【感想・ネタバレ】ゆうれい居酒屋のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっとしたおつまみに気取らない酒の肴。どれもが美味しそうで、ほどよくお酒が進みそう。そんな素朴な居酒屋を人の好さそうな女将が営んでいるのは、下町のレトロな繁華街。この女将、実は30年も前に亡くなっているのだが、本人はその事実に気づいていない。といって魂が彷徨っているのではなく、元気に明るく実体(?)を持って働いちゃっているのだから恐怖も哀れみもまったく、ない。

このお店は霊界ではなく異世界に存在しているようだ。(そんな感じのニュアンスを著者も巻末で明かしている)なんらかの波長が合った現代(女将の世界からみれば30年後)の悩みある客がふと、たどり着き腰を落ち着ける。女将と話をするうちに心が晴れ、自分のやりたかったことを思い出し、自信を取り戻していく。聞き上手な女将が素敵!女将は女将で客から洋風の料理を聞いたならすかさずレパートリーにしたり、知り得た情報を必要とする別のお客さんにそれとなく伝えたりと、実に素晴らしい働きをする。いとも簡単に時空を超えつつ四方まるく収まるのがすごい。

著者様の手腕が唸る素敵で不思議な物語。シリーズ化してるんですね。嬉しい!ゆくゆくは実写化も希望!

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そういう感じか!と思わされた一冊。
色んな人生を垣間見て自分のこれからの人生を少し考えさせられた。
お酒が飲めたらこんな居酒屋に行ってみたい。塩昆布のパスタは簡単そうだから作ってみようかなと思った。

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2022年08月04日

Posted by ブクログ

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ゆうれい居酒屋の店主の秋穂自身、自分が死んだことをわかってないところが面白い。
すでにこの世にいない秋穂が、亡くなった夫のことを思い出しているなんて、いったい何層構造なの!
パラレルワールドってことになるのかあ。
ともあれ、30年前の世界と現在が交錯しつつ、悩みを解決してしまう無茶ぶりが可笑しい。

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2022年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生の岐路に立った人が、ふらっと迷い込む居酒屋。
そこでは、美味しくて、簡単な料理が提供される。
それを食べながら、女将や他のお客さんと話をして、良い岐路を選ぶ人々。
 
女将さんだけが現れるのかと思いきや、実は岐路に立った人々はタイムトラベラーになっている。
過去と現在の接点。
それが未来を変えることにつながる。
ちょっと不思議な物語り。

でも、ホッと一息つけるような、暖かい小説でした。

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2022年08月07日

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