【感想・ネタバレ】その日のまえにのレビュー

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購入済み

Posted by 読むコレ 2013年10月15日

危険な一冊w。途中から通勤電車での読書を諦めました。新幹線で読了グチョグチョです。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

亡くなる人と、それに向き合う人の連作短編集

以下、公式のあらすじ
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僕たちは「その日」に向かって生きてきた――。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見...続きを読む送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。
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収録は6編
・ひこうき雲
・朝日のあたる家
・潮騒
・ヒア・カムズ・ザ・サン
・その日のまえに
・その日
・その日のあとで


・ひこうき雲
小学校の頃住んでいた、飛行機の滑走路のある街
小学生の頃に同級生の女の子 渾名ガンリュウが病気で入院し、クラスで作成した寄せ書きと共にお見舞いにいったお話

・朝日のあたる家
高校教師が朝の日課であるマラソン中に教え子に出会う
カメラマンを目指す傍らのコンビニバイトの帰りだという
また、たまにコンビニに来る他の教え子が結婚し今のマンションに住んでいるという
しかし、その子は過去に万引きで捕まった事があり……

・潮騒
シュンは癌で余命宣告を受け、小学生の頃に住んでいた海の街を訪れる
当時、海に誘われたが断った後に行方不明になった同級生オカちゃん
そんな事故の後、「ひとごろし」となじった石川との会話

・ヒア・カムズ・ザ・サン
母子家庭の高校生男子
母が最近路上ライブをしているアーティストにご執心
また、母は健康診断の再検査の診断を受ける

・その日のまえに
余命宣告を受けた妻と、結婚当時に住んでいた街を訪れる


・その日
妻の亡くなる日

・その日のあとで
「その日」から3ヶ月後



前半の4編は「死」を迎えるという共通点はありそうだけど、「朝日のあたる家」は例外だなぁと思いながら読み進めていくと
後半の3編でそれぞれの繋がりが明かされる

「朝日のあたる家」の武口と入江、一緒に暮らしているのだなぁと何だかしんみりする
「ひこうき雲」の委員長も、その経験だあったからこそ、その道を選んだのだなと感慨深い



この歳になると、いつ何が起こってもおかしくはない
毎年人間ドックは受けているけれども、それで絶対に病気が見つかるわけでもないしね
なので、「もし自分が亡くなるとしたら?」を考えてしまった

以前は、ピンピンコロリが周囲にも迷惑をかけないし、自分も苦しむことがないのでいいかと思っていた
でも、人間生きていれば何かとあるわけで、前もって死ぬ準備ができる方がいいのでは?という考えにもなってきた

もし私が明確な余命宣告を受けるような病気になったとしたら
きっとSNSとかにも情報を公開して、会っておきたい人達には会うだろうし
家の整理や、近しい人や親しい人に形見分けのような事もするだろう
そして、幸いなのか不孝なのか両親は未だに健在なので、実家に帰る気がする

残った家族はどうするかとかも考えたりもしたけど、結局はなるようになるし、なるようにしかならないと思って考えるのを辞めた


やはり、重松清は過去を振り返る物語が上手いなぁ
郷愁や感傷もあるけど、どうしようもないもどかしさもありつつ
それでいて結局は未来に少し希望がある終わり方にするイメージがある

もし私が亡くなっても周囲の人達がそれなりに前を向いて生きていってもらえたらなと思う

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購入済み

泣きどおし

QM
2024年03月13日

大変。短編編成なんだけどどの話も泣けるのはもちろん、冗談抜きで10ページに一度はウルっときた。最後のお話は本当にずっと泣きどおし、泣きながら読んだ。

#泣ける #感動する

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

変わり映えのない毎日に嫌気がさしていた日に読みました。スタバで読んでたら号泣。家でゆっくり読むことをおすすめします。明日は何をしようかな?健康がいちばん。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日


病気をきっかけに遺してゆく人と、遺される人たちの切なくも希望に満ちた物語の連作。

予想もできないほどはるか彼方にあった「死」の存在が、ある日突然目の前にやってきた。
その時がきたら、わたしはどんな気持ちになるか想像しながら主人公と物語を進めていった。

「その日」がきたら、悲しい出来事で終わらせ...続きを読むず遺してくれたたくさんの思い出も持ち続けたい。

いつ来るか分からない「その日」を考えるよりも、一緒に過ごせる今を大切にしたい。

読んでよかった、、、

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

「その日」がいつ来るのか。
一寸先かも知れないし、10年後かも知れない。
一生来ないと信じて疑わずに過ごす毎日が奇跡のように感じる。
神様は優しくない。遺された側の心の重石の重さ、触れ方、避け方の葛藤が痛々しくて切なくて温かい。
いつのタイミングに読んでも後悔しない作品。ライフステージが変わったタイ...続きを読むミングで読み返す一冊になった。

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Posted by ブクログ 2023年12月11日

2023.12.10
内容を全然知らずに偶然手に取った一冊。
個人的な大失敗と重ねあわせ、そしておとつい急逝された妻の叔父の苦しまずに亡くなったこと、この本で述べられる生と死を見つめるまなざし。
いろいろと考えさせられるタイミングでこの一冊をあっというまに読んでしまい、生きること、死ぬこと、家族、い...続きを読むろんなことを考えさせられた。
まだ間に合うならこの本を人生を変えた一冊として心に刻んで生き直したい。まだ間に合うだろうか。人は死んで評価が定まるという。その死を見つめないで、あるいは目を背けて生きるほうが簡単だけどそれで良いのか?と自省している。

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Posted by ブクログ 2023年07月18日

「その日」のことはずっと目を背けてきたけど、自分は決して無関係ではないのだと改めて突きつけられたような感覚でした。
決して明るいばかりの話ではないですが、暗いだけの話でもありませんでした。
考えるきっかけをくれる本でもあり、いつか訪れる「その日」を支えてくれる大切な一冊です。

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Posted by ブクログ 2023年06月24日


誰もが何時か訪れる「その日」。同じクラスメイトや友人、家族等大切な人を失う事の辛さや心境、余命宣告を受けその日が来る前までに過去の思い出の地への訪問等、もし自分が余命宣告を受けたと考えた場合、同感する場面等も多くありました。登場人物が最後には何らの関連性がある展開もあり、特に読み進むにつれて、中盤...続きを読む以降は没頭している自分がいました。いつかその日が来るまで、大切な人と悔いの残らない日々を過ごし行こうと、改めて思いました。

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Posted by ブクログ 2023年06月23日

 人が亡くなる「その日」は誰にでも訪れる。
それが「不意」であるか「予告」があるかの違い、「早い」か「遅い」かの違いはあっても、いつか訪れるという点は万民に平等なのである。だから、この短編集は特別な悲劇ばかりを扱ったものではなく、成長や進学や結婚や繁栄や出世を目指して平凡な幸せな日々を送っている多く...続きを読むの人が普段意識していない「終わり」に目を向けなければならない時を普通のこととして書いている。

「その日」が事故などで「不意」に訪れた場合の悲しみとやるせなさは大きすぎる。亡くなるほうも、残された人も愛する人に「今までありがとう」も「今までごめんなさい」も言えなくなってしまったのだから。

 癌などで「その日」が予告された場合の苦しみと悲しみも大きすぎる。自分に残された時間があと僅かと知る時のショック。人生の予定を次々キャンセルして行かねばならないやるせなさ。愛する人にそのことを告げる心の痛み。そのことを知った家族の悲しみ。その期間は辛くて悲しい。

 だけど、一つ不謹慎なことを書くのを許して頂きたい。
『その日』で、癌で亡くなっていく和美の主治医から夫の元へ「いよいよ今日だと思います」という電話があり、夫、二人の息子達が、悲しいが心の準備をして和美のベッドの周りに集まった。和美の両親も遠方から覚悟して病院に訪れた。そして、愛する人たち皆んなに見守られて和美は息を引き取った。
 このシーン、実は赤ん坊が生まれるシーンに似ていると思った。「いよいよです」と連絡があって、家族が集まる。人は生まれる時と亡くなる時は独りである。この世界と別の世界を渡る孤独な旅路を愛する人達皆んなが見守る。生まれる時と亡くなる時、正反対のシーンではあるが、そこに涙を伴う温かさがあるというのは共通である。
こんな亡くなり方が出来た和美さんは幸せであった。こんな見送り方を出来た和美さんの家族も幸せであったと思う。

 そうではない亡くなり方をする人もいる。
『潮騒』でのオカちゃんは、小学生の時に海で一人遊泳中に、誰も見ていない時に波にさらわれてしまった。その時に「一緒に海行こうぜ」と誘われていたのに行かなかった俊治は自分にも友達にも責められ苦い思いをしていた。が、30年後くらいに癌で余命宣告を受けた時、ふと思い出してその海辺の町を訪れたことがきっかけで、同級生と再会し、送り火のような「花火大会」のきっかけになった。そしてその花火大会には縁があり、和美さんを亡くしたばかりの夫も参加することとなった。
 ずっと昔に独り孤独に亡くなった人が結んだ友情。良かった。ほっとした。
 ここで、もう一つ不謹慎なことを書くのを許して頂きたい。
「お葬式って実は同窓会っぽいところもある」と思う。ある人が亡くなったことを悲しんで集まった人達の中で、とっても久しぶりに会った友人を見つけ、そっと微笑んでしまうこともある。
「友達を残してくれてありがとう」と心から感謝したこともある。

 亡くなった人のことを霊だとかなんだとか怖がって言うこともあるけれど、幽霊でもいいから会いたい人っているよね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月30日

和美さんの人柄が大好きです。そして、病気の人の辛い気持ちはもちろん、見送る側の人間の気持ちを勉強できた最高の一冊でした。
そしてちょっと嬉しかったのが最後の話でこれまで短編で出てきた人たちが少し繋がったところ

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Posted by ブクログ 2023年05月30日

涙なくしては読めない1冊。
訪れる大切な人との別れ、愛おしい日々の先に『その日』はやってくる。
その日のまえに、その日、その日のあとで想うこととは。
日々をおくることで別れの哀しみは和らぎ、そして止まることはない。いなくなっても大切な人はいつまでも生きている。
命の尊さや温かみを感じられる物語。

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Posted by ブクログ 2024年01月12日

死について考える時間をくれる本。

ささやかな日常が失われる悲しみ、愛する人が居なくなる寂しさ、死が迫る恐怖、不平等な命への怒り、輪郭のない不安、、
私はまだ、どの感情も経験していないけど、いつか必ず自分や自分にとって大切な人がこのような経験をする。

私はその日をどのような気持ちで迎えるのだろう。...続きを読む
どれだけ準備しても、どこか納得のいかないその日を、どうやって迎えればいいのだろうか。

神様は優しくなんかない。
この世界は決して平等ではなく、どうして私が、どうしてあなたが、という出来事に直面する。
そういうものだと理解するしかない。
どんなに怒っても、悲しんでも、願っても、この世界は変わらないのだから。

死について考える、それが答えなのかな

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購入済み

2020年09月26日

読み終わって「よーし、変わるぞ」と鼓舞した訳ではなく、「その日」を意識するようになり少しづつ自分の意識が変わった気がする。

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ネタバレ購入済み

こういう話もいいですね。

2014年03月02日

死に向う人々のオムニバス。
本人だったり、家族だったり。
癌の闘病が多い気がした。
お別れの時間があるからかな?

当たり前だけど忘れてる。
私達はいつ死ぬか分からない事を。
癌の余命半年位が準備するのに
ちょうどいい。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

長くを共にする人は、特別で何でもないような日常も気付けないだけであって失った・失うときにどれ程、大切ものだったかを感じさせられる。
だからこそ、大事な人との時間に感謝しながら日々生きていきたいと思わされた。
日々に退屈してる人には是非読んで欲しい

この人の小説には、温かみがあり泣きそうになってしま...続きを読むう。大好きな作家さんです。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

うむ、ついつい涙腺が緩んでポロリと来ちゃうわけだけど、いや怒涛のように来るもんだからもうお腹いっぱいというかね。しかもそれぞれの話を繋げていたりして芸が細かいんだけど、それがまたこういう泣ける話には合わないというか、ここは不器用に攻めたほうがじんわり来ると感じるタイプだったな自分は、と思いました。
...続きを読むにしてもだ、表題作の夫にしても、いやそこまで妻を大事にできるのか、ということの方にビビる。他の人たちも大体ができた人ばかりなもんだから、それがグサッときてしまってこれがまたイマイチのめりこめない理由かもしれぬ。

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

読んでいて胸が苦しくなる場面がいくつもあったけれど、必ず訪れる死と当たり前の日常を過ごせる幸せについて考えるきっかけになった。

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Posted by ブクログ 2024年01月23日

あらゆる形で『その日』と向き合った人達のお話。人が人を想う気持ちが美しくて、とても切なくて何度も泣かされました。読後も清々しい気持ちになれる素敵な作品なんですが…、やっぱり「自分だったらどうするだろう?」を考えてしまうわけで…。世界で1番大切な人がもし…なんて、ちょっと想像しただけでも気が変になりそ...続きを読むうで、ひどく悲しい気持ちになりました。それでも『その日のあと』を生きて行かなければならない事、思い知らされました。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

私は基本的に短編集を好んで読まない。

世界観に没頭する前に話が終わってしまうのが、どうしても歯切れ悪さを感じて…。しかし本作『その日のまえに』は重松清さんの一貫した想いが伝わってくる短編集でした。

簡単な概要を綴ると、「その日」を告げられた人や周りの人々が「あの日」を振り返りながら生と死を考える...続きを読む短編集になりますが、そのような言葉で纏めるのが申し訳ないほどに読後感を表現し難い作品でした。

重松清さんは初読みで名作の『きみの友だち』に惚れ込んだこともあり、本作『その日のまえに』は前半の数編でしんどさを感じていましたが、表題作『その日のまえに』に辿り着いてから作品全体の構成と意味にようやく気づけました。これからお読みになられる方は、一つ一つの編を大事に味わって頂けたらなと思います。

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Posted by ブクログ 2024年01月10日

本作のテーマは、自分自身や自分の愛する人の生きてきた意味と死んでいく意味を考えること。

「その日」を迎えることは寂しくて、重くて、考えたくないことだけど、「その日」に向き合うことは、きっとこれから自分自身や、他者に対して、優しく接するきっかけを与えると思いました。

本作は短編集ですが、後半の「そ...続きを読むの日の前に」、「その日」、「その日のあとで」は、小説や映画で滅多に泣かない私も、涙しました。
以下、散文的ですが、感想です。

■その日
その日に近づいていく和美さんの、言動が泣ける。
残された子供たちが成長していくことを想ってホームヘルパーさんには、子供たちの苦手なものや和美さんが作らなかったものを作れる人を雇ったり…自分が亡くなった時に着る喪服に、旦那さんを茶化すメモを入れたり…自分の歯ブラシは捨てておいて、自分がいなくなった日常を、家族が受け入れやすくなるようにしたり…
和美さんが、自分がいなくなった世界での、自分の大切な人たちのその後を考えての、言動が泣ける。

■その日のあとで
「その日」を見つめて最後の日々を過ごす人は実は幸せなのかもしれない、って。
自分の生きてきた意味や、死んでいく意味についてちゃんと考えられるから。
後に残される人にとっても。
そして、それは答えが出なくてもいいのだと思う。
そのことに向き合って、考えることが答え。
死んでいく人にとっても、後に残される人にとっても。

死んでいった人のことは忘れていく。
けれど、かならず、いつだって思い出す。
残された人が、死んでいった人のことを思い出した時、「おかえり」って温かく迎えてあげたい。

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Posted by ブクログ 2023年12月09日

思っていた内容とは違っていたけど後半は涙腺崩壊するところだった。短編が最後には繋がっていき読後はスッキリする。『死』を直面したらどうなるのか想像できない。『その日のまえに』以降は和美さんになったつもりだったけれど、残された家族のことを思うとまた泣けてしまった。

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Posted by ブクログ 2023年12月09日

人の死
死の世界を感じて日々を生きる
生死に思いをはせる
その日までどう過ごしたいか、すぎていった日々の大切さ

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

タイトルの通りいつか訪れる「その日」に向けてみんな生きていく
残された私たちは時々思い出しながら、センチになったり微笑んだりしながら、生きていく

各物語の登場人物が最終話にそれぞれの人生を背負いながら登場する

死に代わりはないけど、でも事故などの突然死よりはやっぱりいいのかな

それでも後悔は残...続きを読むるんですけどね

そういえばカオルさんはどうなったんだろな

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Posted by ブクログ 2023年10月09日

死を目前にした人たちやその家族が、どう受け止め過ごしていくか
その日が来た後も続く生活を、どう受け止め過ごしていくのか
そういうことが書かれた本

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

短編7編収録。ヘビーな内容もあり。読後、いろいろ考えさせられます。ラスト3編は、末期がんの妻がなくなる「その日の前に」、なくなった「その日」、「その日のあとで」という仕掛けの連作。
こんなに読みやすい文章を書ける作家はそんなにいないと思うけど、ネーミングセンスがイマイチだと思う(この作品に限らず)。...続きを読む高校教師の「ぷくさん」とか、ちょっと笑ってしまった。

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Posted by ブクログ 2023年06月07日

最後あたりで登場人物がつながっていくシーンが良かった。
死生観について考えらされる本であったしストーリーも感動したから読み応えがあった。

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

重松清さんの作品は本作が初めてでした。

誰しもが必ず迎える「死」をテーマに、幾つかの家族が其々の立場で死に向かいあった短編ストーリーです。
涙無しでは読めない内容ですね。

「いつか」は必ずやって来る…
誰もが分かっていても、日常的に意識して過ごしている人はごく僅かだと思います。

本作を読んで、...続きを読む慌ただしい日々の中でも、1日1日を大切にして感謝の気持ちを忘れずに生きていこうと感じました。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

全体的に悲壮感はなく、その日が来るまでどのように過ごすか、生きるかというのがそれぞれの立場や年齢で表現されている。

ヒアカムズザサンの息子は感情剥き出しでなんとかしたいという思いが伝わってきたので良かったが、後の話は淡々とその日が来るのを受け入れていたような気がする。

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Posted by ブクログ 2023年12月01日

今は読書をする時間がとれなくなって、やっと読めた作品でしたが、こんなにボロボロ泣いた本は久しぶりでした。これは切ないストーリーで、時間がゆっくりとれた時にはじっくり読み返したいです。

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Posted by ブクログ 2023年10月06日

初の重松清作品。
死がテーマにも関わらず読後は何故か温まるそんなお話だった。後半の章では話が色々と繋がり、別の視点から前半の話に触れている構成。

誰にでもある「その日」をどう迎えるか。そして、その後も悔しいくらい変わらない「その日のあと」。人間の強さと脆さをも感じられた。

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Posted by ブクログ 2023年10月05日

典型的な余命宣告感動ものの短編集……と一言で収めてしまうのは少し勿体無い、あまりに繊細で心を抉る心理描写が散りばめられていた。
理不尽な運命に晒されて途方に暮れる人たちの、心にぽっかり空いた穴をいろんな角度から、エグすぎるぐらい丁寧に美しく描写している。
なんでそんな事までわかるの?なんで??って終...続きを読む始なってた。とにかく心理描写が繊細で上手い。

そしてこの短編集の話全部に共通するけど、奇跡とかそういうの起こらないんだよね。
現実は理不尽で残酷で、奇跡なんて起きないし何も変わらない。それでもそんなどうしようも出来ない現実を目の前にして、それでも進んでいく、生きていく人たちの力強さや美しさが描かれている。そういうところがいいなってじんときた。

ただやっぱ、余命宣告だらけでちょっと飽きる。
みんなガンだし。変わり映えしなさすぎて途中からちょっと冷めた。
心理描写すげぇなって思って最後まで読めたけど、それがなければ確実に読むの飽きてた。なんかもう少し別角度のお話が欲しかったかも。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

誰もが必ず来るその日、、、
家族や大好きな人達に囲まれてその日を迎えることができたら最高に幸せなんだろうなぁ~ってつくづく

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Posted by ブクログ 2023年11月01日

死を宣告された人々とその家族を描いた連作短編集。
最初はそれぞれが独立した物語なのかと思ったけれど
最後に少しだけそれぞれの物語が交わりなるほどと思った。

「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」は泣けました。妻を失う夫の気持ち、母を失う子の気持ちがすごく細やかに描かれている。悲しいけれどな...続きを読むんだか勇気づけられるような本でした。

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