永山篤一のレビュー一覧
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こちらの本は最近でたと思うのだが、
以前に文庫本4巻を読んだので、こちらの方がコンパクトにまとまっているのかもしれない。
ミュージカルも観に行った大好きな作品。
まだ本田美奈子が出ていた頃。
文庫で読むレミゼは、当時の時代背景の中で、力強くも優しいジャンバルジャンの人柄に涙した。Posted by ブクログ -
悪意的にあらすじを述べると、ロリコンの爺と若いストーカーが一人の娘を取り合い、そして極端に狂信的な老人と、都合よく現れる謎の正義感を振りかざす警部が暴れる「許し」「愛」「生きる力」を系譜した物語である。現代版に舞台を移すと、間違いなく駄作となるような気がしないでもない。
面白い、面白くないの二択なら...続きを読むPosted by ブクログ -
百年以上も前に創られたこの物語が、今もなお色褪せることなく読まれている理由がよく理解できる。
現代のあらゆる物語が出し尽くされた飽和時代においてでさえ、王道な構成、緻密に練られたプロット、丁寧に張られた伏線、回収タイミング、またその手法、すべてが秀逸に感じた。
正直、下巻の展開は王道らしく、ある程度...続きを読むPosted by ブクログ -
美しいファンテーヌとその子コゼットが何とも不遇な人生で悲しくなる。お金がないだけで、こんな人生を歩むことになるのだろうか。
ジャン・ヴァルジャンが宿屋の意地悪夫婦からコゼットを救い出した時は、本当に良かったなと思ったが、彼自身もまた戦い続けている。Posted by ブクログ -
フランス革命後の混乱期、貧しさがその人本来の善良さも蝕んでいく。とにかく主要人物が不憫。
前半の人生の辛さが、ジャン・バルジャンがコゼットと一緒にいることで幸せを感じられたのがどれだけ救いになったかを際立たせてる。Posted by ブクログ -
初めて読んだ。自分に正直でいる事の大切さ。一度罪を犯しても失敗しても人は変われる。
果たして自分は正直に生きているのかな。改めて自分について考えようと思う。Posted by ブクログ -
個人的に初めてのフランス文学。
悲しみを抱えつつ司教との出会いで生まれ変わったジャン・ヴァルジャンを中心に描かれる登場人物一人一人が個性を持っていて興味深く自然と読み進めてしまう作品でした。
下巻も早く読みたいと思える作品だと思います。Posted by ブクログ -
先に映画を見てから読んだ。「ベンジャミン・バトン 数奇の人生」に関しては原作は非常にリアルだが、派手さのない内容であった。映画は巨額の費用でストーリーも派手に改編されて作っているからすごい出来だが、原作は文学としては良かったと思う。他の短編も虚無感を抱かせるものが多かった。推理系のミステリー短編もあ...続きを読むPosted by ブクログ
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上・下巻あわせた感想。
子どもの頃に読んだダイジェスト版よりも楽しめた。
伝えたいメッセージがたくさんあり、より多くの人に読んでもらいたいために、小説という形式にしたのかもしれない。かなり無理な展開だと思う部分もいくつかあったけれど、引き込まれて読んだ。ジャン・ヴァルジャンが自問自答する場面が好きだ...続きを読むPosted by ブクログ -
物語がダイナミックに進む。
古典なのに読みやすいなぁと思ったら、
過剰な部分を削ぎ落とした版とのこと。
作者は、娯楽小説の体で、神について
書きたかったのだろう。
コゼットが天使だと思ってたら、
ジャン・バルジャンが天使でした。Posted by ブクログ -
フィッツジェラルドの中でも、ミステリーとかそういった類のものをコンセプトに集めたらしい。
発想の書き留めと言ったらいいだろうか。一瞬目の前に現れた景色をすぐさまペン一本で書き上げたラフなスケッチみたい。自己完結せずにこれから新しい拡がりをみせてくれそうな、そんな物語の数々。
ベンジャミン・バトンは、...続きを読むPosted by ブクログ -
エポニーヌよ、最期まで良い子だった。
彼女の最期は悲劇的に見えるけど、彼に愛されないとわかった以上、彼の腕の中で死ねるのは最上の選択ではないか?
マリウスを想うエポニーヌや、コゼットを渡したくない感情がありながら瀕死のマリウスを助けるジャン・ヴァルジャンは、客観的描写のみで本人視点が描かれていない...続きを読むPosted by ブクログ -
短縮版。完全版は助長というほどに長く、挫折者が後を絶たないことからこうしたものが生まれたんだとか。小学生の頃途中までは確実に読んだ覚えがあるんだけど、最後までの記憶がないのはやはり挫折したんだろうな。
冒頭が、有名な銀の燭台のエピソードからであったとは意外。
少年のお金を踏んづけてしまう場面、描...続きを読むPosted by ブクログ -
ようやく読み終わった…というのが正直なところ。しかしながら、これでも原著を半分以下に削ったものの翻訳であるとのこと。
ラストまでずっと悲しい物語ではあったけども、ジャン・ヴァルジャンにほんの少しの救いが訪れて良かった。Posted by ブクログ -
数年前の映画を観て、とても良かったので原作に挑戦。海外小説の翻訳版は苦手なものが多いけど、これは読みやすかった。
心を入れ換えることのできる人、できない人の違いはどこにあるんだろう?Posted by ブクログ -
高校生の頃に初めてDVDを観て以来ハマり、2012年の映画も観に行きました。
原作も気になっていたのですが、どこがで見つけた別の出版社の文庫は長くて読みにくくて…挫折。。。
それに比べこちらはとてと読みやすいです。
海外ものは苦手だしさらに古いものだし、と思い覚悟してたんですけどね。
マリウスの話が...続きを読むPosted by ブクログ