巽孝之のレビュー一覧

  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    硝子の塔の殺人を読み終わった時に、元々ホームズやポアロといった古典海外ミステリ好きを自負しているが、最古のミステリは読んでいないことに気づき本作を読み始めた。
    ネタバレはミステリにおいて禁忌であるので、最古といえどそこは守らせていただく。
    短編集なので、一つ一つはすぐに読めてしまう。
    この本の顔であ...続きを読む
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    もっと堅い話かと思っていたけどそんなことはなかった。おもしろかった!
    某作品のtwentyは誤植…? やってみたらfortyだったのだけれど……
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    The Murders in the Rue Morgue(1841年、米)、
    The Gold-Bug(1843年、米)。
    ミステリの開祖エドガー・アラン・ポーの短編集。

    ポーといえば『黒猫』『アッシャー家の崩壊』などの不条理で不気味な怪奇小説も有名だが、『モルグ街の殺人』『黄金虫』などの推理小...続きを読む
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    恐怖感が鮮明に伝わってくる小説。
    はじめてエドガーアランポーを読んだが、少ないページ数でストーリー展開がサクサク進む感じが読みやすかった。
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    いろんな作家に影響を及ぼしたと言われるポーを読まねばと思い、先ずはゴシック編を。
    狂気、ひたひたと迫る恐怖、厳しい豪邸。どの作品も実に毒が効いている。最後まで気が抜けないストーリーも良い。本当にどの話も狂っている(褒めている)。
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    この書におさめられている、「モルグ街の殺人」は
    私が小1の時にクラスの学級文庫(おそらく先生の私物)で最初に読んだ本。私のミステリ好きの原点かもしれない。
    だから犯人はオランウータンって子供心に衝撃だったし、たぶん子供向きの本だったからマイルドだろうけどなかなかの惨劇。

    改めて読んでみたけどデュパ...続きを読む
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    「落とし穴と振り子」
    何度読んでも、迫り来る振り子の描写にヒヤッと、ゾワゾワしてしまう!暑い夏の読書にぴったりかもしれない(?)。

    「赤き死の仮面」
    これまでに読んだ翻訳でのタイトルは「赤死病の仮面」あたりだったようなと思いつつ……翻訳者さんの解説を読むと、なるほど確かに!とうなづいてしまった。
    ...続きを読む
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    モルグ街の殺人はどこかで読んだことあったが、ミステリ好きとしては読まないわけに行かない。
    原点を感じる小説で、どれもミステリとして基本のような仕掛けがあり、しかし退屈ではなく、当時の読者の新鮮な驚きを追体験したような心地だった。
    黄金虫が個人的には好き。面白かった。
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    推理小説を語るなら是非読んでおかないと、と思い手に取りました。推理小説の元祖と言われているので、内容も典型的なものなのかなという先入観を持っていましたが、最初に読んだ「モルグ街の殺人」から予想もしなかったオチに驚かされました。流石に名高い作者の作品だけあって一読の価値があったと思いました。
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    短編集だが、それぞれ似たりよったりの話ではなく個性があって良い。盗まれた手紙のデュパンのようなスマートな紳士は憧れる。
    自分ならこうするという考えで大半の人間は動きがちだが、その人となりを理解してトレースすることが問題解決につながる例。ジャンルは全く違えど、先日読んだ「他者と働く亅と言ってることは同...続きを読む
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    今までに読んだミステリー小説の中でも、圧倒的に奇怪な作品でした。
    読み終わったあとは、余韻と共に背筋がゾクッとします。
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    堕ちていく人がまざまざと書かれています。ホラー小説はポーを読んでから。黒猫だけでも読む価値あります。死や絶望、恐怖を描きながらもその先にある光をわかっていないとホラーって書けないと思う。
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    史上初の推理小説。推理小説の父でもあるポーのモルグ街の殺人は、密室殺人、名探偵の登場、意外な犯人と現在受け継がれている推理小説の枠組みを確立したすばらしい作品であった。
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    モルグ街は100分テキストで、盗まれた手紙はアンソロで既読。印象的だったのは「おまえが犯人だ」かな。ポーらしい不気味さありつつコミカルで吉。ホップフロッグはなんとも言えん気持ちになる。黄金虫は英語が母語ならさらに楽しそう

    (黄金虫が暗号解読の話だと知らず、「いつ、誰が死ぬの?」とハラハラ読んでいた...続きを読む
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    六編からなる短編集。元祖ホラーな黒猫やこのご時世にピッタリの赤き死の仮面もいいですが、私的一推しは「落とし穴と振り子」!!これめちゃくちゃ面白かった!振り子のあたりは手に汗握るハラハラ感やし、ラストもスッキリ!
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    昔読んだのは、誰の訳だったか。

    これも再読。新訳で読み易い。そして何度読んでも『黒猫』怖い。『ライジーア」『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』…あれ?全部いいな。今更だけれど、やっぱり凄いな、エドガー・アラン・ポー。今に続く原型がここにあるな。
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―
    書かれた時代と翻訳のせいか、全体的に文章が仰々しくて読みずらく感じてしまった。それぞれの作品から、現代に生きる私は恐怖をそれほど感じないが、グロテスクで言い様のない不安や恐怖を読み手に伝える著者のエネルギーみたいなものを感じた。ポーの作品が、日本の江戸川乱歩に影響を与えたのを思うと感慨深い。著者の意...続きを読む
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    世界初の探偵小説は楽しかった。江戸川乱歩ばかりでポーの存在すら知らなかった私だが、真犯人の以外さが何年たってもなお新鮮で胸が踊ったのは作者のチカラそのもので驚嘆。色せずびっくり。黄金虫も暗号ということでかなり頭を使ったが良い作品でした
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    ミステリ
    かかった時間150分くらい?

    「モルグ街の殺人」をはじめとした、ポーのミステリ短編集。「盗まれた手紙」は知っていたが、未読の短編がかなり魅力的でよかった。
    ミステリではあるが思索的で詩的で、そりゃ江戸川乱歩も憧れるわな、という感じである。なぜか「短編集II」から読んでしまったが、「I」も...続きを読む
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―
    モルグ街の殺人と黄金虫について記す。
    パリのモルグ街でレスパネー母娘が殺害された。現場の部屋では、家具は壊され、タンスや金庫は開け放たれ、そこら中に金貨が散乱している状態であった。数人の証言者からは、フランス人男性の叫び声ともう一人の声が聞こえたということのみしか判明しなかった。しかし、比類なき分析...続きを読む