日高敏隆のレビュー一覧
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興味深い本でした。わたしが読んだ本は,1976年発行の単行本。
ずっと前に古本屋から購入して本棚にあったのだけれども,やっと読んでみた。
ローレンツのこの本は,大学で学んだ教育心理学の時に知った著作なので,出会いはずいぶんと古い(40年以上前)。「動物行動学」「比較行動学」という学問を世に知ら...続きを読むPosted by ブクログ -
筆者の動物愛がものすごく、本に収録されているエピソードが全て面白い。
古い本のため現在の生物学的に間違った記述も結構あるようで、注意が必要。Posted by ブクログ -
初めて日高先生の著書を読みました。
「面白い」より「興味深い」という言葉がぴったりな本でした。
10のエッセイと御退官時の講演を読み、考えることができます。
意味が深すぎたのか一度では私の理解が追いつかず、何度も読み返す文がありました。それでも噛み締めるうちにじんわり染み渡ってくる、そんな内容です...続きを読むPosted by ブクログ -
・5度と30度?の気温の高低差の中で実験が成立するということ。両方が必要なんだ、という話が感動的だった。
・論理的に筋道立ててあとから説明することはいくらでもできる。人前で発表するならそうなるかもしれない。でも実際はふとした思いつきから入ってやっていく。それの方が自然だなと自分の感覚として思った。
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生き方はひとつじゃない、自分にとって生きやすい生き方でいい。
そのために、色んな生物の生き方から学んでみる。
人間以外の生き物の視点を参考に、人生の選択肢を広げてみる。
〝こんなふうに見てごらん〟
生きるって大変なこと、だから、つい人間はなにかに頼ってしまう。
科学とか、神とか、宗教とか、時には...続きを読むPosted by ブクログ -
子どもの頃、ぼくはいわゆる昆虫少年で、昆虫採集に明け暮れていた。小学校の高学年になる頃には、蝶ばかり、それもアゲハ科の蝶ばかり追いかけていた。ちょうどその頃、この本が出版され、ぼくの本棚にやって来て図鑑の隣に収まった。
残念なことに当時のぼくは、この本の面白さを十分に読みとって味わうことはできなか...続きを読む -
とても読みやすく、内容も共感できるところが多かった。自分の頭で考えること。なぜを大切にすること。自分の子供たちに読んで欲しい一冊。Posted by ブクログ
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物事の見方、考え方の習慣を一新してくれる可能性のある本です。気になったところを転記します。◆「宙(そら)に浮くすすめ」人間は理屈に従ってものを考えるので、理屈が通ると実証されなくても信じてしまう。実は人間の信じているものの大部分はそういうことではないだろうか。いつもぼくが思っていたのは、科学的に物を...続きを読むPosted by ブクログ
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良質な本という感じがぷんぷんするよ。ひと頃、「〇〇しなさい」調のタイトルをつけたビジネス・自己啓発書がたくさんあったけど、この本は「〇〇してごらん。ぼくはそういうふうにしてきたよ、こういうふうに考えているよ」と、動物行動学の第一人者でありながら独立独歩であった著者がやさしく示唆してくれる自己啓発書。...続きを読むPosted by ブクログ