小田菜摘のレビュー一覧
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身内を見ていて結婚に対して希望を持たない荇子。幼馴染の征礼とも友達以上恋人未満な関係だったが、帝からの助言で少しずつその考えが軟化していくのが嬉しいです。ラストのやりとりで今後の関係が進んでいくのに期待大です。Posted by ブクログ
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身分での差別、跡継ぎ問題などこの時代はかなり厳しかったろう
誰かの善意に頼ってひとりに苦労を押し付けてしまうところ(介護や仕事)、現代に通じる問題で考えさせられた
朱宮の今後がどうなるのかが一番気になるところ…
瑞蓮は樹雨や晴明と関わりながらさらに薬師として成長していきそう、続刊楽しみPosted by ブクログ -
今回は読み終えるまでに時間がかかってしまった(;^_^A
浮気読書もしてましたし、あと読みながら源氏物語との重なり合いのようなものを感じてしまいまして……。
平安を舞台にした作品の宿命ですね。
続きをどうするかはわかりませんが、今回も楽しませていただきました。Posted by ブクログ -
表紙がアニメチックなので侮るかもしれないが、結構本格的な平安お仕事小説である。勉強になることが多く、平安の世界をたっぷり堪能することができた。Posted by ブクログ
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博多の唐坊で胡人の父から医術を学んだ瑞蓮。京の都へ来て1ヶ月が過ぎ、後宮の姫達から信頼を得て難病や婦人病などの相談を受けていた。そん中、妃から不妊の相談を受け…
現代医学では考えられない物が当時にあったのが新鮮でした。
そして、瑞蓮の頭の回転の速さに脱帽でした。後宮故の問題もありましたが、妃...続きを読むPosted by ブクログ -
平安時代の物語好きなので読んでみたかった作品
お仕事もので少し謎解きもあり、恋愛要素も強めかな?と色々楽しめる
帝の一途さも素敵だけれど、伊子はやはり嵩那とくっついてほしいなと思ってしまう
伊子親子のお互いを思い合う気持ちもとてもよかった!
今後の伊子を取り巻く人間関係が気になるところ…シリーズもの...続きを読むPosted by ブクログ -
今巻では婦人病に関わる話が中心になっていました。
月経に関する問題もあり、この時代の月経の研究に興味があるものでとても楽しめました。
医学が進んだ現代でも不妊は大きな問題だし、それが帝の妃に関することであれば国家的な問題になるわけですから。
しかも、この時代にはまだ呪いや呪詛、祟りが信...続きを読むPosted by ブクログ -
もうちょっと嵩那に寄り添っても良かったんじゃない?というスタートから、2人の再会、から貝合せの件は結構心揺さぶられましたわ。
父親になった帝もすこし藤壺に寄り添う感じがでたし、嵩那も帝も男っぷりをあげた感じがしました。
2人の機微が後半にキュッと詰まっていて、作者やるな、と上から目線ながら思わされ...続きを読むPosted by ブクログ -
最終巻。前の巻でそれぞれの覚悟を決めた伊子と嵩那の行く末、女宮の思惑の行く末、帝の思い、それぞれが向かう所が無事決着を迎えた。結婚という形に決着しない2人の在り方はすごく「今」だと思うし、伊子と嵩那と帝の、それぞれの立場での責任を果たすという覚悟は凄く共感が持てる。恋愛に終始しない結末は非常によかっ...続きを読むPosted by ブクログ
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今回は嵩那親王をめぐって起こる騒動に振り回され、心がいろいろ乱されながら、芯の強い所を見せる尚侍・伊子が見事と言えるかな。ただし、こう言っちゃうとなんなんだが、可愛げというか可憐さはないよね。第一話は、女宮の追儺での企み、第2話は七草粥での伊子の見事な推理、第3話は踏歌節会での嵩那親王の企みを描く。...続きを読むPosted by ブクログ
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父が母の死後後妻を娶るが、荇子とは折り合いが悪く、実家とは疎遠になる。最終的に父も死に、家も失う事になり、父が守ろうとした物は何一つ残らなかったのを目の当たりにした荇子は、結婚と言う願望が欠落してしまった…
宮仕をする荇子と幼馴染の征礼は素で話せる数少ない味方で、安らぎを覚えていた。
内裏女...続きを読むPosted by ブクログ -
最後の16歳の帝が4歳の時の伊子と嵩那親王の出会いが描かれた超短編を含め4編。五節の舞の取り換え話、軽薄・無責任野郎を懲らしめる話、入道の女宮という先帝を嫌い、内親王という自分に屈折した感情を持つ大きい存在が現れる話ーどれも引き込まれて読んだ。伊子と嵩那と帝の三角関係に大きな動きがありそうだ。Posted by ブクログ
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三条女御の陥穽に陥った塔子は、左近衛大将がの知らせによって素早く熊野に逃れる。一方、東宮・明槻は水害の後処理を下級官吏たちと進めていた。さらに左京区だけに疫病がはやる。先の左大臣の怨霊のせいとその娘の塔子は呼び戻されることになる。水害と野分のせいで井戸が汚染されたためと考えた塔子のひらめきのおかげで...続きを読むPosted by ブクログ
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16歳の帝から入内を望まれた32歳の藤原伊子。困った伊子は、折衷案として尚侍として後宮入りしたが、水を得た魚のように仕事に励む。尚侍として認めてられ、入内をあきらめてもらうためだったが、若き帝は、入内を無理強いせず待つというのだ。伊子は昔の恋人の嵩那親王を再び意識している。帝はどうもそれも承知の上ら...続きを読むPosted by ブクログ
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主人公の尚侍・藤原伊子は聡明で明るく、機転が利き、思いやりもあって部下たちの人望も厚い。後宮内の事件も頭を働かせて解決してしまう。いやはや、完璧すぎ?いやいや、ちゃんと愛嬌もあって魅力的なのだ。若き帝からの求愛を固辞しているが、帝の立派さにも惹かれ始めているので、嵩那親王くんもうかうかできない。3篇...続きを読むPosted by ブクログ
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見事な完結でした。
何時の時代も女性は選ばなくてはいけない。
仕事か、結婚か、子供を持つのか、持たないのか。
どうして女性だけがそうなるんだろうと歴史関係の本を読むといつも感じることです。
そんな中でこの答えを出したことが凄いなぁと(*^^*)
楽しませていただきました♪Posted by ブクログ -
ちょっと子供たち聡すぎません?
聡すぎて違和感が否めない
が、物語自体はいい具合のハラハラ。
嵩那にもう少し寄り添ってあげてもよくない?というモヤももちつつ、続きが楽しみです
2022.1.10
6Posted by ブクログ -
平安のお仕事小説は小田菜摘さんが書かれるものが一番面白いと思っています。
今回も期待通りでした。
この時代でも女性が生きていくのはとても難しい。
そんなところもシビアに描かれていることがすきなのかもしれないですね。Posted by ブクログ