【感想・ネタバレ】片喰と黄金(9)のレビュー

大富豪になるという夢のため、死に物狂いで足掻き抜け!

物語は未曾有の大飢饉に襲われているアイルランドから始まります。
裕福な農家で生まれた主人公:アメリアも飢饉の影響で家が没落し、従者のコナーとともに浮浪児同然の暮らしをしていました。
そんなある日、カリフォルニアでゴールドラッシュが起こります。
黄金を掴み、大富豪になるため、海を超えた遥かな旅が今始まる!

この作品で何よりも素晴らしいのはアメリアの明るさです。
どんなにどん底にいようと明るく前向きでいるアメリアの姿勢は物語の清涼剤として機能するだけではなく、読者を勇気づけるモノにもなっております。

そして、作品のタイトルにもある片喰とはそこらへんに生えている小さな植物ではありますが、
その花言葉はまさに飢饉に襲われながらも夢に向かって足掻くアメリアを表しているようで、
知ったときはグッときました!

どん底にいながらも、人の優しさを忘れずに逞しく生き抜くアメリアとコナーの活躍から今後も目が離せません!

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Posted by ブクログ

アメリアのコナーの共依存的な関係も解決。
つーか、こんなに早い段階で解決しちゃって大丈夫と思ってたら、なんと次巻で完結とな。もっと読み続けたい気持ちが強いが作品としてはちょうど良いボリュームか・・・

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2023年03月29日

ネタバレ 購入済み

コナーの自立、そしてアメリア…

コナーがアメリアに「夢」を語って聞かせるところ、それもうプロポーズみたいじゃないかって読んでて悶絶しました。この二人に恋愛的な感情はなさそうだけど、あってもいいけど、そんなの関係ないというくらいに一生相棒だという強い気持ちが本当に尊い。
ワワタシたちと出会って、この旅の意味も考えてしまうところ。飢えから逃れて「大富豪になる」と出てきたアメリアとコナーが、大陸の先住民との関係では侵略者側になる。それを知って、考えて、それでも進む彼女たちにどうか幸あれと願うばかりです。
後半出てきた三兄弟は、あまりにも普通の子どもたち。対比で改めて、アメリアの人生ハードモードすぎないか、早くから過酷な運命辿りすぎて異様に逞しい生き様になっているけどよく考えたらやっぱりアメリア気の毒すぎるだろうと思ってしまいますね。飢饉で身内みんな亡くして、ええと、スープ……旅の途中で出会う人たちともアレで……。今はようやくまともな大人が周りに現れて、コナーも自立したところで、アメリアにも少しばかり子ども時代の幸せをと思いますがどうなるのだろう。
そして10巻が最後と伺いましたが!え、そんな?もっと見ていたい。最終巻はぶあつ〜く、10巻分くらいのページ数になりませんでしょうか。高くても長くても買いますので。

#アツい #感動する #深い

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2023年03月26日

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