感情タグBEST3
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婚活食堂も良かったけど、こちらの居酒屋さんの方がさらにほっとして飲める感じでいい。しかも悩めるお客様さん達にそっと背中を押すような言葉もあって、私も行ってみたい。出てくるメニューの数々が美味しそう。まずは塩昆布のスパゲッティを作ってみたい。
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ちょっとしたおつまみに気取らない酒の肴。どれもが美味しそうで、ほどよくお酒が進みそう。そんな素朴な居酒屋を人の好さそうな女将が営んでいるのは、下町のレトロな繁華街。この女将、実は30年も前に亡くなっているのだが、本人はその事実に気づいていない。といって魂が彷徨っているのではなく、元気に明るく実体(?)を持って働いちゃっているのだから恐怖も哀れみもまったく、ない。
このお店は霊界ではなく異世界に存在しているようだ。(そんな感じのニュアンスを著者も巻末で明かしている)なんらかの波長が合った現代(女将の世界からみれば30年後)の悩みある客がふと、たどり着き腰を落ち着ける。女将と話をするうちに心が晴れ、自分のやりたかったことを思い出し、自信を取り戻していく。聞き上手な女将が素敵!女将は女将で客から洋風の料理を聞いたならすかさずレパートリーにしたり、知り得た情報を必要とする別のお客さんにそれとなく伝えたりと、実に素晴らしい働きをする。いとも簡単に時空を超えつつ四方まるく収まるのがすごい。
著者様の手腕が唸る素敵で不思議な物語。シリーズ化してるんですね。嬉しい!ゆくゆくは実写化も希望!
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私は一見さんでお店に入ることが好きだ。といっても年に数回出張のときだけだけど。自分から積極的に話をすることはないし、人付き合いも得意ではない。ただ、帰る頃には自分もお店の空気に溶け込んでいて、何か漠然と一歩前に進めた満足感が包み込んでいる。
ゆうれい居酒屋はそんな満足感をほんわかに与えてくれる。
新小岩、いまは駅ビルが建設中で、2029年には39階建ての複合施設がたつらしい。懐かしさと新しさを発見しながらこの街を楽しんでいこう。
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☆4
悩みを抱えた人達が訪れる居酒屋「米屋」。
女将さんである秋穂さんの優しさと美味しそうなお料理の数々に、読んでいてほっこり温かい気持ちになりました❁⃘*.゚
「婚活食堂」や「食堂のおばちゃん」シリーズでもそうなのですが、山口恵以子さんの作品に登場するお料理は、どれもとっても美味しそうなのですが、自分でも作ってみようかなぁと思えてしまう所が素敵だなぁといつも感心しております!
ご丁寧に巻末にレシピを載せてくださっていることも多いので、挑戦してみたいと思います。
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山口恵以子さんの作品を読んだのは、本書が初めてです。
いつも立ち寄る本屋さんの文庫本コーナーで物色していると、『ゆうれい居酒屋』というタイトルが目に飛び込んできました。
直ぐに手に取って、裏面のあらすじに目を通すと、
”ちょっと不思議でしみじみ温かい居酒屋物語”とあり、これは「ちょっと面白そうだな」と思い、次に最初の数ページを読んだところで、これは「読まねば!」とレジに向かいました。
読む前の期待を裏切られることなく楽しいひとときを過ごさせていただき、(裏面のあらすじどおり)しみじみ温かい気持ちになりました。
人気シリーズなのでしょう、現時点で『ゆうれい居酒屋4』まで刊行されているようです。
次回、本屋さんに立ち寄った際には『ゆうれい居酒屋2』を持ってレジに向かっていることでしょう。
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二度と訪れる事が出来ない居酒屋、だけど悩みを打ち明けたお客さんはみんなリフレッシュして明日に立ち向かっていける。
このうえないお店と女将さん、一品料理も身近で嬉しい。
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物語の中に出てくる居酒屋メニューのレシピが付いていて簡単そうだった
今度作ってみる!
5つのお話がそれぞれ少し薄く感じてしまったけれど女将さんの人柄が温かくこんな居酒屋私も行きたいな…て思った
新小岩駅の近くにあるらしく文章から想像すると下町って感じなんだけど合ってるかな?
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東京葛飾の新小岩にある居酒屋が舞台のオカルトファンタジー。5話からなる連作短編集。
◇
米屋(よねや) は下町の商店街にあるごく普通の居酒屋さん。店を1人で切り盛りするのはごく普通の女将さん。出てくるアテはモツ煮込みなどのごく普通の小料理。常連客は商店街のごく普通の人たち。
ただひとつ違っていたのは、女将も店も常連客もこの世のものならぬ存在だったのです。
* * * * *
そんなラノベコメディー風の初期設定なのですが、そうならなかったのは、作者ならではの仕掛けの賜物でした。
女将の秋穂がうたたねから覚めて米屋が開店すると常連客がぼちぼち来店してきます。ここまでは冥界での話です。なぜなら現在では秋穂も常連客も故人となっているし米屋はすでに取り壊され整骨院に変わっているからです。
ただし人生の岐路で苦悩する人が商店街を訪れると米屋は忽然と姿を現し、苦悩の人は惹きつけられるように暖簾を潜る。
つまり冥界の扉を現世から開けられるのは一見客となった悩める人だけなのです。
だから、秋穂のカウンセリングによって心が晴れた人たちが再訪しようとしても、もう米屋は顕現しません。
その設定のうまさに感心しました。
あとは山口さんの真骨頂です。
人情話はしっかり読ませるのにくどくはなく、秋穂によって供される「ざっかけない」アテも実に美味しそうです。
お約束となった各話のラストシーンも読んでいて楽しいし、最終話の締めくくりなどは読んでいてうれし涙まで浮かんできました。
ひとつ気になるのは、現世で人助けをしている秋穂や常連客が、自分が死んでいるのを自覚していないところです。もしかして成仏していないのでしょうか。
その作りから察するにシリーズ化する気はないようにも見えますが、単発でいいので続編を望みたい。そしてぜひ「成仏」問題を解決して欲しいと思います。
『食堂のおばちゃん』シリーズの中で名前だけ登場させる程度で済ますには惜しい作品だと思いました。
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食堂のおばちゃんとはまた違う感じで、すごくおもしろい!!
ゆうれいの秋穂さんが、今を生きている人たちにアドバイスと美味しい料理を提供してくれます
秋穂さんが作る、とろろ昆布の餡のお粥食べてみたい!!
塩昆布のスパゲッティも美味しそう
続きが楽しみです!
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フォロワーさんにオススメしてもらった本。
短編集だが繋がっている。
毎回同じパターンで構成されているので読みやすかったのと人情物語として勉強にもなる本。
途中着物の専門話が出てきて読むのに苦労しました。著者の着物好きから着物の色々な話が出てきたのでしょうけど興味のない人は読み飛ばしてもさほど影響ないかも。
居酒屋ならではの雰囲気や居心地の良さがこの本から伝わる。
近くにこんなお店あったら嬉しいな。
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新小岩にある「米屋」という居酒屋の女将・秋穂のもとへ悩みを抱えた客がやってくる。
気取らないけど美味しい手料理に心を開いて話すお客にじっくりと悩みを聞いて気持ちを楽にさせる女将。
こんな居酒屋が、あれば通いたくなる。
そして、お腹の具合を見ながら頼める料理も気の利いたものばかり。
サッと作れるものなのに美味しいとわかるのは、文章の巧みさなのか…。
全5話あるが、さくさくと読めて料理も手軽に作れるものばかりだから試してみたくなる。
「シャボン玉ホリデー」の話が出てきて、これを知ってる人って少ないだろうなぁ…なんて思ってしまった。
なるほどそういうことで、ゆうれい居酒屋なんだ、とわかる。
時短レシピ集もあるのが嬉しい。
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そういう感じか!と思わされた一冊。
色んな人生を垣間見て自分のこれからの人生を少し考えさせられた。
お酒が飲めたらこんな居酒屋に行ってみたい。塩昆布のパスタは簡単そうだから作ってみようかなと思った。
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裏通りに位置する「米屋」は、決して目立つ居酒屋では無いにもかかわらず、何故かフラッと入ってしまった一見客5人の物語。みな人生に問題を抱えている人ばかりなのだが、話し上手、聞き上手、美味しい酒肴を提供する女将に何故か悩みを話す事になる。そして誰もが女将の話から問題解決の糸口を見つけ、人生を見事に好転させてしまう。それぞれ「米屋」にお礼に出向くのだが、存在していた地にお店を見つける事が何故か出来ない。5人は「米屋」が何故存在していないのかを知り、涙ながらに女将感謝し偲ぶことになる。
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ゆうれい居酒屋の店主の秋穂自身、自分が死んだことをわかってないところが面白い。
すでにこの世にいない秋穂が、亡くなった夫のことを思い出しているなんて、いったい何層構造なの!
パラレルワールドってことになるのかあ。
ともあれ、30年前の世界と現在が交錯しつつ、悩みを解決してしまう無茶ぶりが可笑しい。
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ここ最近お酒のアテに凝り気味な生活を送っていましたが、完全にこの小説の影響です笑
「エミリの小さな包丁」もそうだったけど、私は素朴な食の喜びを描写した小説が好きみたい。大皿にいっぱい!の家庭料理も好きだけど、きちんと作った美味しいものを小鉢によそって、ああ美味しいと思いながら食べるのはもっと好き。
「ゆうれい居酒屋」は冷凍やレンチンを駆使して、だけどハッとするような美味しい料理を、決して派手でなく描いているのが素敵です。
小説読んでみたいけど読みきれないんだよね、みたいな人がもしいたら、こういう小説はいいんじゃないかな?小説が苦手って人は情景や心情の描写から想像を働かせるってことに疲れちゃう人が多いみたいなんだけど、こういう食の描写って想像が捗るよね。人間、梅干し思い浮かべるだけで唾液出てくるように出来てるからね笑笑
特に印象に残ったエピソードは「偏食のグルメ」。私は食べ物の好き嫌いがほとんどなくて、いわゆるゲテモノでもいけそうなぐらいなんだけど、家族は偏食というほどでなくとも好きなもの苦手なものがはっきりある感じ。娘もまだ小さいので食べるもの食べないものがあります。私は食わず嫌い、という人を見るとつい「勿体ない!」と思いがちなんだけど、よく考えてみりゃ私みたいに食がなんでも喜びになるのは幸福で……場合によっちゃ食が苦しみに転じてしまう人もいるわけだ。
見知らぬ食べ物に対して不安を抱く、苦手なものを食べないといけない状況に辛い思いをしている人たちからすれば……、
「勿体ない!」なんて、勝手な意見だったなあと反省いたしました。
女将さんが食べられないものが多い人の身になって考えたことがなかった、感覚が過敏でどうしても苦痛に感じる人たちのことを「偏食」なんて一括りにしていいものか、と考えるところで、全く同じように考え至りました。
だからこそ、同時に「美味しい!」と気軽に感じて食を楽しめるこの性分に感謝しないとね。
小説の末尾には出てくる料理のレシピもついてます!最高。
山口恵以子さんの小説、他にもチェックしてみよう。
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ゆうれいと居酒屋…どんな話なのかと思ったらそうきたか。そして出てくる料理がどれも美味しそう。この作家さんの作品は他に食堂のおばちゃんシリーズも読んでいるけど、読むとお腹がすいてくるわ。
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美味しいし料理と家庭的な雰囲気の居酒屋米屋。
女将さんがふらっと立ち寄った主人公の人生を助けるアドバイスをしてくれる。
婚活食堂の登場人物名もチラッと出てきて、山口さんファンには楽しめる一冊だった。
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美味しい山口さんのお話。
温かい女将さんと商店街のストーリー。
山口さんにしてはファンタジーすぎて
『食堂のおばちゃん』シリーズや『婚活食堂』のようにワクワクできなかった。
お料理は美味しそうでした。
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ややレシピ部分が冗長なものの、あっと驚く衝撃の構成と、なるほどと思わせる微妙な伏線、ほっこりさせる人情話で、第一話は素晴しい短編小説。しかし、これを 5話続けるとなるとなるとマンネリもほどほどにしろという感じで興を削ぐこと甚だしい。短編小説集として本にするなら、違う構成で持ってこなくては…。
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現代で悩みを持った人が、なにかのきっかけで30年前に閉店した居酒屋「米屋」に行き
女将さんの優しい料理、悩み相談で人生がより良い方向に進んでいく話。
自分も「米屋」行きたいなぁ
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人生の岐路に立った人が、ふらっと迷い込む居酒屋。
そこでは、美味しくて、簡単な料理が提供される。
それを食べながら、女将や他のお客さんと話をして、良い岐路を選ぶ人々。
女将さんだけが現れるのかと思いきや、実は岐路に立った人々はタイムトラベラーになっている。
過去と現在の接点。
それが未来を変えることにつながる。
ちょっと不思議な物語り。
でも、ホッと一息つけるような、暖かい小説でした。
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路地裏ある 居酒屋米屋 ふらっと入った店での話困ったこと悩みを解決してくれる居酒屋、その後お礼を兼ねて行ってみるが店はない、二度と行かれない店、実は30年前に亡くなっていた幽霊居酒屋である。
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新シリーズスタート⁈
ゆうれい?どういうこと⁈と、第1話読み始めて、女将の言動で「?」な所があり、変だなぁと読み進めていったら‥
なぁ〜んだ、そういうことかと。
過去と現在が交錯する作品で、30年前を思い出す良いきっかけになった(笑)
「婚活食堂」の占い師「尾局興」登場!
Posted by ブクログ
居酒屋に行けない日々が続く今、ますます行きたい気持ちが高まった。主人公の女将にグダグダ言って酔っ払いたい。とにかく料理が美味しそう。あぁ、行きたい。