廣瀬敬のレビュー一覧

  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか
    壮大なスケールで世界を見直すきっかけになるような本。読んで良かった。意味もなく、読後、空を見上げる。小さな自分もこの宇宙に繋がっていて、この広い宇宙のどこかに必ず生命がいるだろうと、そんな空想に耽る。

    地球の中身は大きく3つの層、地殻、マントル、コアに分けられる。地殻は卵の殻、マントルは白身、コア...続きを読む
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか
    想像もつかない超高温、超高圧の下での物性を知ることで、サンプルが取れないコアの組成まで論じることができているのに感動する。そして、そのことは生命発生にも関係してくるかもしれない。わかりやすい説明で知的興奮を引き出してくれたことに感謝。
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか
    好奇心がくすぐられる題名。わくわくしながら読みました。

    本書は半径6,400kmの地球の中身を最新の研究で論じる学術的な科学読み物。地球を表面から見ると岩石から成る「地殻」と「マントル」があり、中心には鉄でできた「コア」があります。子どもの頃から、どうしてそんなことがわかるんだと不思議に思っていま...続きを読む
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか
    地球科学がどこまで進んでいるのかをまとめて教えてくれる流石ブルーバックスな一冊。プレートテクトニクス論について知りたくて読んだのだけど、他も色々面白かった。高圧高温実験によって、地球や他の惑星の成り立ちについてこれだけわかってきているのだなと新鮮な気持ちで読めた。
  • 地球の中身 何があるのか、何が起きているのか
    地球の中身は、地殻、マントル、外核、内核と分かっているつもりだったが、本書は大気や海を含め、プレートテクトニクスや熱対流・組成対流といった物質の動き、そして、地球誕生から現在までの歴史についても、最近の知見に基づいて解説されている。中でも、著者の専門分野である超高圧・高温下における物質の組成変化など...続きを読む
  • できたての地球 生命誕生の条件
    太陽系の惑星のでき方を示す図1がとにかく面白い.小惑星帯が現在の地球の様々な要素を作り上げているようで,興味深い.第4図に示されたように,マントルの下に外核と内核があり,それぞれ重要な枠割を持っている由.不思議だ.ただ,生物がどのような環境があったから生まれてきたのは,まだよく分かっていないようだ....続きを読む
  • できたての地球 生命誕生の条件
    生命が誕生できる環境としての原始地球を考えようという主旨。学際的で統合的な取り組み。

    ・マントルは固体。液体か固体かを判別する簡単な方法は横波が通るかどうか。液体に横波は通らない。
    ・水晶(石英)は地上(1気圧)からマントルの底(135万気圧)に行く間に4回も結晶構造を変える。
    ・初期地球と同じ様...続きを読む
  • できたての地球 生命誕生の条件
    時々、無性に自然科学系のものが読みたくなります。「四六億年前に何が起きたのか」知りたいと思いませんか?「地球の水はどこから来たのか」水が無ければ多くの生命は生きられないですよね。じゃあ、「生命が生まれる場とはなにか」最初の生命といえるものはどこで生まれたのでしょうか。このような様々な謎に取り組んでい...続きを読む