【感想・ネタバレ】あすなろ坂 5巻のレビュー

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感想総まとめ

身分の低い女性を差別し都合のいい女扱いする不誠実な男性や、愛のことしか考えない視野の狭い女性親族が大勢周りにいる、みどりちゃん、

ロシア革命で孤児になったサーシャ、

優しいが甲斐性なしの父、有馬家の刀を売ったお金を着物に使い、子供を学校に通わせない非常識な母(せめて最年長のサーシャだけは学校に通わせたら良かったのに)の元に生まれ育った、さくらちゃん、

三人とも家庭環境に恵まれない上に、遊郭でこき使われた苦労人だけど、さくらちゃんは優しい旦那さんと結婚して子供たちに恵まれて、最終回で、みどりちゃんとサーシャが、あすなろの樹の下で結ばれて幸せになって良かった。

あすなろ坂は全体的に、みどりちゃんがサーシャ一筋なのに他の人と半ば強制的に結婚させられる(芙美、新吾、武史の三角関係を読者に思い出させるため)等無理のある展開が多過ぎる話だったが、それは、この作品のテーマが「歴史は繰り返す」だからだと考えられる。

なお、芙美を天国から迎えに来た光の正体は、おそらく新吾の魂だろう。
なぜなら、①武史が亡くなった時に芙美が「私があの世に行く時に白無垢を着てあなたに嫁ぎます。」と言ったのにも関わらず、白い着物を着ていなかったから②芙美が亡くなる直前に、その光が芙美の手の部分にあり、次のページで光がある部分に描かれているのが新吾と抱き合っている思い出だから③芙美が「あなたなのね。迎えに来てくれたのは。」と、敬語では無く対等な言葉遣いで光に話しかけていたからである。

天国では、新吾と芙美、武史と女中の妙が夫婦として楽しく過ごしていると思う。

2
2017年06月10日

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