佐々木閑のレビュー一覧
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仏教の学者と素粒子の学者の対談。ビッグバン、相対性理論、量子力学。科学者のような釈迦、四諦、三宝。基本的な話とやや難しい話がうまくブランドされていてとっても面白かった。
・キリスト教やイスラム教では唯一の神がいるが、釈迦は神ではなく法則を発見した。
・この世は苦に満ちているが、消す方法はある。
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仏陀の「苦しみは現実の誤認から生まれる」という考え方と、最先端の物理学から明らかになってきた「本当の現実」を組み合わせ、最終的に「人はどう生きるべきか」という問いへのヒントを与えてくれます。現時点で私が最も影響を受けた本です。Posted by ブクログ
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ブッダの仏教から大きく離れていった大乗仏教や日本の仏教について、最新の情報をもとに、それらの成り立ちから、相違、存在意義、問題点が詳しく書いてあります。講師(著者)が青年に個人講義をする会話形式で進め、私たちが日ごろ疑問に思っていることに応え、仏教の全体像が見えてきます。原始仏教、大乗仏教、日本の仏...続きを読むPosted by ブクログ
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宗教者の佐々木閑、宇宙物理学者の大栗博司両氏の対談。対談と言っても普通の会話のやり取りではない。宇宙物理学と量子論、原始宗教と大乗仏教に関する専門分野のセッションを3回にわたって行い、間に質疑が入る。最新の科学情報と宗教情報が融合して、生きることの意味を考えさせてくれる。(大栗博士の超弦理論は理解で...続きを読むPosted by ブクログ
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以前から仏教に興味を持ち、それなりに学んできたつもりだったが、各宗派の教義の違いはおろか、上座部仏教と大乗仏教の違いにさえ頓着していなかったことを今更ながら気づかされた。研究者は自身の専門性が上がるほど、素人が何をわからないのかがわからなくなるものだが、この本では対話形式の妙もあって、素人でも自然に...続きを読むPosted by ブクログ
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ブッダの一生というのは歴史や漫画で読んで知っているつもりだったが、実際どういう教えが人を引きつけたのか、いま自分の周りにある仏教とどうつながっているのか知らないことだらけだった。他の宗教と違って、全く排他的でないところ、自分を拠り所とせよという教えが基本にあるところに魅力を再発見できた。Posted by ブクログ
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原始仏教の第一人者、佐々木閑さんがわかりやすく「釈迦の仏教」を語ってくれます。変化し過ぎて仏教本来のエッセンスがなくなっている日本仏教、そこに違和感を感じている人は新鮮な気持ちで読めると思います。Posted by ブクログ
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私たち日本人にとって身近にあるはずなのに、日常からは無縁に近い仏教。2人の仏教者による対談を通じて、その基本的な知識を身につけることができます。仏教の創始者はどんな人物だったのか。どんな歴史を辿ったのか。どんな教義なのか。その教えと、その伝承はどのようになされているのか。その疑問に「仏」「法」「僧」...続きを読むPosted by ブクログ
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宮崎哲弥の仏教本の最高傑作。前半はよく出来た対談本という感じだが、法の意見の相違が出てきたあたりから真剣勝負になり素晴らしく面白い。Posted by ブクログ
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購入したのは1月になってからだ。
タイトルだけ見ると危なさを感じたが読み出すとその杞憂は払拭された。
宇宙物理学と釈迦仏教の融合点と相違点を客観的に知ることができる良書だ。
注意点としてはここで扱っている仏教は日本人が慣れ親しんでいる大乗仏教ではないところ。
個人的には奇蹟を認めない釈迦仏教や上座部...続きを読むPosted by ブクログ -
[仏の初めに]日本で一般的に浸透している大乗仏教とは異なる原始仏教。その歴史から教えまでを語った一日講座の内容を書き起こした作品です。著者は、花園大学文学部国際禅学科で教授を歴任される佐々木閑。
仏教に関しての本はほとんど読んだことがなかったのですが、そんな「仏教初心者」の評者にうってつけの本で...続きを読むPosted by ブクログ -
仏教の考え方を通して、人生の生き方を導いていこうという一話1ページちょっとのコラムが100話あります。
仏教に興味があるけど、どこから手を付けていいか分からない自分みたいな人間には、ちょうどいい入門書になりました。
何かを誰かに頼り切るのではなく、自分のあり方が最後の審判者である、という考え方は為に...続きを読むPosted by ブクログ -
良い本でした。お釈迦様の言葉の紹介だけではちょっと意味が分からなかったり、厳しすぎたり聞こえるのですが、佐々木先生の解説でよく理解できました。瞑想というのは、自転車を乗るがごとく、瞑想すればできるようになるものだ、という佐々木先生の経験談がもっとも印象的だったな...ここから、私の仏教探索が本格的に...続きを読むPosted by ブクログ
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とりあえず、本書の目次を書き出してみる。
第一章 物理学
第二章 進化論
第三章 数学
第四章 釈尊、仏教
第五章 そして大乗
目次だけだと、何の本だかさっぱり分からない。1章から3章までは、科学と数学の歴史を紐解きつつ、著者独自の史観を提示している。具体的には、科学や数学の発展の歴史は、...続きを読むPosted by ブクログ -
読み終えると、タイトルのとおり「なるほど、科学と仏教は共通点があるんだな」と膝を叩くこと請け合いです。
内容の大半は科学の説明に割かれていますが、面白いのは仏教の説明に入ってから。
ブッダは、悟りを啓いたけどあくまで普通の人だという説明は、フラットに宗教と向き合う距離感を保ってくれるし、仏教は、何...続きを読むPosted by ブクログ -
前回読んだ時の印象は、数学の本を読んだ後にやな読んだためか入ってこなかったが、今回後半を読んでみたら、ものすごい拾いものの多い方で感心した、著者は理系の工学部出身だが、非常に仏教に明るいPosted by ブクログ
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仏教の基本的な知識が平易に書いてあり、理解しやすくためになった。ブッダや弟子たちのエピソードも面白かった。
原始仏教はあまり「宗教」という感じがしない。何かに救ってもらうのではなくて、自分で自分を救うことが大切と説く。
もっと仏教のことが知りたくなった。他の本も読んでみたい。Posted by ブクログ -
以前TVでとり上げられた素粒子物理学者、故・戸塚洋二氏のお話の中で、佐々木閑(ささき・しずか)氏のことが触れられ、とても興味を持っていました。
佐々木氏が科学者から仏教学者に転身したと言う経歴も。
今回、佐々木氏の「犀の角たち」と共にこの本を買い読み始めたのですが、非常に驚いたというのが実感で...続きを読むPosted by ブクログ -
とにかく釈迦の直接説いた初期仏教が大好きなのを前面に押し出した本。何度も繰り返し仏教は現代にこそ向いていると説いている。
理由は初期仏教の理詰めの論理、超越者の不在、自分が変わることを目標にしていること。
現代人は超越者を認めることができるほど純朴ではない、だから今こそ初期仏教なのだと。
とにかく親...続きを読むPosted by ブクログ -
特に仏教思想に興味があったわけではないが、たまたまテレビで紹介されているのを見て買ってみた本。著者の佐々木先生の経歴を見て納得したが、仏教のことが「理系的」な思考で論じられているような印象を受けた。色々な宗派に枝葉が広がる前の、まだ始まったばかりの時期の根本の仏教思想を、日常生活を送る上で役に立つ形...続きを読むPosted by ブクログ