【感想・ネタバレ】遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎のレビュー

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Posted by ブクログ

遺伝学、分子生物学初心者なりに頑張ってついて行きました。
メンデルの三法則すらちゃんと理解していない自分でもなんとか読み進めたから好感触だったが、後半へ進むにつれ、基礎固めの甘さが露呈し理解三割。
遺伝子についての本はもっと読まないと。

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

遺伝学の歴史と、そのたびごとに遺伝子の理解がどのように更新されたのかが概観されてゆく。分子生物学の本でなんでこの記述スタイル?と訝って読んでいたが、DNA、mRNA、tRNA、タンパク質のセントラルドグマというお馴染みの図式が説明されたところからが本番。
セントラルドグマ以外にもほかのRNAやら酵素やらが形質遺伝に関わるだとか、ラマルキズムとして片付けられていたはずの獲得形質の遺伝もDNAメチル化によって説明づけられる可能性があるだとか、とにかく遺伝機構(つまりは遺伝子なるもの)の複雑な様相が明らかになっている、らしい。

シュレーディンガー『生命とは何か』をメルクマールに、物理法則をベースに演繹的な推論を(も)用いる物理学者や化学者が、かつて帰納的な実験・観察とその分析に終始しがちだった生物学分野に参入することで分子生物学が生まれるシーンは感動的ではある(pp.109-112)。
しかし最新の展開や著者の見通しを読むに、複製と多様性をなぜか両立させる遺伝(子)の制御構造の探究は、物理学・化学の知見を導入しながらも原理論に進む方向性は(少なくとも本書では)仄めかされておらず、今後の分子生物学の道のりの長さも感じさせる。

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2023年11月27日

Posted by ブクログ

現今、最大重要な科学事項であり、しかし理解が非常に難しい「遺伝子」について比較的分かりやすく解説された内容。特に歴史的に「遺伝子」についての研究の詳細を説いてくれているので素人には理解に役に立つ。
生命科学が大きくに人間の生活、生命、歴史、思考そのものを変革しつつある時「遺伝子」という概念を自己の中にそれなりに明確に持つことが必須のものとして迫られている。

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2022年05月18日

Posted by ブクログ

もともと生物学の研究者だったけど、その分野を離れて15年が経つので、思い出すために読んでみた。

途中までは知っていたし、ヒポクラテスとかの哲学には興味がないので読まなかった。

RNAワールドやプリオンのところから読んだのだけど、これ素人が読んでわかるのかな?と思った。
大学の生物学を真剣にやっている人くらいしか分からないのではないかと思った。

著者は生物学に誠実な人だとは思った。
僕はまあまあ面白かった。

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2023年04月16日

購入済み

すごい学びができる

正直理解できないレベルの内容でしたが、80年代の生物学では想像できなかった常識が多く学べて、感動しました。RNA ワクチンや狂牛病、アルツハイマーなどにもつながるように思います。セントラルドグマのリセットができました。

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2022年06月18日

Posted by ブクログ

タンパク質をコードする塩基配列が遺伝子というところで知識が止まっている人(私も)にとって、最新の知見を簡潔に学べるのでお勧め。

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2022年04月30日

Posted by ブクログ

ヒポクラテスからはじまる生殖と遺伝の研究の歴史を振り返ることができて大変興味深かった。初学者にとっては途中分からない用語が多数出てくるが、それらを知らなくても読み進めることは可能で、大きな流れを簡潔に理解できる。用語を調べつつ、細部の理解を深めながら再度読み返したい。

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2023年05月31日

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