佐藤健太郎(ライター)のレビュー一覧

  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―
    2014/02/18
    都市伝説とか陰謀論的な話じゃなくてよかった。
    製薬は相当難しいこともよくわかった。、
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―
    面白かった。
    地球上にほんの僅かしかない炭素が、むっちゃ影響力持ってることが良く判る。
    炭素化合物が人に取ってどの位大切なのかはまあ普通として、それぞれの化合物が、歴史を動かして来た視点が良いのだ。
    ただ、難点はタイトルで、読めばなるほどかもしれんが、タイトルから内容の面白さが想像し辛く、もうちょっ...続きを読む
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―
    研究者としての経験も交えた創薬のお話。基本的なことから要領よくまとまっていて有益。4年ほど前の本で,来るべき2010年問題について詳しいけど,そういえばあの危機の顛末ってどうなったんだろ?
    20世紀に比べて新薬開発が厳しくなってきてるのは確かなよう。昔から製薬会社では,ほとんどの研究者は一つも新薬を...続きを読む
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―
    宇宙はもちろん,地表・地殻を見てもごく僅かしかない炭素。にもかかわらず,この元素は驚くほど多様な化合物を構成する主役であり,生命に欠かせない。食糧,薬物,エネルギーの三部構成で綴る有機化学と人類の歴史。
    化学がテーマではあるけれど,歴史的雑学的知識が豊富に紹介されてて(むしろそっちがメイン),亀の子...続きを読む
  • 炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―
    生命・文明のキープレイヤーである「炭素化合物」という視点からみる歴史・人類史。本著の主要参考文献達からエピソードを拾い上げたような内容だが、サイエンスライターの著作だけあり、程よく知的好奇心をくすぐる範囲でまとまっており、スラスラと読める。炭素が歴史上いかに決定的な役割を演じ、これからも重要な役割を...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    今や何するのもリスク、リスク、リスク。対策、対策、対策と。
    世の中息苦しい。
    そしてリスクは、誰かが口に出した途端、抗し難い強制力を持つ。しかし、それが定量化されてない以上しょうがない側面もある。

    本著ではリスクはまず、「あるのかないのか」(定性)、「ある場合はどの程度のものか)(定量)を判断し、...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    確証バイアスについて知りたかったので、ネットで検索したところ本書がヒットした。内容的には少しずれるような気がしたが面白そうだったので読んでみた。
    人はなぜリスクを読み間違えるのかというテーマのところで、確証バイアスが出てくる。
    確証バイアスとは、本書でも引用されているユリウス・カエサルの言葉「人間な...続きを読む
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―
    2010年問題をはじめ、医療用医薬品の現状と今後を述べた内容。
    利益追求とその果たす役割の大きさとのバランスをとる難しさや、
    副作用問題、動物実験の問題、医療費の高騰等、
    製薬業界の持つ特異性が改めて理解できる

    人間の寿命を延ばすことが必ずしも社会貢献には繋がらないとあった。
    全体で見ればその通り...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    第7章「改めまして、放射能基礎講座」だけ読んでも価値がある内容。なんとなく不安という人もなんとなく大丈夫だろうという人も読んで欲しい。化学物質門外漢の自分としては佐藤さんの著作は目から鱗っぱなし。ありがたい。
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―
    2011年問題をはじめとした製薬企業が直面している諸問題を紹介している。
    業界のことがよくわかって面白かったが、特に有機合成分野の低分子医薬品は随分先が暗い印象だった。


    著者も最後に述べていたが、これ以上の病気の駆逐に意味があるのかといわれれば確かに疑問ではある。
    産業として今後も需要があること...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

    はじめに
    第1章 人はなぜ、リスクを読み間違えるのか
    第2章 「天然」大好き、「化学」は大嫌い……の罠(――真実はグレーの中に)
    第3章 ゼロリスク症候群という罠――メタミドホス禍から学ぶ
    第4章 「発がん」の恐怖――という罠
    第5章 「狂った油」「血液ドロドロ」の罠――トランス脂肪酸に...続きを読む
  • 医薬品クライシス―78兆円市場の激震―
    医薬品業界はギャンブルのようなものとよく聞くが、それがとても、わかりやすく説明されていた。研究リソースをつぎ込んでも成功がいかに少ないか。近年ますますその傾向が増しているか。
    以下のことも勉強になった。
    医薬品の歴史が「天然化合物(発酵創薬)」「低分子医薬品」「高分子医薬品」という変化を経てきている...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    いい・悪いは別にして、近頃の自分の中のテーマが「懐疑主義」になりつつあるこの頃。
    こういうテーマの本ばかりになってしまうのも仕方ない、と思いたいです。
    思考が偏っているとは言いたくない不思議。

    ・「リスク」という概念と、それがいかに正しく評価されないか
    ・「天然」と「人工」のイメージ格差
    ・放射能...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    リスクとベネフィットの関係、自分で責任もってリスクを取らないと、世の中渡って行けない。ちょっとしたリスクに目くじら立てて、普段は目を瞑っているのにいざとなると「他人の」責任ばかり追求する、自分が無謬だと信じていたい、無謬でいれば傷つく筈がないと疑いもしないのは間違っていると思ってるので、読んでみた。...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    リスクの読み違えは確かに自分もしている。

    天然物至上主義は根本的に誤った認識。
    そもそも人間に食べられるために生きている植物は一つもない。
    むしろ食べられないために
    様々な天然の毒物を作っている。

    化学物質拒否も誤っている。
    身の回りのもの全て化学物質。

    人体も女性ホルモンや男性ホルモンなどな...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
     類書でも口が酸っぱくなるほど言われていることを再確認。著者は化学が専門と言うことで,化学の話題が例に多い。メタミドホス,エコナ,トランス脂肪酸…。
     ホメオパシーや放射能についても取り上げてる。特に放射能については,基礎から詳しく説き起こしていて,何も前提知識がなくてもここ(第7章)だけ読めば,そ...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    リスクを感覚的ではなく
    定量的に把握することの
    大切さを実感。
    マスコミに踊らされず
    自分で調べ考えるように
    しよう!
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    自分としても、世の中の風潮になんとなく疑問を持っていたので、その題名を見て思わず買ってしまった本です。著者の得意とする化学の観点を中心に世の中のふわっとした過剰なリスクに対して疑問を投げかけています。書かれていることが100%信頼できるかは私の能力では判断できませんが、その視点・観点という意味ではと...続きを読む
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    大自然はそれほど優しくない
    「化学」に怯えすぎ、「天然」に期待しすぎ

    言われてみれば・ちょっと考えてみればその通り・・・。


    ゼロリスクの幻を追うのではなく、成熟したリスク認識を

    これが本当に難しい・・・。
  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~
    テレビや新聞の記事はなんらかのバイアスがかかっているという事を我々はもっと意識しなければならないと思う。

    どうもマスコミ崇拝な人が多過ぎる。
    冷静に考える事はちょっとした労力がいる。
    その労力を惜しむ人が多過ぎるんではないか。

    マスコミも「わかりやすい」をテーマに報道をするんだろうけど、
    編集者...続きを読む