本誌で毎回楽しみにしてるので購入。主人公をアナリストである阿月 総一にすえ可能性の宝庫である中学生を指導していくバレーマンガ。スピリッツで連載中の「ラストイニング」が好きな方とか面白いと思うんじゃないでしょうか。
嫌がらせバレー。南米には身体能力、ヨーロッパには世界最高峰の技術なら日本には?が
...続きを読むテーマの今作品。データだけに頼らず、「人」をよく観察する阿月のバレーは理にかなった小気味好さ。スポーツ漫画で大事な選手自身の悩みの解消もしているしバランスがとれています。
勝つ喜び。負けても一生懸命やったならいいじゃない、そういった言葉は勝ったことがある人が言えることであって、負け続けている者が言うには荷が重すぎる言葉です。中学校という本格的に何かに所属している意識が高まる期間で勝ち負けを教える。今回の阿月の言葉は今の時代に足りない言葉だと思いました。大人たちの都合のいい言葉に振り回される子供よりは自分で勝ち取ってみたいものを取らせてあげるのが一番良いことですからね。
ハイキューのように少年誌らしい熱いバレーを描く作品、少女ファイトのように人の成長をバレーを通して描く作品、これらとは一線を画するというよりちょうど良い塩梅の立ち位置にいるのが今作品です。主人公がアナリストですから最新技術や心理戦、練習方法など様々な面でもバレーを紹介できますからこの先が非常に楽しみです。連載続いて欲しいけど、わからんからなぁ週刊漫画timesは。