【感想・ネタバレ】愛なき世界(上)のレビュー

国立T大学の向かいにある洋食店で住み込み店員として働く藤丸陽太は料理人見習い。彼は、よく店に来たり出前を頼んだりするT大学の松田研究室に所属する研究者見習いの大学院生、本村紗英に恋をしてしまう。植物学を専攻する彼女は研究対象のシロイヌナズナに夢中で、恋愛にはまったく興味がない様子だが、この恋はいったいどうなる?

三浦しをんさんご本人によれば、本作は新聞の連載小説だったので、「毎日読む人も飛び飛びに読む人もいるから、ストーリーの時系列が行ったり来たりしない方がいい」というアドバイスがあったそうで、そのためか、お話は非常にわかりやすく進んでいきます。藤丸くんと本村さんだけでなく、研究室の松田教授や先輩たちもそれぞれ個性的にイキイキと描かれていて、気が遠くなるほどコツコツと地道な実験作業の描写が続いても、読み続けている間になんとなく植物学の実験に対する理解が深まるという、非常に三浦しをんさんのお仕事小説らしい側面が存分に楽しめる作品ですが、それと同時に、個人的には「恋愛が“成就”するとはどういう状態を言うのか」を考えさせられた作品でもあり、私はそこがいちばん好きです。何かを追求し続けようとする人を見て癒されたい方におすすめ。

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Posted by ブクログ

とにかくおもしろくてすぐに読み終わってしまった!大学院で植物の研究に没頭する女の子と、その子に恋をした洋食屋の見習いのお話。女の子—-本村さんは植物が好き過ぎて、自分の身の回りのことには無頓着。いい香りの柔軟剤の存在を知らず、ひたすら粉洗剤を使ったりする。彼女の所属する植物学研究室のメンバーもとてもチャーミングで愛すべき存在。上巻ではそんな彼らの日常が描かれていたが、本村さんと洋食屋見習いの藤丸くんの関係性はどうなるのか、下巻が楽しみ。好きなことにまっすぐな人たちって素敵だなぁ。

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2024年01月24日

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ネタバレ

植物の様に泰然として見えて、実は起伏に富んだ心情を描写される本村さんが可憐で少し泣いた。しくしくしく。

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2023年07月17日

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愛なき世界ですが愛が溢れる予感しかしない。

このあとどうなるのか気になって仕方がないので直ぐに下巻読みます。

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2023年06月29日

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前にお友達が「三浦しをんは魅力的な男の子を描くのが上手い」と言っていた。

ね!!

藤丸青年 すき

感想は下巻に✍︎
書くかもね。

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2023年06月22日

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ただそこにある植物を愛せる事の幸せと寂しさ、心理描写がとても美しい作品です。植物が好きな人には、大きな共感を得るのでは。私自身、なかなか分かり合えない植物への偏愛っぷりを本の中で共感してもらえた気がして、とても温かい気持ちになりました。

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2023年04月15日

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私自身、大学院生だからこそ、本村さんにとても共感(例えば、実験への悩みや、進捗に対する焦り等)

生物系の研究で【社会的意義】を見出そうとするのは、結構難しい(基礎研究が多く、応用までへの道のりが長いため)。けれども、研究はとても面白いし、知りたいは強い、、。

大学院生だからこその悩みを、言語化してくれている作品だと思った。多くの院進学者に読んでもらいたい作品。

下巻がたのしみ

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2023年01月08日

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「愛のない世界を生きる植物」
植物に魅せられた人たちの物語。

この本を通じて、研究員の研究に対する直向きな思いを垣間見れた気がする。

「なぜ?」から「知りたい!」と思った時、知るために行動に移せる人はどのくらいいるのだろう。
この本に出てきた本村さんの行動力は見習いたい。

この本は大学の植物研究員がメインとなり、物語が進む。
研究や植物のことを知らなくても面白い。それは研究や植物について知らない藤丸という登場人物がいるお陰で、物語の中で一緒に知ることが出来るからかなと思う。

何のために研究するのか...
知りたいから、ただそれだけで十分な気がする。

登場人物の魅力は語り尽くせないほど溢れている。今年1冊目に相応しいくらい私は好みでした!

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2023年01月05日

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私にとって 登場人物すべての方が うらやましい生き方を していると思う。夢中になれる何かを持っているって、見つけることができたって、凄くワクワクする。私にも まだまだ 見つけることができる そんな出会いが あるのではないか。いろいろなことに 目を向けてみたい。

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2024年05月10日

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ネタバレ

洋食屋さんに勤める主人公(男)と、植物学を研究する院生(教授含む)のお話。
三浦しおんさんの本は、神去なあなあシリーズ以来だったので、何か植物関係の話が多いような気が勝手にしてる。
お話のほうは、ポップな文体で読みやすく、ユーモアがあって飽きさせないなと思った。
本村さんにフラレても必要以上に落ち込まず、本村さんが食べたがった唐揚げを優先したりする藤丸くんが健気。
最後の特別付録がすごく手が込んでる!わかりやすいし。
本宮さんらしき女性と一緒にいる男性は誰だろう。まさかあれが藤丸くんなのか?
私の想像の藤丸くんは若干チャラい感じかと思っていたのに。

上巻の最後の松田教授の不穏な言動も気になるし、下巻も楽しみ。

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2024年04月16日

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大学院生の研究過程を詳細にかつユーモラスに描く。これまで全く知らなかった世界を見れてくれるお仕事もの(?)小説に感謝です。出だしは洋食屋で働く好青年目線で、青年を主人公にして進めてもらってもいいくらい魅力的な設定ですが、2章以降はその好青年が恋した女子院生目線となります。地味だけど興味深い院生達の探求。上下巻あると読みごたえがあっていいですね。

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2024年04月14日

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「知りたい」という人間の根源的な欲求から、植物に向き合う姿。
自分が心底興味を持って追い求める分野でも、周りからは「何の役に立つの?」という基準で見られることも世の中にはしばしばある。
そんな中、藤丸は門外漢であっても目の前のことを素直に受け止め、純粋な気持ちで向き合えている様は素敵だなと思う。

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2024年03月05日

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愛なき世界というタイトルから想像していた内容とは全然違っていて、驚きは大きかったけど、そこも含めてとても面白い作品だった!三浦しをんさんの作品ならではの言葉の美しさとか、リズムの良さとか、やっぱり心地いいな〜と思う。植物の研究者の話。

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2023年12月29日

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主人公2人をはじめ、T大の研究室・円服亭それぞれの面々が全員個性的で魅力的!最高学府の理系研究室なので、文系だった自分とはまた違うところもありつつ、ワイワイと自分の研究の話をしたり、お酒を飲んだりという雰囲気には似たものがあり、自分の学生時代の研究室のことを懐かしく思い出したのでした。研究についても、素人・藤丸くんの目線のおかげでとっつきやすく(遺伝子の種類がアホとアッホーで表現されるのツボでした。)なってるのも良かったです。研究だけに没頭することに、これでいいのか?と自答を始めた時に、興味を持って肯定してくれる存在がいるというのは素晴らしい幸運なのかもしれない。

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2023年11月28日

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料理人見習いの好青年、藤丸君と、シロイヌナズナの研究に没頭する大学院生、本村さん。
それから円谷店主やT大の松田研究室の面々。
登場するのは、好きな事に夢中な人ばかり。
どこか偏っているが故のユーモラスな言動も心地良い。植物や研究の説明が多く、勉強したような気になり、藤丸君の料理が美味しそうで、お腹が減る。上巻で恋愛要素は落ち着いたかに見えるが、下巻での展開が気になるところ。主人公は本村さん?

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2023年09月04日

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読み進めるにつれ、植物の研究をしている登場人物たちのことが愛おしくなってきました。

植物に関する研究のことは何もわからないけれど、それがとても大切で、迷いを抱えながらも熱心に取り組んでいることが伝わってきて、「好きなものがあるっていいな」と思いました。

下巻も楽しみです。

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2023年07月20日

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目次
・愛なき世界
・藤丸くんに伝われ 植物学入門(上)

洋食屋(という態の町の食堂)の見習いである藤丸陽太は、近くの大学の院生である本村紗英に恋をした。
彼女は美人じゃないわけではないけれど、服のセンスがとてもビミョーで、恋愛偏差値は限りなく低い。
藤丸は多分、そんな彼女が本当に植物の研究に没頭している姿に惚れたのだ。
その純粋さに。

けれど本村は、その告白を断る。
自分の中で植物の謎を解明していくこと以上のものが存在しないから。

それでも藤丸は、彼女の心の負担にならないように、今まで通り自然に接し、彼女の語る植物の世界の話を興味をもって聞き、彼女の世界をちょっとだけ広げていく。

上巻なのでこの先話がどう進むのかわからないけれど、ここまでは大変面白く読んだ。

”損得も、意味とか無意味とかも超え、ただ「知りたい」という情熱に突き動かされている人がいる。それってすごいことだ、と藤丸は思った。”

最近私も「知りたい」欲がめっちゃ高ぶっていて、「知りたい」を追求する人に尊敬の念を禁じ得ないので、大変深く頷きながら読んだのだが、その数ページ後。

”「あ、キノコは植物ではないです。遺伝子レベルで言うと、動物のほうに近い存在なので」
「そうなんすか!スーパーでは、野菜売り場にあるのに」
藤丸の驚きように、
「今さら肉売場に置かれても、なんとなく違和感がありますけどね」
と本村は笑った。”

三浦しをんの振れ幅の大きさよ。

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2023年07月02日

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理系をかじった身としては、とても学生時代が懐かしく、また興味深く読み進めることができました。めちゃくちゃ研究熱心なのに、研究対象以外にはそんなに興味ない人って一定数いるよなぁとか研究と恋愛なら迷わず研究を取る人とか、自分の周りの先輩が目に浮かんだり。
好きだと突き進める何かがあった彼、彼女達を羨ましく思っていた自分ですが、そんな研究者の悩みも垣間見ることが出来て、当たり前かもしれないけれど、どんな人も悩みがあり、またどんな人も長所があるんだということを改めて実感させてもらいました。

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2023年05月21日

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ネタバレ

上巻よみおわりました。
いつも、黒服を着てる教授がアロハシャツを着て出てきた場面がとても好きです。
「コンタミ!!」って日常生活の中でも叫んでしまう気持ちすごく分かります、共感の嵐。
詳しくは下巻の感想で。

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2023年05月13日

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こういう話を読むと勉強したくなりますね。
頑張れ藤丸くん、から頑張れ本村さん(研究)になってしまった。ますます植物愛があふれる下巻になるのか藤丸くんはどうなっていくのかみんなはどう進んでいくのか気になります。

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2023年04月13日

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脳や神経を持たず恋愛感情とは無縁に交配を重ねて子孫を残す〈愛なき世界〉植物たちの不思議
逆にこんなに色々思考や思惑がある人間も不思議

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2023年03月06日

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ネタバレ

“なにかのために”

植物をこよなく愛する大学院生の本村と、街の洋食屋の見習い藤丸。藤丸は本村に恋をした。しかし彼女は植物を愛し、人を愛することはないと決めている。一度は振られた藤丸だが、その後も会話を続けるうちに植物に興味を持つようになる。愛とは、人生とは、そんなことを考えさせられる恋愛物語。

恋愛小説、、、ではない。人生小説と呼ばせていただく。

『うれしいとか楽しいとか感じたなら、結果が失敗でも後悔しない。』
一番響いた言葉。
大切なのは失敗しないことじゃない、楽しむこと。
保守派の私にはとてもよく響く。
いかに失敗しないかと立ち回る自分。
ここまで来たら、もう後戻りできないと思ってしまうよね。


サボテンをこよなく愛する人物、加藤が登場する。
彼は、小さい時からサボテンが好きだったのだが、
周囲の理解が得られず、ひとり孤独な日々を過ごしていた。
しかし研究室に入ってからは周囲と打ち解けるように努力する。
自分の熱を周囲に伝えるようになる。

好きなことに素直になるべきなんだろうなと思った。
私は野球がすごく好きだ。
でも、友達と野球観戦にはめったに行かない。
楽しみ方が違うと思ったいるから。
基本は分析しながら観たい。文句を言いたくない。時々盛り上がりたい。
この考え・熱に合う人がいないと思うから、友達と野球の話すらしない。

こんな自分、変えた方がいいのかな。
こんな自分を自分らしさとして発信して、
嫌われたりめんどくさがられたりしてもいいから、
この熱を外に出した方が楽しいのかな。


『理解は愛と比例しない』
大学生になってから、理解は愛と比例しないと思い始めた。
昔は「知る→好き」だった。今は「知る→合わない」。
人生経験・自己理解が深まったことで、「合わない」という選択肢が出てきた。
合わない中で、好きなところを見つけていきたい。


人生、充実、愛、自分次第。。

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2023年02月23日

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ネタバレ

三浦しをん「愛なき世界」(2018年9月単行本、2021年11月文庫本)。文庫化する時に(上)(下)に分冊され、今作は「愛なき世界(上)」と改題。
三浦しをんさんの小説の題材はマニアックなテーマが多くて、未知な世界に導かれる期待へのワクワク感に駆られ、愛らしさや逞しさに純粋さに惹かれ、新鮮な満足感が得られる。
今回のテーマは植物学(生物科学)だ。
この小説の主人公の洋食屋の店員、藤丸陽太(23歳位)がT大大学院で植物(シロイヌナズナ)を研究している本村紗英(25歳位)に恋をして、研究対象の植物に興味を持つ。果たしてこの恋は叶うのか、わからないところで終わってしまうので、すぐに下巻を手にしてしまうことになるという筋書きだ。

主な登場人物は、藤丸の勤める洋食屋「円服亭」の大将、円谷正一(70歳位)。T大大学院の近くで店を経営している。ずっと一人で店をやってきたが、半年前に藤丸を雇った。奥さんと娘が二人いたが離婚して40年経つ。近くの花屋の店主で未亡人のはなちゃん(60歳位)と最近花屋の2階で同棲している。はなちゃんにも大阪に息子がいる。

藤丸陽太は東京の立川出身だが高校卒業後、お茶の水の調理師専門学校を出て、赤坂のイタリア料理店に2年勤めた後、「円服亭」の料理に魅せられて住み込みで働くようになる。専門学校時代から「円服亭」で雇って貰いたかったが頑固で自由気ままな円谷に断られていたのが、円谷がはなちゃんとの同棲をするためにタイミングがよかったのだろう。2年後に願いが叶ったという見かけによらず意志の強い男だが科学には無縁だ。しかし料理への探究心だけでなく知らないことには興味を持ち探求する好奇心旺盛で、しかも細かいところにも目がいく観察眼も鋭い人物だ。

この店の常連客がT大大学院で理学系研究科生物科学専攻(植物の研究)の教授、松田賢三郎(40歳代半ば)とその研究室の面々だ。

研究室の本村紗英は実家は千葉の柏市で神奈川県の私大を卒業後、本郷のT大大学院の試験を受けて合格、松田研究室で修士過程を卒業、博士課程1年目の院生だ。

その他松田研究室には、本村の1年後輩の院生に加藤(24歳位の男、サボテンの研究にはまっている)、助教授で博士の川井(30歳位の男、来年3月にボルネオ島に調査に行く予定)、ポスドクの博士の岩間はるか(26〜29歳の女、奈良県のS科学技術大学院の院生の彼氏がいる)がいる。
松田教授を含めて5人の研究員と秘書の中岡(年齢不詳の女、松田の秘書を5年勤めていて、サラリーマンの夫と娘二人いる)というのがフルメンバーだ。
もっと増やしたいと願ってはいるものの、松田教授の死神か殺し屋のような風貌のためか、松田研究室の院生を希望する大学生はなかなかいないのが現状らしい。

そして松田研究室の隣りの部屋が諸岡研究室で同じ理学系の教授、諸岡悟平(定年まで数年)の指導のもとに芋の研究をしている研究室だ。諸岡もちょっと変人で松田よりかなり年上だが、二人は仲がいいみたいだ。

この上巻で描かれるのは、藤丸陽太と本村紗英との出会い、藤丸が本村に告白するが、取り敢えず失恋。人間の繁殖には興味なく、植物の繁殖にしか興味のない本村。シロイヌナズナの葉っぱの研究への執念の様子がメインだ。
愛がなくても繁殖する植物の世界。様々な愛に翻弄される人間。そういう世界を対比させながら物語は進むのかなぁと思いながら上巻を読み終えた。
この後下巻でどう物語は進むのか、楽しみだ。

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

見た目が綺麗なだけで、中身が伴ってなかったら買わないつもりだったけど、あらすじを読んでみて、都立中の入試で出題されたやつだと分かったから買って読むことにした。

植物がどうしてその姿で存在しているのか、研究したいと思ったものに真っ直ぐ進む本村と、自分で円服亭を選び、洋食屋の見習いになった藤丸。植物の愛なき世界に浸りたいと思う本村を好きになってしまった藤丸が、本当にいい人すぎて、2人の先行きがとっても気になる!!

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

癒された、、、
恋愛の方は成就するわけじゃないけど、みんながそれぞれ自分の興味や好きに葛藤しながらも正直で、じわじわほっこり「ああ、いいな」が溢れてくる話でした。
人間以外に愛や興味を向け続けるとどうしても世間一般の普通からは外れがちに思われるけど、この本に出てくる植物も料理も人間もみんな愛おしくて、それでいいじゃない、それがいいじゃない、と優しい気持ちで読めた。。。

三浦しをんさんの作品初めて読みましたが、文章も登場人物もすごくすきです。
最近人死ぬ本ばっかり読んでたからなおのこと癒された。笑

下巻にいくぞ〜

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2022年10月30日

Posted by ブクログ

出てくる登場人物たちが皆少しだけ不器用で、でもだから読んでいて愛しくなってくる作品でした。
人間と植物は似てないようで似ているのか、感情や脳はある方がいいのかないのか、誰もが一度は考えたことがあるであろう「人間とは」という観点を、難しくない程度にねじ込みつつ、程よい恋愛要素もあってさらっと読めました
関係性が、まるで葉脈のように細長くそして分裂していくような、そうでもないような、絶妙な雰囲気も良かったです。「下」を読むのも楽しみです…!

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2022年04月28日

Posted by ブクログ

植物を愛する女性と、その女性を愛する青年
何かに没頭できるって羨ましい
そのために何かをやめなくてもいいんじゃない?って思うけど、人の考えはその人にしかわからないところもある
何を優先するかは自分次第
でも、気持ちに素直になることもとっても大切
みんなが良い方向に向かうといいな
下巻が楽しみ

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

タイトルの重厚感とは裏腹にとても軽く読み進められる(ので、少し期待と違った)。
生物学のお話は半分くらい理解できなくてもニュアンスがわかるので問題なかった。
下巻の結末に期待。

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2023年05月25日

Posted by ブクログ

植物には思考も感情もなく『愛』という概念はない。でも懸命に繁殖し、生命を繋ぎ続ける。
そんな植物をこよなく愛する本村さんと彼女を見守る藤丸くん。登場人物がみな個性的で愛らしい。

研究員とはそんな事を考えるのかと、思いもよらない発想の芽に新鮮さを感じながら読みました。
下巻大きなうねりはあるのか。

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2023年02月03日

Posted by ブクログ

藤丸の恋愛話はちょっとしたエッセンスで、それより研究者たちの話がメイン。読みやすく、楽しめた。
下巻では、恋愛話の進展もあるのだろうか?

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2022年10月10日

Posted by ブクログ

三浦しおんさんの作品は安定して面白いです。内容も心情の揺れ動きにだけ特化するのではなく、業界の細かな話に触れてくれるので、自分が知らない世界を覗けるのが良いと思います。
ただ、年齢なのか何なのかわかりませんが、フィクションでの人間関係を読むのが個人的に面倒くさくなっているので星3つです。

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2022年09月23日

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