陳舜臣のレビュー一覧

  • 小説十八史略 傑作短篇集
    陳舜臣氏の著書は、いつか読んでみようと思いつつ今日になってしまいました。
    「十八史略」の小説版で、しかもこの本は短篇集。
    とても読みやすかった。
    陳舜臣氏の「小説十八史略」を全巻読んでみます。
    きっと期待に違わないことでしょう。
    一気に陳舜臣氏のファンになってしまいました。
  • インド三国志
    「三国志」とついているので、古代インドの英雄の攻防か?と思って読んで見れば、比較的歴史の新しいムガル帝国の事を書いた本。ムガル帝国といえば、アクバル大帝やタージマハルを作ったシャー・ジャハーンが有名ですが、シャー・ジャハーンの帝国最盛期後、イギリスの植民地化されるまでが結構短期間なのが不思議だったの...続きを読む
  • 諸葛孔明(上)
    諸葛孔明は有名ですよね。

    ズぅ~~~っと気になっていた人物。

    赤壁の戦い(レッドクリフ)でもキーパーソンの一人。

    君主に仕える参謀として一級の人物。

    策略を用いる天才。

    泣いて馬謖を切る。

    死せる孔明生ける中達を走らす。

    ぼくの持っている彼の知識はこの程度。

    ・・・・・・

    読み終わ...続きを読む
  • 諸葛孔明(上)
    読みやすい。古いはずなんだけどね。
    三国志、ではなく諸葛孔明なので序盤の若い頃の話がいいです。
    曹操が滅ぼした光景をみて心を決めたりするのがいい。孔明って感じです。
  • 北京の旅
    北京の成立から中国の首都として果たしてきた歴史を振り返り、この千年の王城についてのエピソードを紹介しながら、紫禁城、北海、長城、十三陵などを解説する。この本を片手に観光するにはちょうどいいガイドブック。今からもう30年以上も前の1970年代に書かれているので、今ではこの本で紹介されたのとはまったく違...続きを読む
  • インド三国志
    何の心境の変化があったのか、
    戦争ものの本を読んだ感想が違ってきます。

    戦争はやはり無くならないのだろうかという気持ちはぬぐえない。

    ちょっと悲しい気持ちになりますね。

    戦争を起こすのも、戦争が無くなるのも宗教の意味合いは大きいのかなと思います。

    いったい、戦争は何を求めているのでしょうか。...続きを読む
  • 秘本三国志(一)
    どちらかといえば、正史三国志準拠。というより、正史の裴注をもとにしていると思う。ストーリーは、五斗米道の女性・少容を中心に語られ、英雄の中では曹操が主立って登場する。より現実的な解釈で、三国志を展開している。戦略の裏のかけ引きや、妖術の裏の科学的なからくり、非情な仕打ちに潜む人間的な苦悩、人間が人間...続きを読む
  • 秘本三国志(一)
    数多の三国志(って全部読破してるわけではないですが)の中でも淡々とした書きっぷりが心地よかったです。綺羅星のごとき豪傑もここではただのアホ。SF三国志「蒼天航路」と一緒に読むのも良いかも。
  • 秘本三国志(一)
    演義の悪影響を受けたくない人にはたまらない。可能な限り正史を採用しており、それでいて時系列がきちんとしている。だから歴史の勉強にもなる。特に、道教や仏教に関わる人たちがどのように乱世を生き抜いていたか、そのあたりが興味深い。反面、英傑たちのあらゆる戦いが八百長で片付けられているところが好きになれない...続きを読む
  • 小説十八史略(二)
    秦始皇帝から前漢の武帝までの時代を描く。
    史記に馴染んできた自分としては、再確認と陳舜臣の人物造形に興味があった。

    今回は、張耳と陳余、盧綰、韓王信に注目した。
  • 諸葛孔明(上)
    存外面白かった。

    風雲急を告げ、劉備の臣下となってからが特に興味深い。

    陳舜臣の諸葛亮像と劉備像が、私の想像と異なり、二人のやり取りがつい気になってしまうのだ。
  • 新装版 新西遊記(上)
    唐代の玄奘法師の紀行
    明代の三蔵法師の孫悟空を伴った冒険
    現代の陳 舜臣の家族旅行

    中国西域の地(シルクロード)の旅を陳 舜臣は重ね合わせる。
    なぜ三蔵法師玄奘を 玄奘と三蔵に分けたか
    そこに作者の作家の目がある。玄奘は実在の求道者。
    三蔵は西遊記の気弱な主人公。
    文の国、歴史の国の中国において、...続きを読む
  • 諸葛孔明(上)
    再読。昔から孔明に興味があったが、今回は今までとは異なる視点でよみたいと思った。冷徹なまでに現実を直視する頭脳と、幼い頃の曹操による虐殺を忘れない心が、いいコントラストを生んでいる。昔は劉備が好きだったけど、今は曹操の生き方に憧れる。
  • 山河在り(上)
    関東大震災から日中戦争に向かう時代において、日本に住む中国人(華僑の息子)がジャーナリストの手伝いをしながら中国と日本を行き来し、だんだん不穏になっていく世の中の空気を伝えていく、という話。物語そのものより、史実に基づく当時の日中関係の描写に迫力が感じられた。上中下巻の全3巻。
  • 諸葛孔明(上)
    非常に読みやすい!

    人間孔明の成長が分かる小説です。

    横山光輝作だと年齢不詳の
    イメージだけどこれだとイベント
    発生時の孔明の年齢とかが
    イメージしやすい。
  • 秘本三国志(六)
    全6巻読み終わりました。三国志初心者でミーハーですが、諸葛孔明に俄然興味が。次は陳舜臣著の「諸葛孔明」に手を伸ばそうと思います。
  • 小説十八史略(六)
     唐の滅亡から宋の建国までの半世紀に5つの短命王朝が現れるが、一つとして中国全土を支配した王朝はない。歴史書で「五代」と区別される理由の一つには、支配した領域が中国の黄河中流の重要な地域だったからだ。「五代」の王朝の平均寿命は10年にすぎないが、宋は南北の両宋を含めて、300年つづいた。

     宋が滅...続きを読む
  • 小説十八史略(四)
    普通に高校を卒業する過程では確実に興味が湧かない時代(晋統一~隋)までを丁寧に綴った本。ごちゃごちゃしている時代をすっきりさせるのにちょうど良い(そして3回ぐらい読み直す)。私は拓跋の所が面白かった。筆者にやや南朝びいきな所があるが北朝と民族を違えていたということを理解すれば寧ろ納得がいき、それが理...続きを読む
  • 諸葛孔明(上)
    孔明少年のトラウマ(曹操の徐州虐殺)が彼の人生の基軸になっていることが鮮やかに描かれていて良い。それ(なぜ曹操と徹底的に対決したか)は正史やゲームからは読み取りにくい部分であり、歴史の把握のためとしてではなく一人の男の生き様を観るため理解する必要があろう。
  • 中国五千年(下)
    長く冗長になりがちな中国の歴史を、連続性を持たせつつ過不足無くまとめあげた貴重な本。現中国の歴史は触れられていないが、1983年発行という状況では仕方ないか。しかし、いつの時代も名君より暗君のが多い気が・・上巻の時代と比べてまだ凄惨なスプラッター社会はまだ少なかったように思うけど。