感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年03月17日
「みんな、ラットマンを見ていたのだ」
心理学で用いられるラットマンと、今回の事件を重ねた印象深い言葉でした。
バンドメンバーに起きた事件とそれぞれの過去•思い込みが交差していく中で、生み出されるストーリーです。
この物語の主題は、思い込みであると思います。同じ事象を見ていても、その前段に何を見たか...続きを読む•感じたかによって捉えが変わり、その人の真実になっていく。各々が捉えた真実が、この物語に哀愁を漂わせています。どこかやるせない、そんなお話でした。
しかし、読後感としてはエモさが残りました。
よい読書体験でした。
Posted by ブクログ 2023年10月23日
素人コピーバンド内で起こった殺人事件。
二重三重のどんでん返しがお見事。
しかし、ひかりチャンてほんと誰からも愛されていなかったのだなあ (T_T)
彼女の死後も皆が皆けっこう平然としてる (T_T)
「追悼」ライブでもみんな他のこと考えて演奏してるし (T_T)
動機・トリック等、正...続きを読む直作者さんの他作と比べると若干弱めな印象。星5つにはしたけど、四捨五入でギリギリ5つになるかならないか?、ってくらいの出来。
2023/10/23
#4603
Posted by ブクログ 2023年07月10日
私の好きな真相が二転三転する話だった。
上手い具合にミスリードされていき、勘違いしたまま読み進めていたなぁと最後に感じられるのがおもしろかった。
道尾秀介さんの作品を読むのは初めてだったけど、他にも有名な作品があるので読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ 2023年01月15日
さすがとしか言い様がないです。
休むスキを与えられずに読んだので、見抜けなかった。けれども、それも道尾先生の作品を読む楽しみの一つなんだなぁ。
Posted by ブクログ 2024年02月12日
思い込み、誤解による悲劇の繰り返しという悲しい事件だった
どんでん返しに、完全に騙されてしまい犯人の名前を見た時に「えっ?」「えっ?」と一瞬理解が追いつかずとても驚いた
面白かったです。
Posted by ブクログ 2023年12月22日
バンドマン4人組を中心にすすむ話。
元メンバーの事故?殺人?をきっかけに物語が急展開。
どんでん返しが2回あった。
最後の最後まで見入った
先入観が人の人生の歯車を狂わせていった。
一番かっこよかったのは父親だった。
可哀想な姉の描写に泣きそうになった。
主人公:姫川亮
友人:谷尾竹内
殺された...続きを読む彼女:ひかり
光の妹で現メンバー:桂
Posted by ブクログ 2023年12月20日
先入観は怖いってこと痛感した。
家庭環境とか人間関係がいろいろ複雑で悲しい。
本当に正しい事だったんだろうか?
誤解されたままなのが1番辛いかも。
Posted by ブクログ 2023年10月28日
それってこういう事だった、どんでん返しの連続で現在と過去の事件の真相が一気に判明する。それにしても被害者のひかりさん、妹に対する当て付けひどいわ、父親に失望して自暴自棄になるわ、うーむと思ってしまった。
Posted by ブクログ 2023年10月09日
道尾秀介さん、男性読者にはウケが悪いと聞きます。(あくまでもそう聞いたことある程度です。信ぴょう性などありません。)
女の私は、ミステリー系ではコナン並みに面白い。
東野圭吾さんは難しすぎて。。。(汗)道尾さんは簡単では無いのですが、点と点が繋がるというか、なるほど〜となる瞬間が好きです。
さ...続きを読むて、このラットマン。
知らなかったのですが、心理学用語だそうですね。命名効果という心理学で、名前をつけられたらそのカテゴリーで見てしまうらしいです。
物語もこのラットマン効果でいろいろな勘違いや錯覚があって進んでいきます。
要は『思い込み』ですね。
人間、思い込みがどんなに恐ろしい事になるのか考えさせられました。
あと、『合理化』という心理学用語も出てきます。例えば『ドアの向こうに高価で重い物があるかも知れない』と聞かされる。すると、人はこのドアはどんなに力を入れても開かない(実際は力などそんなに入れてないのに)と思い込んでしまう。これを合理化と言うらしいです。脳が勝手に都合の良い用に解釈してしまうのだそう。面白い。
さて、まんまとミスリードされた私は最後の最後で犯人が分かり、勘違いで死のうとしていた主人公に呆れ、多分道尾さんが思った通りの推理をさせられていたのでしょうね。
めちゃくちゃすっきりする読後でした。
Posted by ブクログ 2023年07月01日
やっぱり道尾先生の作品はエンターテイメント性が有ります。二転三転するどんでん返し、登場人物の心境の変化がとても面白くて一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ 2023年06月20日
読み始めた時の姫野の見え方が
ラストでガラッと変わった。
すっかり、道尾秀介に騙された。
道尾秀介独特の、家族の隠微な
暗い描き方が際立つ作品だった
と思う。
Posted by ブクログ 2023年06月10日
幼い頃に父と姉を亡くした主人公が大人になって再び関わることになってしまった事件
ミスリードに次ぐミスリードで何度も騙され翻弄される
一人の目線から見えている"真実"の危うさ、一度思い込んでしまうとなかなかその呪縛から解放されない歪んだ認知
終始ぞわぞわするような暗い雰囲気の中...続きを読む、気持ちよく騙されることができる
亡くなった姉の体内に残っていたものは何だったのか、そこだけ読みきれず疑問が残った
Posted by ブクログ 2023年05月25日
ラットマン、そういう意味かぁ。絵があってわかりやすかった。
一度そうだと思い込んでしまうと、それにしか見えないって実際ある。
今回の様に最後実は違ったってわかれば良いけど、分からないままってことも多いんだろうな。そう考えると恐ろしい。
Posted by ブクログ 2023年05月06日
すべての物事には原因がある。その原因にも、また別の原因がある。そうやって徐々に因果の川をたどっていくと、やがてこれだと思える、物事の水源めいた場所に到達する。っていうシーンがあるんだけど、そんな行き違いや思いこみで人生はかわっていく。ラットマンの意味がわかった時、さすがです。とてもよき。
Posted by ブクログ 2023年05月01日
しっかり騙されました。この感覚大好きです。
こういう作品はあんまり下手なこと書くとある意味ネタバレになるので控えますが、人を選ばずにおすすめできる作品なんじゃないかな?と思います。
もちろん、どんでん返し系が好きな人にもおすすめです。
あとがきにも似たようなことを書かれていましたが、なんだか道尾秀介...続きを読むの作品に出てくる人は、こう狂気を内に秘めているけどそれを表に出さない、リアルなキャラクターが多くてゾクゾクしますね。
Posted by ブクログ 2023年05月01日
道尾秀介の真髄を見ました。人物の息詰まるような描写、物語の裏の裏を鮮やかに明かし、ラストの裏切り、今までの道尾氏の作品も素晴らしかったがさらにそれを一回り上回る出来です。
ある倉庫で起きた殺人事件、いやそれともただの事故だったのか、誰がなんのために殺したのか、なぜ殺されなければならなかったのか...続きを読む。 過去の事件の真相は一体・・・全てが明らかになり一筋になる時の衝撃はもう単にミステリーの答え合わせという領域を超えています。
Posted by ブクログ 2023年03月06日
80年代後半から90年代のバンドブーム世代としてはスタジオの雰囲気やアンプの名前など懐かしく読めた。話の展開が気持ちよく一気に読めました。ほどほどに読者の推理に対する満足感と多少の驚きがバランス良かった。
Posted by ブクログ 2023年02月19日
読み始めは青春ものの小説だと感じた。
違った。
読み進めるうちに、ドロドロした恋愛サスペンスものだと感じた。
あんまり得意じゃないんだけどな、なんて思いながら読んでた。
違った。
読後感じたのは、やっぱり道尾秀介の作品だったということだった。
面白かった!
Posted by ブクログ 2023年01月15日
よくここまで練れるもんだと思う。中盤まで何なのかよくわからないタイトルのラットマンを、最後で活かすのも凄い。真相っぽいもの、その手掛かりを提示しまくりながら、登場人物もしっかり描きながら、全部絡め取っていくのもすっきり。後味が良いとは言えないが、しっかりと全て締めるのもすっきり。そしてエアロが聴きた...続きを読むくなるのでToys In The Atticを聴き直す。
Posted by ブクログ 2022年10月08日
道尾秀介さんの本で初めて読んだ作品。バンドが好きなのでサクサク読めたし、苦手な展開にならず意外な結末で面白かった。他の作品も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ 2024年01月27日
最終章の怒涛のどんでん返しが激しい作品だった。
思い込みによる人の心理や行動が自身やまわりに多く影響することが主題だと感じた。
また、家族という切っても切れない存在も登場人物ごとに描かれており、それぞれの人格や行動に関係性が大きく関わっているストーリーが感慨深かった。
Posted by ブクログ 2024年01月21日
やられた!!二転三転する物語に、踊らされっぱなしでした。焦らすのがとても上手。ラストに向かって謎が次々と明らかになる辺りは爽快でした。でも、事件に関わってる人達、あんま好きじゃないなぁ…。同情の余地なし。
Posted by ブクログ 2023年11月30日
結局さいごまで何一つ見抜けなかったわけですが
自分の妻が娘を殺めたと思ったまま亡くなった父と、そう思われたままそれに気づかず生きている母、そこだけつらすぎないですか
Posted by ブクログ 2023年11月15日
やっぱり、どんでん返しだとわかった上で読んでしまうと良くないな...になってしまった.ラスト付近の主人公及び、周りの感情描写などが不十分な為舞台装置を機械的に2転3転動かしているだけのようには感じてしまった(?)けど、トリックを抜きにしても小説としては面白かった.(時折入る英文はあまり好きでは無かっ...続きを読むた)
ところで、道尾秀介感をかなり感じた作品だと思った(シャドウを読んだ時の匂いと同じもの(途中の凌辱の描写や犯人の意外性の方向などが似ているので)を感じたので)
1つどうしても腑に落ちないのは暗闇で入口をバレずに抜けるなんて不可能じゃないか?(これはとんでもなく広い入口じゃないと無理だし、かなりprobabilityの行動なので、えー...の気持ちになる)
Posted by ブクログ 2023年09月19日
全体的に暗いイメージがあった。
結末が二転三転するのは面白かったし、暗いイメージが最後に明るく照らされるような感覚になった。
読んでる最中の自分に言っても信じてもらえないだろうな。
ただ、騙された!といった感想は出てこなかった。
思い込みで動くのは危険。
☆3.3
Posted by ブクログ 2023年08月02日
ほおおお、凄いですねこれは。
「!?」が3回くらいあって面白かった。
最初は全てにおいて最悪なイメージを持って読んでたけど読み終えた今は全て覆ってる、、著者の巧みなトリックあっぱれ〜
先が気になるので読んでて飽きなかった◎
道尾秀介さん他にも読んでみたい
Posted by ブクログ 2023年06月25日
主人公はアマチュアバンドのギタリスト。
高校時代の友達とお馴染みのライブハウスで定期的に練習、ライブをしている
幼少期父が脳腫瘍の末期で自宅療養しているのだが姉が不審な事故死をしてしまう。
その後父も亡くなり母との関係も悪化。
30代になりライブハウスで事件に巻き込まれる。
犯人は彼なのか、また...続きを読む幼き日の事件の真相は。
Posted by ブクログ 2023年05月01日
アマチュアバンドが登場するミステリー小説で、道尾秀介って始めて読んだかな?
ミステリーって謎解きとかクイズのような楽しみ方なんだと思うけど、私は小説にそのような楽しさを求めないので、あまりミステリー系は読まないんだけど、山本周五郎賞を受賞してる作家だから間違いないかなって思って。
やっぱり殺人に起...続きを読む因する謎解きなんだけど、読み進めるにしたがって読者が感じる「犯人は彼だな」と思わせつつ、最後にはそれが2転3転、さらに大どんでん返しになるというおまけ付き。
かなり填りました。
アマチュアバンドが演奏するのはエアロスミスで、私はこの辺のロックはほとんど聴かないので、登場する曲がまったくイメージできなかったのが残念ですが、死ぬ(殺人する)原因がマーシャルの三弾積みスタックアンプが倒れてきただの、練習スタジオの配置や機材のメンテナンスとか、すごくイメージできて楽しめました。
まあ、これを読むきっかけだったのが、題材としてアマチュアバンドを取り上げていたからですが。
機会があれば、他の作品も読んでみたいと思わせる小説でした。
Posted by ブクログ 2023年04月06日
バンドマンの主人公が人生で色々思い違いしちゃうお話。いや、登場人物の多くが思い違っちゃう。
この小説を読んで、やっぱり伝える努力は怠ってはいけないなぁ、というのと、言われていないことを勝手に忖度して突っ走るのはよくないなぁ、と思いました。
Posted by ブクログ 2022年10月02日
いつも読んでる探偵や刑事物と違い、新鮮な導入で引き込まれました。
バンドマンてこんな感じなのかな…??
女性関係で揉めがち…か…
「ラットマン」というタイトルなので、終盤の二転三転にかかってくるのはわかるからいいけど、概要の解説文まで読まなきゃよかったかも…少し話の転ぶ方向が見えてしまった…反省。