佐藤健太郎(ライター)のレビュー一覧
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読みやすかった。これまで読んだ本の知識を呼び戻す箇所も何か所もあり、読んでいて楽しい部分もあったし、初めての知識の部分は読んでいても頭に入っていかないところもあった。
でもそんなところが次読んだ本などに、知っている知識があればまた読書が楽しくなるというような良い循環を得られると思うので、読書の楽しみ...続きを読むPosted by ブクログ -
インフルエンザにかかった時などにお世話になる薬は生活にとって身近なものだと感じていたが、それが世に出るまでの過酷なドラマは医薬品業界の熾烈さを知る上で大変勉強になった。
医薬品業界は例外だとしても、何らかの仕事に携わることはとても厳しいことなんだと自らを奮い立たせるのに役立った。Posted by ブクログ -
良著。写真や地図も多く、引き寄せられる本。
アーケード国道やオメガカーブ、羽根尾の国道交差点も押さえながら、新潟市本町の複数の国道の起終点になっている交差点の紹介。
酷道や旧道の紹介など、本当に楽しく読めました。
続編を待ちたいです。Posted by ブクログ -
現代日本人必読と言っていい、良書。
リスクはゼロにはできない、定量的に考えて行動せよ。
書かれる事例、例えが時宜を得ていて引用したい箇所が非常にたくさんある。
筆者は知識がありながら中庸で理性的、かつ、わかりやすい文章を書ける、得難い書き手と感じた。
これだけ出来ると、ハードルを上げて、LD50の値...続きを読むPosted by ブクログ -
炭素にまつわる本。タイトルの通り、地表にわずか0.08%しか存在しない元素・炭素が我々人類の歴史をうごかしてきた。決して飽きることなく読み進められる。
全12章からなる構成だが、各章で紹介される炭素化合物(一部無機化合物もあるが)のエピソードが一々面白い。個人的には砂糖(スクロース)の話が印象的。...続きを読むPosted by ブクログ -
化学と文明の深いつながりを学ぶ一冊。カーボンに特化し、本来なら香辛料から始まる系統の本だが、日本人に馴染み深いデンプンから始まるのは見事だと思った。Posted by ブクログ
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炭素で見る世界史的な流れで、堅苦しくなく、初めて知ることがたくさんあってかなり面白く読めた本。理系と文系をうまく融合させたなと感心しました。Posted by ブクログ
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炭素と世界史の関連の深さに驚いた。化学物質名は覚えられなさそうだけど。
世界の歴史はエネルギーや食料争奪の歩みなんだなって思った。今後エネルギー、食糧問題は避けられない大きな問題になる。
最後の最先端技術は心が躍る。メタンハイドレートが実用化されたら日本もついに資源国の仲間入り。期待しちゃうね。
第...続きを読むPosted by ブクログ -
世界史と有機化合物とを見事に繋ぎ合わせた傑作。過去に起こった様々な戦争が、実はたった一種類の有機化合物を巡っての争いであることも少なからず。このような観点で、化学の歴史も学べるなんて、まさに目から鱗。
もしこの現代になってアルコールが発見されたら、恐らくアルコールの摂取そのものが認可されないだろう...続きを読むPosted by ブクログ -
やばい。これはすごく面白い。興味深い。
炭素由来と言って簡単に思いつくのは鉛筆やダイヤモンド、せいぜい石炭だろうか。
現代の科学においては、有機物といえば炭素化合物になるのだそうな。私の中では有機物は生命が元になっているもの、無機物はミネラルなどの鉱物系のイメージだったので驚いた。
つ...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトルはちょっとごついが、炭素にまつわる科学史が非常に分かりやすく書かれていた。佐藤氏は一度講演をお願いした経験があり、話がとても面白い方だったけど、文章でも話の引き出しが多く最後まで飽きなかった。オーランチオキトリウム頑張れ!Posted by ブクログ
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医薬品開発の今とこれから。
「製薬会社が世界を支配している」とか厨二病的な内容かと思ったら全然違った。
医薬品開発がこれほど難しい状況に来ているとは知りませんでした。
市場と開発速度が噛み合っていない。Posted by ブクログ -
大学時代に習った内容もいくつかあった。
食品添加物の基準値、トランス脂肪酸、ニセ科学、リスクはゼロにできないことなどなど
考え方を学んだはずなのに、メディアが偏った内容を大々的に流すとそれだけが真実に思えるときがある。
テレビで言ってたから、雑誌に載ってたから正しいわけではない
いろんな側面からみな...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒステリックにリスクを恐れるのではなく、正しくリスクを評価してトレードオフしながら選択していく必要性が非常に明快に書かれている.
ゼロリスク希求症候群の現在に読んでおくべき本だと思います.Posted by ブクログ -
ビジネス新書なのに、泣けた。
例えば、「スタチン剤の生みの親、遠藤氏は自分の化合物が会社方針でつぶされかかったとき、社に無断で勝手に臨床試験を行うという恐ろしい「暴挙」に出ている。難病に苦しむ少女を救うためでもあり、安全性、有効性について確信があったからこそ試験に踏み切ったのであろうが、何か事故...続きを読むPosted by ブクログ -
医薬品業界という産業は新薬を創りにくいものの、一つ一つの医薬が膨大な利益を生む観点から考えれば、非常に高収益でかつ不安定な業界特性だ。
膨大なR&Dを経て次々に登場する新薬から巨大な利益をあげ、世の景気に関わりなく右肩上がりの急成長を続けて来た医薬品業界が、本当にここに来て初めてつまずきを見せて...続きを読むPosted by ブクログ