笹本稜平のレビュー一覧
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映画を観た同僚の話を聞いて読んでみました。じんわりとくる良い話です。僕らの日常に潜む損得感情やら、世間体などの些細な問題を切り離した、人間対人間の本質的な部分で展開するストーリー。少し下界から切り離された山小屋という舞台設定が絶妙。Posted by ブクログ
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解説に言う「三匹の侍」シリーズ第2弾。
今回、彼らのターゲットは、暴力団と手を握る悪徳警官。さらに、彼に媚薬を嗅がせられている上層部の巨悪にも。
組織(警察)に、人間の尊厳もろとも生命までも潰された刑事の生前の言葉が、この小説の骨子ともなっている。
「ただ無駄飯食って長生きして、世の中に何も残さず死...続きを読むPosted by ブクログ -
拉致や立て篭もりの被害者の救出などを担当する特殊班の刑事・堂園が、失踪した老人の行方を追う様を、500ページ近くを費やして丹念に描いた物語。
堂園の祖父と失踪した老人・有村との繋がりが、小説の裏のテーマになっている。祖父のかつての故郷・鹿児島にて、戦前戦後を駆け抜けた2人の青年とその恋人たちの哀し...続きを読むPosted by ブクログ -
笹本さんの小説は面白いですね!
このシリーズを初めて読みましたが、巨大な警察組織に挑む姿は勇敢です。
自分に身近な場所がたくさん出てきてそれも嬉しい。横浜市泉区新橋町や瀬谷区の山林、相模原の工場など…Posted by ブクログ -
後半までどうなるのか展開がなかなか読めなく(読めない小説の方が好き)、最後まで楽しめる作品だった。
公安の刑事の不貞調査から、思わぬ展開になっていく。
スケールがどんどん大きくなり、警察の大物も絡んでいく。Posted by ブクログ -
久しぶりに読んだストレートな冒険小説。典型的な巻き込まれ型だが、スケールの大きいお話でリーダビリティは高い。
いっとき、内藤陳さんの手引きでこの手の小説をかなり読んだが、いつしか離れてしまった。現実を考えると陳腐な点も目につくのだが、たまに読むと元気をもらえるかな。Posted by ブクログ