」という

    0
    2017年12月04日

    Posted by ブクログ

    今までこの視点から書かれた本は少なかったと思う。
    仕事柄、加害者側の家族と出会うことが多い。加害者家族にも責任があると感じた事件は少ないように思う。
    今でも昔担当した加害者の家族と付き合いがある。親がいない加害者の兄弟とは今でもご飯に行くし、加害者自身とも友達のような付き合いをしている。
    罪を犯した

    0
    2017年04月23日

    Posted by ブクログ

    加害者とどう向き合うべきか。向き合う必要はあるのか。
    様々な地域の事例や海外との比較も。
    やや、加害者家族に寄り添いすぎた文章(なぜ加害者が事件を起こしたのかが省かれた文章)などがあり注意が必要。

    0
    2022年08月23日

    Posted by ブクログ

    この本が描かれた頃よりネットでの加害者家族への攻撃はひどくなっている。凄惨な事件が報道されれば「加害者はどんな育てられ方したんだ」と感じるし、家族は気がつかなかったのか、とも思う。辛くても声を上げて助けを求められない。自分の身近にいたらどう対応できるか。有名事件の加害者加害者家族だけでなく、微罪や冤

    0
    2020年10月18日

    Posted by ブクログ

    犯罪の加害者は責められても文句はない。だが、その家族はどうなのか。加害者が未成年であれば、その親が責められても仕方のない部分はある。でも、加害者が大人の場合その家族の責任とはどれほどのものなのか。わたしにははっきり答えることはできないなと思った。ただ、アメリカの例のように、加害者の家族を激励できるか

    0
    2019年04月24日

    Posted by ブクログ

    読みやすかった。分かりやすかった。
    ここ最近読んでた本がクソな加害者家族やったんで、めっさ偏見の目で「加害者家族は全員悪い!」と世間一般の声と同じような考えやったけど、この本を読んで見方が変わった。

    0
    2018年06月29日

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