角田安正のレビュー一覧

  • 帝国主義論
     近代に誕生した資本主義は、形を変えて発展し続けて今でも存在する。レーニンがこの本で説いた「帝国主義」とは、金融の影響力が強まり、企業があらゆる面で独占したり、国内で余った資本を国外に輸出する資本主義である。そのため、産業資本主義のような自由競争はなされていないと言われる。このように、資本主義は発展...続きを読む
  • 菊と刀
    途中で飽きてしまい、最後まで読んでいないのですが笑
    戦時中の雰囲気を感じつつ、現地調査ができない中でのベネディクトの鋭い考察には感心した。
    戦後から半世紀以上が経って日本人の行動パターンも若者を中心に変化しており(ジェネレーションシフトというやつ?)、私もその世代の一人なので共感できないところも多々...続きを読む
  • リヴァイアサン1
    例の闘争状態を証明するために、人間の性質についてかなり細かく論じられているのが面白い。契約などについての自然法が、平和の追求を基本として演繹的に導かれているのもよく分かりました。素晴らしい翻訳がそれらの理解の助けになっています。

    ホッブズが分析する人間の行動様式は、感覚的に納得のいくものばかり。現...続きを読む
  • 菊と刀
    1ヶ月かけて読み終わった!
    今まで疑問に思ってた自国の文化について分析されていて、また理解が深まった。大学の時に文化人類学の授業で読んだんやけどなー
    一部しか記憶になかった

    日本に興味のある外国人は読むべき、もちろん日本人も
  • 菊と刀
    難しかったー。
    でも面白かった。

    簡単に説明するならば。
    第二次世界大戦の折のアメリカ。
    「日本人、不可解すぎるよ」
    攻撃的なのに温和。
    思い上がりつつ礼儀正しい。
    頑固さと柔軟さを兼ね備え。
    従順でありながらぞんざいに扱われると怒る。
    節操あると思いきや二心もある。
    勇敢でもあり小心でもあり。
    ...続きを読む
  • 市民政府論
    1689年に発行された政治・国家論であり、いわゆる歴史的名著とよばれるものだ。キリスト教が基軸にある、産業革命前にある、など、現在とは前提が違う点を除けば、現在の民主主義、自由主義の考えにも通じるものが多くあり、まさに基本理念だ
    当時は君主制度が根幹にあったが、その権力は古来に民主主義で決まったもの...続きを読む
  • 菊と刀
    これ著者女性だったんだ。知らなかった。
    太平洋戦争前後の日本人的価値観をアメリカ人文化人類学者の視点から紐解いた本。

    アメリカ人との対比でさらに理解が深まる。そして70年以上経った今も日本人に根付いている価値観ばかりで面白い。恥を重んじる文化とか特にそう。夏目漱石の小説から分析したくだり超面白かっ...続きを読む
  • 菊と刀
    日本人としてはごく当たり前のことではあるのだけれど
    その指摘の鋭さに、しかもほぼ全編に渡って文献研究のみ、というところに
    ただただ感心しきりの1冊でした。
  • 菊と刀
    思わぬほどに時間がかかってしまいました。そんなに
    読みづらい文章ではないのですが。
    昔から読んでみたいと思っていて読めずにいた本です。
    1946年の本。いまから70年以上も前の本
    ではありますが、日本人の考え方についてよく分析している
    と思いますし。自分でもなるほどと納得する部分もあります。
    自分自...続きを読む
  • 菊と刀
    心理学に興味を持つきっかけになった本。
    初めて読んだのは高校生の時で読書感想文を書くために渋々読み始めましたが、想像以上の面白さで一気に読みました。
    それから何度も繰り返し読んでいますが、読むたびに新しい発見、共感、考察が生まれます。
  • 菊と刀
    【日本に一度も来たことない/アメリカ人女性による/70年近くも前に書かれた】本のはずなのに、「あーね」「分かるわー」「それな」連発。参りました。笑

    少し前の「そのツイート玄関に貼れますか?」事案もそうだが、表面は変われど本質は変わってないんだろうな、日本人って。ベネディクトさんまじ慧眼。
  • 菊と刀
    はじめに驚いたこと、
    結構多いみたいですが、著者は女性(!)だということ。
    そして、一度も日本に行ったことはないこと。

    確かに誤っている部分はありますが
    それでも、十分すぎるほどに
    日本人、というものを鋭く捉えています。
    しかもこれが書かれたのはおよそ70年前。
    驚きですね。

    そして、遠い未来は...続きを読む
  • 菊と刀
    日本人を考察した古典的な本。内容の精密さという点では稚拙な部分があったが、当時の時代背景等を考えればこの点については仕方がないだろう。それ以上に、著者の日本人に対する見方・観点はたいへん鋭いものがあり、ハッと気づかされる部分が多かった。現在の日本の「恥の文化」は著者が感想を抱いた過去の日本と比較すれ...続きを読む
  • 菊と刀
    日本人論の古典的作品として有名な本書、学生時代に読んでみた時には翻訳が難解すぎて、数ページ読んだだけであっけなく挫折。新訳書が出ていることを知り、ウン十年ぶりに再挑戦したら、読みやすかった。
    もっとステレオタイプな日本人論が展開されているのかと勝手に思っていたが、日本人の行いや心理への目のつけどころ...続きを読む
  • 帝国主義論
    この本は今からおよそ百年前に書かれている
    はずなのに、古臭さすら感じません。

    そして、自国が富めるものになるためには
    ただひたすらに外を侵略し、
    そこから金の元を取らなければいけない時代。

    そして富むものたちは…
    そう思うとこの制度って
    今の世界と全然変わりがないじゃないですのん。
    100年近く...続きを読む
  • 菊と刀
    今なお「日本人論」の決定版といえる古典的名著。実は大学時代にゼミの教授から「絶対に読んでおきなさい」と言われ、「はい」と答えて放置すること20年。ようやく義理を果たせました。
    そう。本書はこの「義理」が大きなテーマです。日本では、義理を果たすことを促す力が強力に働いています。義理を果たさないでいると...続きを読む
  • 帝国主義論
    帝国主義とは、資本主義の独占段階のことである。
    さらに、1.生産と資本の集中、2.金融寡占が成立、3.資本輸出、4.資本家の国際独占団体が形成、5.列強による領土分割が完了、という五つの特徴を持つ。
    これは自由競争から始まる資本主義の向かう姿であり、結果として、列強による戦争は避けられるものではない...続きを読む
  • 帝国主義論
    【まとめ】
     1860~1870年代、自由競争の支配する資本主義が驚異的な発達を遂げた。20世紀初頭、恐慌によって自由競争的な旧来の資本主義に代わって、生産と資本の集中化が徹底的に進む帝国主義が現れる。銀行は資本集中と取引高の増加を果たし、産業資本との融合を始め、実質的に産業に対する支配を強めた。帝...続きを読む
  • 帝国主義論
    勝手に政治関連の話だと思って読み始めてみたら、実際は経済の話だった。当時の帝国主義や資本主義に関してよく分析してあるので中々におもしろい。
  • 菊と刀
    「アメリカ合衆国が全面的な戦争においてこれまで戦った的の中で、日本人ほど不可解な国民はなかった」の出だしは嬉しく思う。

    1944年、日本研究を委託された文化人類学者による日本考察記。若い頃読んだことあったが、殆ど覚えていなかったので再読。

    ・精神は物質的環境を制す
    ・恩返し(家長、姑問題)

    ...続きを読む