佐々木閑のレビュー一覧

  • 科学するブッダ 犀の角たち
    科学の発展と仏教の発展を重ね合わせて書かれている。
    物理学、生物学、数学の説明でほとんど終わり、肝心の仏教はオマケのように後半に登場する。
    だが、その構成のためより仏教が科学的に分析出来るものであり、現代のコンテンツにおいても仏教の思想は取り入れるべき要素が多いことが感じられた。
    多くの宗教は「救わ...続きを読む
  • ごまかさない仏教―仏・法・僧から問い直す―(新潮選書)
    釈迦の本来の教えである上座部仏教と大乗仏教との違いを三宝(仏・法・僧)の観点で対談形式で説明している。大乗仏教の中でも日本の仏教が特異であることがわかった。
  • 科学するブッダ 犀の角たち
    パラダイムシフトが化学の人間化(神の視点→人間の視点)と共に発生するって考えはなるほど、と思った。そのことと仏教の関係は理解できてないからもう一度読み直さないといけない。あと量子論ってやっぱり不思議だ。観測することで結果が変化ってなんか変だよね。これを覆す理論がいつか出そうに思えるんだけど、これも最...続きを読む
  • 真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話
     対談でもあり、お二人の話、とても分かりやすく刺激的でした。超弦理論も始めて、分かったような気にさせてくれました。佐々木閑先生を存じ上げず、釈迦から大乗仏教へ至る歴史的な経過は、ただ驚くばかりでした。大乗仏教が、壮大なイリュージョンなのではとすると、妙に納得できました。超弦理論で、ラマルジャンの数式...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 最期のことば
    お経によって仏教観は全く異なってくるということをこの『涅槃教』で実感した。今まで描いたいた釈迦のイメージとは違っていた。

    〈本から〉
    お前たちは「もう我らの師はおられない」と考えてはならない。私の説いた法と私の定めた律こそが、私亡き後の師である。

    もろもろのことがらは過ぎ去っていく。怠ることなく...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば
    科学者的視点から原初仏教が解説されていて、興味深く読んだ。印象的だったのは大乗仏教との違いに触れたところで、「どちらが良い悪いと言う話ではない」と教義や宗派の違いを肯定的に捉えていた事。なるほど仏教では宗教対立が起こりにくい筈だ。また仏教は自分を見つめる宗教であり、積極的に布教する動機に乏しいと言う...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば
    自分を救済できるのは自分だけ。「一切皆苦」の世の中で自己鍛練により心のありようを変えることが苦しみから解放される唯一の道である。
    読みやすく、釈迦の仏教の入門書として良い。
  • 出家的人生のすすめ
    文中より

    お金のあるなしを幸福の基準にしている自分の価値観を変えることができるかどうかという問題を「人生のリセット」という意味での出家こそが解決策として、効力を発揮する

    自分の人生の目標を、今までとは全く違うものに変えてしまいたい。価値観をもう一度リセットしてみたい
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか
    仏教入門(高崎直道)は敷居が高く挫折し、その後2冊ほどトライし、失望したが、これはまさに「入門」。平易だが、仏教の歴史、教えを概略を理解するには格好の本である。
  • NHK「100分de名著」ブックス 般若心経
    小さいころから読んでいた般若心教について、成立過程を含めてその内容を分かりやすく解説している良書。

    しかし個人的には「すべてが空」とする般若心境の教えより、筆者が言う「釈迦の仏教」のほうが納得感のある教えであると感じた。
  • 本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか
    現在の日本の大乗仏教とはちがう、御釈迦様が説かれたオリジナルの仏教とはなにか、に迫っています。
    もちろん、オリジナルかどうかに拘るのはナンセンスだし、その時代に生き残っている教えが、真に必要とされている教えです。
    オリジナルを学ぶことは、そのエッセンスが何かを突き詰めるために必要なのでしょう。

    ...続きを読む
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば
    2014年の48冊目です。

    神様も救世主も超越的力の存在も認めない「釈迦の仏教」は、現代ビジネスマンに向いているらしい。
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば
    おすすめ度:80点

    ブッダの考えは極めて論理的で科学的であることが解る。
    この世はすべて苦しみであるという「一切皆苦」。
    有為:因果によって生まれ出るすべてのもの
    無為:因果を離れた不変不滅のもの
    諸行無常:(有為に対して=行)この世の中に常であるものはなにもなく絶えず変化している
    諸法無我:(有...続きを読む
  • 「律」に学ぶ生き方の智慧
    律は、修行をするために自らを律するものというよりは、修行の便宜のために社会や集団に適応するシステマティックなもののようだ。
    倫理の教科書からでは、仏教のシステマティックな部分に触れることができない。こんなにも修行のことを考えた宗教だとは思ってもみなかった。
    修行という自分の好きなことに打ち込むために...続きを読む
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話
    合理性の世に生き残れる唯一の宗教は仏教なのかもしれない。もちろん初期仏教の教えだけだが。

    脳科学と悟りの合体などはすばらしい展望である。

    もっと仏教のことを学びたく思った。
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話
    [ 内容 ]
    仏教の本質は、すなわち修行である。
    それは、自己改良による「苦」の消滅。
    あらゆる苦を生み出すものが「この私」であるなら、心を鍛え、私自身を変えることで、苦しみから自由になれるはずだ。
    現代に生きる私たちにとって、ひたすら信じる救済の宗教よりも、釈迦本来の合理的な教えの方が、むしろ馴染...続きを読む
  • 日々是修行 ――現代人のための仏教一〇〇話
    『犀の角たち』の作者が、朝日新聞に掲載のコラムを加筆修正したもの。仏教修行の方法や、仏教と科学との関係などを述べている。
    百話あるが、各話独立しているので読みやすい。
  • NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば
    ダンマパダの要所を引用し、ブッダの教えが簡潔に説明されている。ブッダの教えのあらましを理解できた。本文中や対談のなかで、「瞑想は精神を集中するもの、感覚を遮断するもの」と述べられているが、ヴィパッサナー瞑想やマインドフルネスの一般的な理解とは少し違うのかなと思う。確かに集中は必要だが、感覚は遮断する...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した
    偉大なシャカムニが生きているあいだは良かったが、亡きあと、僧団は乞食遊行から定住化する必要などで「意見が対立しても定例集会に参加するうちはメンバーと認める」不文律ルール改正に迫られた。
    シャカムニは「カルマ=業を断ち切れば自由になる」と教え、輪廻転生に言及しなかったが、「ブッダとなるには延々とした前...続きを読む
  • 科学するブッダ 犀の角たち
    1 どんな本?
      仏教を科学的に説明する骨太本。未来の科学と
    仏教の解釈の相関にまで触れているのはこの本だ
    け。

    2 なんで読んだの?
    (1) 仏教の本でレビューが高いから。
    (2) 原始仏教の楽に生きる知見を学びたい。
    (3) 学びを人生に活かせる状態になりた...続きを読む