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日本的
揺れる船内でも緊急時でもしっかりと食を追求する漫画。米国の友人が、日本料理はわざとではないかと思うほど手間が多すぎると言っていたのを思い出した。五目飯を作るのに、米と具材とタレを最初から全部入れて炊けば手間がかからないのに、日本料理ではまず具材を細かく切っておいしいタレで煮込んでから水分と具に分け、何時間か前から水につけておいた米にその水分を入れて炊き、炊きあがってから具材を混ぜるというように手間をかける。でも手間も時間もかかるが全部いっしょに炊いたものより味がしっかりとしていておいしい。これぞ日本文化だなと思う。
新しい切り口
仮想戦記ではなく実録もの戦争漫画に、これまた実際にあった駆逐艦内の調理 食事の話と、他に余り類を見ない切り口となり大変に興味深い。コミックとしての作品の出来も悪くはないが、作品で語られている内容が面白くもあれば厳しさが身にしみるところもある。2000トンそこそこの艦体に240名もの乗員を乗せていた事にまず驚く。文字通りすし詰めの艦内である。この多人数の乗員に揺れる艦内で手の込んだ調理をした主計兵たちに敬意を表したい。
匿名
戦時中の話ですが献立だけじゃなく独特の調理設備までよく調べられていて面白いです。
作り方も詳しく描かれているので思わず挑戦したくなります。
Posted by ブクログ
主計兵。旧日本海軍で、経理事務・軍需品・被服・兵糧・調理などをつかさどった兵士のこと。
駆逐艦・幸風の主計兵たちを描く「艦隊のシェフ」です。
飯テロ漫画の要素もあり、戦場の緊迫感もあり、海原の隠された任務というミステリーもあり、という贅沢な内容。
戦闘の場面が少ないので、兵士の日常というまったり感覚で読めてしまう時もあるのですが、物語にゲストとして登場する人物のエピソードは戦争という非日常にあるのだなぁ、と思わされます。
戦争という非日常の中で、日常の感覚に戻らせてくれる食事を提供する主計兵の奮闘劇、なのかな。
太平洋戦争の最前線にいる幸風なので、惨劇は待っていそうな気がする。それは悲劇だけども、戦争の事実の一つであると思います。奇跡の駆逐艦・雪風をモデルにしているというので、それはないのかな。
食傷気味のジャンルだが…
ダンジョン飯など、様々なジャンルで見られる料理系マンガ。
正直、もうお腹いっぱい感も強いのだが、これはまた新しい。
内容が内容だけに読む人を選ぶだろうが、比較的考察もしっかりされていそうだし、好きな人には非常に興味のわくジャンルなのではないだろうか?
ちなみにこの駆逐艦のモデル、少なくとも1巻の段階では「磯風」ですよね。
ミッドウェー海戦で空母蒼龍の沈没を看取り、乗組員の救助を行って「千代田」へ引き渡したのは磯風です。
読み進めると、別の艦のエピソードも混じってくるんだろうか?
なんか薄味
なんか薄味なんだよなぁ。
エピソードは一話完結だからなのか…
別に一話でまとめようとしなくてもいいんじゃないのと思うんだけど。
せっかくの海軍飯ものなのに。